金魚の飼い方

通販で届いた金魚の水が青いのはなぜ?初心者向けの理由と対処法

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水換え初めてのアクアリウム

投稿日:2026.04.17

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通販で金魚を購入したとき、袋の水が青く染まっていて驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。

その際、「着色料が入っているの?」「そのまま水槽に入れて平気?」と心配になるのも無理はありません。見慣れない青い水は、初めて目にすると不安になるのも自然なことでしょう。

結論から言うと、青い水の正体は「魚病薬」です。そのため、不安にならなくても大丈夫ですよ。

このコラムでは、通販の金魚の水が青い理由について解説します。
また、到着後の正しい扱い方も紹介していますので、通販で購入したことがある方はもちろん、購入を検討している方はぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに通販で金魚を購入した際の色水について解説

大型水槽を架台に設置する複数のスタッフの作業風景

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

通販を利用すると、たまに飼育水が青くなっていることも。お子様からなぜ青いのか質問されることもあります。

金魚飼育を始めようとしている初心者の方や、始めたばかりの方は、ぜひ知識を身に付けておきましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、通販で金魚を購入した際の色水について解説します。

パッキング袋の色水はなに?

パッキング袋に入った複数の金魚と出目金

金魚を通販で購入すると、パッキング袋の水が青いことがあります。

この色水は何かということと、その目的について解説しますね。

青=メチレンブルーなどの色!

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通販で金魚を購入して届いたとき、パッキングされた袋の水がきれいな青色をしていることがあります。
初めて見た方は「着色料が入っているのでは?」「金魚に悪影響はないの?」と驚いてしまうこともあるでしょう。

この青い水の正体は、『メチレンブルー』や『アグテン』などの魚用の薬(魚病薬)です。金魚や熱帯魚の病気を、治療・予防するために広く使われています。青く見えるのは薬そのものの色であり、水が汚れているわけでも、着色料を入れているわけでもありません。

金魚の健康を第一に考えて、ショップやブリーダーがあえて魚病薬を入れた水で発送しているのです。
なお、すべてのショップ・ブリーダーが青い水で発送するわけではありません。青い水で届いた場合は、それだけ到着後の体調変化まで気を配ってくれている、と考えられるでしょう。

メチレンブルーやアグテンについては、こちらのコラムも参考にしてください。


青い水はショップの心遣い!

袋の水が青いのは、ショップのちょっとした心遣いでもあります。「できるだけ元気な状態で届いてほしい」という意図があるからこそ、薬を入れて発送しているのです。

通販では、パッキングされてから届くまでに2〜3日かかるケースも多くあります。輸送中、暗くて揺れる環境は金魚にとって大きなストレスになり、体に小さなスレ傷が生じてしまうことも。
魚病薬を入れておくことで、こうしたリスクへの備えになるわけです。

もちろん、魚病薬を使用すると一定のコストがかかります。そのため、パッキングの水に薬を使っているショップ・ブリーダーは、生体の品質にこだわりがあるといえるでしょう。

なぜ魚病薬を入れて発送するの?

砂利を敷いた水槽内を泳ぐ2匹の金魚

魚病薬を入れて金魚を発送する主な理由は、輸送中に起こりやすい体調不良や傷の悪化を防ぐためです。

これらの理由について、詳しくみていきましょう。

輸送中のストレスによる病気を防ぐため

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通販で送られる金魚は、想像以上に強いストレスを受けています。私たち人間が長時間移動をすると疲れるように、金魚も体力を消耗するのです。

輸送中は暗い箱の中で長時間揺られ続けるため、落ち着いた環境で泳いでいるときよりも負担が大きくなります。しかも、袋の中は狭く、水量にも限りがあり、到着するころにはかなり疲れているでしょう。

ストレスを受けると免疫力が低下してしまい、「白点病」などの病気を発症しやすくなるため、魚病薬を入れて発送するのです。

メチレンブルーやアグテンには、白点病の原因である『ウオノカイセンチュウ』を撃退する効果があります。魚病薬の中でも比較的マイルドなため、金魚へのダメージが出にくいのもメリットです。

金魚への負担をなるべく抑えつつ、輸送中のトラブルを防ぐために、これらの魚病薬が選ばれています。

こちらのコラムでは、金魚がかかりやすい病気を紹介しています。

スレ傷からのばい菌感染を防ぐため

輸送中に、袋の中で金魚が動いたり、ほかの金魚とぶつかったりして、体に小さな「スレ傷」ができることがあります。このスレ傷が、輸送中の思わぬトラブルの原因になるのです。

小さな傷は見た目ではわかりにくい場合も多いですが、そこから雑菌が入ると体調を崩すきっかけになることも。輸送中から輸送直後は、ストレスを抱えていたり、体力が落ちていたりすることが多く、普段より悪化しやすいです。

メチレンブルーなどの青い薬には殺菌作用があり、こうした傷口のトラブルを防ぐ助けになります。傷口から雑菌が侵入して化膿したり、水カビ病などに発展したりするのを防ぐ、絆創膏のような役割を果たしてくれるのです。

輸送前にあらかじめ薬を溶かしておくことで、スレ傷からのばい菌感染を防ぐ効果が期待できます。

青い水で届いた金魚、どうやって水槽に入れればいい?

