金魚の飼い方

魚の追星とは!金魚やコイ、川魚の成熟・繁殖のサインと対処法も解説!

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金魚や日本淡水魚を飼育していると、ある日顔の周りに白いポツポツができてくることがあります。
体表に現れる突起というと、つい白点病などの病気を連想してしまいますが、対象の魚が元気に泳いでいるようであれば、それは追星かもしれません

追星はコイ科のオスが成熟した時に現れる特徴の一つで、発色が良くなり鑑賞性が上がるほか、繁殖も狙える絶好のタイミング。
変化のサインを見逃がさず、飼育に活かしましょう。

今回のコラムでは、追星が現れる魚種や見つけた時の対処法などを、追星にフォーカスして詳しく解説します。

プロアクアリストたちの意見をもとに金魚やコイの追星を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

コイ科の成魚に現れることがある追星は、体が成熟し繁殖ができるようになったサインと考えられます。
病気ではないので、見つけたら落ち着いて対処しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、金魚やコイの追星を解説します。

魚の追星とは


追星はコイ科の川魚に現れる白い粒状の角質突起のことです。
ほとんどの場合でオスのみに出現し、目やエラ蓋、口の周りなどの頭部付近に見られます。

魚の体表に現れる白い点々というと白点病などの病気を警戒しますが、病気の斑点と追星では明確な違いがあるため、ポイントを知っておけば追星と白点病は簡単に見分けることができるでしょう。
ここでは追星が出現する理由と病気との見分け方を解説します。

追星は繁殖期のサイン


追星が見られるのは主に春から夏にかけての魚が繁殖をする季節繁殖期を迎えた健康なオスに現れます。

人間でいうところの二次性徴にあたる変化の一つで、飼育環境下では水温が20℃を超えるのが、追星を出現させる条件。
魚種によっては鮮やかな婚姻色と共に現れ、特にオイカワやタナゴのオスは青や紫、赤の体色に白い追星がよく目立ち、際立った美しさを放ちます。

つまり、追星が現れるのはオスたちが繁殖期モードに突入する前兆です。
追星が見られたら、そのまま繁殖を狙うのかもしくはメスを隔離して水槽を平穏に保つのかなど、今後の水槽の方向性を考えるきっかけにするのが良いでしょう。

ちなみに追星は、自然に生息するコイ科の川魚だけでなく、改良品種である金魚や錦鯉などでも見られることがあります。

追星の見分け方


追星と見間違えやすい変化に、白点病が挙げられます。

どちらも小さな白点が体に浮き上がってくる現象ですが、出現した場所に注目してみると簡単に見分けることが可能です。

白点病の場合、尾びれや背びれなど魚の体の末端部分から始まり時間の経過とともに白点が全身に広がっていきます
一方、追星は、エラ蓋や胸びれの付け根、口や目の周辺などの頭部周りに集中して現れることが多いです。


また、魚の行動や見た目にも特徴があり、白点病は魚の体表にウオノカイセンチュウが寄生しているため、魚が痒がり体を石や砂に擦り付ける行動が見られます。
さらに病気が進行すると食欲の低下や、ひれをたたんで動きが鈍くなる、水面付近を漂ってパクパク呼吸するといった明らかな不調が現れるようになるでしょう。

その点、追星は繁殖の準備が整っている健康なオスに出るため、白点があってもキビキビと勢いよく泳いで食欲旺盛、発色も上がっているはずです。
また、追星は角質の塊で触るとザラっとした質感をしており、魚種によって大きさにも差があります。

追星と白点病を見分ける時は、出現した場所と魚の行動をセットで観察して判断しましょう。

追星が現れる魚


追星は野生種・改良品種に関わらず、繁殖期を迎えたコイ科のオスに現れます。

ここでは、飼育環境や川遊びなどでも追星を観察することができる身近な魚種をご紹介します。

金魚

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フナの改良品種である金魚、飼育水槽の中でも追星を観察できる最も身近な魚です。

種類や飼育環境によって多少の差はありますが、追星がみられるのは大体2歳頃、ほとんどの品種で水温が18度を超えたあたりから、エラ蓋や胸びれの縁、目の周りなどに現れ始めます。
オスメスを一緒に飼育している水槽では、同時期にオスがメスを追いかけるなどの繁殖行動が見られることもあるでしょう。

金魚は繁殖期の体色の変化が控えめなため、特有の追星や追尾行動が繁殖期に入った重要なサインとなります。
頭部の付近が白い個体だと追星がわかりづらいかもしれませんが、繁殖を狙うならば変化を見逃さず時期を見極めましょう。

コイ

(錦鯉)山吹黄金 8~13cm(1匹)

金魚と同じく、コイのオスもおおよそ2歳ごろから追星が現れます

コイの追星は出現する範囲が金魚よりも広く、エラ蓋周辺を含めた頬全体や口先、胸びれまで広がることも。また突起一つ一つが大きくて質感がゴツゴツしており、個数が多いのも特徴です。

