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これまで、東京アクアガーデンは数えきれないほどのコケを掃除してきました。
これまで対策ご紹介してきたコケはこちらです。
氷山の一角です。多くの記事をまとめてきましたが、それほどまでにコケはアクアリストにとって切っても切り離せない問題の一つです。
そんな数々のコケの中から、今回は糸状ゴケの対策について考えていきましょう。
目次
糸状ゴケとは
これが糸状ゴケの写真です。
円で囲った箇所に注目です。糸のようなものがたくさん伸びています。
その名の通り、糸のように細く長く伸びるタイプのコケです。
多くは緑色をしていますが、時には茶褐色だったり灰色だったりするものもあります。
種類も分類も多種多様で、糸状ゴケ=この種類、と決まっている訳ではないようです。
ぽつぽつと生え始めたかと思えば、いつの間にか長くなっていた、という方も多いのではないでしょうか。
長くなってくると今度は水草に絡まりはじめ、取ろうとして引っ張ると思いのほか強度があり、水草ごと引っこ抜けてしまうこともしばしばあります。
他のコケのようにメラミンスポンジでこすっても、なかなかとれません。
ひょろひょろした見た目のくせに、かなり厄介なのが糸状ゴケです。
そもそも、なぜ糸状ゴケは生えてくるのかを考えていきます。
糸状ゴケが生える原因
糸状ゴケと一口に言っても種類はさまざまで、発生原因もさまざまです。
しかし、主なものに以下の4点が考えられます。
- 水槽内の富栄養化
- 照明の当てすぎ
- 強すぎる水流
- 高い硬度
強すぎる水流、高い硬度の飼育水というのが、糸状ゴケ発生原因の一つともいえます。
しかし、なかには水流がない場所や、低い硬度の水槽にも生えることがあります。
糸状ゴケは、発生原因が多岐であり、原因を突き止めるのが難しいのです。
種類が多いので当然といえば当然かもしれません。
そのため、多くのアクアリストたちを悩ませてきました。
しかし、厄介な糸状ゴケもコケ取り生体で駆除していけます。
糸状ゴケを食べてくれる生き物たち
コケも広義でいえば藻類の一種なので、当然ながらそれを食べる生き物がいます。
あれだけ悩まされた糸状ゴケも、見方を変えれば餌であると言っても良いでしょう。
糸状ゴケを食べてくれるお掃除生体たちをご紹介いたします。
ヤマトヌマエビ
コケ取り生体ののなかで最も糸状ゴケ駆除に相性が良いのはヤマトヌマエビです。
60cmの水槽であれば、だいたい10〜15匹程度入れておけば、一週間もしないうちにきれいさっぱり食べ尽くしてくれます。
人間では手が届かないような場所や、生えはじめの気づきにくい糸状ゴケもきれいに食べてくれるので、糸状ゴケが生える前から予防として入れておいても良いでしょう。
糸状ゴケだけでなく、様々な種類のコケを食べてくれるので、ある程度の大きさの水槽に必ず入れておきたいお掃除生体でもあります。
同じエビの仲間のミナミヌマエビよりも、体の大きなヤマトヌマエビのほうが糸状ゴケを食べます。
糸状ゴケ対策にはヤマトヌマエビがよいでしょう。
はじめに紹介したように、糸状ゴケは、手で取り除こうとしたら絡まった水草ごと引っこ抜けてしまうくらいの強度があります。
そのため、小さいミナミヌマエビでは固くて食べきれない可能性があります。
糸状ゴケにお困りの方は、是非ヤマトヌマエビを入れてみてください。
しかし、エビ類は水質の変化に非常に敏感なので、水換えは丁寧に行ってあげましょう。
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビの違いについては、こちらで詳しくまとめています。
サイアミーズフライングフォックス
続いて紹介するのは、サイアミーズフライングフォックスです。
サイアミーズフライングフォックスはタイが原産のコイの仲間。体を横切る黒い帯が特徴的な、細長い姿をしています。
岩や流木、水草の表面に生えた糸状ゴケを舐めとるようにして食べてくれます。
サイアミーズフライングフォックスがすごいのは、食べてくれる苔の種類の多さです。
糸状ゴケだけでなく非常に多くの種類のコケを食べてくれ、なんと駆除がしにくくて有名な黒ひげゴケまでも食べてくれる優秀なコケ取り生体です。
そのため、ヤマトヌマエビと同様、コケ取り生体として人気の種類です。
60cm水槽で1匹程度で十分でしょう。
やや注意が必要なのは、人工飼料に慣れてしまったらコケを食べてくれなくなることと、成長した時の体の大きさです。
成長は比較的ゆるやかですが、最大で12cm程度にまでなります。
結構、存在感ありますし、成長に伴い気が強くなっていきます。
他の熱帯魚との相性も考えながら導入しましょう。
難しい場合はヤマトヌマエビがおすすめです。
ブラックモーリー
コケ取りの得意な熱帯魚として、ブラックモーリーも挙げられます。
真っ黒な姿が目を引くブラックモーリーも、糸状ゴケをしっかり食べてくれます。
元々草食性が強い魚で、体が大きく、顎の力も強いため、硬い糸状ゴケもしっかり食べることができます。
ただし、コケ以外にも、水草の新芽などやわらかい部分をかじってしまう時もあるので注意が必要です。
またブラックモーリーは卵胎生で、グッピーなどと同じように稚魚の状態で母親から生まれます。
繁殖も簡単に楽しめる熱帯魚です。
60cm水槽だと、3~4匹程度で十分です。
糸状ゴケの他にも、ネバネバとした藍藻や、水面に発生する油膜なんかも食べてくれる、少しユニークな熱帯魚です。
そしてこのブラックモーリー、変わっているのは食べるものだけではありません。
なんと、海水飼育もできる熱帯魚でもあります。
時間をかけて少しずつ海水に慣らしていくと、完璧に海水に順応する可能性があるのです。
まとめ:糸状ゴケ対策!糸状コケを食べてくれる生物とは!エビや熱帯魚をご紹介
厄介な糸状ゴケは生き物の力を借りて退治しましょう!という記事でしたが、やはり最強のコケ対策は適切な水換えです。
きちんと水換えさえ行っていれば、コケは生えません。
コケ取り生体を入れれば勝手にコケ食べてくれるから大丈夫、ではなく、日頃から愛情を持って水槽のお手入れをすることがなによりなのです。
しかし、それでも生えてきてしまったときは、生き物に任せてコケを食べつくしてもらいましょう。
東京アクアガーデンでは、様々な種類のコケ対策を取り上げています。
美しい水槽を維持して、素敵なアクアリウムライフをお送りください。
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