金魚がたまごを生んだ!繁殖と産卵時期、稚魚の育て方とは
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金魚を複数で飼育していると、卵を産むことがあります。
しかし、卵をそのまま水槽に放置してしまっては、稚魚が育たない場合も多いです。
卵を無事孵化させ、稚魚を育てるには適切な対応が重要となります。
金魚が卵を産んだら、慌てずに卵をスポイトですくい、別の水槽に移してあげましょう。
また金魚が産卵したあとの水は白く濁りやすく、水質が悪化しやすいので、卵を取り出した後に、水換えをおこないます。
産卵後のメスの金魚は弱っている場合があるので、オスとメスを別の水槽に分けるようにしましょう。
また、水槽の中の環境を見直し、フィルターも稚魚専用のものを準備すると金魚の稚魚の育成がうまくいきやすいです。
金魚が卵を産んだ時の、稚魚の飼育方法や産卵時期についてご紹介させていただきます。
目次
金魚が卵を産んだ時の対処法を動画で見る!
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金魚が卵を産んだら、どうすればいいのかを音声付きでご紹介します。
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金魚が卵を産んだらすること
1.スポイトで優しく卵を吸い取る
金魚の卵をそのままにしておくと、金魚に食べられてしまいますし、卵を食べた金魚が体調を崩す原因にもなります。
また、金魚が産んだ卵は腐りやすく、水質の悪化の原因にもなるので、スポイトなどでそっと吸い上げ、親の金魚と別の水槽に移すようにしましょう!
別水槽に金魚の卵を移したら、有精卵は残し、無精卵は取り除きます。
有精卵の場合、産卵から2~3日で色が半透明に変わり、黒い点のような稚魚の目が見えるようになってきます。対して無精卵は白く濁っていきますので、見分けることはできるでしょう。
無精卵の卵は腐りやすく、カビの原因にもなりますので確実に取り除きましょう。
隔離容器についてはコチラの記事も参考にしてください。
2.水槽の水換えをする
金魚が卵を産んだ後の水槽の水は、オスの金魚の精子で白く濁っていることが多く、そのままにしておくと水質が悪化し、親の金魚が体調を崩します。
金魚が卵を産んだ後は、卵を別水槽に移してから、水槽の水換えを行いましょう。
3.金魚のオスとメスを別の水槽に分ける
産卵後のメスの金魚は、交尾の際にオスの金魚に追い回されており、非常に弱っている場合があります。
産卵自体、とても体力を使う仕事なのです。
産卵後に、他のオスの金魚に再び追い回されたり突かれたりすると、産卵後のメスの金魚が死んでしまう場合があるので、オスとメスは別の水槽に分けてあげましょう。
金魚の繁殖と産卵時期
産卵時期
金魚の産卵時期は、3~5月、9~11月にかけての水温があがる時期です。逆に冬場などの低水温の時期には卵を産みません。ヒーターを使用している水槽では、一年中、金魚が産卵することが可能です。
金魚が産卵すると、一度に500個以上、多い時には5000個ほどの卵を産みます。
金魚が卵を産む周期は、1~3週間おきに数回です。
水温
金魚が産卵しやすい水温は20℃前後です。春先にかけて水槽の水温があがりだすと、繁殖行動を始めます。
オスがメスのお腹をつついたり、メスの体にすり寄せたりして、産卵を促します。
成体の金魚のオスとメスを飼育している水槽では、水温が20℃前後になると産卵しやすい環境になります。
水温管理についてはコチラの記事も参考にしてください。
繁殖行動
条件がそろうと、オスはお腹の膨らんだメスを追いかけ回し始めます。
これが、金魚の求愛行動です。
しばらくすると、刺激を受けたメスの金魚が放卵します。
すると、それを見たオス金魚たちはここぞとばかりに殺到、放精します。
これが金魚の交尾です。
水草
金魚は卵を水草に産みつける場合が多いので、ホテイ草やアナカリスなどの水草を準備しておくと、卵の移動がしやすくなります。
水槽の底に産んだ卵はスポイトですくい取りましょう。
産卵床や水草についてはコチラの記事も参考にしてください。
水換え
金魚の産卵には、水槽の水換えも重要なポイントになります。
水温が20℃前後になった頃に水換えをおこなうと、水質が変わることで刺激を受け、産卵行動が始まる場合があります。
金魚に卵を産ませてみたい方は、産卵時期に水槽の水換えをおこなってみてはいかがでしょうか。
金魚の稚魚の育て方
金魚の卵は数が多いので、稚魚がうまく孵化すると、必然的に稚魚の数も多くなります。
中にはうまく育たない稚魚も出てくるでしょう。
可哀そうですが、死んでしまった稚魚や奇形の稚魚は取り除くようにしましょう。
稚魚の育て方についてはコチラの記事も参考にしてください。
エアレーション
金魚の卵を移した容器には、エアレーションをおこないます。
酸欠により金魚の卵が腐るのを防ぐとともに、水質の悪化を防ぐためです。
稚魚が孵化したあとのことを考慮すると、水流は弱いものがおすすめです。
分岐器具でエアーポンプの吐出量を調整したり、空気の吐出量が調整できるエアーポンプを設置します。
水カビ防止剤(メチレンブルー)
金魚の卵にはカビが生えやすいため、孵化率を上げたいときは、メチレンブルーなどを添加して水カビの発生を防ぐようにしましょう。
水温
金魚の卵をいれた容器や水槽の水温は20℃~25℃を目安に設定します。
