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アルジーイーターとは!特徴からコケ取り、飼育の注意点まで解説します

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水槽のコケ取り生体として有名なアルジーイーター。販売されているサイズは5cm程度で値段もお手頃なため、あまり深く考えずに飼育を始めるという方は多いです。

しかし、アルジーイーターは最大で20cm近くまで大きくなることもある上に、成魚は気性がかなり荒くなるため、特徴をよく理解したうえで導入しないと持て余してしまうことも。

幼魚のうちは優秀なコケ取り生体であることは間違いありませんので、成長後との違いを知ったうえで飼育を始めましょう。

ここでは、アルジーイーターの特徴や飼育方法をご紹介します。アルジーイーターとよく比較されるコケ取り生体についても触れていきますので、ぜひご覧になってみてください。

アルジーイーターの特徴


アルジーイーターは、東南アジアに広く分布するコイの仲間です

ナマズに似た愛嬌のある顔立ちが可愛らしく、観賞魚としても人気があります。
コイらしい素早い動きで水槽の低層を泳ぎ回るので、一匹入れるだけでも水槽の中がとても賑やかになるでしょう。

販売されているアルジーイーターは5cm程度の幼魚が大半ですが、成長すると10cm以上になる大きな魚で、自然環境下では20~30cmまで成長する個体も珍しくありません。

コケ取り生体として名が知られていますが、食性は草食性の強い雑食性で、水槽の中に発生するコケ以外にも人工餌や冷凍アカムシなどを好んで食べます。

幼魚は優秀なコケ取り生体

アルジーイーターの飼育を始める方の大半は、コケ取り生体として活躍してくれることを期待していると思います。
確かに、アルジーイーターは幼魚のうちは優秀なコケ取り生体で、吸盤のような口を使って、底砂や流木、水草、水槽壁面の茶コケを好んで食べてくれます。その能力はかなり高く、導入して数日で水槽がきれいになったという話もあるほどです。

しかし、コケを食べるのは幼魚のうちだけで、成長するにつれて人工餌や活餌を食べる割合が増えていきます。
成魚になると、ほぼコケを口にしなくなるため、継続的なコケ取りは期待できないことを留意しておきましょう。

成長後は気性が荒くなりがち

アルジーイーターは、幼魚のころと成魚でかなり印象が変わる魚としても知られています。

幼魚のうちはおとなしく、コケを食べてくれる優秀なコケ取り生体ですが、成長するとかなり気性が荒くなり、水槽内で暴れまわったり他の魚を追いかけまわしてしまったりといったトラブルメーカーになることがあるためです。

また、体もそこそこ大きく成長するため、幼魚の印象だけで飼育を始めると飼育しきれなくなってしまうことも少なくありません。

そのため、飼育するときには他の魚とトラブルを起こすようになった時のために、あらかじめ隔離用の予備の水槽やセパレーターを準備しておくことをおすすめします。

アルジーイーターの種類

アルジーイーターには原種のアルジーイーターと、改良品種のゴールデンアルジーイーターがいます。
体色や体の大きさが異なりますが、飼育の仕方に違いはないのでお好みの品種を選んでみてください。

アルジーイーター

(熱帯魚)アルジイーター (約4cm)<3匹>[生体]

原種のアルジーイーターです。シルバーの体に黒のラインが入るシンプルな配色で人気があります。
大きく成長しやすく水槽内でも20cm近くになることがあるため、大きな水槽での飼育が向いています

ゴールデンアルジーイーター

(熱帯魚)ゴールデン・アルジーイーター(4匹) 北海道航空便要保温

アルジーイーターの突然変異種を固定化した改良品種で、黄色の体色が明るく見応えがあります。
体長は原種よりもやや小柄で、最大15cm程度、60cm水槽でも飼育が可能です。

アルジーイーターの飼育方法


ご紹介した通りアルジーイーターは軽い気持ちで飼育を始めると、飼いきれなくなってしまう恐れがある熱帯魚です。
そのため、大きめの水槽を用意するなど、飼育を始める前に終生飼育を見越した飼育の仕方を確認しておきましょう。

90cm以上の水槽が望ましい

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体長10cm以上と大きく成長するアルジーイーターを飼育するならば、最低でも60cm、できれば90cmサイズの水槽を用意するのが望ましいです。
特に、他種との混泳を考えている場合は、広さに余裕のある水槽を用意した方が、成長後のトラブルを避けることができます

