コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。
アクアリウムを楽しむ方の中には、飼育している魚に「名前を付ける派」と「名前を付けない派」がいます。
飼育魚に名前を付けるのは必須というわけではありませんが、さまざまな効果やメリットがあるのです。
このコラムでは、飼育魚に名前を付ける効果を中心に、名前が必要・不要なケースについても考察しています。
よりアクアリウムが楽しくなる内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに飼育魚の名づけについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
飼育魚に名前を付けると、さまざまな効果が期待できるのはもちろん、何よりも楽しく飼育できます。
アクアリウムの目的は人それぞれですが、魚を名付けることは「アクアリウムの楽しさ」につながるのです。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、飼育魚に名前を付ける効果について解説します。
飼育魚に名前を付ける効果とは
飼育している魚に名前を付けると、さまざまな効果やメリットが期待できます。
ここでは、魚に名前を付けると生まれる3つの効果と、飼育者が感じる2つのメリットの仮説をご紹介します。
愛着を持てる
名前を付ける効果として、何よりもまず飼育している魚に愛着が湧いてきます。
犬や猫とは異なり、魚は実際に触ってスキンシップを取ることはできません。しかし、名前を付ければ魚とのコミュニケーションが取りやすくなり、より楽しく飼育できるでしょう。
自宅で飼育している場合は毎日観察しますし、名前を付けるだけでも愛情を持ったお世話につながります。
飼育魚に対しての愛情が深まると、日々のメンテナンスの動機付けにもなり、餌やりや水槽掃除がさらに楽しい時間になるのです。
個体を識別できる
飼育魚の名前は大抵、体の大きさや体色の濃さや模様など、その個体の持つ特徴をもとにしていることが多いです。そのため、名前を付けることは飼育魚の個体識別に役立ちます。
また、飼育魚を識別できれば、餌の食いつきや病気の有無などを個別に確認でき、体調を崩している魚も見分けやすくなるでしょう。
子供の興味を引き出せる
魚に名前を付けると、子供の興味や関心を育てることに役立ち、生き物への理解が深まることがあります。
「○○ちゃん、今日は餌を食べたかな」など、子供たちが興味を持って水槽を眺めてくれれば、生き物を育てることの楽しさを学べるでしょう。
また、生き物をじっくり観察することは、子供の教育の一環としても良い効果があります。家族みんなでアクアリウムを楽しむことは、子供の成長にとって大きなメリットがあるのです。
飼育魚に名前を付けるメリットの仮説
飼育魚に名前を付けるメリットは、飼育する方によってそれぞれ感じ方が異なります。
これから紹介するメリットには確実な検証結果などはありませんが、魚に名前を付けて飼育することで感じるメリットの仮説です。観賞魚の飼育をより楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
仮説1:魚が反応しやすくなる
魚は、餌をもらえる条件などを覚えることがあります。
例えば、「部屋の照明がついた」「人間が水槽の前に近づいてくる」などの条件です。餌をくれる人の洋服や顔を覚えることさえあると言われています。
このように、部屋に置く水槽の中でも、魚は周囲の状況の変化によく反応するのです。
また、大きな池に散らばっている鯉が、手をたたいて音を出すと一か所に集まってくることがあります。このケースも、魚が周囲の音や振動、様子の変化に敏感であることを現しています。
餌を与えるたびに飼育魚の名前を呼んでいれば、その「音」に反応するようになるケースもあります。近寄っておねだりしてくる姿はとても可愛いらしく、愛着がさらに深まることでしょう。
仮説2:アクアリウムに癒しを感じやすくなる
