メダカの飼い方
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メダカ飼育の赤玉土とは!赤玉土の効果からおすすめ製品と選び方を解説

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幅広い生き物に使用できる大礒砂や水草育成に優れたソイルなど、水槽やビオトープで使用する底床材には様々な種類があります。
そんな中、最近特にメダカ飼育で多用されるようになってきている底砂が赤玉土です。

園芸用として古くから用いられている土ですが、弱酸性の性質があるため、水中に入れるとメダカの好む水質を維持しやすいといったメリットが豊富。
焼成されているものならば、水に入れても簡単に崩れてしまようなことはありませんし、赤茶色の土が水槽の中をナチュラルで明るい雰囲気にしてくれることから、人気が高まっています。

今回は、メダカ飼育で赤玉土を使用するメリットやおすすめの赤玉土をご紹介します。

プロアクアリストたちの意見をもとにメダカ飼育で赤玉土使う効果と選び方を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

一般的には園芸用として知られる赤玉土ですが、根張りが良い、pH調整作用があるなどの理由から、メダカ水槽の底砂として用いられるケースが増えています。
水草、メダカ双方にメリットが多い赤玉土を利用して、素敵なメダカ水槽づくりにチャレンジしてみましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカ飼育で赤玉土使う効果と選び方を解説します。

メダカ飼育にぴったり!赤玉土とは!


赤玉土は関東ローム層の赤土を乾燥させて粒状にした土です。盆栽や山野草などの栽培用土として古くから使用されてきた歴史があり、現在でも園芸の世界ではとてもポピュラーな土として流通しています。

また近年では、その通水性の高さからメダカの水槽やビオトープの底砂として活用される機会が増えており、メダカや水生植物に良い効果をもたらす土として注目されるようになりました。

園芸用の土ではありますが、水に溶けにくく水を濁らせるようなこともないので、使用感はソイルに似ています
粒の大きさは非常に小さな細粒から大粒まで種類が豊富なので、目的に合わせて選べるところも使い勝手が良いです。

赤玉土の効果


赤玉土にはメダカ飼育にもたらすメリットがたくさんあります。

ここでは、メダカ飼育で赤玉土を使用するメリットをご紹介します。

水質を弱酸性傾向に保てる

(めだか)ラメメダカ ミックス(3匹)

赤玉土はpH6.0程度の弱酸性傾向の土です。

そのため底砂として使用すると、土に含まれる成分が飼育水溶けだして、水質を弱酸性に維持しやすくなります
メダカはpH6.5程度の水質を好むので、特に水道水のpHが高い地域では重宝するでしょう。

ただし、水槽内に汚れが溜まるとpHが下がりやすくなるので、赤玉土の効果を過信せずに、定期的な水換えなどを怠らないようにしてください。

また、園芸用の土には植物用の肥料分が含まれている場合があるため、水質やメダカへの影響を心配される方がいますが、赤玉土は天然の成分のみで作られているので、安全性も高いです。
余分な成分が含まれていないのも、赤玉土が使いやすいポイントでしょう。

メダカ飼育の水質に関しては、こちらのコラムも参考にしてください。

多孔質でバクテリアが住み着く

多孔質な赤玉土には、バクテリアが棲み付きやすいです。これはソイルなどと同様の性質で、たくさんのバクテリアが底床に定着することにより、水質が安定しやすくなるといった効果が期待できるでしょう。

特にろ過フィルターを使用しないビオトープでは、赤玉土のこの性質が水質維持に大きく貢献します。
底床を敷かずにベアタンク式で管理する水槽や稚魚を管理する小型の容器などでは、ネットに入れた赤玉土を沈めておくだけでも効果的です。

屋外飼育ではソイルより扱いやすい

土を乾燥させて固めた赤玉土は、同じく土を焼き固めたソイルと使用感が似ており、しばしば比較されることがあります。

もちろん、ソイルは水槽で使用するために作られた専用品なので、長期使用に耐えられる点や付加価値など赤玉土より優れた面がたくさんありますが、屋外飼育でメダカをたくさん飼育している場合などは、赤玉土の方が使い勝手が良いです

園芸用品である赤玉土は、ホームセンターや大型スーパーなどでも取り扱いがありますし、大容量で安価なため、たくさんの飼育容器を管理している場合も惜しみなく使用できます
ソイルと比較すると崩れやすくはありますが、赤玉土の中でも焼成された硬質タイプならばそれなりに長持ちしますし、崩れて粉になってもすぐに沈殿するので、水が濁って困るようなことはありません

また、日光が当たる屋外飼育ではバクテリアやプランクトンが繁殖しやすく、肥料が無くても水草が育つので、栄養分が含まれていない赤玉土の方が水質を管理しやすいことも多いです。

