
【初心者向け】ラスボラの飼育方法とは、水槽、エサ、混泳など全て教えます
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ラスボラは東南アジアに生息する小型のコイの仲間で、水温や水質への適応力が高くて飼育しやすいことから、初心者にもおすすめの熱帯魚です。
ラスボラ類はたくさんの品種が存在し、色や模様も様々で鑑賞性が高く、群永させるだけでも大変に見ごたえのあるアクアリウムに仕上がります。
また、品種によっては飼育下でも繁殖を楽しむことができるので、非常に飼育しがいのある魚種でもあります。ここではラスボラの品種や飼育方法、繁殖方法についてご紹介します。
目次
ラスボラとはどんな魚か?
特徴
ラスボラはコイ目コイ科ダニオ亜科(ラスボラ亜科)に属する、1つの淡水魚グループに分類される魚種の総称です。近年になって分類が細分化され、ラスボラ属の他に、ボララス属、トリゴノスティグマ属、スンダダニオ属、ミクロラスボラ属の5つのグループに分けられました。
ラスボラはタイからインドネシアにかけての東南アジアに分布しており、流れが穏やかな河川などに生息しています。食性は何でも口にする雑食性で、寿命は2~3年ほどです。現在、市場に流通している主な品種を次に紹介します。
品種
ラスボラ・ヘテロモルファ
体長4cm前後で、ラスボラの中でもポピュラーな品種の1つです。オレンジ色の体色を基調とし、魚体の中央付近から尾部にかけて黒色の模様が入ることが特徴です。
ラスボラ・エスペイ
体長4cm前後のラスボラで、体色と模様はヘテロモルファとよく似ています。本種の方が体形が細長く、魚体に入る黒色の模様も細くなることから見分けられます。
ラスボラ・ヘンゲリー
ヘテロモルファ、エスペイによく似ている魚種です。しかし、模様は小さめです。
ブルーアイ・ラスボラ
体長は3cmほどの小型のラスボラで、銀色の体色を基調として背びれに黒い斑点が入り、目は青色に輝きます。
キンセン・ラスボラ
体長5cmほどになるラスボラで、魚体は他の品種よりも細長いです。体色は褐色を基調として黄色と黒色の線がそれぞれ1本ずつ入り、尾びれの付け根が赤色に染まることが特徴です。
ラスボラ・カロクロマ
体長は10cm前後に達する、比較的大型のラスボラです。オレンジがかった体に黒い2点のスポットがポイントです。
レッドライン・ラスボラ
体長は約4cmほど。その名の通り、口から尾びれにかけてオレンジ~赤のラインが入るラスボラです。
番外編:ミクロラスボラ属
ラスボラ系のなかでも特に小型な魚種です。ラスボラとは別の属に分類されています。
ミクロラスボラ・ハナビ
2007年に登録された新しい種です。体長は2cm前後で、紺色の体色を基調に全身に小さな白点が入り、各ひれが赤く染まります。
番外編:ボララス属
1993年にラスボラ属から分類された魚種です。以前はラスボラとして流通していた種もあります。
ボララス・ブリジッタエ
体長は成魚でも2cmに満たない特に小型の品種で、赤色の体色を基調に暗青色のライン状~スポット状の模様が入ります。ボララスの中でも特に美しく人気の品種です。
ボララス・ウロフタルモイデス
2~4cmほどと、ボララスのなかでは比較的大きめで、スポット模様ではなく黒いライン模様が入った種類です。
赤とのコントラストが美しいです。
ボララス・ミクロス
体長1.5~2cmほどの小型の品種です。赤みを帯びた透き通った体に、3つの黒色の斑点が入ります。
ラスボラの飼育法
水温・水質
最適な水温は品種によって微妙に異なりますが、年間を通して25℃前後に保てば問題ありません。夏はクーラーや冷却ファンを、冬はヒーターを用意して水温を調節してください。温調機器が故障してしまうと致命的なので、予備を常備しておくことを強くおすすめします。
水質に関しても品種によって適正範囲がわずかに異なりますが、ラスボラは大部分がpH5.5までの弱酸性の軟水を好みます。
中性でも飼育には問題ありませんが、弱酸性下では発色が良くなることが知られているので、観賞用として楽しむのであれば、弱酸性の水質を保つことを推奨します。
水槽・フィルター
ラスボラのみを飼育する場合であれば、30cmや45cmの水槽でも飼育できます。しかし、30cm程度の水量では水温や水質が不安定なりやすく、小まめなメンテナンスが必要になります。
