金魚の良いフン・悪いフンとは!長い・気泡が入っているフンなどの対処法を解説のページ
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金魚の良いフン・悪いフンとは!長い・気泡が入っているフンなどの対処法を解説

「金魚のフン」と聞くと、皆さんはどのようなものを思い浮かべるでしょうか。
おそらく長く伸びた細いフンを思い浮かべるかたが多いと思いますが、実はあまりにも長く伸びたフンは、金魚が便秘をしている証拠でもあるのです。

健康な金魚のフンは太さがあり、長さは2~3cm程度で黒っぽい色をしています。

フンの様子は金魚の健康状態を確認するうえで欠かせない要素です。
このコラムでは金魚の良いフンと悪いフンの見分け方や、金魚の寿命を決める消化不良とストレスについて解説していきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにご紹介


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
フンは金魚の体調を知るための重要な要素です。
このコラムでは金魚の良いフンと悪いフンの違いについてご紹介していきますので、金魚を飼育されているかたはぜひお役立てください。

金魚の良いフンは太い


金魚の体のサイズにもよりますが、フンの太さは、細いより太いほうが良いです。

太いということは、それだけしっかりと消化できている証拠
消化がうまくできないと金魚の負担になり、体調を崩してしまいます。

実は、金魚の病気のほとんどの原因が、餌の与えすぎで消化不良をこじらせたことによる、ストレスと免疫不足です。
「病気になるのは病原菌のせいでは?」という考えは間違っていないのですが、病気を引き起こす菌は、どんな水槽にも必ずいる『常在菌』です。
健康で免疫力の高い金魚は、そうした常在菌と共存しながらも、感染することはありません。

しかし、消化不良や水質悪化、水温の急変などのストレスにさらされてしまうと金魚はコンディションを保てず、病原菌が感染できる隙が生まれてしまいます

フンは金魚の体長が顕著に現れますので、確認しつつ健康チェックを行ってあげます。

細いフン・気泡入りのフン


逆に、細すぎる糸のようなフンは消化がうまくいっていない可能性があります。

また、太くても空気が入り、浮いてしまうようなフンも、注意が必要です。
消化不良を起こすと腸内にガスがたまり、気泡交じりのフンを出すことが多くなるので、何度か続くようであれば、以下でご紹介する改善策を行ってみましょう。

細いフン・空気入りのフンの改善策

金魚が細いフンを出すような場合は、餌の量が多すぎて消化不良になっている可能性があります。
まずは3~5日程度絶食して体内のフンを出し切らせてから、与える餌の量を減らしてみましょう。
消化の良い餌に切り替えてみるのもおすすめです。

細いフンの場合と同様に3~5日程度絶食させると、症状が改善することが多いです。
絶食後は1~2粒などのごく少量から餌を再開し、その都度フンの様子を確認しましょう。

また、気泡入りのフンは消化不良による腸内ガスが原因な場合の他に、水温が高すぎたり、エロモナス菌が悪影響を与えている可能性もあります

■エロモナス菌とは?

魚に感染し、患部を壊死させる細菌で、水温26度あたりで最も活性化します。
尾ぐされ病などの原因になるカラムナリス菌とは反対に、体内に感染するケースがほとんどです。
水槽内に常在している細菌で、金魚の腸内にも存在しています。普段は悪さをすることはありませんが、金魚が体調を崩した場合に感染しやすいです。

消化不良と思いきや、エロモナス菌が悪さをしていることもあります。
もし、3日ほど絶食を行っても再発する・繰り返す場合はエロモナス感染の可能性が高いです。
体内感染がすすむと松かさ病につながることもあるため、薬餌などでしっかりと治療をしましょう。

金魚の良いフンはそれほど長くない


金魚のフンというと長く伸びたものを想像するかたが多いと思いますが、実は健康な金魚のフンはそれほど長くありません
金魚のサイズにもよりますが、約2~3cm程度の長さのフンが理想的と言えます。

長すぎるフン


一方、5cmを超えるような長すぎるフンは、便秘である可能性が非常に高いです
体内にたまっていたフンが一気に出た状態ですので、便秘が慢性化してしまう前に対策をしましょう。

