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水草水槽で使用するろ過装置といえば外部式フィルターが定番ですが、費用面や置き場所の都合から外部式以外のものを使いたいということもあるかと思います。
そういった需要から最近増えてきているのが、外掛け式フィルターを使った水草水槽のろ過スタイルです。
CO2の放出が少なく照明にも干渉しないため、水草水槽を始めるのであれば外掛け式フィルターも選択肢に入れてみましょう。
ただ、外部式以外のフィルターで水草水槽を管理する場合、水槽の大きさによって向き不向きがあるなど、いくつか注意点がありますので、事前に管理のポイントを確認しておくことが大切です。
今回は外部フィルターを使わない水草水槽の管理方法について、ポイントや注意点などを詳しく解説していきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに外部フィルターを使わないで水草水槽を管理するポイントを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水草水槽のフィルターといえば外部式が定番ですが、最近は様々な事情から他のろ過方式で水草水槽を管理する方が増えてきています。
中でも外掛け式フィルターは扱いやすく、水草を育成できる条件を備えているため、水草水槽にも設置しやすいろ過フィルターです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、外部フィルターを使わないで水草水槽を管理するポイントを解説します。
外部式以外では外掛け式がおすすめ
水草水槽といえば外部フィルターが定番ですが、外部式はそれなりに費用がかかったり置き場所を確保しなければならなかったりと、導入に対する敷居がやや高い印象です。
そういった声から今注目を集めているのが、外掛け式フィルターを使った水草水槽の管理スタイルです。
外掛け式は、
- CO2の放出が少ない
- 水流が穏やか
- 照明に干渉しない
といった水草を育成する上での外せない条件を満たしており、なおかつ比較的安価に購入できるというメリットも兼ね備えています。
小型水槽で水草水槽を始める場合は、外部式だけでなく外掛け式フィルターも視野に入れてみてはいかがでしょうか?
以下では外掛け式フィルターのおすすめポイントをわかりやすくまとめましたので、フィルター選びの参考にしてみてください。
おすすめな理由1:CO2の放出が少ない
外掛け式をおすすめする理由としてまず挙げられるのが、CO2の放出が少ないという点です。
水草水槽ではろ過フィルターによるCO2の放出を極力防ぐことが重要となりますが、外部式以外でCO2のロスを防ぎつつ、ろ過ができるフィルターと言えば外掛け式か底面式の二択となります。
このうち底面式フィルターは、メンテナンスをしようとすると底床を掘り返す必要が出てきますので、水草水槽を始めたばかりの初心者にとってはやや管理がしづらい印象です。
その点、外掛け式フィルターはメンテナンスがしやすくCO2の放出も防げるため、水草水槽との相性はかなり良いと言えるでしょう。
おすすめな理由2:水流が穏やか
外掛け式がおすすめな理由2つめは、水流が穏やかだという点です。
外掛け式フィルターはアクアリウム入門者向けの製品が豊富なため、小型水槽に適応した穏やかな水流のモデルが多いです。
水流が強いとCO2が放出されてしまったり、浮草が隅に寄ってしまうといったデメリットがありますので、水流を調節できるような外掛け式フィルターを選びましょう。
おすすめな理由3:照明に干渉しない
外掛け式がおすすめな理由3つめは、照明に干渉しないという点です。
上部フィルターのように水槽上面を覆ってしまうろ過装置では、水草にとって大切な照明の効果を活かしにくいというデメリットがあります。
その点、外掛け式フィルターであれば照明の邪魔になることもなく、底面の水草全体に光を行き届かせることが可能です。
外掛け式での水草水槽管理ポイント
水草水槽に外掛け式フィルターがおすすめな理由について解説をしてきましたが、欠点が無いように思われる外掛け式フィルターにも、注意しなければならないポイントがいくつかあります。
