水槽のサテライトとは!産卵や隔離にぴったり!メリットとおすすめ製品
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産卵間近の親魚やいじめられてしまっている個体など、一時的に本水槽から隔離したいときに重宝するのが水槽用のサテライトです。
魚を隔離するための容器にはいくつか種類がありますが、その中でもサテライトは水槽の外付けできるのが特徴で、飼育水を共有しつつ水槽の外側に隔離スペースを設けることができるので、使い勝手が良く様々な場面で使用されています。
また、サテライトは一時的な隔離以外でも役立つ場面があるので、一つ用意しておいて損はないアイテムでしょう。
今回は、水槽用サテライトのメリットやおすすめ商品をご紹介します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに隔離用の水槽サテライトについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
魚同士の小競り合いの解消や産卵・稚魚の育成など、アクアリウムでは様々なタイミングで隔離が必要になります。
そんな時は、水槽の外に取り付けるだけで簡単に小部屋が増設できるサテライトが便利です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、隔離用の水槽サテライトについて解説します。
水槽のサテライトとは
水槽のサテライトは、水槽の縁に引っ掛けたり壁面にキスゴムで取り付けたりして使う隔離容器です。
産卵ボックスやプラケースなど、魚を隔離する容器はいくつかありますが、その中でもサテライトには以下のような特徴があります。
- 水槽の外側に取り付けられる
- エアーポンプで水槽の飼育水を循環させることができる
水槽の外側に取り付けられるので、水槽内に取り付ける産卵ボックスと比べると、中のスペースを圧迫することがありません。
また、水槽とサテライトをエアーポンプとホースで繋いで、飼育水を循環させて使うので、水質が安定しやすく、隔離する魚に負担がかからないのも利点です。
本水槽と水を供給するため病魚の隔離には使えませんが、それ以外では幅広い用途で使用できるので、様々なアクアリウムで重宝されています。
水槽サテライトのメリット
魚を隔離する容器には、産卵ボックスやプラケースといった種類があり、それぞれメリットデメリットがあります。サテライトはこの両者の良い所を合わせ持った、汎用性の高い隔離容器です。
ここでは、水槽のサテライトのメリットをご紹介します。
たくさんのメリットがあるので、ぜひ使用を検討してみてください。
隔離時の水合わせが必要ない
サテライトは本水槽の飼育水をエアーポンプでくみ上げて循環させるため、隔離するときに水質が変わることがありません。
そのため、水合わせ無しで、スムーズに水槽とサテライトを行き来させることができます。
隔離が必要な生き物は産卵前やストレスを抱えた個体が大半で、とてもデリケートです。水合わせによるストレスを軽減できるのは、とても大きなメリットになります。
また、水量の少ない隔離容器は水質の悪化が早まるというデメリットがあるのですが、水槽と水を共有しているサテライトならば、水質を保ちやすいですし、エアーポンプを使用するので酸欠の心配がないのも良い点でしょう。
簡単に飼育スペースを増設できる
水槽用サテライトを使用することで、簡単に飼育スペースを増設できます。
隔離容器として水槽やプラケースを新たに用意すると、設置スペースが必要ですしコストがかかります。
その点、水槽に外掛けできるサテライトは、省スペースで設置できる上に水槽に比べてかなり安価です。
産卵ボックスならば、サテライトと同程度の価格で購入できて使い心地も似ていますが、水槽内のスペースを広く取りたいときは、サテライトの方が使いやすいでしょう。
また、先ほどもご紹介した通り飼育水を水槽と共有しているので新たに水槽を立ち上げる必要が無く、設置するだけでそのまますぐに使用できるのも手軽なポイントです。
相性の悪い生体を飼育できる
ベタなどの気が強く単独飼育が推奨される魚を、他の魚と一緒に飼育するのにもサテライトが使えます。
混泳とは少し異なりますが、サテライトにベタを入れて本水槽に設置すれば、まるで一緒の水槽に入れているような水景を楽しめるでしょう。
通常のベタ水槽は水量が少なく、水質が悪化しやすいのが難点ですが、サテライトを使用して大きな水槽と水を共有すれば、水をきれいに保ちやすいです。また、サテライトの中は程よい水流なので、ベタが傷ついてしまう心配もありません。
