寒さに強い水草の種類と冬越しのポイントとは!ビオトープにおすすめ

投稿日:2021.10.29|
コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
「水草は暖かくないと育たない、冬になると枯れてしまう」と思われがちですが、実は水草も冬を越すことができます。
水草を越冬させるには、
- 寒さに強い水草を選ぶこと
- 気温に合わせて保温対策を徹底すること
この2つのポイントを押さえることが重要です。水が凍るほどの寒さには耐えられませんので、保温対策はしっかり行いましょう。
また、水草によっては水中葉の方が寒さに強いもの、寒くなると枯れてしまうが春には新しい芽を出すものなど、それぞれの特性がありますので、こちらをしっかり見極めて正しく管理いくことも大切です。
ここでは、屋外飼育やビオトープで水草を管理したい方のために、寒さに強い水草の種類と冬越しのポイントを解説します。
目次
プロアクアリストによる寒さに強い水草の種類と冬越しポイントの解説

このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの経験・意見をもとに作成しています。
東京アクアガーデンでは水槽設置・メンテナンス事業を通して、15年以上アクアリウム業界に携わっておりますので水草や浮草の育成に深い知見があります。
寒さに強い水草の選定だけでなく、外気温の影響を受けにくい飼育容器や飼育水を凍らせない工夫など、防寒対策について実務経験をふまえて解説しますので、ご参考になさってください。
寒さに強い水草の種類とは?

水草は、産地や水草の形状(浮草・水中葉・水上葉など)により耐えられる水温や性質が異なります。
気温の影響を受けやすく、水温を一定に保つのが難しい屋外のビオトープなどで水草を越冬させたいときには、寒さに強い水草を選ぶと良いでしょう。
日本国内で自生している水草や浮草は、日本の環境に適応しやすく比較的容易に越冬するものが多いです。一方、日本の気候に慣れていない海外製の水草は耐寒性のある物とない物とではっきりと差が出てきます。
ここでは、
- 日本国内で自生している水草
- 浮き草
- 輸入された水草
この3つに分けて寒さに強い種類をご紹介します。
屋外飼育やビオトープで冬越しできる水草をお探しの方は参考にしてみてください。
日本国内で自生している水草
日本固有の種類や川辺・湖など日本の水辺に自生している水草や浮草は、四季の変化に慣れているため越冬可能なものが多いです。
■ アナカリス
例えばアナカリス(オオカナダモ)は金魚やメダカ、ヌマエビの飼育にもぴったりのアクアリウムで定番の水草ですが、日本の水辺に自生しており、凍ってしまわない限り越冬することができるほど寒さに強いことで知られています。
日本に自生している水草の中では、そのほかにも、
- ミズユキノシタ(ルドウィジア オバリス)
- ロタラの仲間(キカシグサ)
- ヘアーグラス(マツバイ)
などが越冬できることで知られています。
■ミズユキノシタ(ルドウィジア オバリス)
ミズユキノシタ(ルドウィジア オバリス)は、寒くなると水上葉は枯れてしまいますが、水中葉が越冬し温かくなるころに再び水上に葉を伸ばしてきてくれます。
■グリーンロタラ
ロタラの仲間(キカシグサ)は凍ることがなければ、水上葉のままでも越冬し、春には花を咲かせることもあるようです。
ヘアーグラス
ヘアーグラス(マツバイ)も、冬になると一度は枯れてしまいますが、水中の根が残っている限り温かくなるとまた葉を伸ばし良く茂るようになるでしょう。
ただし、いずれの水草も北海道のような雪深く、水面が凍るほど寒さの厳しい場所では冬越しが難しい場合があります。
浮草も越冬可能!
メダカやヤマトヌマエビなどを屋外飼育してるビオトープでは、浮草を入れている方も多いのではないでしょうか。
景観が良くなるだけでなく、メダカの産卵床や隠れ場所、夏には日よけにもなるなどとても重宝する浮き草は、越冬できないと思われることもありますが、
- サルビニア・ククラータ
- ホテイアオイ
- スイレン(温帯性)
などは冬の寒さにも耐えやすいと言われています。
水槽飼育やビオトープなどのさまざまな飼育方法を実践したことのある方の中には、水草よりも浮草の方が越冬しやすいという人もいるほどです。
■ホテイ草(ホテイアオイ)
ビオトープに定番のホテイアオイは、夏には強い浮き草ですが、低水温は苦手で冬を越せるイメージはあまりないかもしれません。
しかし意外にも、保温対策をして水温が10度を下回らないように気を付ければ、越冬して春を迎えることができる可能性があります。
■サルビニア ククラータ
サルビニア・ククラータも比較的高めの水温を好む浮き草ですので、ホテイアオイと同様、水温が下がり過ぎないよう保温対策を行いましょう。
どちらも生命力がとても強い浮草です。もし寒さで一度枯れてしまってたとしても、春になったら新芽を出すことがありますのであきらめず対策を続けてみてください。
■スイレン
一方大きく鮮やかな花を咲かせるスイレンは、低水温にも強い浮草です。
凍ってしまったり、水が無くなってしまわない限りは冬の低温にも耐えることができます。
輸入された水草でも越冬できる?
輸入された水草は、一般的に日本の四季の変化に対応しきれず寒くなると枯れてしまうことが多いです。
しかし、中には加温をしなくても適切な管理を行えば越冬可能な水草があります。
越冬しやすい水草で代表的なものは以下の4つ。
- ウィローモス
- グロッソスティグマ
- コブラグラス
- ハイグロフィラ ポリスペルマ
■ウィローモス
ウィローモスは耐寒性を身に付けられる水草です。
越冬させるコツとして、まだ温かい9月ごろから育成を始め、自然に任せて徐々に水温が下がっていく環境を作りましょう。低水温に慣れていけば10度以下の水温でも枯れずに越冬できる可能性があります。
■グロッソスティグマ
グロッソスティグマは夏場は水上葉を延ばして青々としている水草ですが、冬になると水上葉は枯れてしまいます。しかし、水中にあるランナーや根が残っていれば、越冬し春になると新芽を出してくれることがあります。
■コブラグラス
コブラグラスは、温帯地域にも自生している植物で日本の四季にも適応しやすいです。
温かい時期から育成を初めて気温に慣れさせていくことで冬を越しやすくなります。
こちらも寒くなると水上葉が枯れてしまうことがありますが、春には新芽を出しますので、焦らずに育成を続けてみてください。
■ハイグロフィラ ポリスペルマ
ハイグロフィラ ポリスペルマは、寒さにはあまり強くない植物ではありますが、『水中に根がある』『水が凍結していない』など条件をクリアすることで越冬できる可能性があります。
水上葉は枯れてしまうので注意!