水槽用ヒーターを使用して、金魚の卵用の容器の水温を一定にし、稚魚が生まれたあとも、ヒーターで水温管理をおこないます。
ヒーターのサイズは、容器や水槽のサイズにあったものを使用してください。
また、設定する水温によって、孵化する期間が変わります。
水槽用ヒーターや水温計についてはコチラの記事も参考にしてください。
水温別 稚魚が孵化する期間
- 20℃前後で約5日
- 22℃前後で約4日
- 24℃前後で約2.5日
金魚の卵は、水温が高くなるほど孵化する日数が少なくなりますが、孵化が早いほどその後の成長がうまくいかない場合が多いです。4日程度を目安に孵化させるのがおすすめです。
ろ過フィルター
稚魚が孵化したら、最初の一か月程度はゆるやかな水流のエアレーションのみで飼育します。
泳ぎ回れるようになったら、水槽にろ過器を設置します。この際に、ろ過器に稚魚が吸い込まれないようにすることが大切です。
金魚の稚魚用のろ過器には、エアーポンプに繋いで使うことのできる、スポンジフィルターがおすすめです。
投げ込み式のスポンジフィルターもありますが、投げ込み式は水流の調整が難しいため、横かけ式のスポンジフィルターを使用し、弱水流で育てます。
稚魚におすすめのフィルターについてはコチラの記事も参考にしてください。
水草
金魚の稚魚のストレスを減らすためにも、水草を入れて、隠れ場所などを作ってあげます。
水草についてはコチラの記事も参考にしてください。
エサ
孵化してから3日目以降にエサを与える
金魚の稚魚は卵のうという栄養の袋を持って生まれてきます。卵のうがあるうちはここから栄養を摂取しているのでエサやりは必要ありません。
孵化してから3日程度で卵のうがなくりますので、そこからエサやりを開始しましょう。
エサやりの頻度
残念なことに稚魚の死因で一番多い原因は餓死です。
金魚の稚魚は常にお腹を空かせている状態なのですが、水の汚れを気にしてエサを少なくしてしまうと餓死してしまう確率は格段に上がります。
成長するためにたくさんのエネルギーを必要としている稚魚には、成魚よりも頻繁にエサやりをする必要があることを覚えておきましょう。
1日に大体4~5回、数分程度で食べきれる量を与えていきます。
稚魚はまだエサを食べるのが下手なこともありますので、稚魚の目の前にエサを落としてあげるイメージで与えてあげてくださいね。
エサの種類
稚魚専用のエサも販売されていますが、始めは栄養満点なブラインシュリンプなどの甲殻類を与えます。大きく太らせたいときは、ミジンコもよいでしょう。
稚魚におすすめの生餌についてはコチラの記事も参考にしてください。
また、たくさんのエサを必要とする稚魚は、プランクトンが豊富に含まれたグリーンウォーターで飼育するのもおすすめです。ミジンコは植物性プランクトンを食べるため、グリーンウォーターで飼育を始めて、ミジンコに切り替えていくと無駄がありません。
グリーンウォーターについてはコチラの記事も参考にしてください。
その後、人工餌も与え始めましょう。人工餌は栄養バランスがいいので生餌のみで成長させるよりもスタイルが整いやすいです。
人工餌を使用するときは、大きさが稚魚の口に合っているか確認してください。
稚魚がうまく食べれていないようなときは、エサをすりつぶすなどして小さくしてから与えてあげるとよいでしょう。
稚魚の人工餌についてはコチラの記事も参考にしてください。
少し大きくなって、冷凍赤虫が口に入るようになったら生餌はミジンコから冷凍赤虫に切り替えます。
最終的には冷凍赤虫と人工餌を交互に与えるようにすると栄養バランスの取れた食事になります。
孵化後1カ月以上4カ月の間は稚魚用のエサを与える
稚魚が孵化してから1か月以上経ったら、稚魚用のエサに切り替えます。
稚魚の体が大きくなってきたら、普通の金魚のエサを与えても大丈夫です。
金魚のエサについてはコチラの記事も参考にしてください。
食べ残したエサは取り除く
あまったエサは、金魚の稚魚を吸い込まないように気を付けながら、スポイトで吸い取ります。
水換え
水換えは1週間に1回程度、全換水が基本です。産まれたばかりの稚魚は遊泳力がほとんどなく水流を起こすフィルターは負担となるため、最初の1ヶ月はろ過フィルターをつけずに水換えで水質を保ちます。
まだまだ弱い稚魚にこの頻度は意外かもしれませんが、こまめな換水は稚魚を刺激して成長を促す効果が期待できます。また、水換えのときに水槽の中をチェックする頻度も上がるため、稚魚の選別もやりやすくなります。
水換えをするときの注意点として、排水時に小さな稚魚を吸い出したり流してしまう事がありますので、必ず目の細かい洗濯ネットや魚網をプロホースの吸水口などに装着して稚魚を守るようにしましょう。
ただし、この状態では大き目のゴミを取ることができないため、残ったゴミはスポイトなどで掬う必要があります。
まとめ・金魚がたまごを生んだ!金魚の繁殖と産卵時期、稚魚の育て方について詳しくご紹介します
水槽に色鮮やかな金魚をたくさん飼育するのって楽しいですよね!
飼っている金魚が卵を産んだら、食べられたり腐ったりしないようにスポイトで吸い取り、別の容器に移してあげましょう。
稚魚が生まれたら、水草で隠れ場所を作ってあげ、水温を管理しながら弱水流で育ててあげてくださいね。
生まれて1か月が経つと、金魚の稚魚が共食いを始める場合がありますが、たくさん稚魚を残したい場合は、大きい稚魚を別水槽に移すようにしてあげてください。
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