金魚がたまごを生んだ!繁殖と産卵時期、稚魚の育て方とは

投稿日:2021.10.18|
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金魚を複数で飼育していると、卵を産むことがあります。
しかし、卵をそのまま水槽に放置してしまっては、稚魚が育たない場合も多いです。
卵を無事孵化させ、稚魚を育てるには適切な対応が重要となります。
金魚が卵を産んだら、慌てずに卵をスポイトですくい、別の水槽に移してあげましょう。
また金魚が産卵したあとの水は白く濁りやすく、水質が悪化しやすいので、卵を取り出した後に、水換えをおこないます。
産卵後のメスの金魚は弱っている場合があるので、オスとメスを別の水槽に分けるようにしましょう。
また、水槽の中の環境を見直し、フィルターも稚魚専用のものを準備すると金魚の稚魚の育成がうまくいきやすいです。
金魚が卵を産んだ時の、稚魚の飼育方法や産卵時期についてご紹介させていただきます。
- 金魚の卵は水温18〜22℃で約4〜7日(メダカより早い)で孵化します。
- 産卵後はすぐ卵をスポイトで別容器へ。放置すると親に食べられたり水質悪化の原因になります。
- 無精卵の水カビ対策にメチレンブルー、孵化後の稚魚にはエアレーションと微細な餌が必須です。
目次
金魚が卵を産んだ時の対処法を動画で見る!
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金魚が卵を産んだら、どうすればいいのかを音声付きでご紹介します。
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金魚の卵 採卵から1ヶ月までの30日タイムライン

金魚が卵を産んでから稚魚が一人前に育つまで、おおよそ1ヶ月間の流れを時系列でまとめました。
水温20〜22℃を想定した目安ですので、ご自宅の環境に合わせて確認してくださいね。
1〜3日目:採卵〜有精卵/無精卵の判別
産卵直後はすべて透明〜やや黄色味の卵です。
24時間以内に親水槽から別容器に移し、カビ防止のためメチレンブルーを規定量添加します。
2〜3日経つと、有精卵には内部に黒い点(稚魚の目)が見えはじめ、無精卵は真っ白に濁ります。白く濁った卵は水カビの温床になりやすいので、スポイトで毎日除去しましょう。
4〜5日目:孵化開始
水温20℃前後で約5日、22℃で約4日、24℃なら3日ほどで孵化します。
早く孵化させすぎると稚魚の体力がつかず、弱い個体になりやすいので、4日前後を目安に20〜22℃を保つのが安心です。
孵化直後の稚魚は腹に「卵のう」と呼ばれる栄養袋を持っていて、まだエサは必要ありません。
6〜10日目:卵のう吸収〜初回エサやり
孵化後3日目以降に卵のうがなくなったら、ブラインシュリンプやグリーンウォーターでエサやりをはじめます。
1日4〜5回ほど与えるようにすると丈夫に育ちやすいです。
特に、ブラインシュリンプはリンが豊富で骨の成長には欠かせません。
この時期は遊泳力が弱いのでフィルターは付けず、1週間に1回の全換水で水質を保ちます。
11〜30日目:人工餌への移行と選別

孵化後2週間ほど経ったら、スポンジフィルター(横かけ式・弱水流)を導入し、ブラインシュリンプに加えて稚魚用の人工餌を併用していきます。
体長が1cmを超えるあたりから個体差が出はじめ、大きい稚魚が小さい稚魚を突くことが増えてきます。
体長で選別して別容器に分けてあげると安心です。
1ヶ月経過頃には体型が金魚らしくなってくるので、稚魚用エサから普通の金魚エサへ少しずつ切り替えていきましょう。
金魚の稚魚の育て方については、こちらの記事もあわせてご覧ください。
金魚が卵を産んだらすること