ここからは水草水槽に外掛け式フィルターを使用する際の管理ポイントということで、
- 大型水槽には向かない
- ろ過のキャパシティを考慮する
- 水流調節できるものが良い
これら3つの要点について解説をしていきます。
大型水槽には向かない
外掛け式フィルターはそもそも小型水槽のろ過装置として作られた製品なので、大型水槽で使用するには不向きです。
幅30~40cmの水槽に適合したモデルが最も多く販売されているので、水槽の容量に適合する場合に外掛け式フィルターの使用を検討してみてください。
容量が合う小型水槽であれば、むしろ外部式フィルターよりも外掛け式フィルターの方が水草水槽と相性が良い、という意見もあります。
ろ過のキャパシティを考慮する
外掛け式を使用する上での弱点とも言えるのが、ろ過能力の低さです。
ろ材を収納するスペースがそもそも狭いですし、専用のカートリッジは一ヶ月程度で劣化してしまいますので、生物ろ過能力に関しては過度に期待しないほうが良いでしょう。
外掛け式で水草水槽を始める場合、水槽に入れる生体の数やサイズは控えめにしておくのが鉄則です。
水流調節できるものが良い
外掛け式のフィルターは、水流が調節できる機種を選びましょう。
小型の水草水槽ではタンクメイトも必然的に小型魚となりますが、体の小さなお魚は強すぎる水流を苦手としていますので、水流が穏やかなろ過フィルターが適しています。
ただし、水流が緩やかすぎると水温を均一に保つことが難しく、ヒーターの周囲だけが他の場所よりも1~2℃高くなってしまうことがあります。
水温が均一になり、なおかつ小型魚にとって過ごしやすい水流に保つことが必要となってきますので、水流を調節できるような機種(テトラ オートワンタッチフィルター ATシリーズなど)を使用しましょう。
その他のろ過方式での水草育成について
最後に、外部式や外掛け式以外のろ過方式での水草育成について、注意点や使用する上でのポイントを解説していきます。
上部式フィルター
先程も軽くお話したように、上部式フィルターは照明と相性があまり良くありません。
フィルターが水槽の上面を覆ってしまうため、どうしても底床全体に光を当てることが難しくなってしまいます。
そのため、水草水槽で上部式フィルターを使いたいときは、光量を余り必要としない水草を中心に植え付けたり、照明が良く当たる場所だけに水草を配置したりするなどの工夫をしましょう。
弱い光でも育つ水草としては、陰性植物のアヌビアス・ナナやミクロソリウムなどが挙げられます。
また、上部式フィルターはCO2が逃げやすいので、CO2添加が不要な水草を選ぶことも大切です。
投げ込み式・スポンジフィルター・オーバーフロー式
投げ込み式、スポンジフィルター、オーバーフロー式はCO2を放出しやすいろ過方式です。
これらのろ過システムで水草水槽を始める場合は、CO2の添加が不要な水草を選びましょう。
以下の記事ではCO2添加が不要な水草ということで10種以上の水草をご紹介しています。
底面式フィルター
底面フィルターはCO2のロスが少なく底床内も好気的に保つことができるため、水草との相性はかなり良いです。
しかし、目詰まりをするとソイルを掘り返す必要が出てくるため、安定して水草水槽を管理し続けるのにはコツがいるでしょう。
底面式フィルターの目詰まりは、軽石や発泡スチロールで底上げをした上にソイルを敷いて水草を植え付けるなどの工夫をすれば予防できますが、底面式の扱いに慣れていない初心者の方にはハードルが高いフィルターです。
まとめ:外部フィルターを使わないで水草水槽を管理!ポイントを解説します!
今回は水草水槽を外部式以外のろ過方式で始める方法や、ポイントなどについて解説してきました。
外部式以外ということであれば、一番おすすめなのが外掛け式フィルターです。
外掛け式はリーズナブルでCO2の放出が少ないなどのメリットがありますが、小型水槽向けの製品が多い点には注意しましょう。
また、その他のろ過フィルターも水草の種類やレイアウトに制限は出ますが、工夫次第では水草水槽に設置することが可能です。
育ててみたい水草の種類や水槽のサイズに合わせて、ろ過装置を選んでみてください。
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