青い砂利の水槽を泳ぐ2匹の黒い出目金

青い水で届いた金魚を水槽に入れるときは、いくつかの手順をしっかり守ることが大切です。

ここでは、青い水で届いた金魚を水槽に導入する手順を解説します。

水温合わせと水合わせを行う

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まずは、届いた袋をそのまま水槽に浮かべて、袋の中の水温と水槽の水温を合わせる「水温合わせ」をします。
水温差が大きいまま金魚を移してしまうと、体への負担が増して体調を崩しやすくなるため、丁寧に行いましょう。

水温が合ったら、次は「水合わせ」です。
袋の口を開けて水槽の水を少量ずつ袋の中に加え、金魚が新しい水質にゆっくり慣れるようにしてあげましょう。一度にたくさん入れるのではなく、数回に分けて慣らすのがポイントです。

水温合わせと水合わせをしっかり行うことで、新しい環境への適応がスムーズになります。特に通販で購入した個体は輸送で疲れているので、店舗で購入した場合より丁寧に行いましょう。

水合わせについては、こちらのコラムも参考にしてください。

金魚だけを優しく水槽へ移す

続いて、網や手を使って金魚だけをそっとすくい、水槽へ移しましょう

このとき、袋の中の青い水は水槽には入れないようにしてください。

メチレンブルーやアグテンは、金魚を病気から守ってくれる一方で、水槽内の環境に影響することがあります。水槽内のバクテリア(汚れを分解してくれる微生物)にダメージを与えてしまい、水質のバランスが崩れる原因になりかねません。

また、メチレンブルーは水草にもダメージを与えやすい薬として知られています。水草水槽にそのまま入れてしまうと、葉が痛み、枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

いずれにしても、輸送が終わった青い水は捨ててしまってOKです。せっかく育てた水草やバクテリアを守るために、なるべく水槽に入れないようにしましょう。

心配な場合は別容器で様子見をしよう

青い照明の水槽内を泳ぐオレンジ色の金魚

魚病薬を使ってパッキングされた金魚とはいえ、輸送中のストレスで体調が優れない場合もあります。
特に、もともと金魚を飼育している水槽に追加するときは、慎重に対応するのがおすすめです。

心配な場合は、まず隔離水槽に金魚を移して、3〜7日ほど様子を見てみましょう。体調不良は5日程度あれば気が付きやすいですし、この期間しっかり観察することで、異変に早めに気づけます。

また、隔離中に塩水浴を行うのも効果的です。水1リットルに対して塩5g(濃度0.5%)を溶かした塩水に金魚を入れると、体力の回復を助けてくれます。

このようにして、元気そうな様子が確認できてから既存の水槽に移すと、スムーズに新しい環境へ馴染みやすくなるでしょう。

もともと飼育している金魚がいる場合、新しい金魚が持ち込んだ病気がうつってしまうリスクもあります。隔離期間を設けることは、新しい金魚だけでなく、既存の金魚を守ることにもつながるのです。

少し手間に感じるかもしれませんが、長く元気に飼育するためにも、ひと手間かけてあげましょう。


まとめ:通販した金魚の水に色がついているのなぜ?種類や効果、理由を紹介

水草の前を泳ぐ頭部が赤い金魚とアヌビアス類

通販で購入した金魚の青い水や、その後の金魚の取り扱いなどについて解説しました。

袋の中の水が青いのは魚病薬による色であり、金魚を安全に届けるための配慮です。着色料や有害な物質ではなく、輸送中のリスクから金魚を守るため、ショップやブリーダーが意図的に使用しています。

魚病薬を使う目的は、輸送ストレスによる病気の予防と、袋の中で生じやすいスレ傷からの雑菌の感染を防ぐことです。メチレンブルーやアグテンは比較的マイルドな薬のため、金魚へのダメージも少ないでしょう。

通販で購入した金魚が届いたら、まず水温合わせと水合わせを丁寧に行い、金魚だけをそっとすくって水槽へ移しましょう。青い水はバクテリアや水草にダメージを与えるため、水槽には入れずそのまま捨ててください。

すでに金魚のいる水槽に追加する場合は、3〜7日ほど別容器で隔離して様子を見るのがおすすめです。塩水浴を併用すれば体力の回復を助けられるため、より良い状態で本水槽に移せるでしょう。

青い水の正体と正しい対処法を知っておくだけで、届いたときに慌てることなく、自信を持って新しい金魚を迎えられます。金魚を通販で購入する際は、コラムを参考にしてみてくださいね。



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執筆者 のべじ

幼少の頃より生き物が大好きです。身近な川魚から熱帯魚、両生・爬虫類までさまざまな生き物を飼育してきました。大学で海洋生物学を学び、水族館で働いた経験も併せて、アクアリウムが楽しくなるようなコラムを紹介していきます

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