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メチレンブルーとは!白点病に効果がある魚病薬の使い方や注意点を解説

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メチレンブルーは、熱帯魚や観賞魚の病気の治療に使用される一般的な魚病薬の一つです。
白点病や尾ぐされ病、水カビ病など、原因菌に関わらず幅広い病気に効果を発揮します。

とても使い勝手の良い薬ですが、使い方を誤ると、水槽内の有益なバクテリアを減少させてしまったり、水草を枯らしてしまったりなどの悪影響が出る可能性も。
病気治療の効果を最大限に得るためには、用法用量を守り説明書きに沿って正しく使用することが大切です。

ここでは、メチレンブルーの効果や正しい使い方、水草やバクテリアへの影響について解説します。
魚を飼育していると病気を治療する必要に迫られることがあります。正確な知識を身に着けて長期飼育に役立てましょう。

メチレンブルーとは?

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メチレンブルーは主に、観賞魚の病気の治療に使われる薬品の名前です
強い殺菌効果が確認されており、魚の皮膚やエラについた寄生虫や原生生物(真菌や病原性細菌)を殺虫・殺菌して病気を治癒します。
また、購入してきた魚のトリートメントに使われるなど、病気の予防効果も高いです。

名前の通り濃い青色が特徴で、魚病薬としてはメチレンブルーを水に溶かしたブルーの水溶液タイプが多く流通しています。

購入できる場所

メチレンブルーはポピュラーな魚病薬ですので、アクアリウムショップやインターネット通販で購入することができます
最近ではホームセンターなどにも置いてあることがありますので、いざという時のために購入できる場所を確認しておくのがおすすめです。

メチレンブルーの使い方

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ここからはメチレンブルーを使った薬浴の方法を解説します。

といってもメチレンブルー水溶液の使い方はとても簡単です。

まず、病魚をバケツなどに隔離します。メチレンブルーの殺菌作用が水槽内のバクテリアや水草に影響しないようにするための措置ですが、白点病などが蔓延していて水槽全体を薬浴したい場合は、そのまま本水槽で薬浴を始めることもあります。

次にパッケージの説明書きに従い、メチレンブルーを適量を添加しましょう。

薬浴中は基本的にろ過フィルターを回さないため、エアレーションをして酸欠を防止します。

また餌を食べるのにも体力を使うため、給餌は控えましょう

水換えは病魚の負担にならない程度に行います。新しい水を入れるときには、薬の成分が薄まらないよう、必ず適量の薬を添加してください。

薬浴を行う期間は5~7日程度です。1週間を過ぎても症状の改善が見られない場合は、薬を再添加する、薬を変える、塩水浴を行うなど治療の仕方を再検討します。

遮光すると効果が持続しやすい

メチレンブルーには光で分解されるという性質があるため、治療中に光が当たると薬効が抜けてしまいやすいです。
そのため、メチレンブルーを使って治療している間は、照明は当てずにまた日光の光が入らないよう遮光すると、効果が持続しやすくなります。

メチレンブルーを使って薬浴するときの注意点


メチレンブルーは熱帯魚の病気治療に高い効果を発揮しますが、正しい使い方を守らないと効果を得ることができません

また、使い方によっては水槽全体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、注意点を頭に入れた上で治療を開始してください。

ここでは、メチレンブルーの注意点ということで、

  • 用法用量を守る
  • 着色に注意
  • 水草やバクテリアへの影響について
  • 使えない生き物もいる

4つのポイントをご紹介します。

用法用量を守る

メチレンブルーは多く入れれば効果が上がるというものではありませんので、必ず量を守って使用してください

多すぎると魚に負担を掛けてしまい症状が悪化することも考えられます。

また、薬浴を続けても効果がないときは薬があっていない可能性がありますので、治療は長くても1週間を目安にしましょう。

メチレンブルーの着色に注意

メチレンブルーには着色性があり、添加すると水だけでなく水中のレイアウト類や水槽、時には治療を受けた魚まで青く染まってしまうことがあります。

時間の経過とともに元の色に戻りますが、水槽やレイアウト類はなかなか色が落ちないことも多いので、色を付けたくない物は予め水槽内から取り除いておきましょう

着色してしまったものは日光に当てておくと色が落ちやすいですが、水槽などは紫外線で劣化してしまうため、実行する場合は注意してください。

水草やバクテリアへの影響について

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メチレンブルーの強い殺菌効果は、病原菌だけでなく水を綺麗にしてくれるろ過バクテリアや水草にも影響します

