

水草でコケを減らすには!レイアウト向きでコケ対策もできる水草種とは
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水槽が汚れているほど水草が少なく、元気よく成長している水草が多いほどコケが目立たず、水槽は美しくなります。
なぜなら、水草は水槽内のコケが生えるもとになる栄養を吸収するため、自然とコケが生えにくくなるのです。
しかし、どんどん水草を植栽してもコケが消えるわけではないのは、アクアリウムの難しいところ。
水草は成長しているときに養分を吸収するため、水草が十分に成長できる環境でないと効果が薄いですし、逆に枯れると水質を悪化させてしまう可能性があります。
ここでは、水草をうまく育成するとコケが減る理由や養分を消費しやすくレイアウトにもおすすめな水草種について解説していきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水草の成長とコケについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
美しい水草水槽は憧れですが、コケに悩まされることも少なくありません。
状態の良い水槽との大きな違いは、水草を含めた生き物たちが健康に育っているか、という点です。
美しい水槽は、生き物たちを元気に成長させることで作れます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカの管理術について解説します。
水草はコケの養分を吸収するのか
水槽のコケは、魚へ給餌した後に水槽内へ残ってしまった餌や、魚の糞などから溶け出す窒素やリンが水槽内に蓄積することで発生します。
窒素やリンは水草の成長に必ず必要な栄養分なので、水草がしっかりリンと窒素を吸収できれば理論上コケは生えにくくなるわけです。
つまり、水草が少ない水槽は窒素やリンが余りがちなため、コケが増えやすいといえます。
これだけ聞くと、「水草を植栽すれば解決」と考えがちなのですが、水草に窒素やリンといったコケの素を吸収させるためには、水草が元気よく成長する環境でなければなりません。
その理由について掘り下げて解説します。
水草の成長がコケ抑制につながる
水草が栄養を効率よく消費するためには、水草が元気よく成長していることが大切です。
つまり、コケが生えているからといって、単純に水草を増やすだけでは、コケの栄養分を吸収するだけの効果は、あまり期待できないでしょう。
水草を入れてコケを吸収させたい場合には、しっかり水草が育成できる環境を整えることが大切です。
このことを逆手に取って、もともと成長力の強い水草を導入することで効果を高めることもできます。
例えば、同じような環境の水槽でも、育ちやすい水草として有名な『マツモ』と強い照明が必要な『ヘアーグラス』では、前者のほうがコケ抑制の効果は高いです。
マツモやアナカリスなどの、植え付けず飼育水に浮けばておくだけでも育つタイプの水草は、比較的養分の消費力が高いのです。
そのため、水質浄化能力が高い水草種としても人気があります。
また、コケが葉に生えたら気軽にトリミングしてもすぐに成長するなど、維持の容易さもメリットです。
とはいえ、水槽内のレイアウトを変更してまで導入することはないので、元から育成している水草の状態を整えるようにしましょう。
水草の養分消費を促すには
水草を育成するには、水草育成用照明の導入だけでなく、追肥や底砂の選定が大切な要素です。
有名な栄養素としては窒素とリンが挙げられますが、それだけでは不十分です。
ここでは、窒素リン以外に水草育成に必要な栄養などを紹介していきます。
水草の三大栄養素
水草を元気よく育成させるには、三大栄養素と呼ばれる窒素、リン、カリウムをバランスよく整えます。
窒素とリンが豊富ならカリウムが不足しないように注意しましょう。
こちらで紹介している『フローラプライド』は、窒素とリンがほとんど含まれていなくカリウム主体で構成された液肥です。
添加量の調整も簡単なので、アクアリウム初心者からおすすめな製品です。
底床はソイルがおすすめな理由
水草がその栄養を吸収しやすい環境を整えるにはソイルの使用がおすすめです。
水草が成長しやすくなる=養分を消費しやすくなります。
底床材選びはアクアリウムのなかでも重要なポイントで、底床材で水槽環境はがらりと変わるといっても良いくらいです。
ソイルは水草育成用底砂として有名ですが、それは比較的柔らかく、水草の根張りが良くなるからでもあります。
水草の育成の基礎として、底床へ根をいかにしっかり張れるかが大切です。
底床の粒が荒く根が張りにくい、またはソイルを使用しても底床が薄いと、水草が元気よく育つことは難しくなります。
水草の種類によって必要な底砂の厚さは変わりますので、植え付ける水草種を考慮して、ソイルの厚みは前景2cm~後景6cmほどに勾配をつけるのが良いです。
コケを抑制しやすい水草を紹介
コケを抑制しやすい水草として前の項目でもマツモを紹介しましたが、ここでは、水槽レイアウトに使えて、さらにコケを抑制しやすいおすすめの水草3選を紹介します。
ウィローモス
コケの抑制には最強の水草です。
流木や石に巻きつけて水槽に沈めるだけで成長することができるため、底床の状況が良くなくても十分育成することが可能です。
成長モードへ入れば爆発的に増えるため、コケの抑制効果に大きな期待ができます。
水槽のコケに悩んでいて水草育成に自信のない方にもおすすめです。
有茎草
有茎草は、基本的にどれも成長が早くコケの抑制に効果的です。
ただし、肥料切れや底床がしっかり整っていないと成長させることが難しいため、しっかり水草の育成できる環境を整えてから有茎草を植栽していきましょう。
有茎草のなかでもわたしのおすすめの種類は、ロタラ類やハイグロフィラ類です。
この2種類は成長も早いこともメリットなのですが、何よりも美しいという点も忘れてはなりません。
水草をただただ成長させるだけでなく、成長したら綺麗に育つ種類や好みの水槽レイアウトになる種類を選ぶようにしましょう。
グロッソスティグマ
前景草の代表的な水草です。
ソイルの使用や二酸化炭素の添加、植栽にややコツがいると育成レベルは若干高めですが、成長モードに入るとアッという間に底床を覆いつくスピードで成長します。
水草の成長スピードが速い=コケの抑制力も強くなるため、グロッソスティグマで水槽内の栄養源を吸収させることは有効です。
有茎草同様、成長した後の水槽レイアウトの非常に美しいものとなるため、緑の絨毯を作りながらコケの抑制をしたい方にはおすすめです。
まとめ:水草でコケを減らすには!レイアウト向きでコケ対策もできる水草種とは
水草をたくさん植えるとコケが抑制できる理由について解説しました。
水草を育成しながら、コケが抑制できれば観賞面でも美しいレイアウト水槽が完成します。
水草の育成が難しくて、だんだん枯れてしまったことで水草の総量が減りコケが増えてしまう方が多いかもしれません。
そんなときはまず最初に、水草が育成できるように環境を改善しましょう。
水草が元気よく育成できる環境が整うことで、コケに悩まされにくいアクアリウム水槽を楽しむことができるはずです。
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