アクアリウムとテラリウムの違いとは!魚・植物を主役にした水槽の種類

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アクアリウムの人気の高まりとともに”~リウム”と名の付く言葉を耳にする機会が増えています。
例えば一時期コケの育成が話題となった”テラリウム”や、爬虫類と相性の良い”パルダリウム”、アクアリウムとテラリウムが融合した”アクアテラリウム”などは一般的にも認知度が高いもので、基本的にはリウムの前につく言葉メインとなる植物や生き物、飼育・育成スタイルに違いがあると考えて良いでしょう。
この~リウムの区分は大まかに見てもバリエーションが豊富な上に、細分化されてどんどん新しいスタイルが提唱されているため、それぞれにどの様な特徴があるのか、違いをはっきりと説明できるという方は意外と少ないかもしれません。
そこで今回のコラムでは、一番メジャーな魚・植物を主役にしたアクアリウムとテラリウムの違いについて、大まかな特徴や類似する水槽スタイルを解説します。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにアクアリウムとテラリウムの違いを解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムやテラリウムなど、水槽を使った~リウムという言葉をあちこちで見かけるようになりました。
どれも似たようなものと思われがちですが、違いを知っているとより深く水槽の世界を堪能できるようになるでしょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、アクアリウムとテラリウムの違いを解説します。
アクアリウムとテラリウムの違いとは

アクアリウムやテラリウムに共通している”リウム”は、ラテン語の「-arium」に由来した言葉で「〜な空間や場所」という意味を持っています。
また、その前につく”アクア”と”テラ”はそれぞれラテン語で「水」、「大地・陸地」という意味を持つことから、直訳するとアクアリウムは「水のある空間」、テラリウムは「大地のある空間」というようなニュアンスになるでしょうか。
日本語にしてみるとその違いが何となくイメージできます。
ここでは、アクアリウムとテラリウムに共通する特徴と相違点について、分かりやすく解説します。
どちらも水槽を使うインテリア
アクアリウムとテラリウムの共通点は、どちらも水槽やボトル使うインテリア・趣味であるということです。
水槽という限られた空間(リウム)の中に自然な景色やサイクルを再現して、生き物や植物を健康的に育成できる環境を目指します。
どちらも水槽のサイズに決まりなどはありませんし初心者の方でも挑戦できますが、どちらかといえば大型魚や飼育難易度の高い水生生物を扱うこともあるアクアリウムよりは、小型の容器で簡単な植物から始められるテラリウムの方が、手軽でしょう。
また、太陽の光を当てる代わりに専用の照明を使用するというのも両者の共通点。
ただ使用する照明自体には違いがあり、テラリウムはインテリア性に優れた吊り下げ式の植物育成用ライトが主流なのに対して、アクアリウムでは水槽の上に乗せる鑑賞用ライトがほとんどです。
これはアクアリウムでは水を介することで光が弱まるため、より近い距離で光を照射する必要があることが理由として挙げられます。
アクアリウムは魚が主役

アクアリウムとは、水中で暮らす魚やエビなどの水生生物と水草の育成をメインにした飼育スタイルのことです。
水槽いっぱいに張った水をきれいに管理し続ける必要があるのことから、ろ過フィルターや水槽用ヒーターといった専門性の高い機材が必須で、これらの購入費用や設置の手間がかかる点は、初心者にはややハードルが高く感じるかもしれません。
しかし、一度軌道に乗ってしまえば魚たちを終生飼育できる安定した環境を作り上げることも可能。普段は見ることのできない水の中の様子を自宅で観察できるのは、何物にも代えがたい魅力でしょう。
テラリウムは植物が主役

テラリウムは、主に観葉植物やコケ類などの陸地に生息する植物を水槽の中に植えこんで育成していく水槽スタイルのことです。
太陽光の代わりとなる植物育成用ライトを使って光合成を促し、緑豊かなレイアウト水槽を再現します。
その他の機材はメインとする植物によって異なり、例えばコケが中心ならば湿度を保つためのミストシステム、暖かい地域の植物ならば温度を保つパネルヒーターなどを用意することがあるでしょう。
また、水槽は一般的な四角い水槽はもちろん、前方から上部までが開放されたテラリウム用水槽や小さなガラスボトルでも作製が可能です。
特に、ボトルを使用したテラリウムは人気が高く、小型容器ならではの密度の高いレイアウトを作ることができます。

