メダカの飼い方
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メダカの冬対策と冬眠・無加温のメリット!越冬させるためポイント

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メダカは低水温に耐えられる強い魚なので、地域によっては冬対策をしなくても春を迎えられることがあります。

しかし、例年よりも厳しい寒波が急に来た場合は、飼育水が凍結してメダカが耐えられないことも。天候の急変はゆっくりと対策ができないので、「早急に実践できて効果が高い越冬対策」が必要です。

そこで、今回はすぐに実践できるメダカの冬対策と無加温飼育のメリットをご紹介します。

冬を経験させることで繁殖力が高まったり、色揚げ効果があったりするため、「冬の寒さを利用」したメダカの育て方も覚えておくと繁殖を行いやすくなります。

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メダカが耐えられる水温は0度まで!

メダカは0~38度程度まで耐えられる魚です。

しかし、急激な水温変化には弱いですし、飼育水が凍結してしまうと、ひとたまりもありません

寒さの厳しい地域や季節では、凍結対策が必要になります。
また、水温が5度を下回ると冬眠に入りはじめますので、晩秋までに栄養を付けさせておくなど準備を行いましょう。

メダカの冬対策6選!冬眠や越冬に最適な環境を作ろう

急な寒波が予想されるときは、屋外飼育では次の6つの越冬対策を行いましょう。

  • 発泡スチロール容器を使う
  • 流木などを配置する
  • 水深を維持する
  • 冬眠させる場合は、メダカに餌を与えない
  • エアレーションを行う
  • ビニールハウスで保温する

ビニールハウスは初期費用が掛かりますし即日に準備できませんが、それ以外はその日から実践できて、効果的な方法です。

メダカの越冬対策については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

対策1:越冬や冬眠には発泡スチロール容器を使う

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メダカの冬越して最も注意したいのが過酷な寒さによる凍死です。

発泡スチロールは優れた保温性を持つため、越冬のマストアイテムです。飼育容器そのものとして使用したり、既存の飼育鉢などを発泡スチロールで囲んで保温することもできます。
後述しますが、凍結対策としては容器は深い方がいいため、高さのあるタイプのものを選ぶのがおすすめです。

厳しい寒さが予想される場合は、空気穴を開けたフタをしましょう。

対策2:底床部に水草や流木を配置する

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メダカは物陰に隠れて冬眠します。
冬は水草もほとんど枯れてしまうため、流木などを配置してやるのが良いです。

水草も、屋外環境で育てたウィローモスやアナカリスなど、低水温で枯れにくいものをいれてやりましょう。
地域によりますが、十分な水深があれば、枯れずに堪える可能性があります。


対策3:水深を維持する

寒さが厳しい真冬は飼育水の凍結と水深に注意しましょう。

メダカは寒さに強い魚なので、水温が5度を下回っても死んでしまうことはありません。しかし、飼育水が凍結すると、さすがのメダカでも耐えられません

そこで、重要なのが「水深」です。水は水量が多く水深があるほど凍結しにくいです。

たとえ、表面が凍ってしまったとしても全体が凍結しなければ、メダカは底で耐えられます。

冬の寒い時期でも水は蒸発して減り続けるため、さし水を行いながら水位を維持するようにしましょう。
また、日光の良く当たる場所に移動させるなど、日照の工夫を行うことで水温の強烈な低下を防げます。

また、すだれや波板を屋根のように立体的に設置することも、凍結対策や積雪に対して効果的です。

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対策4:冬眠させる場合は、メダカに餌を与えない

メダカを冬眠させる場合は、晩秋以降は、餌を与えません。
水温15度を下回り始めたら活性が落ちるため、メダカたちもあまり餌を食べなくなります。

真冬は代謝が落ちて活動せずエネルギーをあまり消費しないため、餌を必要としないのです。
餌を与えてから水温が下がって代謝が落ちると、消化不良を起こして体調をくずしてしまうことがあります。

稀に冬眠しきれず微妙に活動を行うメダカもいますが、その場合も餌を与えない方がよいでしょう。
春になったらたくさんあげてください。

対策5:エアレーションで凍結は防止できる

水に動きがあれば、凍結は防止できます。
このことから、エアレーションをつけることで凍結を防げます

ただし、エアーポンプは屋外用のものでない場合防水対策を行う必要があります。

対策6:ビニールハウスで保温する

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メダカの状態によっては、ビニールハウスを用意した方が良い場合もあります。

秋の間にしっかり餌を与え、体力を付けさせてから冬眠に移るのが理想ですが、体が小さかったり、細かったりする個体は冬眠中に死んでしまうことも。

そのようなメダカがいる場合は、ビニールハウスに入れて保温することで、冬を越せる確率がグッと上がります。メダカの飼育容器に合った小さなビニールハウスがあるので、大きくて場所を取ることもありません。

手間であれば、前述の発泡スチロールで覆うことでも高い保温効果が期待できます。

メダカを冬眠させるメリット

メダカが死んでしまうリスクと隣り合わせの冬眠ですが、大きなメリットがあります。

寿命が延びると言われていたり、繁殖力の向上や色揚げに効果があったりなど、強くきれいなメダカに育てることができます。

また、冬眠中は世話をする頻度が極端に減るため、手間がかからないのも嬉しい点です。

冬眠させるとメダカの寿命が延びる!?

