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テラリウムとは!作り方、おすすめの動植物、水槽まで完全解説!

コラムでは各社アフィリエイトプログラムを利用した商品広告を掲載しています。

透明なガラス容器の中で動植物を育てる『テラリウム』
ガラスケースの中に小さな自然の世界を創り出すことができ、インテリア性も高いことから、最近では好みに合わせたテラリウムを手作りする人も増えてきているようです

そこでこのコラムでは、テラリウムの定義や魅力、自作する方法や美しい状態を維持するポイントなどを、徹底解説していきます。
記事の後半ではテラリウムに適した植物や、アクアテラリウムにおすすめの生き物についてもご紹介していきますので、ぜひ参考になさってみてください。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロのアクアリストたちの意見をもとに解説


このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

5000件を超える設置管理実績のある東京アクアガーデンでは、テラリウム水槽を手掛けた経験も豊富です。

『テラリウム』はガラス容器に植物を植えて育てる方法のことです。最近では水中部分と陸地部分を混在させた『アクアテラリウム』なども人気で、手軽に自然と触れ合える趣味として流行になりつつあります。

今回は実務から得た経験を踏まえて、テラリウムの魅力や基本的な作り方、一緒に生き物を飼うときのポイントなどを解説していきますので、ぜひお役立てください。

テラリウムとは


テラリウムとは『テラ=陸地』と『リウム=場所・空間』を合わせた造語で、透明なガラス容器の中で動植物を育てる手法のことを指します。19世紀のヨーロッパで発明されました。

当時は植物の輸入手段のほとんどを船に頼っていたのですが、海からの潮風を防ぎつつ十分な日光を浴びせることができ、少量の水だけで状態を維持できるということで、テラリウムが開発されたようです。
ちなみに当時のテラリウムは、開発者の名前から『ウォードの箱』と呼ばれていました。

まずは、テラリウムの定義イメージ魅力についてご紹介していきます。

テラリウムの定義

元々は動植物をを育てる方法のことを指すテラリウムですが、現在では育てる植物の種類や、生き物の有無、レイアウトの仕方などによって細分化され、多種多様な『~リウム』が流行しています

ここでは、一部ではありますが、細分化されたテラリウムの種類をご紹介します。

■テラリウム


まずは基本となるテラリウムについて。実は、テラリウム自体も『ビバリウム』という、植物や動物を育てるすべての環境の総称から派生した言葉です。テラリウムは主に陸地の植物を育てる環境のことを指します。

植物の種類にもよるのですが、湿度の高い日本でテラリウムを管理する場合は、ガラス容器を密閉するよりも適度な通気を保ったほうがきれいに維持できます。
そのため、ケースの前面を開け放ったり、上部がメッシュ地になっている容器を使用することが多いです。

■コケリウム


続いて、最近ブームとなっている『コケリウム(苔テラリウム)』。その名の通り、植物の中でもコケをメインに扱うテラリウムです。

小さな容器でも育成できることから始めやすく、レイアウト次第でミニチュアの自然な世界を再現することができるため、幅広い層に親しまれています。

■アクアテラリウム


陸上の植物を育成する『テラリウム』と、水生生物を飼育する『アクアリウム』を組み合わせて、一つの水槽の中に陸地と水辺の両方を再現するレイアウト方法を『アクアテラリウム』と呼びます。

観葉植物が豊かに茂る陸地のそばに熱帯魚の泳ぐ水辺…というような、豊かな自然を切り取った風景を一度に堪能できるのがアクアテラリウムの魅力です。

■パルダリウム


陸地に生息する動植物の中でも、熱帯雨林に特化した飼育環境を再現したものを『パルダリウム』と呼びます。

パルダリウムでは、その性質上常に湿度の高い環境を再現する必要があるため、トカゲやカエルなど、同じく湿度の高い環境を好む生き物の飼育にも最適です。

テラリウムの魅力

テラリウムの魅力は何と言っても、日々の生活の中に自然なグリーンが加わることです。
自然な緑には絶大な癒やし効果があるため、小さな自然の世界を眺めているだけでもかなりリラックスすることができます。