1.スポイトで優しく卵を吸い取る
金魚の卵をそのままにしておくと、金魚に食べられてしまいますし、卵を食べた金魚が体調を崩す原因にもなります。
また、金魚が産んだ卵は腐りやすく、水質の悪化の原因にもなるので、スポイトなどでそっと吸い上げ、親の金魚と別の水槽に移すようにしましょう!
別水槽に金魚の卵を移したら、有精卵は残し、無精卵は取り除きます。
有精卵と無精卵の見分け方(日数別)
- 産卵直後(D0):どちらも透明〜やや黄色味のある淡い色。この時点では肉眼で区別がつきません。
- 1日後(D1):有精卵は色味が増します。無精卵は早くも濁りはじめる個体もあります。
- 2〜3日後(D2〜3):有精卵は半透明で、内部に黒い点(稚魚の目)がはっきり見えます。無精卵は真っ白に濁ります。
- 4日以上(D4+):有精卵は孵化準備に入り、無精卵は水カビが付着して他の卵への感染源になりやすいです。
白く濁った卵は早めに発見してスポイトで除去してあげるのがコツです。
1日でも放置すると周囲の有精卵にまで水カビが広がってしまうので、D2以降は朝晩2回チェックすると孵化率が上がりやすくなりますよ。
隔離容器についてはコチラの記事も参考にしてください。
2.水槽の水換えをする
金魚が卵を産んだ後の水槽の水は、オスの金魚の精子で白く濁っていることが多く、そのままにしておくと水質が悪化し、親の金魚が体調を崩します。
金魚が卵を産んだ後は、卵を別水槽に移してから、水槽の水換えを行いましょう。
3.金魚のオスとメスを別の水槽に分ける
産卵後のメスの金魚は、交尾の際にオスの金魚に追い回されており、非常に弱っている場合があります。
産卵自体、とても体力を使う仕事なのです。
産卵後に、他のオスの金魚に再び追い回されたり突かれたりすると、産卵後のメスの金魚が死んでしまう場合があるので、オスとメスは別の水槽に分けてあげましょう。
金魚の繁殖と産卵時期

産卵時期
金魚の産卵時期は、3〜5月、9〜11月にかけての水温があがる時期です。
逆に冬場などの低水温の時期には卵を産みません。ヒーターを使用している水槽では、どの季節でも金魚が産卵する可能性があります。
ただし、冬眠しないと金魚の産卵スイッチは入らないため、普通に水槽飼育している場合、突然繁殖することはありません。
金魚が産卵すると、一度に500個以上、多い時には5000個ほどの卵を産みます。
金魚が卵を産む周期は、1〜3週間おきに数回です。
春・秋の産卵カレンダー
- 3月〜5月(春シーズン):メインの繁殖期。水温が15℃を超える日が増え、オスがメスを追いかける行動が目立ちはじめます。
- 6月〜8月(夏):高水温で産卵は止まることが多いです。27℃を超えると親魚の体力消耗のリスクが上がるので、夏越しを優先しましょう。
- 9月〜11月(秋シーズン):第2の繁殖期です。春に比べると産卵数は少なめですが、水温が安定するため孵化率は良好です。
- 12月〜2月(冬):屋外飼育では繁殖はストップします。ヒーター使用の屋内水槽は通年産卵可能ですが、親魚の体力を考えるとオフシーズンを設けてあげるのがおすすめです。
産卵させたい方は春先・秋口の水温が安定する時期を狙うと、無理なく繁殖を楽しめます。
メダカが卵を産まない場合の原因については、こちらの記事もあわせてどうぞ。
水温
金魚が産卵しやすい水温は20℃前後です。春先にかけて水槽の水温があがりだすと、繁殖行動を始めます。
オスがメスのお腹をつついたり、メスの体にすり寄せたりして、産卵を促します。
成体の金魚のオスとメスを飼育している水槽では、水温が20℃前後になると産卵しやすい環境になります。
水温管理についてはコチラの記事も参考にしてください。
繁殖行動
条件がそろうと、オスはお腹の膨らんだメスを追いかけ回し始めます。
これが、金魚の求愛行動(追尾)です。
しばらくすると、刺激を受けたメスの金魚が放卵すると、それを見たオス金魚は放精します。
これが金魚の交尾です。
水草
金魚は卵を水草に産みつける場合が多いので、ホテイ草やアナカリスなどの水草を準備しておくと、卵の移動がしやすくなります。
水槽の底に産んだ卵はスポイトですくい取りましょう。
産卵床や水草についてはコチラの記事も参考にしてください。
水換え
金魚の産卵には、水槽の水換えも重要なポイントになります。
水温が20℃前後になった頃に水換えをおこなうと、水質が変わることで刺激を受け、産卵行動が始まる場合があります。
金魚に卵を産ませてみたい方は、産卵時期に水槽の水換えをおこなってみてはいかがでしょうか。
金魚の稚魚の育て方

