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人気の海水魚ベスト21~30!美しく混泳しやすい海水魚の種類

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カラフルでユニークな品種が多い海水魚。淡水魚に比べて飼育が難しいイメージがありますが、種類を選べば初心者でも飼育が可能です。

ただし、全体的に縄張り意識から攻撃的になりやすい魚が多いので、混泳相性をよく確認してから水槽に入れるようにしてください。

ここでは、美しく混泳しやすい人気の海水魚21~30をご紹介します。

『人気の海水魚ベスト20』の続編となる今回の記事では、前回によりもやや難易度を上げて、海水魚飼育に慣れてきた方におすすめの品種を主体に厳選しました。

混泳のしやすさやサンゴとの相性も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに人気の海水魚ベスト21~30を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

海水魚は飼育に手間がかかると言われることもありますが、流通量の多い人気の魚種は比較的飼育がしやすいです。
ただ、個性豊かで気性が荒い魚が多いため、飼育するときはサンゴや他種との混泳相性をよく確認しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、人気の海水魚ベスト21~30を解説します。

人気の海水魚ベスト21~30!


海水魚の魅力はなんといってもその鮮やかで見応えのある体色です。ブルーの照明の中を泳ぐ色とりどりの魚たちは、それだけで絵になります。

ただ、海水魚は淡水魚に比べて気性が荒く、混泳に向いていなかったり、混泳するにも条件が付いたりする品種が多いのも事実。
また、サンゴも同時に育成するならばこちらとの相性も確認する必要があります。

そこでここからは、人気の海水魚21位~30位をランキング形式でご紹介します。

21位からということで、中級者向けのやや難しい品種もいますが、総じて見応えと飼育のしやすさのバランスが取れた品種を選びました。
混泳の可否やサンゴとの相性も解説しますので、ぜひご覧ください。

なお、こちらの記事は以下の記事の続編となりますので、まだの方は前作もご覧になってみてください。

21位:マンジュウイシモチ

【海水魚/観賞魚/イシモチ】 マンジュウイシモチ ■サイズ:3cm± (2匹)

サイズ 7~8cm
価格 約1,650円~(1匹)
飼育の難しさ ★☆☆☆☆
性格の特徴 非常に温和
混泳(複数飼育)

マンジュウイシモチは、頭部から体の中腹までが黄色、黒のバンドを挟んで赤い斑点模様が入るとてもユニークな体色が目を引きます。
テンジクダイ科の中ではポピュラーな海水魚で、体長は7~8cm前後、温和な性格で混泳も容易、サンゴとの相性も良いです。

海水魚には珍しく群れる習性があるため、同種を複数匹で飼育してあげると調子が良くなります。

混泳魚としてもおすすめですが、あまりに気の強い魚種や体格差のある魚種との混泳はマンジュウイシモチのストレスになるため、避けましょう。


22位:ロイヤルダムセル

【海水魚/観賞魚/スズメダイ】 ロイヤルダムセル[ロイヤルデムワーゼル] ■サイズ:3cm± (2匹)

サイズ 約6cm
価格 約2,250円~(1匹)
飼育の難しさ ★★★★☆
性格の特徴 気が強い
混泳(複数飼育) △(工夫すれば可能)

ロイヤルダムセル青色と黄色のツートンカラーが美しいスズメダイの仲間です。

スズメダイの仲間は総じて気性が荒い傾向にありますが、ロイヤルダムセルも例外ではありません。
特に同種や近縁種であるシリキルリスズメやルリスズメダイとは、激しい縄張り争いに発展するため、混泳は避けましょう。

品種が遠い海水魚にはちょっかいを出さないため、混泳することができますが、気の弱い魚はロイヤルダムセルにいじめられてしまう可能性があるので、注意してください。

混泳のコツは、ロイヤルダムセルが好む岩陰を多めに作って縄張りを区切ってあげることです。しっかりと縄張りが確保できれば、縄張り外で他種を追いかけまわすようなことは少なくなります。

23位:キンセンイシモチ

(海水魚)沖縄産 キンセンイシモチ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

サイズ 4~6cm
価格 約1,170円~(1匹)
飼育の難しさ ★☆☆☆☆
性格の特徴 温和
混泳(複数飼育)