ソイルについては、こちらのコラムも参考にしてください。

植物の根張りが良い

(ビオトープ)水辺植物 ミズトクサ(1ポット)(休眠株) 抽水植物

園芸用の土として古くから利用されてきた赤玉土は、植物の根張りがとても良いため、水草や水生植物を育成するのにも適しています。

水草を植えこむ場合は、小粒~中粒の粒が細かいものを選ぶのがおすすめ。肥料は含まれていないため、植物の様子を見ながら必要に応じて追肥をしましょう
赤玉土は底砂として敷く以外にも、赤玉土を入れた植木鉢に水草を植えて、鉢ごと水中に沈めるといった使い方もできます。

特にビオトープでは、水質を維持するために植物の水質浄化効果が必要不可欠なので、植物を状態良く育成できるのは大きなメリットです。

ビオトープにおすすめの植物はこちらのコラムも参考にしてください。

メダカにおすすめの赤玉土3選


赤玉土は各メーカーから様々なタイプが販売されているので、どれが良いのか、水中に使用できるのはどれなのか迷ってしまうことも少なくありません。

そこでここでは、メダカ飼育におすすめの赤玉土を3つご紹介します。

赤玉土選びの参考にしてみてください。

イワモト 三本線 硬質

[イワモト] 登録商標「三本線」焼成硬質赤玉土 14L (中粒)

イワモトの『三本線』シリーズは、国内生産品の中でも特にハイグレードな赤玉土として人気があります。

園芸界隈では、何年も植え替えをせずに育てる盆栽用の土の定番になるほどの丈夫さが特徴で、硬質な赤土が取れる茨城県の平地で採掘した土を焼成して固めているので、水中でも型崩れしにくいです。

また、焼成しているので、雑菌や雑草の種が混入する心配がないのもおすすめポイントです。

GEX メダカ水景 ろ過する赤玉土

ジェックス GEX メダカ元気 メダカ水景 ろ過する赤玉土 メダカ飼育用硬質加工 バクテリア配合 2.5L

底砂でも定番になりつつある赤玉土は、アクアリウムメーカーからも販売されています。

GEXの『メダカ水景 ろ過する赤玉土』は、メダカ飼育用に開発された赤玉土です。

水中で使用することを前提に作られており、耐久性は従来の4倍近く。長期間使用しても型崩れしにくくなっています。

また、餌の食べ残しや魚のフン、枯れ葉などを分解してくれるバチルス菌を添加しているのも特徴です。
バチルス菌は元々赤玉土にも含まれているのですが、人工的に添加することでより効率的に水中の汚れを分解できます

ほかの赤玉土と比べるとやや高価ではありますが、メダカ飼育に特化した製品で使い心地は格別です。

超硬質の焼赤玉土

焼成 超硬質 焼赤玉土 中粒 10L 800℃高温殺菌

園芸用の土をアクアリウムで使用する上で気になるのが、通水性と雑菌の混入ではないでしょうか。

そんなときにおすすめなのが、焼成された超硬質の赤玉土です。

例えば加藤産業の『超硬質 焼赤玉』は、800℃の高温でしっかりと焼成されているので型崩れしにくく、長い期間通水性を確保し続けることができます
また、高温殺菌の効果で水槽に雑菌や雑草が混入する心配もありません。

超硬質の焼赤玉土は一般的な赤玉土に比べるとやや高額ではありますが、安全性や使用感を重視するならば、こちらのタイプがおすすめです。

赤玉土の選び方


メリットの多い赤玉土ですが、水槽用の底砂やソイルと比較すると、水中での耐久性が弱く崩れやすいです。
粉になってきたからと言ってすぐに影響が出るわけではありませんが、形が崩れるとメリットである多孔質や通水性が失われてしまうため、水質に影響が出る前に交換するようにしてください。

また、水中で使用するならば、やはり赤玉土の中でも特に硬く、粒がそろっている焼成タイプがおすすめですが、焼成タイプは値段が高めなので、たくさんの飼育容器を管理しているとコスパが悪く感じるかもしれません。

この場合は、1年程度の使い捨て割り切って安価な赤玉土を使用するのも一つの方法です。

飼育スタイルや管理する飼育容器の数、大きさなどに合わせて扱いやすい赤玉土を選んでみてください。

まとめ:メダカ飼育の赤玉土とは!赤玉土の効果からおすすめ製品と選び方を解説


メダカ飼育で赤玉土を使うメリットや、おすすめの商品、赤玉土の選び方などについて解説しました。

一般的には園芸用に使われる赤玉土ですが、メダカ飼育に活用できる様々なメリットがあります。
水草の育成に最適で、水質を維持しやすくなるといった効果は、特に屋外飼育で効果を発揮するでしょう。

また、ソイルなどに比べるとコスパが良いので、メダカの繁殖や品種改良でたくさんの飼育容器を管理しているときにも使いやすいです。

メダカ飼育の底床材に迷ったら、赤玉土を使ってみてはいかがでしょうか?

ほかにもメダカ飼育に関するさまざまなコラムがありますので、ぜひそちらもご覧ください。

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執筆者 アクアガーデン

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