金魚の卵は数が多いので、稚魚がうまく孵化すると、必然的に稚魚の数も多くなります。
中にはうまく育たない稚魚も出てくるでしょう。
かわいそうですが、死んでしまった稚魚や奇形の稚魚は取り除くようにしましょう。
稚魚の育て方についてはこちらのコラムもご参考ください。
エアレーション
金魚の卵を移した容器には、エアレーションをおこないます。
酸欠により金魚の卵が腐るのを防ぐとともに、水質の悪化を防ぐためです。
稚魚が孵化したあとのことを考慮すると、水流は弱いものがおすすめです。
分岐器具でエアーポンプの吐出量を調整したり、空気の吐出量が調整できるエアーポンプを設置します。
水カビ防止剤(メチレンブルー)
金魚の卵にはカビが生えやすいため、孵化率を上げたいときは、メチレンブルーなどを添加して水カビの発生を防ぐようにしましょう。
水温
金魚の卵をいれた容器や水槽の水温は20℃〜25℃を目安に設定します。
水槽用ヒーターを使用して、金魚の卵用の容器の水温を一定にし、稚魚が生まれたあとも、ヒーターで水温管理をおこないます。
ヒーターのサイズは、容器や水槽のサイズにあったものを使用してください。
また、設定する水温によって、孵化する期間が変わります。
水槽用ヒーターや水温計についてはコチラの記事も参考にしてください。
水温別 稚魚が孵化する期間
- 20℃前後で約5日
- 22℃前後で約4日
- 24℃前後で約2.5日
金魚の卵は、水温が高くなるほど孵化する日数が少なくなりますが、孵化が早いほどその後の成長がうまくいかない場合が多いです。4日程度を目安に孵化させるのがおすすめです。
ろ過フィルター
稚魚が孵化したら、最初の一か月程度はゆるやかな水流のエアレーションのみで飼育します。
泳ぎ回れるようになったら、水槽にろ過器を設置します。この際に、ろ過器に稚魚が吸い込まれないようにすることが大切です。
金魚の稚魚用のろ過器には、エアーポンプに繋いで使うことのできる、スポンジフィルターがおすすめです。
投げ込み式のスポンジフィルターもありますが、投げ込み式は水流の調整が難しいため、横かけ式のスポンジフィルターを使用し、弱水流で育てます。
稚魚におすすめのフィルターについてはコチラの記事も参考にしてください。
水草
金魚の稚魚のストレスを減らすためにも、水草を入れて、隠れ場所などを作ってあげます。
水草についてはコチラの記事も参考にしてください。
エサ
孵化してから3日目以降にエサを与える
金魚の稚魚は卵のうという栄養の袋を持って生まれてきます。卵のうがあるうちはここから栄養を摂取しているのでエサやりは必要ありません。
孵化してから3日程度で卵のうがなくりますので、そこからエサやりを開始しましょう。
エサやりの頻度
残念なことに稚魚の死因で一番多い原因は餓死です。
金魚の稚魚は常にお腹を空かせている状態なのですが、水の汚れを気にしてエサを少なくしてしまうと餓死してしまう確率は格段に上がります。
成長するためにたくさんのエネルギーを必要としている稚魚には、成魚よりも頻繁にエサやりをする必要があることを覚えておきましょう。
1日に大体4〜5回、数分程度で食べきれる量を与えていきます。
稚魚はまだエサを食べるのが下手なこともありますので、稚魚の目の前にエサを落としてあげるイメージで与えてあげてくださいね。
エサの種類
稚魚専用のエサも販売されていますが、始めは栄養満点なブラインシュリンプなどの甲殻類を与えます。大きく太らせたいときは、ミジンコもよいでしょう。
稚魚におすすめの生餌についてはコチラの記事も参考にしてください。
また、たくさんのエサを必要とする稚魚は、プランクトンが豊富に含まれたグリーンウォーターで飼育するのもおすすめです。
ミジンコは植物プランクトンを食べるため、グリーンウォーターで飼育を始めて、ミジンコに切り替えていくと無駄がありません。
グリーンウォーターについてはコチラの記事も参考にしてください。
その後、人工餌も与え始めましょう。人工餌は栄養バランスがいいので生餌のみで成長させるよりもスタイルが整いやすいです。
人工餌を使用するときは、大きさが稚魚の口に合っているか確認してください。
稚魚がうまく食べれていないようなときは、エサをすりつぶすなどして小さくしてから与えてあげるとよいでしょう。
稚魚の人工餌についてはコチラの記事も参考にしてください。
少し大きくなって、冷凍赤虫が口に入るようになったら生餌はミジンコから冷凍赤虫に切り替えます。
最終的には冷凍赤虫と人工餌を交互に与えるようにすると栄養バランスの取れた食事になります。
孵化後1カ月以上4カ月の間は稚魚用のエサを与える
稚魚が孵化してから1か月以上経ったら、稚魚用のエサに切り替えます。
稚魚の体が大きくなってきたら、普通の金魚のエサを与えても大丈夫です。
金魚のエサについてはコチラの記事も参考にしてください。
食べ残したエサは取り除く
あまったエサは、金魚の稚魚を吸い込まないように気を付けながら、スポイトで吸い取ります。
水換え
水換えは1週間に1回程度、全換水が基本です。産まれたばかりの稚魚は遊泳力がほとんどなく水流を起こすフィルターは負担となるため、最初の1ヶ月はろ過フィルターをつけずに水換えで水質を保ちます。
まだまだ弱い稚魚にこの頻度は意外かもしれませんが、こまめな換水は稚魚を刺激して成長を促す効果が期待できます。
また、水換えのときに水槽の中をチェックする頻度も上がるため、稚魚の選別もやりやすくなります。
水換えをするときの注意点として、排水時に小さな稚魚を吸い出したり流してしまう事がありますので、必ず目の細かい洗濯ネットや魚網をプロホースの吸水口などに装着して稚魚を守るようにしましょう。
ただし、この状態では大き目のゴミを取ることができないため、残ったゴミはスポイトなどで掬う必要があります。
よくあるトラブルとQ&A