キンセンイシモチは名前の通り、金色がかったストライプ柄が特徴のテンジクダイの仲間です。

最大で6cmほど、穏やかな性格で、人工餌料にも餌付きやすく、飼育しやすいので初心者の方にもおすすめします。

マンジュウイシモチ同様、群れを作る魚種なので、複数匹で飼育したほうが、落ち着いてくれます。また温和な性格なので、多種との混泳も問題ありません。

サンゴにも悪さをしないので、サンゴ水槽での飼育も可能です。派手さはないものの、適度に色味があり、小型水槽から大型水槽までよいアクセントになるでしょう。

24位:アカハチハゼ

(海水魚)アカハチハゼ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

サイズ 15~18cm
価格 約2,500円~(1匹)
飼育の難しさ ★★★☆☆
性格の特徴 温和
混泳(複数飼育) 〇(同種・近縁種とは不可)

黄色に染まる頭部と、頬の水色のラインがチャームポイントのハゼの仲間です。
成長すると15~18cm程度とやや大きくなりますが、性格が温和なので、他の魚種との混泳も問題ありません

アカハチハゼ最大の特徴が、砂の中の小さな微生物を食べるベントス食性という性質を持っていること。

砂ごと口に含んでもぐもぐと食むような可愛らしい仕草を見せてくれますので、飼育の際はパウダー状の砂を敷いて、砂地の面積を広くとってあげるのがおすすめです。
アカハチハゼが口に入れることで砂が適度に撹拌されるので、コケが生えにくくなるというメリットもあります。

ただし、いくら微生物を食べるからといって水槽に中では自然発生する餌に限りがありますので、必ず別に粒の小さな沈下性の人工餌を与えてください。

また、サンゴ水槽での飼育も問題ありませんが、砂をまき散らすため、低位置に配置したサンゴが砂を被ってしまうことがあります。サンゴに影響しないようレイアウトには工夫が必要です。

25位:イトヒキテンジクダイ

(海水魚)沖縄産 イトヒキテンジクダイ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

サイズ 5~6cm
価格 約1,010円~(1匹)
飼育の難しさ ★★☆☆☆
性格の特徴 温和でやや臆病
混泳 〇(気の強い魚種に注意)

イトヒキテンジクダイ透明感のある体に、目元とエラぶたあたりにうっすらと青色の模様が入るテンジクダイです。
派手さはないものの、透明感のある体が青いライトに照らされた姿はなんとも幻想的で、見る人を魅了します。

他のテンジクダイと同様、群れを作るので、複数匹で飼育しましょう。中層を群れでホバリングする姿は見ていてとても癒されます。

性格は温和で、混泳も問題ありません

サンゴとの相性も良いので、サンゴ水槽のアクセントにもぴったりです。ただし、気の荒い魚種には攻撃されやすいので、混泳相手には注意が必要です。

26位:フチドリカワハギ

(海水魚)フチドリカワハギ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

サイズ 約12cm
価格 約2,880円~(1匹)
飼育の難しさ ★★☆☆☆
性格の特徴 温和
混泳(複数飼育) 〇(サンゴやエビとは相性が良くない)

くすんだ緑色の体色に白色の模様、頭部の角が特徴的はフチドリカワハギ
華やかな見た目のが多い海水魚の中ではやや地味な魚ですが、漂うように水の中のゆらゆらと泳ぐ姿がとてもユニークで、見る人を癒してくれます。

また、実用性にも富んでおり、ライブロックに付着して侵入し、勝手に繁殖するカーリー(セイタカイソギンチャク)やゴカイを食べて除去してくれる、心強い存在です。
特にカーリーは一度増殖してしまうと完全除去するのが難しい厄介なものなので、お困りの際はフチドリカワハギがおすすめです。

性格は温和で、同サイズ以上の個体であれば混泳も問題ありません

サンゴを好んで食べるわけではないですが、ライブロックを突く延長でサンゴを突くことがあります。致命傷になるほどのことは少ないですが、サンゴ水槽に入れる場合は注意してください。

27位:ニセモチノウオ

(海水魚)ニセモチノウオ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

サイズ 8~10cm
価格 約2,750円~(1匹)
飼育の難しさ ★★★☆☆
性格の特徴 やや気が強い
混泳(複数飼育) 〇(同種・近縁種とは不可)

ニセモチノウオオレンジと青色のストライプ柄がきれいなベラの仲間です。
最大で10cmほどとそれほど大きくはなりませんが、カラフルな体色で水槽内をチョコチョコと泳ぎ回る姿がとにかく目を引きます

ヒラムシを食べてくれるので、クリーナーとしても役立つ魚です。

混泳は同種や近縁種であるベラ、ハナダイ、メギス、バスレットの仲間とでなければ可能ですが、気が強い魚のため、他の魚にケンカを仕掛けてしまうことがあります。混泳の際は、ニセモチノウオが一方的に攻撃をしていないかよく観察してあげてください。