飼育している魚に名前を付けると、魚と「一緒に暮らしている」という意識が生まれてきます。
このような意識を持てると、アクアリウムが魚を飼育する装置から、可愛い飼育魚が住む癒しの空間として感じられるようになってくるでしょう。
癒しを感じられるアクアリウムなら、水槽掃除などのメンテナンスなど、愛着のある生き物のお世話をすることに楽しみを感じられます。
飼育魚に名前が必要なケース
飼育魚に名前が必要なケース・おすすめなケースを紹介します。
飼育状況や飼育している魚の種類によりますが、ぜひ名前を付けてあげましょう。
1匹など少数を飼育している
単独飼育や2〜3匹で魚を飼育している場合は、名前があると愛着も湧きやすく見分けやすくおすすめです。
例えば、シクラソマなどの大型シクリッドや大型フグは単独飼育が適しています。
これらの仲間は知能が高く、飼育者の顔や行動パターンをよく記憶しているのです。名前を呼ぶと餌をねだって近寄ってくる姿には、より愛着が深まるでしょう。
また、2〜3匹の少数飼育をしている場合には、縄張り争いやいじめが発生しやすくなります。少数飼育では、すべての個体に餌が行き届いているかも確認が大切です。
それぞれの個体の健康状態を見分けるためにも、名前を付けて見分けることにはメリットがあります。
名前を呼ぶと魚が反応したり、癒しを感じたりといった効果も得やすいので、飼育がより楽しくなるでしょう。
ペットとして愛着がある
ペットとして愛着がある魚には、自然と名前を付けたくなるものです。
魚を飼育していて、魚種名だけで呼ぶのは「何となく味気ない」と感じるなら、ぜひ名前を付けてみましょう。
毎日様子を見たり顔を合わせたり、餌を与えてコミュニケーションを取るルームメイトですから、せっかくなら楽しく魚のお世話をしたいですよね。
名前を付けるとさらに愛着が湧き、何倍も可愛く思えてくるでしょう。
飼育魚に名前が必要ないケース
飼育魚に名前が必要ないと思われるケース・名前を付けにくいケースをご紹介します。
ペットとして愛着がある場合でも、飼育状況によってはそれぞれの飼育魚に名前が不要なことがあります。
1つの水槽で多数の魚を飼育している
水槽内でたくさんの魚を飼育している場合には、名前を付けるのは難しいでしょう。
例えば、ネオンテトラのように数十匹単位で群れ飼育する魚や、メダカのようにブリーディングによってどんどん殖える魚の場合には、種類名で呼ぶことがほとんどです。
また、個体ごとの差異がほとんど無く、個体の判別がしにくい種類の観賞魚も、名前を付けるのは難しいケースです。
インテリアとして水槽を楽しんでいる
インテリアとしてアクアリウムを楽しむ場合には、飼育魚に名前を付けない方がほとんどです。
インテリア水槽は小型種を水草と共に楽しむケースが多く、個々の魚というよりも水景全体を楽しむ傾向が強くなります。
ただし、インテリアとして楽しむ場合でも魚種名だけでも覚えておくと、魚の特性や美しさへの興味が出てきてアクアリウムがより楽しくなるでしょう。
まとめ:飼育魚に名前を付ける効果とは!名前が必要・不要なケースも考える
今回は、飼育魚に名前を付ける効果を中心に、名前が必要・不要なケースについてお伝えしました。
飼育している魚に名前を付けると、愛着が深まり、より良い関係が築きやすくなるでしょう。
毎日の餌やりも楽しくなり、個体識別にも役立つため、飼育魚の健康状態を把握しやすくなるというメリットもあります。
一方で、名前が必要・不要なケースもそれぞれあるため、状況に応じて考えてみてください。
アクアリウムをもっと楽しむために、水槽の中にいる魚をよく観察して、特徴を捉えた名前を付けてあげましょう。
お問い合わせ
水槽や機材、熱帯魚のレンタル・設置・メンテナンスがセットになった水槽レンタル・リースサービス、
お手持ちの水槽をプロのアクアリストがメンテナンスしてくれる水槽メンテナンスサービス、
水槽リニューアルサービスや水槽引っ越しサービスなど様々なサービスがございます。
お見積りは無料となっておりますのでお気軽にお問い合わせください。