金魚の繁殖でアクアガーデンに寄せられる質問のうち、特に多いものをまとめました。
Q1.違う種類(品種)の金魚同士で繁殖できますか?
はい、できます。和金×琉金、出目金×ピンポンパールなど、金魚は同じ「フナ属」のためほとんどの品種間で交配可能です。
ただし、生まれてくる稚魚は両親の中間的な特徴になり、場合によっては野生のフナに近い体型に戻る現象が起こることもあります。
純血の金魚を増やしたい方は、同品種同士で繁殖させてみてくださいね。
Q2.稚魚の共食いはいつから危険?
孵化後1ヶ月を過ぎ、体長1cmを超えるあたりから個体差が大きくなり、大きい稚魚が小さい稚魚を突いたり追い回したりするようになります。
体長差が2倍以上開いた状態が共食いの危険ゾーンです。
大きさで群を分けて別容器に移すか、大きい稚魚を本水槽(親水槽)へ先に移してサイズ差を縮める運用が安心です。
エサ不足が原因のことも多いので、1日4〜5回のエサやりを継続するのも有効ですよ。
Q3.卵が全部白くなった、1匹も孵化しなかったのはなぜ?
もっとも多い原因は無精卵だったこと、次に水カビです。
オスがいなかった、オスが未成熟、オスとメスの相性が悪い、などで受精が起こらない場合があります。
また、メチレンブルーを入れずに放置すると数日で水カビが全卵に広がってしまうことも。
次回は産卵直前から水温を20℃前後に整え、採卵後すぐにメチレンブルーを規定量添加してみてくださいね。
Q4.金魚とメダカの卵の管理、何が違いますか?
大きな違いは「卵の付着糸の有無」と「孵化日数」です。
- メダカの卵:粘着糸で水草に絡まりついて産卵される。卵塊から1粒ずつほぐすか、産卵床ごと隔離する必要がある。孵化日数は10〜14日(250℃日)。
- 金魚の卵:水草や底床に転がるように産卵される。スポイトでそのまま吸い上げ可能。孵化日数は水温20℃で5日程度と早い。
メダカで産卵を観察したい方には、こちらの記事もおすすめです。
Q5. オスとメスを別水槽に分けたが、まだ追いかけ続ける場合は?
産卵期のオスは興奮状態が続いているため、別水槽でも単独で泳ぎ回ったり水面で口をパクパクすることがあります。
これは正常な行動で、1〜2週間ほどで落ち着くことが多いです。
水温を急に下げると体調を崩すので、自然に水温が下がるのを待つか、ヒーターを徐々に下げて20℃以下まで誘導してあげましょう。
メスに目立つ傷がある場合は、薄めの塩水浴で体力を回復させてあげるのもひとつの方法です。
まとめ:金魚がたまごを生んだ!金魚の繁殖と産卵時期、稚魚の育て方について詳しくご紹介します

水槽に色鮮やかな金魚をたくさん飼育するのは楽しいです。
飼っている金魚が卵を産んだら、食べられたり腐ったりしないようにスポイトで吸い取り、別の容器に移してあげましょう。
稚魚が生まれたら、水草で隠れ場所を作ってあげ、水温を管理しながら弱い水流で育ててあげてくださいね。
生まれて1か月が経つと、金魚の稚魚が共食いを始める場合がありますが、たくさん稚魚を残したい場合は、大きい稚魚を別水槽に移すようにしてあげてください。
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