また、テラリウムは生きたインテリアとして空間を演出することができますし、容器の中で育てるという性質から、外気の影響を受けやすい植物でも管理をしやすいという利点もあります。

テラリウムの始め方


ここからは、テラリウムの始め方を具体的にご説明します。
初期費用や、必要な道具や容器、作り方やまで項目を分けてポイントを細かく解説していきますので、テラリウムに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

テラリウムにかかる費用

テラリウムを始める際にかかる費用ですが、これはテラリウムのサイズや使用する容器、植物によってまちまちです。
安く簡単に始めたいと考えるならば、家にあるガラス瓶やガラス製の器、100円ショップで販売されている器などに、採取可能なところで採取した、コケや植物を植え付ければほとんどお金はかかりません。

そのため、極端な話ですが、テラリウムは0円で作ることも可能です。

ただし、容器の大きさや形状にこだわりたい場合や、近場に自生していない植物を育てたい場合は、トータルで5,000~10,000円ほどかかることがあります

まずは予算を設定して、予算内に収まるような容器や植物を選択するのがおすすめです。

以下の記事では、100円ショップの商品だけで作るテラリウムについてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

テラリウムに使用する容器の大きさ

テラリウムは空き瓶などでも簡単につくることができるため、基本的には容器の大きさに指定はありません
しかし、容器の大きさによって育てられる植物や生き物、レイアウトに制限が出ることがあります

空き瓶や幅10cm以下の容器の場合は、苔類など小さくて成長の遅い植物しか育てることができないため注意をしましょう。

幅30cm前後の水槽であれば、エアープランツやサボテンのほか、小型の植物の育成が可能です。
ただし植物と一緒に生き物まで飼うのはやや難しいと言えるでしょう。

幅45cm前後の水槽あたりからはより自然に近いレイアウトをしやすくなり、生き物の飼育もしやすい環境を維持することができます。

幅60cm以上の水槽であれば、大きく成長する植物はもちろん、小型の爬虫類や両生類なども複数飼育することが可能です。

テラリウムに使うケージについて

テラリウムに使用できるケージ(入れ物)は、主に

  • ガラスボトル
  • ジオメトリック容器
  • 一般的な水槽
  • 浅型ガラス水槽
  • テラリウム専用水槽
  • 爬虫類用ケージ

の6種類に分けることができます。

素材はガラス製のものがほとんどで、管理のしやすさに特化したものからインテリア性に優れたものまでさまざまなケージが販売されています。

ガラス瓶タイプのものはデスクや窓際に置いたり、吊り下げておくことができますが、とても小さな容器なので、生物を飼うのは難しいです。

一方、熱帯魚などを飼育する水槽や、テラリウム専用に作られた水槽を利用すれば、植物だけでなく生き物も飼育することができるようになります

また、気に入った形のケージが市販されてない場合には、テラリウムケージをオーダーメイドすることも可能です。
東京アクアガーデンではテラリウム水槽をイチからオーダー製作することの可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

■ガラスボトル

リビング 保存容器 キャニスター ガラス ストレートジャー Lサイズ 目安容量約 7.0L 径20×高さ29.5cm クリア アーモンド

インテリア性を極めたテラリウムケージとしてまず挙げられるのが、ガラスボトルです。

小さいものであれば、ジャムの空き瓶や100円ショップに販売されているガラス瓶を使用することができます。
大きなガラスボトルを入手したい場合は、ガラス製のストレートジャーを活用してみるのがおすすめです。

ボトルのフタは最低でも週に1回程度開けて、換気を行ないましょう。

■ジオメトリック容器

ガラス幾何テラリウム、幾何学形状ガラス植木鉢多肉植物植物プランターコンテナー風景装飾(植物は含まれていません)

