レインボーフィッシュの仲間はお安く手に入る上に、レインボーの名の通り婚姻色・繁殖期などに鮮やかな色彩を見せてくれます。
中でも『ブルーレインボー』は体全体が濃紺に染まり、特に背部の上半分にコバルトブルー色が強く発現する熱帯魚です。
のんびりとした性格であり同種・他種問わず、同じサイズなら全く気を使いません。ハーフオレンジレインボーに比べると、やや流通量は減りますが手に入れるのは容易です。
そんな『ブルーレインボー」について、スタッフのコメントを交えつつご紹介します!
ブルーレインボーの基本情報
水質 | 淡水魚。pH5.0~6.0あたりの中性寄りの水質を好む。 水温は25~27度の平均的な水温で飼育可能。 |
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サイズ | 体長約10cm前後の中型魚。同種間で群れを作るのを好む。 |
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寿命 | 平均寿命は約2年。2年以上の寿命を持つケースもある。 |
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餌 | 雑食性であり餌づきやすい魚種です。飼育の際は人工飼料・冷凍飼料中心で構いません。 |
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混泳 | 群れで泳ぐ習性がありまとまった数で群泳させると落ち着いてくれます。温和な性格なので口に入らないサイズの他種とも混泳可能です。 |
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特徴 | ブルーレインボーはパプアニューギニア島のクチュブ湖・キリコ川・ソロカワにのみ限定生息しており、野生個体はパプアニューギニア政府から『絶滅危惧種』に指定され飼育や採取が禁止されています。
熱帯魚専門店・アクアリウム専門店等で目にする個体は、ほぼ100%東南アジアでブリーディングされた『ブルーレインボー』です。
そのため野生個体と販売個体は系統がほぼ別物なので、分けて考えてください。
約10cmほどになる中型魚ですが、小型魚のように仲間同士で群れを作る習性があり多頭飼いの方がストレス軽減に繋がるでしょう。
2~3匹を45~60cm水槽で飼うのも良いですが、90cm水槽~で群泳させると一層観賞映えします。
同サイズの他魚ならば問題なく混泳できるほど『性格が温和』であり、良く飼い込まれた個体は非常にキレイな青みが発現します。
餌も選り好みをしないので、非常に飼育しやすい熱帯魚と言えるでしょう。
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東京アクアガーデンスタッフの一言コメント
ブルーレインボーはハーフオレンジレインボーと同じくトウゴロウイワシ目メラノタエニア科の魚です。
この科の仲間の魚は青みやオレンジ色がかかり、じっくりと育てて色揚げする楽しみがありますね。
お値段も安価で一匹約500~1000円ほどでお求めやすい魚種です。
基本的に中性の水質を好む他魚であれば、サイズ差が顕著でない限り混泳が非常に容易なのも魅力の一つですね!
野生個体は厳重に保護され市場に出回らないため、繁殖等を狙うのならブリーディング個体同士でお見合いさせることになるので、比較的小競り合いなどのトラブルが発生しにくいです。
ただ同じショップのブルーレインボーは近親個体が多いので、増やしたい場合は各専門店を回りランダムに購入しましょう。
産卵時は雄が雌を追い回し、ウィローモスなどの葉の細かい草などに粘着卵を産み付けます。
稚魚はかなり小さいのでアルテミア(ブラインシュリンプ)は食べられません。卵の黄身や冷凍ワムシ・インフゾリアなどを初期飼料に与えるようにすると、ブルーレインボーの累代飼育も楽しめますよ!
ブルーレインボーが泳いでいる水槽事例
ブルーレインボーは中型魚に位置するので2~3匹で45~60cm水槽、10匹単位の群れを育てるなら90cm水槽以上が適しているでしょう。
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読みもの
ブルーレインボーについてはこちらでも詳しくご紹介しています!
東京アクアガーデン公式サイトのコラムと、アクアリウム情報サイト・トロピカにて、情報をご提供しています。
コラム
ブルーレインボーについての情報や熱帯魚についてを解説したコラムです。トロピカに掲載した記事をさらにパワーアップした内容になっています。
アクアリウム情報サイト・トロピカ
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