本水槽内でメチレンブルーを使用すると、ろ過バクテリアが著しく減少し、治療が終わった後も水質が不安定になりやすいです。また、水草は枯れてしまう可能性があります。

そのため、基本的には病魚を別容器に隔離して使用するのがおすすめですが、やむ負えず本水槽で使用するときには、水草やろ過フィルターを外に出すか、影響が出にくい別の薬剤(『グリーンFクリアー』や『アグテン』など)を使用するのが良いでしょう。

メチレンブルーが使えない生き物もいる


これは薬剤全般に言えることですが、水生生物の中には薬剤の敏感で薬浴ができない生き物がいます

  • 体の小さいエビ類
  • コリドラスなどのナマズ類
  • エラが大きいアロワナなどの古代魚

薬浴が出来ない生き物の代表種です。

これらの種を治療する場合は、通常よりも薬の濃度を薄めて使うか薬に敏感な生き物用の薬剤を使う必要がありますので、治療前によく確認しておきましょう。

メチレンブルーで治療可能な病気


メチレンブルーの高い殺菌効果は、観賞魚の様々な病気の治療や予防に用いられています。
その中でも、特に効果が高いとされている病気が以下の3つです。

  • 白点病
  • 尾ぐされ病
  • 水カビ病

また、水槽導入前のトリートメントにもメチレンブルーが効果的です。

白点病

白点病は、ウオノカイセンチュウ(白点虫)と呼ばれる繊毛虫が魚の体に寄生することで引き起こされる病気で、淡水魚全般が罹患します。
放っておくと命を落とすこともありますが、早期に治療が開始できれば治癒する可能性の高い病気です。

メチレンブルーはウオノカイセンチュウの撃退に高い効果を発揮しますので、発生したら速やかに治療を開始しましょう。

白点病は感染力が高く、一匹罹患した魚を見つけたときには、すでに水槽全体に病気が蔓延している可能性があります。一匹治療しても本水槽に戻した途端再発することが少なくないため、治療は本水槽の中で全ての魚を薬浴するのが賢明です

尾ぐされ病

尾ぐされ病はヒレが白濁した後にボロボロになって消失してしまう、特に金魚に発生しやすい病気です。
原因となるのはカラムナリス菌という水中の常在菌で、健康な個体は感染しませんが、何らかの理由でストレスや体調不良を抱えていると発症するリスクが高くなります。

尾ぐされ病の治療にメチレンブルーを使用する場合は、病魚を別容器に隔離して治療を開始してください。
このとき、塩水浴を同時に行うと治療の効果を高めることができます。

水カビ病

水カビ科の真菌に感染して起こる水カビ病は、罹患すると体表に白い綿のようなものが付着します。
症状がエラにまで進行すると命を落とす可能性もある恐ろしい病気です。

水カビ病の治療にもメチレンブルーが有効ですので、病魚を別容器に隔離して治療を行います。

ちなみに、水カビ病の原因となる真菌は通常は底砂の中などに潜んでおり、何かの拍子に水中に舞い上がることで魚に感染します。
メンテナンスなどで水中をかき回してしまうと感染率が上がりますので、汚れを巻き上げないよう水中をいじるときは優しく静かにを心がけましょう。

水槽導入前のトリートメントにも効果的

メチレンブルーは新しい生体を購入してきた際のトリートメントにも有効です

白点病など一部の病気は水槽の外部から持ち込まれることがほとんどですので、メチレンブルーで一定期間薬浴をしてから水槽に導入すると、病気の蔓延を予防することができます。


まとめ:メチレンブルーとは!白点病に効果がある魚病薬の使い方や注意点を解説


今回は、メチレンブルーの効果や正しい使い方、水草やバクテリアへの影響についてを解説しました。

メチレンブルーは抗菌・抗真菌作用があることから、様々な魚病の治療や予防に使用されている薬品です。
一般的に広く認知されており、アクアリウムショップやホームセンターなどで購入することができます。

使用する際は用法用量を守って正しく使用しましょう。くれぐれも添加のし過ぎには注意してください。

また、水草やろ過バクテリアへ影響を及ぼす可能性があるため、気になる場合は、隔離水槽で治療を行うのがおすすめです。

メチレンブルーを上手に使って、魚の健康を守りましょう。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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