長すぎるフンの改善策

金魚が長すぎるフンを出す場合は、便秘を改善するために水温を25℃以上に高めるのがおすすめです。
水換えの頻度も高くすると、交感神経が刺激されて排便しやすくなります。

新たに餌を食べて消化器官に負担をかけないよう、便秘の治療中にも3~5日ほど絶食させましょう
それでもフンが出ないような場合は、1週間程度絶食させてみます。

絶食期間が終了したら毎日排便しているか確認しつつ、消化の良い餌への切り替えも検討してみてください。

良いフンは色がついている

金魚のフンの色は与えたエサによって変化します。

茶色いフンは、人工飼料を与えたとき、赤茶色のフンはアカムシをあげたとき、緑色のフンは、水草やコケを食べたときのみに出てくるフンです。
そのすべてが混ざったような黒っぽいフン(完全に黒いフンではない)が理想なので、フンの色も毎回しっかりとチェックしておきましょう。

白いフン・透明なフン・赤いフン


一方、白や透明、赤いフンは、金魚の健康状態が良くないことを示しています

白いフンや透明なゼリーのようなフンは、下痢か餌が不足しているかの2パターンが考えられます。
下痢の場合は餌を与え続けると突然命を落としてしまう可能性がありますので、注意しましょう。

アカムシを与えたときのような赤茶色ではなく、鮮やかな赤いフン、もしくはグレーのフンが出ている場合は、内臓疾患の可能性が考えられます。

金魚は食欲旺盛な魚なので、消化不良や内臓疾患を発症していても、積極的に餌を食べてしまう場合が多いです。
健康な金魚と治療が必要な金魚を混泳させている場合は、調子の悪い金魚を隔離させて治療をしましょう。

白いフン・透明なフン・赤いフンの改善策

基本的には3~5日の絶食をして消化不良を改善することが重要ですが、透明なゼリー状のフンの場合は、餌が不足している可能性も考えられます

金魚のお腹が凹んでいるようであれば餌不足の可能性が高いので、他の金魚に横取りされないよう隔離しながら、毎日1粒ずつ餌の量を増やしていきましょう
健康的なフンが出ているのを確認できたら、そのときの餌の量をキープします。

金魚の寿命を決める!消化不良とストレス


金魚が状態の悪いフンをするときは、ほぼ消化不良といってよいでしょう。
そしてその消化不良の原因は、ストレスの場合がほとんどです。

金魚はなじみやすい魚ですが、敏感な一面を持つためストレスで体調を崩しやすいです。
ストレスがたまった金魚は、消化不良だけでなく免疫力や回復力の低下なども招く場合があります。

飼い始めの金魚が大きな病気にかかったり命を落としてしまう理由のほとんどは、ストレスであるとも言われていますので、金魚にとってできるだけストレスの少ない環境を提供できるように心がけましょう

金魚のストレスの主な要因

金魚がストレスを感じるような要因としては、以下のものが挙げられます。

  • 振動、騒音、過度な光
  • 急な温度変化
  • エサの与えすぎ
  • 水質の悪化・変化
  • 他の魚との緊張
  • 水流が強すぎる
  • 古く悪くなった餌を食べた
  • 酸欠

飼育環境が整っていないと、これらのストレス要因が重なって体調不良を起こしてしまいますので、日々のメンテナンスや管理が行き届いているか、しっかりと確認をしましょう。

特に水温の急激な変化は、消化不良だけでなく様々な病気の原因になりがちです。
水槽導入時や水換え時にしっかりと温度合わせをすることで防げますので、念入りに対策しておきましょう。

また、水質の悪化や急な変化はこまめに水換えをしていれば防げますし、古い餌は賞味期限(だいたい3ヶ月~6ヶ月)をきちんと把握していれば大丈夫です。
泳ぎの苦手なタイプの金魚を飼育している場合は、水流を弱めにするなどの工夫でストレスを取り除くことができます。

