アロワナ幼魚の飼育方法!飼育水槽、設備からおすすめの餌、注意点
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優雅で力強い泳ぎが魅力のアロワナ。成魚では1mを超えることもある大型魚ですが、流通しているのは体長約13cmほどの小さな個体がほとんどです。
アロワナ飼育では、この小さな幼魚を立派な姿に育て上げるのが醍醐味の一つとなっています。
しかし、幼魚のアロワナはデリケートなため、飼育機材や飼育環境、餌選びなどに苦労することも少なくありません。
また、より美しく成長させるためには、目垂れ対策なども必須となるため、飼育前に適した環境や注意点を把握しておくことがとても大切です。
今回は、アロワナ幼魚の飼育について、必要な設備やおすすめの餌、注意点を解説します。
飼育方法の基本からご紹介するので、これから飼育を始める際の参考になれば幸いです。
目次
アロワナの幼魚とは
高級大型肉食魚というイメージが強いアロワナですが、流通している個体の多くは小さな幼魚で、飼育し始めは~20cm程度の中型魚サイズであることが一般的です。
小さなアロワナは価格も控えめなので、これだけ見るとそこまで手が出せない魚という印象はありません。
では、アロワナがアクアリストの憧れと言われているのかというと、それは美しい状態で成魚まで育て上げるのがかなり難しいからです。
実はアロワナは成魚よりも幼魚の方がデリケートで飼育難易度が高いと言われており、様々な場面で配慮が必要となります。
回遊する特性を持つことから、均整の取れた美しい体型を作るには十分な奥行きのある水槽が必要ですし、餌の偏りが成長に影響を与えることも。また視線が定まらないと『目垂れ』と呼ばれる症状が出てしまうこともあるため、バックスクリーンを貼るなどの対策が必要です。
このような理由から、立派なアロワナを育て上げることがアクアリストの一つのステータスとなっています。
アロワナ幼魚の飼育方法
写真協力:アロワナ専門店AROMANIA様
ここからは、アロワナ幼魚の基本的な飼育方法をご紹介します。
アロワナというと大型水槽で飼育するイメージですが、稚魚~幼魚の頃は60cmほどの水槽でも飼育が可能です。
アロワナ幼魚の飼育環境、設備
アロワナの幼魚を飼育するための最低限の設備は、
- 横幅60~90cm×奥行45cmの水槽
- 上部式フィルター
の2点です。
水槽の横幅は60cmでも問題ありませんが、水槽の端でターンできるよう奥行き45cmは必ず確保してあげましょう。
また、最初から90cmを超えるサイズの水槽で飼育してしまうと、広い水槽の中でアロワナが餌を見つけられずに弱ってしまう可能性があるため、大きすぎる水槽にも注意です。
ろ材には『パワーハウス ソフト』などの水質調整機能付きを使用すると、水質が安定しやすいです。
成魚のアロワナ飼育ではその他に必要に応じて、殺菌灯や水流ポンプを使用しますが、幼魚の頃はまだ必要ないでしょう。
殺菌灯は病気予防などに効果的ですが、アロワナの鱗欠けを起こすという話もあるため無理に使用する必要はありませんし、水流ポンプも体長30~40cm以上になってから検討すれば十分です。
体長30cm頃はちょうど水槽をサイズアップするタイミングでもあるので、この時に合わせて導入を検討してみてください。
こちらのコラムでは、アロワナ用の水槽設備や設置ポイントを詳しく解説しています。
アロワナ水槽のサイズアップについては、こちらのコラムもご参照ください。
アロワナ幼魚におすすめの餌
頻回の給餌が難しいときは活餌を水槽に入れておくなどして、アロワナが好きな時に餌を食べられる環境を整えてあげるのも良いでしょう。
ここでは、アロワナ幼魚におすすめの餌を食いつきが良い、嗜好性順にご紹介します。
冷凍赤虫
昆虫は肉食性のアロワナの大好物です。これは、アロワナのベビーや幼魚も例外ではありません。
中でも冷凍赤虫は他の熱帯魚、観賞魚の餌としても定番なので、入手がしやすく与えやすい上に、サイズも小さいのでアロワナの幼魚の主食として重宝するでしょう。
アロワナに与えるときは、底に沈んでしまわないように、水面付近に赤虫を漂わせるようにしながら与えるとアロワナが食べやすく、目垂れを防ぐことができます。
餌用メダカ
まだ口の小さな幼魚の活餌には、メダカがベストです。
メダカを水槽内に入れておくことで、幼魚が好きなタイミングで捕食することができます。
成長して体長30cm程度の若魚になるとメダカでは物足りなくなるので、小赤に切り替えましょう。
クリル
エビも好むアロワナには、クリルも良い餌になります。
