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底砂が必要な魚種!底砂があったほうが良い熱帯魚と底砂の効果も解説

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熱帯魚の飼育を始める際、底砂を敷くかどうか迷う方は多いです。

底砂は水草を植え付けることが出来たり、バクテリアの住処になったりなど良い効果がある一方、きれいに維持しないと病気の温床になってしまうといった危険もあるため、底砂を敷かないベアタンクという飼育方法を採用している水槽も増えています。

しかし、熱帯魚の中には底砂を敷いた方が安定しやすい魚種もいるため、安易にベアタンクを選ばず、魚の特性に合わせて環境を作るのが良いでしょう。

ここでは、飼育に底砂が必要な魚種を7種類ご紹介します。
底砂を敷くことで得られる効果も解説しますので、参考にしてみてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに底砂が必要な熱帯魚と底砂の効果を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

熱帯魚の中には、底砂を敷いて飼育した方が良い魚種がいます。
これらは、底砂を入れることで、砂にもっぐったりつついたりといった可愛らしい仕草を見せてくれるので、ぜひ魚種に合わせた飼育環境を選定してみてください。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、底砂が必要な熱帯魚と底砂の効果を解説します。

水槽の底砂は無くても飼育可能?


底砂は熱帯魚を飼育するのに必ず必要なものというわけではありません
むしろ、底砂を敷かないほうが掃除がしやすく水槽内を清潔に保てるため、金魚や肉食魚といったフンの多い魚を飼育している水槽は、ベアタンクで管理することが多いです。

しかし一方で、底砂が無いとストレスを感じたり、本来の行動を取れなかったりする魚もいます
こういった魚は本能的に底砂を必要としているため、底砂を敷いてあげたほうが安定した飼育に繋がりやすいでしょう。

このように底砂を敷くかどうかは、その魚の特性によって判断が分かれる部分です。

確かに底砂は汚れやすいですがクリーナーを使えば簡単に掃除できますし、メンテナンス性ばかりに捕らわれて底砂を排除してしまうと、飼育魚にストレスを掛けてしまうこともあります。
飼育している魚がどのような環境を好むかを慎重に吟味しながら、バランスの良い環境を目指しましょう。

底砂が必要な魚種例


ここからは、飼育に底砂が必要な魚種を7種類ご紹介します。

底砂を必要とする魚種には、それぞれなぜ必要なのかの理由があります。
ここでは、底砂が必要な理由やおすすめの砂の種類をご紹介しますので、環境作りのヒントにしてみてください。

アピストグラマ

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南米原産の小型シクリッドの仲間であるアピストグラマは、周囲の環境に影響を受けて体色が変化するため、体色を保つために底砂を敷くことが推奨されています

特に色揚げ効果が高いのが赤系の底砂で、明るい色合いのものを使用すると、より美しく発色するようになるでしょう。
水質維持の観点からは、アピストグラマが好む弱酸性に保ちやすいソイルが良いですが、黒色のソイルを敷いた環境では、自慢の体色が悪くなってしまうことがあるため、注意してください。

ただし、いずれの底砂も底が透けないギリギリ、薄めに敷くのがポイントです。
アピストグラマはエロモナス菌に弱いため、菌の温床になりやすい底砂は少なめにした上で、こまめにメンテナンスをして清潔な環境を整えましょう。

ドジョウ

【生体】スジシマドジョウ(5匹)/どじょう 約3cm~5cm前後 生体 川魚 emuwai

ドジョウも底砂を敷いて飼育したい生き物です。

もともと砂の中に身を隠す習性があるため、水槽の中でも同様に潜れる環境を作ってあげると、安心して過ごすことができます。
環境に慣れれば、底砂から顔だけ出して周囲をうかがうといった可愛らしい仕草もみせてくれるようになるのも、高ポイントです。

使用する底砂は、ドジョウの身体を傷つけない田砂ボトムサンドなどの柔らかいパウダー状の砂が向いています。
こういった密度の高い砂は汚れが入り込みやすいのですが、ドジョウは砂の中に埋まってしまった餌などを食べてくれたり、潜る際に適度に撹拌してくれたりするので、砂をきれいに保つという意味でもとても相性が良いです。

ただし、砂に潜る関係上、どうしても水草を抜いてしまいやすいので、水草をレイアウトしたいときは流木などに活着して入れるなどの工夫をしましょう。

コリドラス

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コリドラスは、おちょぼ口とちょこんと生えたヒゲがチャームポイントのナマズの仲間です。

水槽の低層に暮らす底砂を敷いた環境と相性が良い熱帯魚で、砂の中に鼻先を突っ込んで「モフモフ」しながら餌を探す可愛らしい姿を見せてくれます。
コリドラスもドジョウと同じく、底砂をきれいにしてくれる習性があるため、混泳水槽のお掃除生体としても活躍するでしょう。

