洗わない水槽用底砂10選！洗わない底砂のメリットと注意点も解説

水槽立ち上げ作業の中でも、底砂洗浄はなかなか大変な作業です。

これからアクアリウムを始めようという初心者の方にとっては、より負担が大きく感じられるでしょう。
また、「新しい水槽を立ち上げたいけど、底砂洗浄が大変で迷っている」「洗わずに使ったらダメなのかな？」というアクアリストの方も多いのではないでしょうか。

そんな中、洗わずに使用できる底砂が続々と発売されており、好評です。

そこで今回コラムは、おすすめの洗わない底砂を10種ご紹介します。各製品のメリットと注意点もあわせて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに洗わない水槽用底砂を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

洗わなくていい底砂の登場により、アクアリストの作業負担が大きく軽減されました。
また、底砂洗浄は初心者の方にとって大きなハードルになりますが、洗わない底砂のおかげで、気軽にアクアリウムを楽しめる環境が整ってきているのです。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、洗わない水槽用底砂のおすすめ製品を解説します。

洗わない底砂とは

水槽に底砂を入れる際、導入前に濁りが取れるまで何度も洗浄することが鉄則です。しかし、この作業はかなりの労力がいりますし、特に初めて水槽を設置する初心者にとっては負担が大きく、大変な手間がかかります。

そんな中、最近では「洗わない底砂」と呼ばれる製品が増加してきました。これらの製品は、あらかじめ工場で処理が施されており、無洗浄、もしくは少ない洗浄回数で使用できる点が特徴です。

洗わない底砂のおかげで水槽の設置も簡単になり、手軽に水槽を楽しめるようになってきています。

洗わない底砂が増えている背景は、アクアリウムメーカー各社が多くの人にアクアリウムに親しんでもらえるよう、開発に力を注いでいるからといえるでしょう。今後も、さらにこうした製品の進化が期待されます。

底砂については、こちらのコラムも参考にしてください。

洗わない水槽用底砂10選

洗わない水槽用底砂を10製品紹介します。

各メーカーが特徴のある底砂を販売していますので、ご自身にあったものを選んでください。

GEX AQUA SAND 水洗い不要 天然砂 スノーホワイト

『GEX AQUA SAND 水洗い不要 天然砂 スノーホワイト』は、濁り抑制成分とろ過バクテリア剤が添加された底砂です。手軽に使える白系の天然底砂で、明るい雰囲気に仕上げたい水槽に向いています。

粒の大きさは約1mmと細かく、ドジョウなどの底物の飼育にも安心して使えるでしょう。

一般的に白系の底砂は白濁しやすく、使用前に洗浄が必要ですが、濁り抑制成分のおかげで洗わずにそのまま使えるためとても便利です。
濁り抑制成分の効果を十分に活かすためには、約1年程度での交換が推奨されていますが、一般的な底砂としてであれば継続して使えます。

GEX AQUA SAND 水洗い不要 天然砂 クリスタルブラック

『GEX AQUA SAND 水洗い不要 天然砂 クリスタルブラック』も、濁り抑制成分とろ過バクテリア剤が添加された底砂です。

商品名のとおりツヤのある黒さが特徴で、高級感と落ち着きをもたらします。黒が魚の色を引き立て、観賞性を高めてくれるでしょう。また、一部のメダカなどは色が揚がるので、より美しく育ちます。

粒の大きさは約2〜4mmと少し大きめで、比重も重いので舞うことも少なく、魚が大きく動いても濁りにくいのが嬉しい点です。

金魚やメダカなどの観賞魚水槽をはじめ、ボトルアクアリウムにもおすすめの底砂ですよ。

GEX AQUA SAND 水洗い不要天然砂 ナチュラルパウダー

『GEX AQUA SAND 水洗い不要 天然砂 ナチュラルパウダー』も、濁り抑制成分とろ過バクテリア剤が添加された底砂です。

粒サイズは約1mmとスノーホワイトと同じですが、温かみのあるカラーのため、自然観のある水槽に向いています。この色味からコリドラスとの相性は抜群で、ひげを傷つける心配もありません。コリドラス以外にも、底物の飼育をする場合にはおすすめです。

洗わなくてよいので、手軽に導入・補充できます。

GEX AQUA SAND 水洗い不要天然砂 リバーブレンド

『GEX AQUA SAND 水洗い不要 天然砂 リバーブレンド』も、濁り抑制成分とろ過バクテリア剤が添加された底砂です。

約2～4mmの粒サイズでナチュラルなカラーのため、さまざまな熱帯魚が映えます。このシリーズは価格も手頃で、1パック500mlから購入でき、初心者の方や小型水槽での使用にも最適です。