もし他の魚種との混泳や、多数での群泳を考えている場合は60cm水槽での飼育を推奨します。
フィルターに関しては、ラスボラはそれほど水を汚す魚ではないので、外掛け式や投げ込み式でも十分です。ただし、個体数が多い場合や、他の魚種と混泳させる場合はその限りではないので、状況に応じて外部フィルターを導入すると良いでしょう。
エサ
ラスボラはブラインシュリンプなどの生餌や人工飼料など、何でもよく食べてくれるのでエサに関しては困らないです。生餌は水を汚しやすいのでたまに与える程度にし、人工飼料を中心に与えると良いでしょう。
人工飼料は小型魚用に配合された、粒が小さいものを選んでください。与え方は1日に1~2回、5分以内に食べきれる量を与えてください。食べ残しは水質を悪化させてしまうので、可能な限り取り除いておくと水換えの頻度を低くできます。
混泳について
ラスボラは性格が温厚なので、混泳相性は良好です。まずは、同種や近縁種との混泳ですが、通常では群れを形成して生活しているので問題なく可能です。他種とは、サイズが同じくらいの温和な魚種であれば、混泳できます。
例えば、小型のカラシン類やグッピーに加え、小型のプレコやオトシンクルス、ローチなどが挙げられます。一方で、中~大型魚には魚食性を持つものが多く、捕食対象となりやすいので混泳はできません。
また、ラスボラは弱酸性の水質を好むことから水草との混泳相性が良く、水草水槽で飼育されている様子もよく目にします。ウィローモスやアマゾンソード、アヌビアスナナなどは産卵床にもなるので、入れておくと繁殖を狙うことも可能です。
繁殖について
ラスボラの繁殖難易度は品種によって大きく異なります。ラスボラ・ヘテロモルファなどは飼育下での繁殖例はほとんど確認できませんが、ミクロラスボラ・ハナビなどは繁殖が容易であることが知られています。ここでは、ミクロラスボラ・ハナビを例に繁殖法をご紹介します。
産卵まで
繁殖のためには、ミクロラスボラ・ハナビの成熟したオスとメスを、同一水槽内に入れる必要があります。雌雄の見分け方としては、オスは成熟すると発色が良くなり模様が鮮明で、各ひれがオレンジ色に染まります。
一方で、メスはオスよりも体高が高く、ひれにあまり色が入らないことから判別が可能です。ペアを隔離する必要はありませんが、水槽の中に複数のオスとメスが含まれていることは確認しておいてください。
ミクロラスボラ・ハナビはバラまき型の産卵形態を持つので、産卵床として背の低い水草を導入する必要があります。おすすめはウィローモスで、流木などに活着させた状態でも良いので、底になるべく多く敷き詰めてください。
産卵からふ化まで
ミクロラスボラ・ハナビは直径1mmほどの卵を、長期に渡り少しづつ産む繁殖形態を持ちます。ウィローモスを敷き詰めることを推奨したのはこのためで、食卵されにくくすると同時に、頻繁な採卵が親魚のストレスにならないようにする目的があります。
産み落とされた卵は2~3日ほどでふ化し、稚魚が誕生します。稚魚を発見したら食べられてしまわないよう、優しくすくって隔離した方が良いでしょう。
稚魚の世話について
稚魚は誕生直後は遊泳することはせず、底でじっとしています。この時期は卵黄嚢の栄養で成長するので、エサを与える必要はありません。エサを与えるタイミングとしては泳ぎ出してからで、最初はブラインシュリンプを与えると良いでしょう。
ブラインシュリンプは栄養価に優れるので、稚魚を早く成長させられます。ある程度体が大きくなってきたら、成魚用の人工飼料をすりつぶして小さくしたエサを、ブラインシュリンプと同時に与えて餌付けを行うと、後の管理が楽になります。
まとめ:ラスボラの飼育法について
ラスボラは水温や水質への適応力が高く、水質の管理に神経質になる必要がないので、アクアリウムの入門に最適な魚種の1つです。混泳相性の良い小型魚であることから、様々な熱帯魚や水草との混泳も可能で、レイアウトにこだわったアクアリウムも演出できます。
品種によっては繁殖も楽しむことができるので、非常に飼育しがいのある熱帯魚です。これからアクアリウムを始めようとしている方は、ラスボラの飼育から挑戦してはいかがでしょうか。
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