水草には水中葉と水上葉がありますが、水上葉は冬になると枯れてしまうことが多く、葉を茂らせたまま越冬するのは難しいです。
しかし、水中葉や根が残っていれば春には新芽が出てくることがありますので、枯れたからといって捨ててしまわずに育成を続けてみることをおすすめします。
もし、水上葉を枯らさずに育成したいときには、冬の間だけ屋内育成に切り替えたり、ヒーターを使用したりして気温や水温を保つ対策をすると、そのままの葉姿で越冬することができます。
水草や浮草の冬越しのポイントとは?

水草や浮き草を屋外で越冬させたいときには、いくつか注意しなければならないポイントがあります。
ここでは、両種に共通する注意事項と、水草・浮き草それぞれの注意事項を交えながら冬場の管理方法について解説していきますので、ぜひ確認してみてください。
水草・浮草共通の冬の管理ポイント
水草・浮草のどちらでも注意したい事項には次のようなものがあります。
- 水を凍らせない
- ガラス水槽ではなく深さのある水連鉢や素焼きの鉢を使用する
- 防寒対策を行う
ちなみに、メダカや金魚などの生き物を越冬させるときにも、同様の方法で冬を越すことができます。
水を凍らせない
水草や浮草をビオトープなどの屋外で管理する場合は、水の凍結に注意しましょう。
水の底まで凍ってしまうと水草も凍って枯れてしまいます。水面だけが凍った場合でも、浮草の根や葉が凍って枯れてしまう可能性が高いです。
凍結対策として有効なのがエアレーションです。エアレーションで水面を揺らすことで、凍結を防ぐことができます。あまり水流が強すぎると越冬中のメダカや金魚の負担になりますので、水がかすかに動く程度で問題ありません。
また水面に小さな発泡スチロールなどを浮かべておくと、風で発泡スチロールが動いて水面を揺らし凍結を防ぎやすくなります。
屋外に設置した水槽の凍結防止法に関しては、こちらの記事で詳しく解説しています。
ガラス水槽ではなく深さのある水連鉢や素焼きの鉢を使用する
夏場は涼し気で人気のあるガラス水槽ですが、外気温の影響を受けやすく、冬の屋外では水温の低下につながることがあります。
冬場は深さのある睡蓮鉢や素焼きの鉢、発泡スチロール製の飼育容器など、少しでも保温・外気温を断熱しやすい素材の容器に移し替えて管理すると、水温を維持しやすくなります。
防寒対策を行う
冬は風による冷え込みも厳しいため、簡易的なビニールハウスを作ったり、発泡スチロールなどで断熱したりして防寒対策を行いましょう。
飼育容器にフタやすだれを被せるだけでも水面からの冷気を遮ることができます。
雪や雨の量が多い地域は、波板もおすすめです。
浮草の冬の屋外管理ポイント
ホテイアオイなどの浮草は、冬の寒さによって全体的に枯れた状態で水面に浮いていることが多いです。
しかし実際には『枯れたように見えている』だけで、完全に死んでしまったわけではなく春に新芽を出すために栄養を蓄えています。枯れているような状態でそのままにしておいても、春先には新芽が出てくることが少なくありません。
冬場はできるだけ風を防げてかつ、十分な日光を受けられる環境に置くことで、春先に新芽を出してくれる可能性が高まります。
ただし、栄養を蓄えさせたいからといって肥料をやる必要はありません。浮草もメダカなどの生物と同様に冬は活動が低下している時期ですので、栄養の与えすぎには注意する必要があります。生き物がいる水槽なら下手に栄養を追加しなくても置き場所さえ気を付けておけば問題ありません。
水草の冬の屋外管理ポイント
日本で自生している水草の場合は、水が凍らなければほとんどの種類が越冬可能です。