冬眠させるとメダカの寿命が延びると言われています。

加温して育てると、冬でも関係なく活動するため、休む期間がありません。

一方で、冬眠させると代謝が落ちてほとんど動かないので、生命活動もゆっくりになり寿命が延びる傾向があります。

また、四季を感じさせメリハリのある環境で育てることで、強く育つのも大きな要因です。

繁殖や色揚げにも影響する!

冬眠には繁殖力を高め、色を揚げる効果も期待できます。

冬の低水温を経験させることによってバイオリズムが整い、春になると繁殖のためにたくさん餌を食べて栄養を蓄えるようになります。

すると、体型が整い美しく発色したメダカになりやすいです。繁殖はもちろん、品種改良したい場合にも冬眠のメリットは大きいと言えます。

メダカの体色については、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

冬季は水換えの手間が減る

冬眠の間はメダカが活動しないので、水換えなど世話の手間が大幅に減ります。

餌を与えないこともあって水換えをする必要もなく、蒸発した分の水を足し水するだけで十分です。

また、低水温と日照時間の減少で水草の成長スピードもゆっくりになるので、トリミングしたり、取り除いたりなど、水草の世話もせずに済みます。

メダカにかける世話の時間が大幅に抑えられるのは、冬眠させてこそのメリット。春の世話始めや繁殖の準備がゆっくりできるのも嬉しい点です。

冬の水槽メンテナンスについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

室内の無加温飼育について

屋外飼育の無加温飼育のメリットをご紹介してきましたが、室内飼育でも加温せずに飼育するメリットがあります。

病気になりにくかったり、きれいな水質を維持しやすかったりするので、あえて無加温飼育するのも1つの手です。

室内で無加温飼育するメリット

室内で無加温飼育するメリットは「病気の抑制」です。

低水温になるとエロモナスなどの病原菌の活性が落ちることで、病気になりにくい環境が整います。

また、屋外ほどとは言わないまでも水温が下がるため、メダカの代謝が落ちます。すると、餌の量も抑えられるので、飼育水が汚れにくいです。

  • 病気の抑制
  • きれいな水質を維持しやすい

この2つのメリットだけでも、室内で無加温飼育する価値はあります。

室内飼育と屋外飼育については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

ダルマメダカは水槽用ヒーターが必須


無加温飼育にはメリットがありますが、「ダルマメダカ」に関してはデメリットが大きいです。

ダルマメダカは通常のメダカよりも内臓が弱いため、低水温になると消化不良が原因の転覆病にかかる可能性が高まります。

発病させないためにも、水温が低下する前に水槽用ヒーターを導入して水温を維持してあげましょう。

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ダルマメダカの飼育方法については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

まとめ:メダカの冬対策と冬眠・無加温のメリット!越冬させるためポイント

冬はメダカにとって厳しい季節です。

  • 水深を維持する
  • 餌は与えなくていい
  • ビニールハウスや発泡スチロールで保温する

上記の越冬対策を念頭に置いて、急な寒波や冷え込みにも対応できるよう心がまえをしておきましょう。

上手く冬眠させられると、春からの飼育や繁殖を有利に進められます。無加温飼育するメリットも少なくないので、メダカの特性に合わせて冬の寒さ利用してみてください。

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このコラムへのコメントやお悩み相談に届いた質問の回答

  1. 岡村直美 より:

    九州の者です。
    室内で無加温飼育をしているメダカに餌
    はどの程度の頻度で与えるといいのでしょうか?

    屋外で無加温飼育しているメダカの餌は気温何度
    ぐらいの間?
    もしくは何月〜何月まで餌は与えなくていいのでしょうか?

    • アクアガーデン編集部 より:

      メダカの状態や体長、匹数によって適正は変わってくるので正確にはお答えできませんが、メダカのお腹を観察して程よく膨らんでいるなら現在のペース、痩せてきているなら頻度を上げる。といったイメージで管理します。
      頻度を上げる場合は、餌の量は少なめにして回数を増やすようにします。
      メダカは水温15度を下回ると、活性が下がります。気温では判断ができませんので、水温計で水温を確認しつつ15度以下の間は与えないといった管理が良いでしょう。
      しかし、この季節までのメダカの育ち具合で最適な給餌は変わります。あくまで参考としてご理解ください。

      こちらのコラムもご覧ください。
      ・メダカの飼育方法は季節で変わる!春夏秋冬それぞれのコツと注意点とは!
      https://t-aquagarden.com/column/medaka_season

      よろしくお願いいたします。

  2. マーベリック より:

    神奈川県に住んでます。
    最近、1センチ強の稚魚を購入しました。ベランダで飼うのですが、発泡スチロールの容器で透明の蓋をしておけば越冬は可能てましょうか?ご教示ください。

    • アクアガーデン編集部 より:

      実際に拝見しておりませんので正確な回答ではないことをご了承ください。
      飼育水が凍らなければ冬越しできるかと思います。水位を保ちつつ管理してあげてください。
      フタは通気性を確保できる波板がおすすめです。こちらのコラムもご参照ください。

      ・水槽凍結を防止するには!冬の屋外水槽はエアレーションと断熱材で守ろう
      https://t-aquagarden.com/column/freezing_measures

      何卒、よろしくお願いいたします。

執筆者 高橋風帆

アクアリウム歴20年以上。飼育しているアーモンドスネークヘッドは10年来の相棒です。魚類の生息環境調査をしておりまして、仕事で魚類調査、プライべートでアクアリウム&生き物探しと生き物中心の毎日を送っています。

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