サンゴに悪さはしないので、サンゴ水槽では問題なく飼育できます


28位:バイカラードティーバック

【海水魚/観賞魚/メギス】 バイカラードティーバック ■サイズ:3cm± (1匹)

サイズ 5~7cm
価格 約2,270円~(1匹)
飼育の難しさ ★★☆☆☆
性格の特徴 気が強い
混泳(複数飼育) △(同種・近縁種とは不可)

バイカラードティーバックは名前の通り、きれいに紫色と黄色の2色に分かれた体色が特徴的なニセスズメの仲間です。
大きさは7cm前後、スリムな体型で決して大きな魚ではありませんが、そのビビットな体色が故に水槽内でよく目立ちます。

この魚も例に漏れず気性が荒めで、特にニセスズメ同士だと激しいケンカを引き起こすことも。
そのため、カンムリニセスズメやクレナイニセスズメとは絶対に混泳しないでください

ニセスズメ以外とならば同サイズ程度の魚種と混泳が可能です。ただ、バイカラードティーバックは岩陰に縄張りを作るので、同じような場所に縄張りを作るルリスズメの仲間などには注意してください。

混泳する際はライブロックを複雑に組んで、隠れ家を多めに作るとうまくいきやすいです。
サンゴとの相性はよく、派手な体色がサンゴにもよく映えます。


29位:クロシテンヤッコ

(海水魚)ヤッコ クロシテンヤッコ Mサイズ(1匹) 北海道・九州航空便要保温

サイズ 約15cm
価格 約3,630円~(1匹)
飼育の難しさ ★★☆☆☆
性格の特徴 温和
混泳(複数飼育) ◎(同種・近縁種は不可)

クロシテンヤッコは体全体にクリーム色と黒色の網目模様が入った中型のヤッコです。
派手な体色のものが多いヤッコ類の中ではやや地味ですが、人工餌料に餌付きやすく、ヤッコ飼育初心者の方にもおすすめできます。

最大体長は15cmほどとやや大きめですが、温和な性格で多種との混泳も問題ありません。気性の荒い魚種に攻撃されても、うまく攻撃をかわして泳ぐので、大型の魚との混泳にも向いています

ただ、サンゴは突いてしまうので、サンゴ水槽には向きません

30位:ニジハギ

【海水魚・観賞魚・ハギ】 ニジハギ ■サイズ:5cm± (3匹)

サイズ 約30cm
価格 約3,600円~(1匹)
飼育の難しさ ★★★★☆
性格の特徴 温和
混泳(複数飼育) 〇(同種・近縁種とは不可)

ニジハギは黄色と水色のストライプ模様が綺麗なニザダイの仲間です。

最大体長は30cm前後まで成長する大きな魚で、カラフルな体色も相まって水槽内でよく目立ちます
成長後に窮屈になってしまわないよう、90cm以上のサイズの水槽を用意しましょう。

また、ニジハギは藻を食べる性質があるため、ライブロックに付着している藻類をきれいにするクリーナーとして活躍します。

一方で人工餌には餌付きにくいので、対策が必要です。
草食性が強い魚ですが、イサザアミ やブラインシュリンプなどの生餌も口にしますので、これらから少しずつ餌に慣らしていきましょう。

餌を食べられないとすぐに痩せてしまうため、できればしっかり人工餌に餌付くまで隔離して飼育するのがおすすめです。

性格は温和で混泳も可能ですが、ニザダイ科の魚とは争う可能性があるため、他種との混泳が推奨されています。
また、体が大きくなるので体格差のある小型魚との混泳は、パワーバランスに注意してください。

サンゴとの相性はよく、サンゴ水槽に入れても問題ありません。大型のサンゴ水槽で泳がせると、なかなか見ごたえのある水槽になります。

ニザダイについては、こちらの記事も参考にしてください。

まとめ:人気の海水魚ベスト21~30!美しく混泳しやすい海水魚の種類


美しくて混泳しやすい海水魚を中心に、人気の海水魚を紹介しました

今回ご紹介した海水魚は、少しマニアックな魚種が多かったかもしれません。
しかし、水槽内の環境を整えてくれるクリーナーとして活躍する魚や、メジャーな主役級の魚を上手に引き立ててくれる品種など、どれも混泳水槽には欠かせない魚達です。

海水魚は主張の強い品種が多いので、カラーや体格のバランス、魚同士の相性を考えながら混泳水槽を作り上げていきましょう。

どんな魚を混泳させるかを悩む時間こそ、楽しい時間でもあります。今回の記事を参考に、水槽づくりを楽しんでください。

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執筆者 アクアガーデン

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