ただし冬の間は春先に向けて栄養を蓄える時期でもあるため、活動自体が止まって『休眠期』に入り草丈などが縮んでしまうこともあります。日本に自生している種類も外来種も、底床にしっかりと根を張っている状態のほうが越冬しやすいです。
また底床があることで、土によって根が寒さから守られるという利点があります。冬も屋外でビオトープを管理するのであれば、夏の間にしっかりと底床に根を張らせて、丈夫な水草に育てましょう。
水上葉の冬の屋外管理ポイント
水上葉を冬も屋外で管理する場合は、屋内で育成していたものを秋口になって急に外にだすのではなく、最初から屋外で育てたほうが環境になじみやすいです。
また寒さが厳しくなって葉が枯れてきた場合、夏なら虫や病気を考慮してすぐに取り去りますが、冬の場合は枯れ落ちた葉がそのまま地上に残ることで根を寒さから守ります。冬は極力自然な状態のまま、人の手を入れ過ぎないほうが春先に新芽を出す可能性が高いです。
水上葉も寒さが厳しい冬の間は活動が停滞するので、水や肥料のやりすぎに注意しましょう。
まとめ:寒さに強い水草の種類と冬越しのポイントとは!ビオトープにおすすめ

今回はビオトープなどに使用する水草や浮草のなかでも、冬の寒さに強い種類と冬越しのポイントについてご紹介しました。
ビオトープなどを設置する場所や環境はそれぞれ異なりますので、必ずしも越冬できるとは限りません。とはいえ、ここで解説した冬越しのポイントを実践していただければ無事に越冬できる確率がグッと上がります。
心配なようであれば、玄関など少しでも寒さをしのぎやすい場所で管理すると良いでしょう。
『人の手を入れ過ぎない』『防寒対策をしっかり行う』、この2点が重要なポイントになりますので、ぜひ、冬の水草・浮き草の管理に役立ててみてください。
寒さに強い水草について良くあるご質問
冬を越せる水草とは、どんな種類ですか?
屋外飼育の凍結対策とは?
- 発泡スチロール箱を利用する
- エアレーションする
- 発泡スチロール片を水面に浮かべておく
発泡スチロールの容器で飼育することは屋外飼育ではポピュラーな凍結対策です。
ビオトープの容器をスタイロフォームやぷちぷちなどの緩衝材で囲む方法も有効です。
その他には水面を揺らすことで凍結を予防する方法もあります。
浮草も冬越し可能ですか?
浮草は水中にある水草よりも、凍結や冷たい空気に注意する必要があります。
水量を多く保ちながら、すだれや波板などを上部に乗せて保温対策を行いましょう。
温室のようにビニールシートで風よけをするのも良いです。
熱帯の水草も冬越しできますか?
- ウィローモス
- グロッソスティグマ
- ロタラインディカ
- コブラグラス など
ウィローモスは冷たい水に慣らしていけば、徐々に耐寒性を獲得していきます。
グロッソスティグマは枯れても底砂の中にランナーが残っていれば芽を出すことがあります。
ロタラ系は低水温にも適応しやすく、ロタラインディカもグリーンロタラ同様に越冬できます。
お問い合わせ
水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス、
水槽リニューアルサービスや水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。


水槽メンテナンス
水槽レイアウト
アクアリウムテクニック
水槽レンタルサービス・水槽リースサービス
メディア掲載
水槽器具類
ろ過フィルター
水槽用照明
水草
熱帯魚飼育
金魚飼育
メダカ飼育
エビ飼育
その他の生体飼育
水槽用ヒーター
水槽メンテナンス道具
水槽・飼育トラブル
お魚図鑑
水草図鑑
メダカ図鑑
お悩み相談
























