『幾何学模様』を意味するジオメトリック容器も、テラリウム用ケージとして大変人気です。

吊り下げ用のツールが付属しているものであれば、玄関先や窓辺に吊るして楽しむのも良いですし、テーブルや棚に置いていても見栄えが良いです。

通気性が良い反面、湿度を保ちづらいので、乾燥気味を好むエアープランツや多肉植物などをレイアウトして楽しみましょう。

■一般的な水槽

ジェックス グラステリア300水槽 フレームレス水槽

熱帯魚や金魚を飼育する一般的な水槽も、テラリウムケージとして使用することができます。
なるべくフレームレス仕様で、透明度の高い水槽を選びましょう。

ガラス水槽は小さなものなら横幅20cm、大きいものだと横幅120cm前後のものが販売されています。

■浅型ガラス水槽

浅型ガラス水槽は、その名の通り浅めに作られたガラス製の水槽で、植物のみを育てるテラリウムに向いています。

小さめの浅型ガラス水槽を手に入れたい場合は、100円ショップでも販売されているガラスタッパーでも代用可能です。

■テラリウム専用水槽

寿工芸 レグラスネイチャーS400

テラリウム専用水槽は、水槽の前面から上部が開放された特殊な形状のガラス水槽です。

開口部が広いため、流木や岩など大きなレイアウト用品を配置しやすいという特徴があります。
横幅が長いものや高さのあるものなどさまざまな形状が販売されているので、好みに合ったものを購入してみましょう。

■爬虫類用ケージ

ジェックス エキゾテラ グラステラリウム 4530

本来はヘビやトカゲなどを飼育するための爬虫類用ケージも、テラリウムに使用されることが多いです。

爬虫類用ケージは前面と上部が広く開放できるタイプのものが多く、湿度や通気性の管理がしやすいため、割とどのような植物も育てることができます。
小型の爬虫類や両生類であれば、植物と一緒に飼育することも可能です。

テラリウム作りに必要なもの

続いて、テラリウムを自作・維持する際に必要なものをご紹介していきます。

テラリウム用ケージが用意できましたら、以下のようなアイテムも揃えておきましょう。

  • 根腐れ防止剤
  • 飾り用のアイテム
  • 冷暖房器具
  • 照明器具

■根腐れ防止剤

ソフトシリカ ミリオンA 500g

テラリウムではガラス容器やガラス瓶を使うため、普通の鉢のように底に穴がなく、水が溜まってしまいます

必要以上に水分が溜まると植物が根腐れを起こしてしまうので、容器の底には根腐れ防止剤を敷いておきましょう。

■土(園芸用土など)

ジェックス エキゾテラ テラリウムソイル 4kg

植物に合わせたも用意しておきましょう。
テラリウムで使用される土には、次のようなものがあります。

  • 赤玉土
  • 培養土
  • ミズゴケ
  • ハイドロボール

基本的には無機質で通気性に優れた赤玉土をベースに、いくつかの用土をブレンドして使用します。
『苔専用』や『多肉植物専用』として配合された用土が販売されていることも多いので、初心者の方は配合済みの土を購入してみるのもおすすめです。

■飾り用のアイテム

流木 水族館シンクエイブル流木水槽の装飾 中


テラリウムでは、自然な雰囲気に近づけるために流木などを使ってレイアウトすることが多々あります。

もちろん天然木や天然岩を使用しても良いのですが、管理のしやすさや腐りにくさを考慮して、人工流木や人工岩を飾り付けるのもおすすめです
天然のものと見分けがつかないほど精密に作り込まれた人工素材が多く販売されていますので、テラリウムの雰囲気に合ったものを選んでみましょう。

また、テラリウムは緑や茶色などの色味がメインになりがちなのですが、そこに赤やオレンジなど暖色系の差し色が入ると、一気に景観が引き締まります。
100円ショップや雑貨店では、キノコや動物をモチーフにしたテラリウム用フィギュアが販売されていることが多いので、レイアウトのアクセントとして取り入れてみるのもおすすめです。

■冷暖房機器

ビバリア マルチパネルヒーター 32W

テラリウムを置く場所によっては、ケージ内の温度が下がり植物がうまく育たない場合があります。
そのようなときはケージの下にパネルヒーターを敷いて、適切な温度に保つ工夫をしてみましょう。

