オトヒメエビのページ

オトヒメエビ

No.
39

お魚図鑑 オトヒメエビ

オトヒメエビは、全世界の熱帯海域・サンゴ礁などで見かけることができる、海水生のエビです。

赤と白のライン模様が互い違いに入る、紅白模様がきれいなエビであり、大きさが手軽なこともあって、海水魚を扱う熱帯魚専門店では必ずと言っていいほど目にします。

また、オトヒメエビは大型海水魚の口腔内や体表につく寄生虫を食べる、クリーナー生体として有名です。

海水水槽の人気甲殻類『オトヒメエビ』について、スタッフのコメントを交えつつご紹介します!

オトヒメエビの基本情報

お魚図鑑 オトヒメエビ メインイメージ

水質海水生のエビ。pH8.1~8.4のアルカリ性を好みます。
水温は25~27度まで耐えられますが、高温に弱いので25度前後がおすすめです。
サイズオス・メスの成体共に、約5cmほどが最大サイズ。
ハサミや各脚が長いので、実サイズより大きく感じます。
寿命約平均1~2年。上手く飼えば最大3年ほど生きられます。
沈下性の海水魚用餌や、魚の食べ残しなども食べます。
混泳気性が荒いので、同種間はペア飼育までにしましょう。
また、大型海水魚には捕食され、小型海水魚に対しては襲うことがある点にはご注意ください。
特徴

世界中の熱帯海域、特にサンゴ礁に広く分布します。国内では、房総半島以南の海域で観察可能です。

ペアで仲睦まじく生活し、一度築いたパートナー関係はめったに崩れません。飼育下でペアを入れ替えると、その相手を排除してしまうほどです。
しかし、オスメス同士にも相性があり、必ずペアになるとは限りません。通常は単独(一匹)で導入されます。

肉食傾向が強いエビですが、体のサイズから他の生体に捕食されてしまうこともあります。そのため、大型魚との混泳時には、それぞれの生体にしっかりと餌が行き届いているか確認しましょう。
また、オトヒメエビには沈下性の人工飼料がベストです。
餌付きにくいですが、イカの足・魚の切り身などを与えながら、徐々に人工飼料に慣らしていくこともできます。

pHは8.1~8.4まで、水温は27度が上限ですが、オトヒメエビは高海水温にかなり弱いので、基本的には25度をキープして飼育します。
クリーナー生体としては、『スカンクシュリンプ』のほうがやや働き者ですが、サンゴ水槽ではオトヒメエビがおすすめです。

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東京アクアガーデンスタッフの一言コメント

スタッフのコメント

オトヒメエビは、体長約5cmほどで最大では15cmほどにもなると言われていますが、その長い10個(ハサミ2対)の脚部から、水槽内ではかなり存在感のある目立つエビです。
ハッキリとした白と赤のツートンカラーを持ち、この色は「自分はクリーニングをする生物だ」とのアピールに使われている、という一説があります。

完全肉食性のエビなので、オトヒメエビより小さな個体を同居させるのはNGです。
同種でも同性間、特にオス同士は激しく争うため、一度に水槽に入れる場合は単独にするか、最初からペアで購入し上限は2匹までにしてください。

オトヒメエビに与える餌は、肉食性海水魚用の『沈下フード』を与えます。
餌付きにくい場合は、刺身などを与えてかまいませんが、あくまで人工飼料に餌付くまでの代替食であると考えてください。刺身などのみで飼育し続けることは、栄養バランスが悪すぎるのでおすすめできません。

オトヒメエビだけでなく、甲殻類の代表的な死因に『脱皮不全』があげられます。
エビ・カニなどの甲殻類が安全に脱皮するためには、実は適度な水中内ヨウ素値が必要です。熱帯魚専門店に行くと必ずヨウ素を販売しているので、長期飼育をするためにも必ず用意してあげましょう。
また、オトヒメエビは、水温よりダメージを受けやすいのが水質なので、ろ過は最も強力な『オーバーフロー方式』を用いてください。

オトヒメエビは肉食性の中型エビであり、気性が荒く率先して獲物を襲うので、水槽の厄介者『ウミケムシ』の駆除にも使われます。
ウミケムシはその名の通り、手で触れると熱くなるようにただれてしまい、他の生物にも悪影響を及ぼす害虫です。
ただし、オトヒメエビは必ずしもウミケムシをターゲットとしないため、発生した水槽に入れ上手くウミケムシを食べるように誘導するのがコツとなります。

複数飼育=ペア飼育のエビなので、ペアの相性が合って、大切に飼えば水槽内での繫殖も夢ではありませんね。

オトヒメエビが泳いでいる水槽事例

サンゴと相性が良いのでサンゴ水槽におすすめです。
オトヒメエビの単独飼育なら、40cm水槽でも飼育可能です。ペア飼育の場合は、60cm水槽が良いでしょう。
海水魚を混泳させる場合は、オトヒメエビが魚を襲わないように、一回りほど大きな種類を混泳させるのがおすすめです。

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読みもの

オトヒメエビについてはこちらでも詳しくご紹介しています!

東京アクアガーデン公式サイトのコラムと、アクアリウム情報サイト・トロピカにて、情報をご提供しています。

コラム

オトヒメエビについての情報や海水魚飼育についてを解説したコラムです。トロピカに掲載した記事をさらにパワーアップした内容になっています。

アクアリウム情報サイト・トロピカ

トロピカでは、シュリンプ飼育に関する豆知識を細かく解説しています。

その他の淡水熱帯魚やメダカ・金魚などの観賞魚についてや、海水魚などについてをご紹介しています。

ぜひご覧ください!

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執筆者 アクアガーデン

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