
水槽のコケ再発を遅らせるテクニック!正しいコケ掃除で水槽をきれいにしよう
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どんなにしっかり管理をしていても時間の経過とともに繁茂するコケは、美しいアクアリウムの大敵ともいえる存在です。
ガラスやレイアウト、時には水草にまで付着して景観を損うため、コケの対応に苦慮しているという方も多いのではないでしょうか。
コケはスポンジやスクレイパーなどでこすって除去するのが一般的ですが、定期的に掃除をしているにもかかわらずすぐに繁茂してきてしまう時は、掃除の仕方に問題があるのかもしれません。
そこで今回のコラムでは、コケを効果的に除去する方法として、掃除の時に意識したいポイントをご紹介します。
特別な道具や技術は必要ない、誰でも実践できるコケ取り法ですので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水槽のコケを効果的に取り除く方法を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水槽メンテナンスの中でも特に面倒に感じる方も多いコケ掃除は、少しの工夫で繁茂を遅らせて頻度を下げることができます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、水槽のコケを効果的に取り除く方法を解説します。
水槽のコケをより効果的に取り除く方法を動画で解説!
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普段のコケ掃除に加えるだけで効果が格段にアップする秘伝のテクニックを音声付きで解説しています。
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再発を遅らせる!コケ取りテクニック5つ
除去しても繰り返し生えてくるコケを、完全になくすことはできません。
しかしちょっとした工夫で再発を遅らせて、コケ取りの頻度を減らすことができます。
ここでは、メンテナンスの時にできるコケの繁茂を遅らせる工夫を5つご紹介します。
スポンジの汚れを水槽に戻さない
コケ取りをしたスポンジを洗ったり水を絞ったりするときは、水槽外に用意したバケツなどで行いましょう。
コケ汚れが付着したままのスポンジをそのまま水槽に入れると、せっかく除去したコケを水槽の中にまき散らすことになりかねません。
一見きれいになったように見える水槽でも、水中にコケの素が残っているとすぐにコケが再発してしまいます。
コケの繁茂を予防するため、コケを取ったスポンジは水槽外でしっかり洗うこと、コケの付いた水を水槽内に戻さないことを徹底しましょう。
掃除中はろ過フィルターを停止する
コケ掃除をするときは、一時的にろ過フィルターを止めることをおすすめします。
理由は以下の3つです。
- ろ過槽に汚れを入れないため
- 水流で汚れをまき散らさないため
- コケ汚れが見つけやすくなる
ろ過フィルターを動かしたままコケ取りを行うと、水中に落ちたコケをフィルタ―が吸い込んでろ過槽の中が汚れてしまいますし、吸い込まれたコケが再び水流に乗って水槽に戻ることで、水槽内にコケをまき散らす原因になることも。
ただし、外部フィルターの場合は、汚れの吸い込みよりも再起動時にフィルター内の汚れが水槽内へ逆流ことの方が悪影響となるため、止めずに作業をして問題ありません。
また、水流を止めると水面から見たときにコケが見つけやすくなるのもメリットです。
コケの取り残しがあるとそこからコケが増殖してしまいますので、できるだけ取りこぼしが無いよう確認をしましょう。
こまめに掃除する
掃除のタイミングではなくても気づいたときにコケ取りする、というのも繁茂を防ぐポイントです。
コケは時間が経つと濃く頑固に定着して除去しにくくなっていきますが、生え始めのまだ目立たないうちならば力を入れずに簡単に取り除けます。
とはいえ、スポンジやスクレイパーを取り出してしっかり掃除をするのは大変。そんな時に便利なのがマグネットクリーナーです。
水槽の内側にセットしたスポンジを磁力で外側から操作してガラス面の掃除ができるので、餌やりのついでなどにちょっと掃除をするのに重宝します。
コケ取りと水換えは同時に行う
水槽全体のコケ掃除は、定期的な水換えと合わせて行うとコケの再発を予防できます。
以下の手順で行うとスムーズです。
- ろ過フィルターを停止する
- ガラス面のコケや汚れを掃除する
- クリーナーポンプなどを使って排水し、水換えを行う
ガラス面を掃除するとコケや汚れは少なからず水中に落下します。これらをそのままにしておくと、掃除をしてもコケがすぐに再発してしまいますので、必ず掃除をしてから排水しましょう。
排水はクリーナーポンプを使って水中や底砂の汚れをピンポイントで吸い出すと、より効果的です。
また、水換えをして水中の余分な養分を排出することでも、コケの繁茂を遅らせられます。
ウールマットを交換する
ろ材にウールマットを使用している場合は、コケ掃除のあと、ろ過フィルターを再起動する前に交換をするのも良い方法です。
物理ろ過能力に優れたウールマットには、コケの破片やコケの養分となる餌の残りなどが多く付着しています。そのため、汚れ具合を確認し交換が必要ならば掃除をしたタイミングで交換をすると、効率よくコケ取り作業を終えることができるでしょう。
ただし、分解や交換に手間のかかる外部フィルターの場合は、コケ掃除のたびに交換するのは非効率的ですので、3月に一度程度を目安に、タイミングを合わせて交換するのがおすすめです。
コケの繁茂を予防する対策
コケの生えていないきれいな水槽を維持するには、掃除の仕方だけでなく、水槽の設置場所や飼育生体を工夫することも非常に有効です。
ここでは、コケの生えづらい水槽を維持するポイントを2つご紹介します。
照明の照射時間や水槽の設置場所を見直す
掃除をしてもすぐにコケが繁茂してしまう時は、水槽用ライトの照射時間や日光の当たり具合を確認してみましょう。
植物であるコケは、水草などと同じく光の豊富な環境では活発に光合成を行い増殖します。
水槽ではライトの当たる時間が長すぎたり、日光が当たり過ぎていたりするとコケが異常繁殖することがありますので、心当たりが無いか確認してみてください。
コケ取り生体を導入する
コケを食べてきれいにしてくれる生体を飼育することで、コケの繁茂を遅らせられます。
アクアリウムでは、ミナミヌマエビなどのエビ類、イシマキガイなどの貝類のほか、コリドラスやオトシンクルスといった熱帯魚がコケ取り生体として活躍します。
コケ取り生体はそれぞれよく食べるコケの種類や除去しやすい場所が異なりますので、水槽の状況にあった魚種を選定するようにしましょう。
まとめ:水槽のコケ再発を遅らせるテクニック!正しいコケ掃除で水槽をきれいにしよう
水槽のコケの再発を抑止する掃除のコツや、コケの繁茂を遅らせる方法をご紹介しました。
水槽にコケが生えてきたら、スポンジやスクレイパーで掃除をして除去しますが、この時ちょっとしたポイントを意識すると、掃除後のきれいな状態を維持しやすくなります。
掃除をして取り除いたコケは水槽に戻さない、水中やろ過フィルター内にコケを残さないといったことを実践してみましょう。
水換えやウールマットの交換を同時に行うのも効果的です。
また、コケのないきれいな状態を長く維持するには、水槽の光量を見直したりコケ取り生体を導入したりといった飼育の工夫をしてみてください。
ご紹介した内容を参考に、美しいアクアリウムを作り上げましょう。
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