反対に温度が高くなりすぎてしまう場合は、ケージの置き場所を変更したり、エアコンで室温を管理してみるのがおすすめです。

■照明器具

BARREL 正規代理店【NEO AMATERAS LED 20W】ブラック 植物育成LED 太陽光LED アクアリウムLED テラリウム 室内太陽光LED

室内管理が基本のテラリウムはどうしても光量不足になりがちなので、必要に応じて植物育成用ライトを設置してみましょう。
照明を当てることで鑑賞性も高まります。

従来は植物用ライトと言えば蛍光灯が主流でしたが、今ではLEDライトでも十分に植物を育てることが可能です
なるべく自然に近い光を放つものを選んでみましょう。

テラリウムの作り方

続いては一般的なテラリウムの作り方について解説していきます。
基本的には水槽の底に配置するものから順に容器へ入れていけば完成するので、育てたい植物の育成環境に合わせた土を敷き、レイアウトしていきましょう。

手順は以下の通りです。

■テラリウムの作り方

  1. ガラス容器の底に土を入れ、形を整える
  2. レイアウト用の流木や石を置き、植物を植えていく
  3. 飾り石などをセッティングする
  4. 土が落ち着くように霧吹きをして、全体を軽く湿らせる

もし水はけをよくしたい場合は一番底に根腐れ防止剤を敷き、その上に赤玉土軽石などを入れておきましょう。
ガラス瓶や小さな容器を使う場合には、ピンセットを使うとセッティングしやすいです。

テラリウム作りのポイント

テラリウムを小さな空き瓶などで作るときは、上部の口が広いものを使用するのがポイントです。
口が狭いと植物を入れるのが難しかったり、後になって世話がしにくくなることがあります。

また、テラリウム作りのときたくさんの植物を入れたくなりますが、最初にたくさん詰め込んでしまうと、成長したときに窮屈になってしまいます
初めはややゆとりをもって、植物を植えこんでいきましょう。

テラリウムを維持するコツ


制作したテラリウムは、程よく光が当たる場所で、温度管理をしやすいところに設置します。
直射日光が当たる場所だと、植物によっては葉焼けしてしまうことがあり、気温も上がりやすいので注意をしましょう。

植えた植物の様子を観察しつつ、必要に応じて容器のフタを開けて、適度な通気を保つようにしてください

また、ケージの底には穴がなく、排水できないため、水のやりすぎには十分注意が必要です。霧吹きを活用して、様子を見ながら水やりをしてください。家を不在にするなどで定期的な水やりが難しい場合は、思い切って自動で霧を噴霧してくれるミスティングシステムを導入すると管理が楽になります。

テラリウムにおすすめの植物


テラリウムはケージという限られた空間内で植物を育てるため、植物の向き・不向きがあります。

ここからはテラリウムでの育成に向いたおすすめの植物ということで、

  • 食虫植物
  • コケ類
  • 多肉植物
  • アイビー
  • ベゴニア
  • フィカス・プミラ
  • アジアンタム
  • アナナス
  • リュウビンタイ

これら9種類をご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

食虫植物

多湿を好む食虫植物は、小さなガラス瓶やフタ付きの小型水槽など、中に湿気がこもりやすい容器での育成に向いています。
食虫植物の中でも特にテラリウムに向いているのが、『ハエトリソウ(ハエトリグサ)』『モウセンゴケ』です。

同じように多湿環境を好む苔との相性が良く、さらに食虫植物は葉や粘毛が赤く染まる品種が多いので、差し色として植えてみるのもおすすめです。

ちなみに、食虫植物は必ずしも虫を与える必要はなく、地中の栄養分だけでも十分に育成することができます。

コケ類

(観葉植物)苔 ヒノキゴケ 2パック分

苔類多湿を好むものから乾燥状態にも強いものまでさまざまな種類があるため、植えるケージの環境によって使い分けることができます。

密閉されたガラス瓶など多湿環境を好む苔としておすすめなのは『ヒノキゴケ』『コツボゴケ』です。
一方、『スナゴケ』『アカハシラガゴケ』通気性が良くやや乾燥気味な環境を好みます
『シノブゴケ』『ホソバオキナゴケ』などは、割とどんな環境でも育てることが可能です。

