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サイアミーズフライングフォックスとは!飼育・成長後の注意点を解説

サイアミーズフライングフォックスは、コケを食べるお掃除生体として有名な熱帯魚です。
特に他の生体があまり口にしない、頑固な黒髭コケアオミドロまで食べてくれるため、水槽の鑑賞性を維持するために飼育を検討している方もいることでしょう。

しかしサイアミーズフライングフォックスは、成長するとコケを食べなくなったり、気性が荒くなったりなど、コケ取り目的だけで導入すると飼育しきれなくなるような注意点がある熱帯魚でもあるため、導入の際は特徴や生態をよく理解し、最後まで飼育できるかどうかをよく検討する必要があります。

ここではサイアミーズフライングフォックスについて、飼育方法や成長後の注意点をご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとにサイアミーズフライングフォックスの飼育方法や注意点を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

サイアミーズフライングフォックスは派手な熱帯魚ではありませんが、落としづらくやっかいな黒髭コケやアオミドロも食べてくれることから、優秀なコケ取り生体として重宝されています。
しかし導入直後は順調でも、大きく成長し気性が荒くなること、成長後はコケをあまり食べなくなることなどから、いつしか持て余してしまうことも。

成長後のトラブルを避けるためにも、特徴や飼育する上での注意点を知った上で導入を検討しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、サイアミーズフライングフォックスの飼育方法や注意点を解説します。

熱帯魚の飼い方はこちらのページでも詳しく解説しています。
熱帯魚の飼い方

サイアミーズフライングフォックスとは


コケ取り生体としてよく名前の挙がるサイアミーズフライングフォックスは、どんな熱帯魚なのでしょうか。

ここでは、サイアミーズフライングフォックスの特徴や生態を解説します。
特徴や生態、成長後の大きさを知ることで、適切な水槽サイズや餌などの飼育環境を整えやすくなりますので、飼育前にご一読ください。

特徴

(熱帯魚)サイアミーズ・フライングフォックス(2匹) 北海道・九州航空便要保温

サイアミーズフライングフォックスの特徴ということで、

  • 東南アジア原産のコイ科熱帯魚
  • コケや藻類を食べるお掃除生体

の2点をご紹介します。

東南アジア原産!コイ科の熱帯魚

サイアミーズフライングフォックスは、東南アジア原産のコイ科の熱帯魚で、コウモリに似ていることから、その名が付いたといわれています。
体色はシルバーからグレーで派手さはありませんが、頭から尾にかけて入る黒いラインがシャープな印象の魚です。

得意とする環境は、原産地に合わせた

  • 水質:pH6.0~7.0
  • 水温:23~26度

の辺りですが、コイ科の熱帯魚ということもあって非常にタフな性質を持ち、少々の変化には動じない丈夫さを備えています。
定期的な水換えと水槽用ヒーターによる加温さえできていれば、そこまで神経質になる必要はありません。

後述する気性の荒さや体長の問題はあるものの、基本的には飼育しやすい部類に入ります。

コケや藻類を食べるお掃除生体として人気


サイアミーズフライングフォックスは元来雑食性の熱帯魚で、植物性・動物性問わずなんでも口にします。
選り好みはしないため、餌付けに困ることは無いでしょう。

特に幼魚の時のコケを食べる能力には特筆すべきものがあり、サイアミーズフライングフォックスといえばコケ取りといっても過言ではないほど有能です。
餌の食べ残しや、他のお掃除生体が苦戦する黒髭コケやアオミドロを含む複数種のコケを全て除去してくれるため、アクアリウムではとても重宝されています。

ただし、この能力は幼魚の時限定です。大きくなるにつれてコケは食べなくなってしまう点には注意してください。
成魚になってコケを食べなくなったら、他の熱帯魚と同じく餌やりをします。人工餌を中心に生餌を併用しながら飼育していきましょう。