ちなみにテラリウムでは爬虫類や両生類、昆虫などが飼育可能ですが、植物の根を掘り起こしたりエサを与えていても植物を食べてしまうような生き物の導入は避けてください。
アクアリウムとテラリウムの主な種類

アクアリウムは水生生物、テラリウムは陸地の植物を主軸としたスタイルとご紹介しましたが、実はその中でもメインになる生き物や植物、飼育スタイルによってジャンルが細かく分かれています。
ここでは、アクアリウムとテラリウムの主な種類をご紹介します。
アクアリウムの種類

アクアリウムは水質が淡水か海水かで大別されます。
淡水水槽と海水水槽では同じアクアリウムでも、飼育できる生体や難易度、水槽の雰囲気レイアウト、必要な機材などが大きく異なるため、自分のレベルに合わせたスタイルを選択することが大切です。
淡水アクアリウム
淡水アクアリウムでは、熱帯魚やメダカ、金魚、水草などの淡水生物を飼育します。
水草の育成に重きを置いた水草水槽や、自然豊かなレイアウトが特徴のネイチャーアクアリウムなども淡水アクアリウムの分類です。
淡水アクアリウムで扱う生き物は鑑賞用に流通している魚の中でも比較的飼育が簡単なものが多く、初心者の方でも挑戦しやすいです。日本ではどちらかといえば淡水水槽の方が盛んなので、安価な機材や飼育ノウハウが手に入りやすいのもメリットでしょう。
初心者向けでも工夫次第で本格的な水景を再現できますし、飼育する魚種によって幅広い楽しみ方を見つけられるのが淡水アクアリウムの大きな魅力です。
海水アクアリウム
海水アクアリウムでメインとなるのは、海に暮らす海水魚やサンゴです。
人工海水の素を使って水槽に海水環境を構築していることが条件なので、例えばヤドカリやカニなどの甲殻類や、タコなどの軟体動物を飼育する水槽も海水アクアリウムに分類されます。
海水で暮らす生き物は淡水生物に比べて水質の変化に敏感な傾向が強く、飼育するには淡水水槽よりも強力なろ過システムやプロテインスキマー、カルシウムリアクターといた専門性の高い機材が必要です。
また、飼育自体が難しい生き物も多いため総じて淡水アクアリウムよりも難易度は高めになります。
ただ、最近は需要の高まりに合わせて小型水槽向けの飼育機材も多数登場しており、初めての方でも海水アクアリウムを楽しみやすくなってきているでしょう。
テラリウムの種類

テラリウムはメインとする植物の種類や環境、水辺の有無などでジャンルが変わります。
ここではコケをメインとしたコケリウム、アクアリウムと融合して生まれたアクアテラリウムをご紹介します。
コケリウム(苔テラリウム)

多くの植物の中でも、コケをメインに栽培するのがコケリウムです。
小型水槽やガラスボトルなどの小さな容器で作るのに向いているので、お部屋に省スペースで緑を取り入れたいときに特におすすめ。
最近はミニチュアフィギュアやアクセサリーを使って、おとぎ話の中のような小さな世界を作るレイアウトが人気を博しています。
コケリウムでは霧吹きやミスティング装置を用いて水槽内の湿度を維持しますが、このとき湿度が高すぎるとカビが発生しやすくなる一方、換気をし過ぎると乾燥して枯れてしまうため、湿度と換気のバランスを取ることが大きな課題となります。
水槽内でカビを発生させないためには、作成時に植物に付着している土や汚れをしっかり落とすこと、状態に応じてカビ抑制スプレーなどを用いて予防することが大切です。
アクアテラリウム
テラリウムにアクアリウムの水中の要素を取り入れたハイブリットな飼育スタイルを、アクアテラリウムと呼びます。
水槽の中に石や流木、発泡スチロールなどを使って段差を作ってから水を浅めに張ることで、一つの水槽に水中と陸地を再現します。
水中部分では、メダカやベタ、アカヒレなどの小さくて丈夫な魚が飼育可能です。
陸地にはコケ類や観葉植物を中心に配置します。フタをせずに流木や植物を水槽上部に張り出させることで、立体的なレイアウトに仕上がるでしょう。
アクアテラリウムの魅力は何と言っても、水辺の生き物と陸上の植物・苔を同時に楽しむことができる所です。水中と陸地を共存させることでより自然に近い水景を目指します。
その他の○○リウム

