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いけす・活魚水槽とは!鮮度を保つための設備や、事例と活用方法!

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お店の軒先やカウンターで目にするいけすや活魚水槽は、鑑賞目的だけでなく、時には食材として提供される生きた魚をストックしておくのにも使われます。

そのため同じ水槽ですが、アクアリウム水槽とは管理の仕方が異なる点も。
特に水温は、魚の鮮度が保たれるようかなり低めに設定する必要があり、通常の水槽よりも高スペックな水槽用クーラーが求められます。

鑑賞用の水槽と同じような感覚でいると、魚達の状態に支障をきたすことがありますので、いけす・活魚水槽特有の事情を考慮しながら機材を揃えて管理していくのが良いでしょう。

ここでは、いけすや活魚水槽をご検討中の方に向けて、必要な機材や管理方法、実際に活魚水槽を設置した実例や活用方法をご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとにいけす・活魚水槽のポイントを解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

  • いけす・活魚水槽とは、食用の魚や貝、エビなどをストックする水槽設備!飲食店や厨房はもちろん、イベントのディスプレイとしても活躍する!
  • 活魚の鮮度を保つために、強力な水槽用クーラーなどを使用しているエアレーションや循環ポンプもハイパワーにすることが大切!
  • いけす・活魚水槽は専門業者に依頼するのがおすすめ!必要な機材選定や水槽設計は、特注でプロにお任せするのが手軽!
  • 東京アクアガーデンのいけす・活魚水槽事例アクアガーデングループで設置・メンテナンスした活魚水槽をご紹介

主に飲食店に設置されるいけすや活魚水槽は、集客効果以外にも、食材としての魚を管理する目的で設置されることが多いです。
そのため、活魚水槽を管理するならばその目的に合ったスペックの機材を選び、設置管理していく必要があります。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、活魚水槽の設備や設置方法と事例を解説します。

いけす・魚水槽とは


いけす・活魚水槽とは、食材用の魚を生きたまま保管しておくための水槽です。

使用するのは飲食店や鮮魚店などが主で、水槽自体が人目を引くため、集客を狙って店先に設置されることもあります。

しかし、本来の目的はあくまで魚の鮮度を保つこと
鑑賞目的ではないため、過度な水槽レイアウトは施しませんし、入れる魚もカラフルな熱帯魚や海水魚ではなく、食用の魚やエビ、カニ、貝類などです。

いけす・活魚水槽の管理方法

1匹の魚が水槽に入っている期間は長くても1週間前後ですので、餌やりは行わず、水槽のメンテナンスも水換え程度と、手間をあまり掛けないのが基本です。

その代わり、水質を管理するための高性能フィルターやポンプ、低水温を維持するための水槽用クーラーを設置して、機材の力で鮮度を保ちます

いけす・活魚水槽に大切な設備


いけすや活魚水槽は、食用の魚の鮮度を保つ必要があることから通常よりも高スペックな水槽設備が必要となります。

ここからは、活魚水槽を管理していくために必要な水槽設備をご紹介します。

強力な水槽用クーラー

ゼンスイ 小型循環式クーラー ZC-700α

活魚水槽を運用していく上で、最も大切な機材です。

基本的に水槽用クーラーは水量を基準に選んでいくのですが、低水温に設定すると冷やせる水の総量が減ってしまうため、いけすや活魚水槽ではよりたくさんの水が冷やせるスペックの高い機種が求められます。

例えばゼンスイのZC-100αの場合、

25度設定の場合:冷却水量目安100L
15度設定の場合:冷却水量目安40L

低水温下では対応水量が半分以下にまで減少します。

水槽用クーラーは、設定温度と総水量を考慮しながら慎重に選定しましょう。

エアレーション

いぶきエアストーン セラミックエアストーン 直径30×300 #150 エアーストーン

魚達を活きの良い状態でストックしておくためには、エアレーションが大切です。

活魚水槽は、アクアリウムの基準でいうと過密飼育状態になっていることも少なくありませんので、エアレーションをして魚の負担を減らしましょう。

ろ過装置からも酸素は供給されますが、それとは別にエアポンプとエアストーンを用意して水槽にエアレーションをしておくと安心です。

安永 AP-30P 浄化槽エアーポンプ ブロワー

ろ過装置・ポンプ

レイシー マグネットポンプ RMD-401

いけす・活魚水槽のろ過装置には、大抵の場合オーバーフロー式が採用されます。ろ過能力に優れていること、水槽用クーラーや殺菌灯などの機材を接続しやすいことがその理由です。

オーバーフロー式で重要となるポンプは、総水量から回転数(1時間に全ての水が水槽内を循環する回数)を算出して選定します。
海水魚の場合は1時間に6~8回転程度が目安です。

活魚水槽でストックされる生き物は荒い水流を好むものが多く、また、淀みの防止や酸素供給の観点からも、力強いポンプをおすすめします。

仕切り板

必要に応じて水槽に仕切り板を設置します。
水槽の中を区切ることで、肉食性の強い魚と、アワビなどの貝類や伊勢エビなどを同じ水槽で安全に管理することが可能です。

既存の水槽に後付けできるタイプもあり、東京アクアガーデンでも製作しています

いけす・活魚水槽を設置するには


続いていけす・活魚水槽の設置の仕方を解説します。

いけすは、知識があれば自分で設置することももちろん可能ですが、設置場所を決めて、前述した必要な機材や水槽を選定していくのはとても大変です。
難しいと感じたら、専門業者に依頼すると手間なく安全ないけす・活魚水槽を手に入れることができますので、選択肢の一つとして検討してみてください。