生態

続いては、サイアミーズフライングフォックスの生態として、体長と寿命についてご紹介します。

体長は最大約12cm

GEX AQUARIUM グラステリア600ST 水槽3年保証フレームレス水槽W60×D30×H36cm 約57L

サイアミーズフライングフォックスの体長は、最大で約12cmです。
アクアショップでは、3cmほどの小さな個体が販売されていることが多いですが、思ったより大きくなる点には注意しましょう。

成長を考えると30cmキューブ程度の水槽では手狭になるため、45~60cm以上の水槽での飼育がおすすめです。
大きくなるにつれて気性が荒くなる傾向があるため、混泳魚に負担をかけないためにも余裕のある水槽サイズを用意しましょう。

寿命

寿命は長い個体で約8年と、熱帯魚の中では長生きです。
そして、サイアミーズフライングフォックスは成長する過程で、食性や体格、気性が大きく変化していきます。

  • 2cmほどに成長する
  • 成長すると気性が荒くなる
  • 幼魚期以降はコケを食べなくなる

長寿な上に、このような変化をする魚であることを踏まえた上で、最後まで飼育できる場合にのみ購入するようにしましょう。

アクアリウム 設置 管理 水槽メンテナンス

サイアミーズフライングフォックスを飼育する方法


ここからはサイアミーズフライングフォックスの飼育方法として、適した水槽環境と混泳相手をご紹介します。

生体向きの環境を整えることは、長期飼育や不要なトラブルの回避に繋がります。快適な水槽を維持するための参考にしてみてください。

飼育に向いている水槽環境

大きい個体では12cmほどに成長するため、中~大型淡水魚水槽への導入がおすすめです。
意外と水槽内を泳ぎ回る魚ですので、小さくとも45~60cm以上の水槽を用意しましょう。

水草水槽にも導入可能ですが、葉が柔らかい水草は食べてしまうことがある点には注意します。

  • アヌビアス系
  • ミクロソリウム
  • アマゾンソード

といった丈夫な葉を持つ水草とは相性が良く、水草に生えた除去しにくいコケも食べてくれるのでおすすめです。

基本的に淡水で遊泳スペースが確保できる水槽ならば、どの形態のアクアリウムでも飼育できます。
ただ開放型の水槽だと飛び出し事故が起きやすいので、必ずフタをするようにしてください

混泳に向いている魚種


サイアミーズフライングフォックスは成長するにつれて気性が荒くなるため、混泳相手には注意しましょう。

同じような大きさや体型の魚種とは縄張り争いしやすいことから、

  • ネオンテトラ
  • グローライトテトラ
  • ラミーノーズテトラ
  • ドワーフグラミー
  • プラティ など

といった小型熱帯魚との混泳が向いています。
サイアミーズフライングフォックスよりも小さくて、肉食性でない魚であれば混泳できる可能性が高いと考えてよいでしょう。

ただ、性格には個体差があるため、混泳相手を選んでも小競り合いが起きることがあります。
他の生体を水槽に入れてから期間を空け、最後にサイアミーズフライングフォックスを入れると、縄張り意識を和らげてスムーズに混泳しやすくなりますので、小競り合いが起きるようならば導入順に注意してみてください。

サイアミーズフライングフォックスの注意点


上述した通り、サイアミーズフライングフォックスは成長につれて性質が変化していく魚です。

そこで、飼育を始めてから困らないために、飼育する際の注意点をまとめました。飼育前に今一度ご覧になってみてください。

成長に関する注意3つ

幼魚期はとても飼いやすい魚ですが、成長後には次のような注意点があります。

  • コケを食べなくなる
  • 気性が荒くなる
  • 大型化する

成長後のイメージを持っておかないと、飼いきれなくなってしまう事もありますので、十分に確認しておきましょう。

コケを食べなくなる

(エビ)ヤマトヌマエビ(10匹)(+1割おまけ)