アルジーイーターに向いている水質・水温

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アルジーイーターが好む水質は、一般的な熱帯魚と同じ弱酸性から中性です。適水温は22~27℃の間で、一年を通して25~26℃程度を維持すれば問題なく飼育できます。

基本的に丈夫なため、水質水温共にそこまで神経質になる必要はありませんが、導入直後はやや敏感になりやすいです。
水合わせは時間をかけてじっくり行うと、スムーズに飼育を始められます。

餌は沈下性の人工餌を与えよう

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コケ取り役として導入する場合、あまり餌を与えない方が良いと考える方もいるかもしれませんが、基本的にはアルジーイーターにも餌やりが必要です。

幼魚のうちは、水槽内に豊富にコケがあれば飢えることはありませんが、コケが不足してきたら人工餌を与えます
ただし、アルジーイーターは一度人工餌に慣れてくるとコケを食べなくなってしまうので、様子を見ながら与えるのがポイントです。

飼育を続けていくと成長とともにコケを食べなくなっていくので、成魚になったら沈下性の人工餌を中心に、一日1~2回、数分で食べきれる量を目安に餌やりをしましょう
活餌も活用しながら餌にバリエーションを持たせると、健康に育ちやすくなります。

お腹をすかせると混泳魚にちょっかい出しやすくなるので、餌は十分に与えてあげてください

混泳について

幼魚のうちは問題ありませんが、成魚になると性格が荒くなるため混泳には注意が必要です。

特にアルジーイーターよりも体が小さな小型魚や、泳ぎの苦手な魚種が相手だと追い回したりいじめたりしてしまうことがあるため、混泳相手はアルジーイーターから逃げられる素早さを持った魚か、同サイズ以上の魚に限定しましょう。

また、手に負えないほど暴れまわるような場合は、他の魚に影響が出ないうちに隔離することも検討してください。

レイアウトや飼育数を工夫しよう

気性が荒いアルジーイーターとの混泳を成功させるには、

  • 水草や流木などで隠れ家を十分に用意してあげる
  • 混泳魚を増やして対象を分散させる

2つのポイントを意識することが大切です。

余裕のある広めの水槽で、十分に隠れ場所を用意してあげれば、もしアルジーイーターに追い回されても混泳魚が逃げ込むことができます。

また、魚が少ないと特定の個体がターゲットになりやすいので、この場合は混泳魚を増やして対象を分散させることで、トラブルを緩和することが可能です。

コケ取り生体の選び方


アルジーイーターとともに良く名前が上がるコケ取り生体といえば、オトシンクルスやサイアミーズ・フライングフォックスあたりですが、どれを飼育すれば良いのか迷ってしまうという方もいるでしょう。

そのようなときはまず、各生体の以下のポイントを確認し、比較してみると必要な生体を決めやすくなります。

  • 食べるコケの種類と除去するスピード
  • 成長後の大きさ
  • 継続してコケを食べてくれるか

オトシンクルスはアルジーイーターと同じく茶コケや斑点状コケを好んで捕食します。体長は最大で5cm程度、温和な性格で成長してもコケを食べてくれる優秀なコケ取り生体です。ただ、体が小さいので大きな水槽では、コケが繁茂するスピードに対処しきれないことがあります。

サイアミーズ・フライングフォックスはアルジーイーターと同じコイ科の熱帯魚で、最大体長は12cm程度、他の魚が食べない黒髭コケを食べてくれることで知られています。ただし、コケを食べるのは幼魚の間限定で、成長すると気が荒くなる点には注意が必要です。

このようにコケ取り生体は一長一短で、それぞれ活躍する水槽が異なります
特徴を見極めて、ご自分の水槽に合った生体を選ぶことが大切です。

まとめ:アルジーイーターとは!特徴からコケ取り、飼育の注意点まで解説します


今回は、優秀なコケ取り生体、アルジーイーターの特徴や飼育方法について解説しました。

アルジーイーターは愛嬌のある顔立ちがチャームポイントの、コイの仲間です。
幼魚の間は茶コケなどをよく食べるため、水槽のコケ取り役として活躍します。ただ、成長するにつれて、コケを食べなくなる点は承知しておきましょう。

また、成魚はかなり強い性格をしているので、飼育数やレイアウトに注意が必要な点も飼育する上でのポイントです。

このような特徴から、導入に注意が必要と言われることもありますが、素早い泳ぎや可愛らしい顔立ちなどは見ていて飽きることがなく、観賞魚として十分な魅力を備えています
注意点を覚えておけば飼いきれなくなるようなことはありませんので、ぜひアルジーイーターを飼育してみてください。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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