~リウムと名の付く水槽スタイルはご紹介してきた以外にも、たくさんのバリエーションがあります。
中でも近年人気が高まっているのが、熱帯雨林のような環境で爬虫類や両生類を飼育するパルダリウムです。
ここではその他の○○リウムということで、パルダリウムとビバリウムをピックアップしてご紹介します。
パルダリウム

爬虫類飼育用のゲージの中に多湿な環境を作り、熱帯雨林の植物や蘭、カエル、トカゲなどの生き物を育成する水槽をパルダリウムと言います。
和名では”宝石蘭”と呼ばれるジュエルオーキッドや、美しい体色が特徴的なヤドクガエルなど鑑賞性抜群な素材が多いのがパルダリウムの魅力で、テラリウムとはまた違った異国情緒漂う情景が楽しめます。
ビバリウム

ビバリウムとは生き物や植物の生育環境を再現した飼育容器のことで、本来的な意味ではアクアリウムやテラリウムを含むすべての飼育スタイルの総称です。
しかし、近年の爬虫類人気の高まりとともに日本では少しずつ意味が変化しており、現在は主に爬虫類を飼育する環境を再現した水槽という意味合いで使われる場面が増えてきています。
パルダリウムとの住み分けが難しい所ではありますが、ビバリウムの方がより生き物の飼育に特化した水槽というとイメージしやすいのではないでしょうか。
爬虫類用のUVライトを設置して、リクガメやトカゲが健康に育つことを第一に、植物はレイアウト程度というのが最近のビバリウムの主流です。
主役の生体で種類を選ぼう

アクアリウムやテラリウムなど、水槽を使用した空間作りには様々な種類があり、それぞれ主目的や使用する機材が異なります。
このジャンルは大まかな飼育スタイルの把握したいときには非常に役に立ちますが、枠組みにとらわれ過ぎてしまうと、水槽を続けていくのが窮屈になってしまうことも。
特に憧れのスタイルがあって水槽を始めた方だと、理想を追い求めて視野が狭まってしまうことも多いです。
水槽を楽しむうえで何より大切なのは、主役である生体に最適な環境を整えることにあります。
ジャンルの定型に沿うことも必要ですが、こだわりすぎず臨機応変に他の飼育スタイルの良い所も取り入れていくと、新たな飼育のヒントになるかもしれません。
その点では、水中での小型魚の飼育と陸上での観葉植物の育成の両方が楽しめるアクアテラリウムは、魚・植物好きな方にとってとてもメリットが大きい水槽と言えるでしょう。
まとめ:アクアリウムとテラリウムの違いとは!魚・植物を主役にした水槽の種類

今回はアクアリウムとテラリウムの違いや細かなジャンル、~リウムの種類について解説しました。
アクアリウムとテラリウムはどちらも水槽を利用したインテリアですが、そのスタイルには大きな違いがあります。
簡潔に言うと水中での魚や生き物の飼育をメインにしているのがアクアリウム、陸上での植物育成を重視するのがテラリウムです。
また、それぞれメインとなる生体やスタイルによってジャンルが細分化されているため、興味のあるスタイルがあるときは、細分化された名前で調べてみると情報を得やすいでしょう。
最近は爬虫類や両生類の人気の高まりとともに、パルダリウムやビバリウムにも注目が集まっています。
アクアリウムやテラリウムを作る際には主役となる魚・植物の生態を事前に調査し、それに合った環境を用意することが大切です。
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