サイアミーズフライングフォックスがコケを食べるのは幼魚期のみです。

成長するにしたがってコケを食べなくなるため、コケ取り生体という目的だけで入れると後悔してしまうことも少なくありません。
コケを食べるのは期間限定と割り切り、その後も飼育を続ける心構えをしておきましょう。

また、サイアミーズフライングフォックスにコケ取りを任せていると成長後に水槽の維持ができなくなってしまう可能性があるため、

  • ヤマトヌマエビ
  • ミナミヌマエビ
  • オトシンクルス

といった別のコケ取り生体を一緒に飼育しておくと、変わらずコケを防ぐことができます。

気性が荒くなる

成長後の変化の中で一番トラブルにつながりやすいのが、気性が荒くなることです。

縄張り意識が強いため、遊泳スペースが狭いと暴れることがあります。
水槽の主のようにふるまって他の熱帯魚にストレスを与えてしまうことがあるため、あらかじめ流木や石などの動きにくい隠れ家を置いて、魚たちの逃げ場所を作っておきましょう。

あまりにも暴れて水槽のバランスを崩してしまう場合は、隔離も検討してください。

大型化する

サイアミーズフライングフォックスは、幼魚の時に比べて3~4倍程度の大きさまで成長します
また成長速度も早く、あっという間に大きなってしまうため、最初から45~60cm以上の大きさの水槽が必要です。

それ以下の小型水槽とは相性が良くないため、もし小型水槽のコケ取り生体を検討しているのであれば、サイアミーズフライングフォックス以外から選ぶことをおすすめします
小型水槽の黒髭コケは、生体に頼らずにヘラや木酢液を活用して除去してみてください。

黒髭コケの対処・予防法は、こちらの記事で詳しく解説しています。

飼育匹数は最少にしよう

大型化して気性が荒くなることを考えると、飼育匹数は最小限に留めるほうが無難です。

45~60cm水槽では1匹、90cm以上の水槽では2匹を目安にして複数飼育は控えましょう。
どうしても飼育匹数を増やしたい場合は、成長後は隔離になることを前提に水槽に導入するようにしてください。

成長後の飼育方法


成長したサイアミーズフライングフォックスは、コケ取り生体ではなく普通の熱帯魚として飼育します

混泳魚と同じ餌でかまいませんので、人工飼料や冷凍赤虫などの生餌を与えましょう。縄張り意識が強いため、他の混泳魚のために隠れ家を用意することも重要です。

とはいえ、性格には個体差がありますので、なかには気性が荒くないものもいます。
コケを食べない、気性が荒い、大型化する、といった特徴から敬遠されることもありますが丈夫で飼いやすい魚で、成長するにしたがってシャープな体と黒いラインが際立ち見応えがでてきます

体長があって存在感も十分、水槽の印象を引き締めてくれる魅力的な熱帯魚ですので、成長後もぜひ愛情を持って飼育してあげてください

まとめ:サイアミーズフライングフォックスとは!飼育・成長後の注意点を解説


今回は、サイアミーズフライングフォックスについて、飼育方法や成長後の注意点をご紹介しました。

幼魚の時は頑固な黒髭コケなどを食べてくれる優秀なコケ取り生体として活躍しますが、成長後は12cm程度まで大きくなり、コケを食べなくなる点には注意しましょう。
また、気性が荒くなることも考えて、45~60cm以上の水槽を用意して遊泳スペースを確保したり、混泳魚のために隠れ家を入れたりすることも大切です。

成長後はややクセがありますが丈夫で飼いやすいだけでなく、存在感と見応えある姿になりますので、コケ取り役や新しく水槽に入れる魚種をお探しの方におすすめしたい魚です。

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執筆者 高橋風帆

アクアリウム歴20年以上。飼育しているアーモンドスネークヘッドは10年来の相棒です。魚類の生息環境調査をしておりまして、仕事で魚類調査、プライべートでアクアリウム&生き物探しと生き物中心の毎日を送っています。

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