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新たに水槽を設置する際に、なくてはならないアイテムの1つである水槽の蓋。
水槽の蓋にはさまざまな素材が用いられますが、家庭用の水槽では「ガラス蓋」が一般的に普及しています。
このコラムでは、水槽のガラス蓋の特徴やメリット・デメリットについて解説し、ガラス蓋の特注品についても紹介していきます。
大型水槽を設置予定の方から、水槽付属のガラス蓋が破損してしまった方まで、幅広いシーンで活用できる内容となっていますのでぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽のガラス蓋について解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
「付属品だから」と、何となくガラス蓋を使っているアクアリストも多いのではないでしょうか。水槽の蓋には多くの役割があり、材質ごとにそれぞれ違った特徴を持っているのです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽のガラス蓋について解説します。
水槽のガラス蓋とは
水槽用の蓋の素材はさまざまですが、最も一般家庭に普及しているのは「ガラス素材」です。
ガラス水槽の購入時にガラス蓋が付属していることが多いため、あまり気にせずにそのまま使用している方も多いでしょう。しかし、ガラス蓋は水槽環境を守るためにとても大切な役割を果たしているのです。
ここでは、水槽のガラス蓋について解説していきます。
生体が飛び出すのを防ぐ
水槽のガラス蓋は、水槽内の生体が飛び出すのを防ぐ役割があります。
特にベタなど跳躍力の強い魚種を飼育する場合には、水槽の蓋は必須アイテムです。
また、アロワナなど大型魚の飼育時には、一般的なガラス蓋よりもさらに厚みのある蓋を用意し、強度にも配慮しましょう。
水温の急激な変化を抑える
水槽の水面からは常に熱が発散されています。そのため、特に室温が下がる冬場には、より急激に水温が下がってしまう危険性があるのです。
ガラス蓋の隙間をできるだけ小さくすることによって、水槽内の水温を一定に保ちやすくなります。
水の蒸発を抑える
熱の発散と共に水槽内の水は蒸発します。
水槽にガラス蓋を設置することで、水槽内の水の蒸発を抑えられるでしょう。
ゴミや異物が入るのを防ぐ
水槽にしっかり蓋をしておくことで、水槽内へのゴミや異物の侵入を防げます。
特に、ハエや蚊など虫の侵入を防ぐことは、ガラス蓋の大切な役割の1つです。
照明などの機材に水がかかるのを防ぐ
水槽の蓋を設置していないと、水の蒸発や魚の飛び跳ねによって、照明などの機材に水がかかって故障につながる恐れがあります。
海水魚を飼育している場合には、付着した水が蒸発することにより塩分などが結晶化してしまうことも。
水槽周りの機材を保護するためにもガラス蓋は大切な役割を果たしており、安心して水槽を維持するためにも欠かせないアイテムです。
水槽のガラス蓋のメリット
蓋の素材として、ガラス製を選ぶメリットについて解説します。
反らない!
ガラス以外の素材は、経年によって反ることがあります。
例えば、アクリル素材は湿気で膨張して反ってしまう傾向があり、プラスチック素材は照明の熱に弱いです。
その点、ガラス製の蓋は強い耐水性と耐熱性を持つため、何年経っても反ることなく半永久的に使用できます。
ほど良い重さ!
ガラス蓋にはほど良い重みがあるため、生体が水槽の外に飛び出すのを抑えやすいでしょう。
水槽の外に飛び出す事故が起きやすいベタやハチェットテトラなどを飼育する場合も、ガラス製の蓋を設置しておけば安心できますね。
また、重みがあるためちょっとした振動でもずれにくく、安定感があるのです。
傷つきにくい!
ガラス蓋の耐久性は最高で、経年によっても傷つきにくいのもメリットです。
長く使用していて水垢が付着しても、クエン酸やうろこ取りなどのハードな掃除用具も使用でき、簡単にきれいにできます。
また、傷による透明度の低下の心配もほとんどないでしょう。
水槽のガラス蓋のデメリット
最も普及している水槽のガラス蓋ですが、ガラス製ならではのデメリットもあります。
ガラス蓋を導入する前に、デメリットもしっかり把握しておきましょう。
割れやすい
ガラス製の蓋は経年使用でも反らないメリットがある半面、衝撃に弱く割れやすいというデメリットもあります。
プラスチックやポリカーボネートは湿度や熱による反りは生じますが、「割れにくい」という点では優れているのです。
ちなみに、東京アクアガーデンでは主に塩ビ製の水槽用蓋を使用しています。透明度ではガラス製に劣りますが、割れにくく水にも強いため、水槽蓋におすすめの素材です。
ガラス蓋は割れた時に破片も飛び散りやすいので、耐震水槽を考えている場合にはガラス製以外の素材も検討してみてください。
サイズが大きいと重い
ガラスは蓋の素材の中では重く、60cm以上の水槽ではなかなかの重量になります。掃除のときに外したり洗ったりする作業も意外に煩雑です。
安価なガラス製水槽に付属しているガラス蓋には、薄くて軽い製品もあります。ただし、その分強度が弱いため、割れやすいのがデメリットです。
60cm以上の水槽であれば、飼育する魚種に合わせてガラス製以外の蓋素材も検討してみてください。
ボルト止め加工ができない
ガラス蓋の弱点として、穴あけが困難でボルト止め加工ができない、というデメリットがあります。
蓋のボルト止め加工とは、アロワナなど跳躍力の強い魚の飛び出しを防ぐための加工のことです。主に塩ビ製やポリカーボネート製の蓋に施せるオプション加工ですが、ガラス蓋には対応していません。
ほかにも、ガラス蓋では餌穴加工やパンチ穴加工もできないので、ご注意ください。
ガラス蓋の特注について
ご紹介したように加工の難しいガラス蓋ですが、「特注」によって可能となる加工もあるのです。
特注の例として、『切り込み加工』や『ゲタ加工』が挙げられます。
ガラス蓋の角を斜めにカットするのが一般的ですが、切り込み加工は、コの字型のように四角い切込みを入れます。東京アクアガーデンの特注ガラス蓋では、切り込み加工のサイズや位置も指定できます。
ゲタ加工は、ガラス蓋の底面にアクリル製の角棒を接着する加工です。これにより、ステンレスフックやグラスサポート(ガラス受け)が無くても、水槽からずれない仕様にできます。
ただし、上記の加工は、イチからオーダーメイドでガラス蓋を発注した場合のみ可能です。ガラスの性質上、出来上がったものを再加工するのが難しい、という背景があります。
ほかにも、ガラス厚を変更したり、水槽に合わせてガラスの割り方を調整したりできるため、特注ならよりぴったりのガラス蓋を入手できるでしょう。
まとめ:水槽のガラス蓋とは!メリット・デメリットから特注についてまで解説
今回は、水槽のガラス蓋の特徴やメリット・デメリット、特注品などについて解説しました。
水槽用の蓋の中で、一般家庭に最も普及しているのはガラス素材のものです。
ガラス蓋には生体の飛び出しを防ぐだけではなく、水温の急変を抑えたり水の蒸発を防止したりと、重要な役割があります。反らない・傷つきにくいなどさまざまなメリットがある半面、割れやすく加工しにくいといったデメリットも併せ持っていることを理解しておきましょう。
コラムを参考に、生体の種類や設置状況に応じた、最適な水槽の蓋の素材を選んでみてください。
なお、東京アクアガーデンでは特注のガラス蓋の制作を行っています。水槽にぴったり合うガラス蓋をお探しなら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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