自分で設置場所を確保し、設備を用意する

余計な予算を掛けたくなく、水槽を管理した経験や知識がある、という場合には自分で必要機材を用意して設置・管理していくことができます。
通常のアクアリウムと同様に、

  • 耐荷重が確保できる
  • 電源が確保できる
  • 水道が近くにある

などの条件をクリアした場所に、水槽台と水槽を設置し、先ほどご紹介した必要機材を、水量やストックする予定の魚種などを考慮しながら選定していきましょう。
水槽の運用が始まったら、2週間に一回程度の水換えや水温の管理が作業に加わります。

ただ、これだけの作業を店舗の運営とともに行っていくのはとても大変です。
また、お客様に提供する魚を管理する水槽にトラブルがあって、鮮度に支障が出てしまっては、お店の信用問題に発展してしまう可能性もあります。

そのため、いけすや活魚水槽は基本的には専門業者に選定・設置を委託するのがおすすめです。

専門業者に頼む

店舗の運営の傍ら活魚水槽を管理していくのは大変ですし、活魚水槽は通常のアクアリウムとは魚種が異なるため、管理するのに専門の知識が必要となることもあります。

そこでおすすめなのが、専門の水槽管理業者に設置、管理してもらう方法です。

水槽の専門業者に依頼する場合、水槽の設置方法は以下の2つ。

  • レンタル
  • 特注(水槽の買い取り)

契約内容にもよりますが、基本的にレンタル、特注どちらの場合も、機材の選定、水槽の設置から日々のメンテナンス、トラブル対応など水槽に関わる全てを専門業者に委託することができます

レンタルする

水槽を、専門業者からレンタルして設置する方法です。
イベントのために短期間設置したいときや、お試しで設置してみたいときなどは、気軽に利用できるレンタルが良いでしょう。

東京アクアガーデンでもいけす・活魚水槽のレンタルを行っています。。ぜひご活用ください。

いけす・活魚水槽のレンタルサービス

東京アクアガーデンが手掛ける、いけすや活魚水槽のレンタルサービスのご案内です。

https://t-aquagarden.com/works/ikesu.html

特注する


お店に合わせた形状の水槽が必要、年単位で長期間水槽を設置したいという場合は、水槽を特注して買い取り、設置する方法がおすすめです。

特注ならば、市販していないような大きな水槽を設置することも可能。お店の雰囲気づくりにも最適です。

東京アクアガーデン:お問い合わせフォーム

活魚水槽の特注をお考えの方は、東京アクアガーデンにお任せ!お気軽にお問い合わせください

https://t-aquagarden.com/inquiry/

いけす・活魚水槽の事例・活用方法


食材のストック用として飲食店や鮮魚店に設置されることが多い活魚水槽ですが、実は店舗以外にも、釣りイベントなど様々な形で活用されています。

ここからは、実際にいけす・活魚水槽が設置された事例をご紹介しますので、設置をご検討中の方は参考にしてみてください。

寿司屋の120cm活魚水槽


こちらは寿司屋のカウンター脇に設置した120cm活魚水槽の事例です。

一際目を引く大きな水槽は、食事をするお客様の目を楽しませると同時に、新鮮な魚を提供している優良なお店だと印象付けることができます。

伊勢海老問屋にいけす・活魚水槽を販売・設置


こちらは伊勢海老問屋に設置された活魚水槽です。

鮮度が重要な伊勢海老を活きの良い状態で管理できるよう、様々な工夫がされています。
その一つが、水抜き用の穴と排水用のバルブ。特注で取り付けられたこれらの設備のおかげで、簡単に水換えができて、水質を常に良好に保つことが可能です。

このように特注水槽では、設置場所に合わせた加工を施して、水槽の管理をしやすくするメリットがあります。

テレビ番組にいけす・活魚水槽を短期レンタル


テレビ番組の撮影用に設置された90cm活魚水槽です。

撮影のため1日限定設置のレンタルプランをご利用いただきました。
必要な時に短期間でも設置できるのが、レンタル水槽の魅力です。

イベントで養殖エビを展示


エコプロ2022のブースに短期レンタルをした、養殖バナメイエビを展示するためのいけす水槽です。

円柱には稚エビ、90cm水槽には成体のエビが入っています。このように、ディスプレイ水槽としてもいけす・活魚水槽は活躍します

釣りイベントに短期レンタル


釣りイベントの期間中に設置された120cm活魚水槽です。

アジをたくさん入れた水槽で、短期レンタルのため外部フィルターを使用していますが、強めの水流を起こしながらエアレーションをしています。

短期間の設置でも、鮮度を損なうことなく最適な状態で水槽を提供できるのが専門業者の強みです。

活魚水槽のスポットメンテナンス


こちらは、既存の水槽のスポットメンテナンスを行った事例です。

すでに設置された水槽でも、トラブルや汚れでお困りの時はぜひ専門業者にご相談ください。
水槽を適切な状態にメンテナンスいたします。

まとめ:いけす・活魚水槽とは!鮮度を保つための設備や、事例と活用方法!


今回はいけす・活魚水槽について、必要な機材や管理方法、実際に活魚水槽を設置した実例や活用方法をご紹介しました。

主に店舗に設置される活魚水槽は、鑑賞用よりも食用の魚をストックしておく役割に重点を置いた水槽です。
鮮度を保つために、低水温を維持し、あまり手を加えずに高スペックの機材で水槽の状態を管理します。

個人で管理することもできますが通常のアクアリウムとは勝手が違うことも多いので、大変ならば専門業者に設置管理を委託するのがおすすめです。

集客効果も狙えるいけす・活魚水槽を、ぜひお店に設置してみてはいかがでしょうか。

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執筆者 長嶋 美智子

トロピカライターの長嶋です。
金魚すくいで連れて帰った、和金の『よしえ(名前)』を飼育してました。
可愛らしい魚とワニが大好きです。
生物を飼う楽しさを伝えていけたらな、と思います!

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