大きなサイズで仕切りができるものであれば、サテライト内を仕切ってベタを複数飼育するのもおすすめ。もちろんベタを本水槽に入れて、サテライトにはネオンテトラやエビを入れるのでも問題ありません。
ベタ以外の魚では、例えば新魚を導入するときにいったんサテライトに入れて相性を確認するといった使い方もできます。
生体を観察しやすい
サテライトは水槽の正面もしくは側面に設置しますし、遊泳スペースが限られるので、じっくりと魚の様子を観察するのに向いています。
そのため、産卵前の親魚や弱ってしまった個体など、注意が必要な魚の一時的な隔離場所としておすすめです。
特に弱っている魚は物陰に隠れてしまうことが多いので、状態確認はサテライトに移して行うのが良いでしょう。ただし、先述した通り本水槽と水を共有するサテライトでは病魚の治療ができませんので、病気が確定した時は速やかに別容器に隔離し直してください。
産卵前の親魚もサテライトならば、産卵の兆候に気が付きやすいです。また、隔離された環境なのでサテライト内でそのまま産卵させることも可能。産卵から稚魚の育成まで、容器を移さずにスムーズに進めることができます。
水質調整できる素材を仕込める
サテライトに入れられるのは生体だけではありません
本水槽と水を循環させるという特徴を活かして、水質調整効果のある素材を仕込めば、ちょっとした水質調整装置として活用できます。
例えば、pHが低下しやすいと感じるとき、サテライトにカキガラを入れておけばアルカリ性の成分が程よく溶けだして、水質を中性~弱アルカリ性に保ちやすくなります。
反対に弱酸性のブラックウォーターを作るならば、マジックリーフを入れておくと良いでしょう。
これらの水質調整用の素材は通常、ろ材や底砂に混ぜて使用しますが、小型のろ過フィルターだと入れられる量が少なく、思うような効果が得られないことがあります。
このような時、ろ過槽の代替品としてサテライトが使いやすいです。
おすすめの水槽サテライト3選
ここからは、おすすめの水槽サテライトをご紹介します。
水槽サテライトには大きさや設置方法などに種類がありますので、飼育する生体や設置場所に合わせたものを選んでみてください。
スドー サテライト
『スドー サテライト』は、生体の隔離や導入前のトリートメントなどに最適な、サテライトの王道商品です。
スドーからはサイズ違いのサテライトが複数販売されていますが、こちらが標準サイズになります。
付属の仕切りで部屋を分割できるので、稚魚の成長段階に合わせて仕分けるときなどに使いやすいです。
また、水の吐出し量を調整できる『サテライト グレードアップセット』や、排水口から稚魚や稚エビが流出してしまうのを防ぐ『サテライト グレードアップセットⅡ』といったカスタムパーツが豊富なのも嬉しいポイントです。
スドー サテライト スリム
水槽周りをすっきり見せたいときは、奥行きがスリムな『スドー サテライト スリム』がおすすめです。SとMの2サイズ展開で、どちらも仕切りを入れて部屋を区切ることができます。
スリムタイプというと容量が気になりますが、こちらの製品は奥行きを削った分、幅を持たせているので、標準タイプのサテライトと比べても遜色ない水量を確保できるのがポイント。
小型魚やそれほど泳ぎ回らない生き物であれば、スリムタイプでも問題なく飼育できるでしょう。
また、こちらもオプションパーツを使用することで、カスタム可能です。
交換パーツも豊富なので、劣化したパーツだけを取り換えれば長く使用を続けられます。
スドー サテライト L
サテライトの中でも一番大型なのが『スドー サテライト L』です。
内径約260×145×125mm、水量は2L入るので、卓上の飼育容器レベルの飼育スペースを確保できます。
仕切りで3部屋に区切れば、仕分けた稚魚の飼育はもちろん、一区画に1匹ベタを入れてベタマンションにするといった使い方もできるのは、大容量のサテライトならではです。
カスタマイズパーツを使えば、活用の幅がさらに広がります。
まとめ:水槽のサテライトとは!産卵や隔離にぴったり!メリットとおすすめ製品
水槽用のサテライトについて解説しました。
水槽サテライトは水槽に引っ掛け使用する隔離容器で、水槽の外側に設置してエアーポンプなどを使って水を循環させます。
水を強要するため病魚の治療には不向きですが、卵や稚魚、単独飼育が推奨されている観賞魚などを本水槽と一緒に管理したいときに重宝するでしょう。
また、水が循環する特徴を上手に利用して水質調整装置として活用するなど、アイデア次第で様々な使い方ができるのも利点です。
何かと使い勝手が良いサテライトを、ぜひ飼育に役立ててみてください。
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