また、pHに影響を与えにくいため、さまざまな水槽に導入できる便利な底床材といえます。

水作 国産 水槽の天然砂 南国砂

『水作 国産 水槽の天然砂 南国砂』は、高品質な砂だけを選別し、洗浄された製品です。

pHに影響を与えない砂のため、金魚や熱帯魚などさまざまな魚種に適しています。粒の大きさは約3〜6mmと適度なサイズで、中型魚の飼育にもおすすめです。

また、自然な色合いなので、どんなレイアウトにも合わせやすいでしょう。

この製品には、やや細かな粒子が含まれているため、導入前に数回洗浄したほうが安心です。とはいえ、従来の砂ほどの洗浄は必要なく、手軽に使用できます。

水作 国産 水槽の天然砂 川砂

『水作 国産 水槽の天然砂 川砂』は、従来から人気のあった川砂が洗浄済みとなり、より使いやすく改良された底砂です。

川砂は不純物が混じりやすく、どうしても洗浄回数が多くなりがちでした。こちらの製品であれば洗浄済みのため、手軽に川砂を導入できます。

川砂は粒も小さいので、コリドラスやドジョウなどの底物にぴったりです。自然な色合いで、落ち着きのあるレイアウトに仕上がるでしょう。

なお、導入する前に数回すすぐと濁らず使用できます。

GEX ベストサンド

『GEX ベストサンド』は、水洗い不要のゼオライト製の底砂です。リニューアルされ、水洗いが不要になり便利さがアップしました。

また、コケの発生原因になる成分を吸着してくれる、という特徴があります。さらに、有害なアンモニアを吸着し、水質の悪化を防ぐ効果もあるなど、機能的な底砂です。多孔質構造を持ち、バクテリアが定着しやすい利点もあります。

ただし、ゼオライトの吸着能力には限りがあるため、約1年ごとに交換するのが理想的です。

底砂として使用しながら、水質維持できるのはとても便利なため、水槽立ち上げ時や初心者の方にもおすすめできる底砂ですよ。

GEX MeGreen 水草を育てる砂

『GEX MeGreen 水草を育てる砂』は、リサイクル資源を活用して作られた環境にやさしい新商品です。

粒サイズは約2～4mmと適度で、濁り抑制成分が配合されているため、水洗い不要でそのまま使用できます。

従来の水草用のソイルには、肥料分が入ったものが多いです。水草の育成によい反面、コケが発生しやすいのが難点でした。
一方、こちらの製品はコケの原因物質を含みません。コケが生えにくく、手軽に水草を育ててみたい方にぴったりです。

また、明るくてナチュラルな色合いなのも特徴で、自然なレイアウトに仕上がるでしょう。

硬めの素材ですが、やや崩れやすい性質があるため、メーカーからは2〜3年ごとの交換が推奨されています。

JUN　プラチナソイル　パウダー

『JUN　プラチナソイル　パウダー』は、水洗いなしで使える吸着系のソイルです。ソイルの仲間は、水洗いをすると崩れる可能性があるので、基本的には洗いません。

コケの原因であるリン酸や、流木の色素を吸着する能力に優れています。特に水槽立ち上げ直後の、水質が不安定な時期にも効果が期待できるため、水質維持に不安のある初心者の方にもおすすめです。

また、水質が弱酸性に傾くので、ビーシュリンプや水草の育成もしやすくなるでしょう。

ばくとサンド

『ばくとサンド』は、海水水槽向けのライブサンドで、サンゴ砂にバクテリアを定着させたものです。せっかく定着したバクテリアを活かすためにも、洗わずに導入しましょう。

バクトサンドを使用することで、水槽の立ち上げを劇的に早められます。海水水槽はどうしても水質の安定までに時間がかかるので、こちらの製品がおすすめです。

ただし、素材の特性上、微粒子が発生し多少の濁りが生じることもありますが、しばらくすれば自然に落ち着き透明度も回復します。

まとめ：洗わない水槽用底砂10選！洗わない底砂のメリットと注意点も解説

今回は、洗わない水槽用底砂について紹介しました。

「洗わない底砂」とは、名前のとおり水槽設置時に事前の洗浄が必要ないもの、もしくは最小限の洗浄で使える底砂のことを指します。

新しい水槽の設置作業は楽しいものですが、底砂の洗浄となると大変な作業です。特に初心者の方にとっては負担が大きく、水槽設置をためらうケースもあるでしょう。

洗わない底砂を使えばこのような作業から解放され、製品によっては水質を安定させたり、コケを抑制したりするものもあります。水槽の準備はもちろん、水質の維持もしやすくなり、手軽にアクアリウムを楽しめるようになりました。

各メーカーの努力により、便利な製品が次々と発売されています。上手に活用して、アクアリウムを楽しみましょう。

ほかにもさまざまなコラムがありますので、ぜひご覧ください。