使用する底砂は、柔らかい砂やボトムサンドがおすすめです。砂の中が汚れてくるとコリドラスが病気にかかってしまうことがあるため、こまめなメンテナンスを心がけてください。

クーリーローチ

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主に東南アジアの河川に生息するクーリーローチは、オレンジの体に黒の模様が特徴的なドジョウの仲間>です。

少し臆病な性格で、砂の中に潜ることを好むため、飼育する際は必ず底砂を敷いてあげましょう

その他の底物と同じく、肌触りの良い田砂ボトムサンドが使いやすいです。
反対に粒の大きなものや、角がたったものは潜る際に、体を傷つけてしまうため注意してください。

クーリーローチは見た目が華やかなので、水槽の低層に色どりが欲しいときや、存在感のあるお掃除生体をお探しの際に特におすすめです。

淡水カレイ

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淡水カレイは、平べったい体にくりくりとした目がユニークな魚です。

夜行性で明るいうちは砂の中に潜って過ごすため、飼育するにはボトムサンド田砂を敷いた環境を用意してあげる必要があります。
また、淡水カレイにとって砂に自由に潜れない環境は大きなストレスとなりますので、しっかり体を隠せるよう、レイアウトは控えめにして底面スペースを広く開けておくことも意識しましょう。

ちなみに、飛び出しやすい魚でもあるため、必ず蓋をして飼育してください

イエローコリス

【海水魚/観賞魚/ベラ】コガネキュウセン ■サイズ:4cm± (2匹)

イエローコリスは別名コガネキュウセンとも呼ばれる、海水魚らしい明るいイエローが可愛らしいベラの仲間です。

砂に潜って眠る習性があるため、水槽には必ずパウダー状のサンゴ砂を敷いてあげてください。素早く頭から砂に突っ込んでいく様子はかなりユーモラスで、一見の価値ありです。

気性が荒い魚が多い海水魚の中では温和な性質で、混泳水槽のタンクメイトとして重宝されています。
砂をきれいに保つクリーナー生体としても優秀なので、環境維持のためにマガキガイなどと一緒に水槽に一匹入れておくのもおすすめです。

ナンヨウハギ


ドリー”の相性で親しまれているナンヨウハギも、底砂を敷いて飼育したほうがよい魚です。

というのも、ナンヨウハギは魚としてはかなり珍しい、身体を横たえて眠る習性を持つからです。
野性では身を守るために岩の隙間などに入るようですが、水槽内だと底にそのまま横たわって休んでいることも少なくないため、ゆっくり休めるように、サンゴ砂を敷いてあげることをおすすめします。

ちなみにナンヨウハギは、眠っているときに体色が白っぽくなったり、慣れない環境では死んだふりをしたりと、ちょっとドキッとするようなユニークな習性が多いです。

初めてみると慌ててしまいますが、エラやヒレが動いているようならばただ倒れているだけなので、そっと見守ってあげましょう。

底砂を敷いて環境を作ろう


水槽内の環境作りにおいて、底砂は大きな役割を果たします

底砂を敷くことで得られる主なメリットは以下です。

  • バクテリアが定着して、水をきれいに保てる
  • 自然に近い見た目になる
  • 水質を調整できる
  • 底砂の濃さで色揚げできる

また、生体は原産地に似た環境を再現した方が健康的に飼育しやすくなります
熱帯魚や海水魚が暮らす自然環境では多くの場合、底に砂があるため、環境再現の意味でも魚種に合わせた底砂を使用するのがおすすめです。

底砂の掃除方法

水作 プロホースエクストラ M

底砂のデメリットである菌の蔓延を防ぐため、定期的に掃除をして清潔に保ちましょう

水換えの時に『プロホース』などのクリーナーを使って、水と一緒に汚れを排出すると簡単です。
また、先ほどご紹介したドジョウやコリドラスなどのお掃除生体を飼育すると、砂が汚れづらくなります。

まとめ:底砂が必要な魚種!底砂があったほうが良い熱帯魚と底砂の効果も解説


底砂が必要な魚種をご紹介しました

砂に潜ったり、水槽の底に沈んだ餌を食べたりといった習性を持つ魚は、基本的に底砂が必要です。
底砂がないからと言って、すぐに体調を崩してしまうわけではありませんが、長期的な視点で見ると底砂があった方が健康的に飼育できます。

また、品種によって好む底砂の種類や適切な量が異なりますので、特性をよく理解た上で環境を作るようにしてください

ただし、底砂の中には汚れが溜まりやすく、そこから病気が蔓延してしまうこともあるため、定期的に掃除をして清潔な状態を維持しましょう

底砂を活用することで、よりバリエーション豊かなアクアリウムを楽しむことができます。ぜひこのコラムを参考に、熱帯魚を選定してみてください。

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執筆者 アクアガーデン

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