小さなアロワナにはちぎってから与えましょう。
オキアミを原料に作られたクリルは、加工がされた餌の中でもかなり嗜好性が高いので、活餌から人工飼料に移行する際のワンクッションとしても活用できます。
ひかりクレスト カーニバル
人工飼料ならば栄養満点の『ひかりクレスト カーニバル』がおすすめです。
活餌を好むアロワナは餌付けが難しく、人工飼料は幼魚でも最初は食べさせるのに苦労するかもしれません。
ただ、人工飼料は活餌では賄えない栄養がバランスよく含まれている上に、慣らしておくと今後の飼育がかなり楽になるので、少しずつ食べられるようにしておくことをおすすめします。
そのままでは食べないときは、他の冷凍餌やクリルと混ぜて与えるなどの工夫をしてみてください。
とはいえ、幼魚の頃は育ち盛りでしっかりと餌を食べさせることが重要です。
反応が悪い場合は無理に与えず、給餌量を維持しながら気長に慣らすようにしましょう。
アロワナ幼魚育成上の注意点
幼魚からアロワナを育てるのは「成魚を育てるより難易度が高い」と言われています。
ここでは、アロワナ幼魚を飼育する際に注意したいポイントを解説します。
混泳について
アロワナは基本的に単独飼育が推奨される魚で、同種・他種に関わらず混泳には不向きです。
特に幼魚のアロワナは、餌を他の生体に奪われて十分な栄養が取れていないと、成長に影響が出てしまいがち。また、他の魚との小競り合いにより怪我をしたり、思うように遊泳できずにストレスを感じたりといった危険もあります。
どうしても複数匹飼育したい場合は、余裕のある水槽でアロワナの幼魚を3匹以上ならば混泳させることも不可能ではありませんが、基本的には一つの水槽に一匹の環境でじっくり育てるのが良いでしょう。
フタの重さに注意
アロワナは非常に力強い魚です。例え幼魚だとしても油断せず、水槽のフタには重りを乗せて簡単に持ち上がらないような工夫をしましょう。
上部式フィルターを使用している場合は、その重さで蓋を押さえておくことができますが、体長が20cmを超えたらちゃんとした重りを使用することをおすすめします。
東京アクアガーデンでは水槽にぴったりのフタの特注も承っています。
設備を上手に使用して目垂れを防ごう
アロワナの幼魚を飼育する上で一番注意したいのが目垂れです。
目垂れとは、目を伏せているように眼球が常に下向きになってしまうこと。目を本来使用しない方向に酷使すると発生するクセのようなもので、病気ではありませんが、鑑賞する上で気になる症状なので、目垂れにしない環境を整えましょう。
- 底板や背面を黒板にして光の反射を防ぐ
- 照明をつけすぎず、自然環境のようなサイクルで点灯する
- 目に入るような底棲魚とは混泳させず、単独飼育する
こうした工夫で、目垂れを防ぐことができます。
東京アクアガーデンでは、お好きな水槽面を黒板にした仕様の水槽を制作可能です。
昆虫は若魚になってからにしよう
アロワナはコオロギなどの昆虫が大好物で、成魚のアロワナにはおやつ代わりに与えることも多い嗜好品です。
しかし、昆虫は食べにくく消化が不安定なので、幼魚のアロワナには負担を掛けてしまう可能性があります。そのため、昆虫は大体20cm以上の若魚まで育ってから与え始めるのがおすすめです。
アロワナの幼魚は、こまめな給餌が必要なことからもわかる通り、大きく成長するためにたくさんのカロリーを必要とします。
このエネルギーを補うためには、とにかく食べてくれる餌をしっかり食べされるのが一番なので、人工飼料を与えずに活餌や昆虫だけで育てるのも一つの方法です。
ただ、やはり体が出来上がっていない幼魚の頃は、消化の良い餌を中心にすると育てやすいでしょう。
まとめ:アロワナ幼魚の飼育方法!飼育水槽、設備からおすすめの餌、注意点
写真協力:アロワナ専門店AROMANIA様
アロワナ幼魚の飼育方法を解説しました。
大型肉食魚のアロワナもベビーや幼魚の頃は、消化機能が未熟でデリケートです。適切な環境を整えて、しっかり餌を食べさせることで、大きく育ちますのでぜひ成長を楽しんでみてください。
成長するにつれて、次第に、アロワナらしい大胆な泳ぎを見せてくれるようになるでしょう。
東京アクアガーデンではアロワナ専用水槽のオーダーメイド製作を行っています。
大きく成長したアロワナを終生飼育できる、大きさに合わせた最適な水槽を設計します。
別途お見積りが必要にはなりますが、水槽の搬入や設置、水回しも可能です。
ご入用の際には、お気軽にご相談ください。
アロワナ水槽セット一覧|水槽のプロおすすめのアロワナ飼育水槽
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