アカヒレは、その名の通り赤いヒレが鮮やかな、メダカほどのサイズの小型熱帯魚です。
最も強健な熱帯魚として有名で、水質悪化や酸欠、水温低下にも強いことから、ボトルアクアリウムでも定番の飼育生体です。屋外での飼育にも適応できます。
ビオトープや小型水槽での飼育に向いているアカヒレについて、スタッフのコメントを交えつつご紹介します!

アカヒレの基本情報

水質 | 淡水魚。pH5.0~8.0までと、対応できる水質が幅広い。 適応可能な水温は10~26度までだが、20度前後に保つと飼育しやすい。 |
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サイズ | ~約4cm。メダカのような体型。 |
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寿命 | 2~3年ほど。もっと長生きすることもある! |
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餌 | 小型魚用の餌(沈降性がおすすめ)、小さな生餌(ブラインシュリンプ。稚魚はインフゾリアなども。) |
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混泳 | 温和なため、小型魚との混泳に向いている。水草とも好相性! |
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特徴 | 素朴な体に映える鮮やかな赤いヒレが特徴の小型熱帯魚です。
非常に丈夫な魚種として有名で、水槽立ち上げ時のパイロットフィッシュとしても活躍しています。
病気や水質悪化、ある程度の低水温にも強いことから、ビオトープでも飼育が可能。その上、繁殖も楽しめるため初心者におすすめの熱帯魚です!
熱帯魚としては低水温にも強いですが、13度付近では活性が落ち、病気にかかりやすくなりますので、屋外飼育の場合、冬は屋内へ避難させると良いでしょう。
コイ科に属しており、もともとは中国原産ですが、現在ではベトナム原産のベトナムアカヒレも流通しています。
ベトナムアカヒレは1cmほど小さなサイズで、体に青いラインがあります。通常のアカヒレより低温に弱く水槽用ヒーターが必須なため、飼育時には注意しましょう。
アカヒレの弱点は、小型なため、強すぎる水流には負けやすいことです。
それでも他の小型魚よりは強いほうですが、水流の向きを調節したりするなどして穏やかな水槽環境を保つと良いです。
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アカヒレを購入する

東京アクアガーデンスタッフの一言コメント
アカヒレは初心者向けのポピュラーな熱帯魚として有名ですが、特筆すべきは、ほとんどの水質で生きられるタフさです!
水温変化や酸欠にも強いので、ボトルアクアリウムで活躍しますし、ビオトープや熱帯魚水槽でも元気に泳ぎますよ。
ヒレの赤さは飼育水の水質で変化して、弱酸性傾向だとさらに赤くなっていきます!
それだけでなく、餌を少し減らすことで発色がくっきりすることもあります。寿命も長めで5年以上生きたという話も聞きますし、手軽に購入できる小型魚ですが、実はとっても奥深い魚種ですよ!
「ロングフィン・アカヒレ」などの品種改良もすすんでいますね。
しかし、原産国の一つである中国では開発が進んだことでアカヒレの住処が減り、絶滅してしまった地域があるとのことです…。
元気でタフ、といっても大切に飼育しましょう!
ちなみに、繁殖は簡単な部類ですが、卵をまき散らすタイプの産卵方法なので回収が難しいです。
メダカ同様に、成魚は卵を見つけると食べてしまうため、目隠しになるようなウィローモスなどの水草を十分に茂らせると良いですよ!
アカヒレが泳いでいる水槽事例
アカヒレは、水温変化に強いことから、開放型水槽のアクアテラリウムなどでも採用されています。
水草や水生植物と相性が良く、メダカやネオンテトラなどの温和な小型魚との混泳がおすすめです。餌は基本的に口に入るサイズなら何でも食べますが、沈降性がベストなので中層に余裕があるレイアウトが向いていますよ。
繁殖を考える場合は、ウィローモスを敷き詰めます。
特徴的な赤いヒレは水槽内でも目立ちやすく、観賞性が高いです。
水槽用ヒーターを使用しないで飼育できる魚について動画で解説!
アカヒレを含んだ無加温で飼育できる魚種5+1選をご紹介しています。
グッピーやプラティなどの丈夫な熱帯魚や、なじみ深い観賞魚を選出しました。
水槽用ヒーターが無くても飼育できる魚種たちですので、ご参考になさってください。
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読みもの
アカヒレについてはこちらでも詳しくご紹介しています!
東京アクアガーデン公式サイトのコラムと、アクアリウム情報サイト・トロピカにて、情報をご提供しています。
コラム
飼育しやすくおすすめの熱帯魚や、ビオトープ飼育、アクアテラリウムについてを解説したコラムです。トロピカに掲載した記事をさらにパワーアップした内容になっています。
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