苔にはかなりの種類があり、それぞれ育成に向いた湿度や光の当て方などが異なりますので、ご自身のテラリウムの環境になじむものを選んでみましょう。

多肉植物

seセダム レッドベリー 多肉植物 セダム 7.5cmポット

ぷっくりとした葉姿が特徴的な多肉植物も、テラリウムのアクセントに最適です。

多肉植物にもさまざまな種類があるのですが、レースカーテン越しの日光が当たるような風通しの良い環境を好む『セダム』『エケベリア』などのベンケイソウをメインに寄せ植えしてみると、見栄え良く仕上がります。

水の与えすぎで蒸れてしまうと根腐れを起こしてしまうので、なるべく開口部の広い容器に植えつつ、根本を湿らせるようなイメージで水やりをしましょう
ジオメトリック容器などを使って窓辺にハンギング(吊り下げ)しながら育てると、光量や通気性を確保できるのでおすすめです。

アイビー

(観葉植物)ヘデラ(アイビー)(品種おまかせ) 3号(1ポット)

アイビーは暑さや寒さ、乾燥状態に強い、つる性の観葉植物です。
耐陰性があるので、光の当たりにくい室内や玄関などにも飾ることができます。
ただし葉の色がくすんできたら育成環境が適していない可能性が高いため、温度や光量、水やりの頻度などを調節してみましょう。

つるの性質を生かしてハンギングで育てるのも良いですし、苔や他の植物と共に寄せ植えしてみるのもおすすめです。

原種ベゴニア

(テラリウム)おまかせ 原種ベゴニア(1ポット)

エキゾチックな葉姿が特徴的な原種ベゴニア
園芸店などでよく出回っているベゴニアは花をメインで鑑賞しますが、原種ベゴニアはどちらかというと、葉の形や模様を鑑賞します。

育て方も、一般的なベゴニアは常湿で育てることができるのに対し、原種ベゴニアは湿潤環境を好むので、フタ付きの水槽や大きめのガラス瓶などに入れて育てましょう。

種類によっては葉に赤やピンクの模様が入るものもあるので、テラリウムの差し色として植えるのもおすすめです。

多湿環境を好むという特徴から、アクアテラリウムパルダリウムで育てるのにも向いています。

フィカス・プミラ

(観葉植物)フィカス プミラ サニーホワイト 3号(1ポット)

白く縁取りされた小ぶりな葉が可愛らしいフィカス・プミラ
こちらもアイビーのように垂れ下がって伸びる性質をもっているため、ハンギングで育てたり、容器の開口部からわざと葉を出して自然の流動感を演出するのにも向いています。

基本的には丈夫な観葉植物なのでどんな環境にもなじみますが、十分に光を当ててやると、茎の節と節の間が短くなって見栄えが良くなります

多少の耐陰性はあるものの、寒くて常時水がかかる場所では根腐れを起こす可能性があるため、葉の様子を確認しながら育てましょう。

アジアンタム

(観葉植物)アジアンタム 4号(1鉢) 北海道冬季発送不可

小ぶりで繊細な葉姿が特徴的なアジアンタム
シダの仲間に分類される観賞植物で、湿潤した環境を好みます

テラリウムとして使用する際は、湿度を保ちやすいガラス瓶やフタ付きの水槽などで育てましょう。
同じように多湿を好む苔類との相性が抜群です。

アクアテラリウムパルダリウムにも向いています。

ヒメアナナス

観葉植物 クリプタンサス ビウィッタートゥス ソレイユ 3号丸鉢 受け皿付き 育て方説明書付き Cryptanthus bivittatus ‘Soleil’ ブロメリア ヒメアナナス

観葉植物 クリプタンサス ビウィッタートゥス ソレイユ 3号丸鉢 受け皿付き 育て方説明書付き Cryptanthus bivittatus ‘Soleil’ ブロメリア ヒメアナナス
PLANCHU