コイの中でも自然に生息するいわゆる野ゴイは、追星がよりはっきりと現れる傾向があります。
一方、改良を重ねた錦鯉の場合はあまり追星が出なかったり、現れていても判別しにくいことが多いです。

コイの場合には特に、オスの成熟度や体調、個体差によって追星の出方が異なるので、注意深く観察しましょう。

タナゴ

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タナゴの追星は一つ一つが小さく、粉が付いたような出方をします
成熟が早く、追星が見られるようになるのは1歳頃から、出現場所は口の周りや目の上、エラ蓋周辺までなど、個体差があるようです。

またタナゴの仲間は気温が上がる春に繫殖期を迎えるタイプと、カネヒラなど水温が下がり始める9月~11月に産卵するタイプに分かれており、追星もこの繁殖シーズンに合わせて出現します
多くは追星と共に婚姻色が現れるため、体色の変化も合わせて観察し、総合的に判断するのがおすすめです。

ちなみに、タナゴの繁殖を本格的に目指すなら、単一品種のみで飼育する水槽を用意し、二枚貝を複数導入して産卵の準備を整えましょう

オイカワ、ウグイなどの川魚

(淡水魚)オイカワ M(4〜7cm±)(1匹)【生体】

オイカワウグイカワムツなど自然の川で見られるコイ科の川魚のオスにも追星が出現します。
これらの魚種は出現場所や出方が非常にユニークで、

  • オイカワ:金魚やコイと同じく頭部周辺が中心
  • カワムツ:頭部に加えて尻ビレ付近にも出現する
  • ウグイ:出現範囲は頭部から背中にかけて、オス・メス両方で追星が見られる

など、それぞれに特徴があります。
また、川魚の追星は形がトゲのような三角形をしていることが多く、改良品種の金魚やコイに比べると少し厳つい印象を受けるでしょう。

ちなみに、川魚の代表格であるアユの顔から胸びれに現れる黄斑も追星と呼ばれています。

こちらは繁殖期や性別に関わらず出現するものですが、縄張りを持った一人前のアユに現れる成熟の証です。

魚の追星を見つけたら


追星が現れるのは成熟し繁殖の準備が整ったサイン
では、実際に水槽を泳ぐ魚たちに追星を見つけたらどんな点に注意すべきでしょうか?

飼育上の追星に関するポイントをまとめました。

繁殖を狙う場合は産卵できる環境を整える

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繁殖を狙っている魚に追星が出現した時は、このタイミングを見逃がさず、産卵ができる環境を整えてあげることが大切です

金魚やコイならば産卵床となる水草や浮草、オイカワなどの川魚には産卵しやすい大きさの砂利を用意します。
また、タナゴには産卵用の二枚貝を導入するなどの準備を進めましょう。

追星が出たということは、繁殖に向けて魚の体調も仕上がってきている証拠です。
与える餌の量を調整しながら泳ぎ方や食欲・体色の変化をよく観察し、産卵の兆候を見逃がさないようにしましょう。

メスを追いかけすぎる場合は隔離する

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繁殖期を迎えたオスは気が荒くなり、自分の縄張りから他の魚を激しく追い払ったり、メスを執拗に追い回したりすることがあります。

特に繁殖をする予定が無く、鑑賞を主な目的としている水槽では、繁殖期のオスはパワーバランスを乱すトラブルメーカーになってしまいやすいです。
この状態は、オスメス双方にストレスを掛けてしまいますので、関係性に異変が見られたときは追星が出たオス個体を一時的に別水槽に隔離することをおすすめします。

セパレーターなども上手に活用して、攻撃を受ける他の魚やメスを守りましょう。

まとめ:魚の追星とは!金魚やコイ、川魚の成熟・繁殖のサインと対処法も解説!


追星は、金魚やコイ、オイカワなどのコイ科の魚に出現する白い角質突起です。
主に繁殖期を迎えたオスに現れるもので、魚種によっては婚姻色と合わせて美しい姿を鑑賞できます。

その見た目から白点病と見間違われることもありますが、白い点の出現する場所や餌への食いつき、泳ぎ方などから見分けることが可能です。
水槽内で追星を見つけたら、繁殖を狙うのかストレスなく飼育を続けるのかに応じて対策を講じてください。

飼育している魚に追星が見られるのは、魚が健康で成熟してきた証拠です。
コイ科の魚を飼育しているなら、追星や婚姻色の出現を目指してお世話を続けていきましょう。

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執筆者 Hara.kazu

子どもの頃から魚や昆虫を飼育し、アクアリウム歴は約30年になります。
グッピーやプラティ、ネオンテトラなどの入門魚飼育から始まり、シクリッドのブリーディングなどを経て、最近ではアクアテラリウムのレイアウトを楽しんでいます。

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