金魚に良いフンをしてもらうには

金魚に健康的な良いフンをしてもらうには、ストレスを減らし、適切な量の餌をあげて、消化不良を防ぐことが大切です。

肉瘤を育てるタイプの金魚には比較的高脂質・高タンパクな餌を与えることも多いですが、そうでないタイプの金魚(和金など)には、脂質控えめの餌を与えてやりましょう
脂質の少ない餌は低水温時にもあげられる場合が多いため、冬場に無加温飼育をしている場合などは大変重宝します。

また、便秘対策には植物性の餌が効果的です。
植物性の餌というとコケや水草などが挙げられますが、水槽に繁茂したコケや柔らかい水草は金魚の好物でもあります。
水草は金魚の隠れ場所にもなりますので、ストレスの軽減にも役立ちます。

おやつ感覚で食べられるように、ある程度のコケはあえて放置しておいたり、マツモやアナカリスなどの柔らかい水草を配置してやるのも良いです。

病気や消化不良を防ぐには、ストレスフルな環境を改善してやることが一番です。
治療もかえってストレスを与えてしまうことがあるので、治療が必要な状態になってしまう前に、できる限りの対策をしておきましょう。

まとめ:金魚の良いフン・悪いフンとは!長い・気泡が入っているフンなどの対処法を解説


金魚のフンは健康のバロメーターです。
太さがあり、長さは2~3cm程度、黒っぽい色をした健康的なフンを目指し、金魚の体調を管理してあげましょう。

もし調子の悪そうなフンを出した場合は、速やかに対処することが大切です。

  • 細いフン:3~5日程度絶食し、餌の量を減らす
  • 空気入りのフン:3~5日程度絶食し、改善されない場合は薬餌を与える
  • 長すぎるフン:3~5日程度絶食し、便秘を治療する
  • 白いフン・赤いフン:3~5日程度絶食
  • 透明なフン(下痢の場合):3~5日程度絶食
  • 透明なフン(お腹が凹んでいる場合):毎日1粒ずつ餌の量を増やす

上記に挙げたような対策を行い、健康的なフンを出すまでしっかりと治療をしましょう。

消化機能があまり発達していない金魚にとって、消化不良は一生起こりえる症状です。
金魚の体調の変化をすぐに見極められるよう、日々の観察を念入りに行なってあげてください。



金魚のフンについて良くあるご質問

金魚の長いフンは良くないのですか?

金魚の長いフンは腸にたまっていたものが出た状態です。
金魚には胃がありませんから、消化が順調なら2~3cm程度の糞をこまめに排泄します。
あまりにも長いフンは消化不良を起こしていると言えます。
長いフンが続くようでしたら餌の量を控えめにするか、水換えを行い排便を促しましょう。

金魚が糞をしません。どうしたら良いですか?

金魚がフンをしないのは消化不良が進み、便秘を起こしている状態です。
まずは3~5日ほど絶食させますが、お腹がぷっくりとするほど排便が遅れている場合は、水換えや昇温を行い刺激します。
水温は25度程度まで上げると金魚の代謝が上がり消化能力も回復しやすいです。

金魚の糞が浮いてしまいます

糞が浮くのは、消化不良で腸内に発生したガスが、フンの中に混じっている状態です。
フンの間に気泡が入っているものは、消化不良状態と言ってよいですので、3日ほど絶食を行い様子を見ましょう。
原因は餌の与えすぎであることがほとんどですので、給餌量を控えめにすると再発しにくくなります。

金魚は寒いと消化不良になりやすいですか?

金魚に限らず、魚類はすべて変温動物ですので、水温によって代謝が変化します。
そのため、水温15度を下回ると活性が鈍り消化不良にもなりやすくなります。
低水温の季節には餌の量を控えるか、水槽用ヒーターを移用して保温しましょう。

 

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金魚に愛を注いでいるWeb担当。
かわいい金魚の為なら腰痛も何のその。金魚のテンションがMAXになる魔法の餌・アカムシを与えることに喜びを感じています!アクアリウムに親しめる、良い情報をお届けできるように勉強&実践中です。文章づくりも頑張ります!

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