パイナップルの仲間としても知られるヒメアナナスは、根ではなく花にたまった水を吸収するという特徴があります。
明るい場所を好むため、レースカーテン越しの日光が当たる部屋に置いたり、植物育成用のLEDライトを当てて育てましょう。

高温多湿環境には強いですが寒さには弱いので、冬場は質温管理が必要になってきます。
週に1~2回程度、葉や根本に霧吹きをかけて水やりをしましょう。

アナナスは土に根を張らず岩や樹木に活着して育つ植物なので、土の代わりにヤシガラチップを使用してやると、保水しつつ通気性を確保することができるのでおすすめです。

リュウビンタイ

(山野草)シダ(羊歯)リュウビンタイ 3号(1ポット)

リュウビンタイはシダの仲間で、南国の雰囲気を思わせるすらっとした姿が印象的な植物です。

日本では沖縄の薄暗い森林地帯に自生する植物なので、寒さや乾燥に注意しながら育てましょう
高温多湿環境を好むため、浅い水槽に植えてお風呂場に置いたり、高さのあるパルダリウム水槽で育てるのがおすすめです。

テラリウムにおすすめの生物


最後にテラリウムで飼育できる生き物をご紹介します。
テラリウムに生き物は必須ではありませんが、植物と一緒に飼育すると表情とてもが豊かになりますので、余裕がある場合は飼育してみると良いでしょう。

ここでは、パルダリウムにおすすめの爬虫類や両生類と、アクアテラリウムにおすすめの水生生物をご紹介します。

パルダリウムなどにおすすめの爬虫類や両生類

パルダリウムでは爬虫類や両生類を飼育することができます。
ただし、これらの生き物を飼育する場合は、脱走などの事故を防ぐために、上部が閉鎖された爬虫類用のゲージを使用してください

ここでは、パルダリウムにおすすめの生き物ということで、

  • ニホントカゲ
  • アカハライモリ
  • ベルツノガエル

の3種類をご紹介します。

■ニホントカゲ


ニホントカゲは名前どおり日本固有のトカゲで、スリムな体つきで可愛らしい見た目をしています。体長15cm~20cm前後まで成長しますので、横幅60cm以上の水槽を用意しましょう。
寿命は5~6年程度ですが、上手に飼育できればそれ以上に長生きすることもあります。

ペットショップで販売されていることは少ないですが、山や公園、草むらなどに棲息しているので自分で探して捕獲することも可能です。
すばしっこいので、飼育時には脱走に注意しましょう。

■アカハライモリ

アカハライモリは、比較的飼育がしやすい日本固有のイモリです。オスだと~10cm、メスは~15cm程度まで成長しますので、横幅45cm程度の水槽で飼育することをおすすめします。
赤いお腹が特徴で穏やかな性格をしており、動きもゆっくりとしているので見ていて癒されます。

ペットショップやアクアショップで販売されていることがあり、値段も1匹200円~500円とお手頃価格で育てやすいです。

注意点として、テトロドトキシンという毒を皮膚から出すことがあります。ごく微量のため、人間が触れても問題になることはまれですが、直接手で触れた場合は、しっかり洗い流すようにしてください

そして、アカハライモリは両生類なので、飼育には水辺が必要です。
レイアウトスペースに余裕がある場合は、水中にウィローモスのような水草をレイアウトしてあげましょう。

■ベルツノガエル

南米地方やヨーロッパ原産のベルツノカエルは、ずんぐりとした愛嬌たっぷりの見た目が特徴です。
餌は昆虫や魚などを食べますが、動いていないものでも丸呑みにする性質があるため、生餌(生きている昆虫など)でなくても餌付けがしやすく、飼育がしやすい部類に入ります。

また、大人しくあまり動かないカエルなので、比較的小さなケージでも飼育が可能です。

アクアテラリウムにおすすめの水生生物

ある程度の水深が確保でき、陸地部分に植物を植えることができるアクアテラリウムであれば、植物と水生生物を一緒に飼育することが可能です。

ここではアクアテラリウムにおすすめの生物ということで、

  • メダカ
  • エビ
  • 熱帯魚

についてご紹介していきます。

■メダカ

【保障2匹付き】 メダカ ミックス 20匹 多種多色 生体 種類 めだか 成魚 幹之 セット 水草 ラメメダカ ダルマメダカ 餌 高級 販売 水槽 ビオトープ 鉢 三色 卵 餌 熱帯魚 観賞魚 金魚 アクアリウム テラリウム

メダカは比較的浅い水深でも飼うことのできる魚で、水温は10℃を下回らなければヒーターがなくても飼育することができます

アクアテラリウムの水場に生き物を泳がせたいのであれば、まずはメダカを選んでみるのがおすすめです。

■エビ

(エビ)ミナミヌマエビ(20匹)+(2匹おまけつき) 北海道・九州・沖縄航空便要保温

ヤマトヌマエビやミナミヌマエビなどのエビ類も、アクアテラリウムにおすすめです。
エビは水中に発生した余分なコケを食べるお掃除生体としても知られており、水場にある程度コケが生えていれば餌を与える必要もありません。

ただしコケが少ない場合にはエビ用の餌を与えて育てましょう。

■熱帯魚

(熱帯魚)ミックスプラティ(4匹) 北海道・九州航空便要保温

植物の緑を引き立てる鮮やかな体色の小型熱帯魚も、アクアテラリウムにおすすめです。

  • プラティ
  • ネオンテトラ
  • アカヒレ
  • ドワーフグラミー
  • コリドラス

などは温和な性格で丈夫なので、アクアテラリウムの水場にぴったりです。

テラリウムで生物を飼うときのポイント


テラリウムで生物を飼育する場合は、こまめな掃除を心がけましょう。

餌を与えれば当然フンなども発生し土や水が汚れていき、放置していると飼育環境が悪化して生物が病気にかかってしまいます。
ケージが小さくなればなるほどケージは汚れやすくなるため、餌の食べ残しやフンはこまめに取り除いてあげましょう。

まとめ:テラリウムとは!作り方、おすすめの動植物、水槽まで完全解説!


今回はガラス容器の中で植物を育てるテラリウムについて、自作する方法や適した植物などをご紹介してきました。

ガラス容器という限られた空間内で植物を育てるテラリウムでは、湿度管理や温度管理がかなり重要となってきます。
ケージ内の環境に合わせた植物を選定して、美しい状態を保つ工夫をしましょう。

自然の緑には絶大な癒やし効果があります。
皆さんも自作したテラリウムを眺めて、癒やされてみてはいかがでしょうか。

テラリウム・パルダリウムについて良くあるご質問

テラリウムとパルダリウムの違いとは?

テラリウムは観葉植物や苔などの植物を育てる水槽で、パルダリウムはオーキッドなどの熱帯植物をメインとして多湿環境を再現した水槽です。
どちらも植物をレイアウトしますが、使用する水槽などが異なるため育成できる植物や生き物にも違いがあります。

テラリウムにはどんな容器が良い?

テラリウム専用の水槽がおすすめです。
テラリウムの維持には、保湿だけでなく根腐れを防ぐためのほどよい風通しが大切です。上部が解放された浅めの水槽が向いています。
底が浅めなら観葉植物をレイアウトしても蒸れにくく、トリミングやメンテナンスも行いやすいです。

テラリウムにおすすめの生き物、植物とは?

テラリウムは上部が解放されているため、生き物の飼育には適していません。アクアテラリウムでならば、脱走の可能性が低い水生生物が飼育できます。

  • 熱帯魚
  • メダカ
  • エビ
  • 観葉植物
  • 苔 など

水のろ過と水温にさえ気を付ければ、プラティなどの熱帯魚も飼育できます。魚を飼育する場合は、必ず底面式ろ過フィルター水槽用ヒーターを使用しましょう。

パルダリウムにおすすめの生き物、植物とは?

パルダリウムでは多湿を好む両生類などを飼育することができます。

  • カエル
  • トカゲ
  • ヤモリ
  • ベゴニアの原種
  • ランの原種 など

熱帯雨林に生息するヤドクガエルやイモリなどです。常に熱帯の環境を再現するため、パネルヒーターを使用しましょう。

 

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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