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熱帯魚や海水魚の飼育を始めるとき、水槽を置くスペースがあまり用意できない場合は小型水槽が最適です。
ろ過フィルターやライトがセットになった『小型水槽セット』を選ぶと必要な機材を揃えやすく、アクアリウムをすぐに始めることができます。
また、小型水槽のレイアウトは、水槽内のスペースが限られているため、背丈が高くなりすぎない水草がおすすめです。
まとまりのあるレイアウトにしたい場合は、水槽内に設置するアイテムと魚の数を少なめにすることで、すっきりとしたレイアウトを作ることができます。
今回はアクアリウム初心者から飼育を開始できる小型水槽セットと、レイアウトのポイント、小型水槽を管理する上での注意点を解説いたします。
目次
プロアクアリストによるおすすめ小型水槽セットとレイアウト事例を解説
このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するアクアリストたちの経験・意見をもとに作成しています。
広い設置スペースを必要としない小型水槽は、大きな水槽に比べて安価で気負わずにアクアリウムを始められることから、初めてアクアリウムを設置する方にも人気の水槽サイズです。
しかし、小型なため入れられる水量が少ないために、管理ペースを掴むのが難しいという難点があります。
年間を通してたくさんの小型水槽に携わる東京アクアガーデンが培った経験とメンテナンス技術をもとに、おすすめの小型水槽セットとレイアウトのポイントを解説します。
小型水槽にしかないメリットと水質管理のコツを合わせてご紹介しますので、ぜひ、ご覧ください。
水槽の設置手順や熱帯魚の飼い方についてはこちら
小型水槽のメリットと水質管理のコツ
小型水槽は、大型水槽ほど場所に困らず設置できます。
また、水換えが短時間で済んだり、初期費用が安かったりなどメリットも多いです。しかし、水量が少ないことで水質と水温が変わりやすく、管理がやや難しいと感じることも少なくありません。
ここでは、小型水槽のメリットと初心者の方に実践していただきたい水質管理のコツをご紹介します。
小型水槽のメリット
小型水槽とは横幅が45cm以下の水槽のことで、一般的に販売されている水槽の中では一番小さいサイズです。小さいから本格的なアクアリウムはできないのではないか、と考える方もいるでしょう。
しかし、小型水槽でも工夫次第で美しい水景を表現することができますし、種類に制限はありますが海水魚やサンゴを飼育することも可能です。
そんな小型水槽ですが、大型水槽にはない以下のようなメリットがあります。
- 省スペースで設置できる
- 水換えや掃除が短時間で済む
- 初期費用が安い
水槽自体が小さいため、場所に困ることなく設置できます。居住スペースを圧迫せず、アクアリウムを楽しめる点は大きな魅力です。
総水量が少ないので水換えが短時間で済みます。コケ掃除をする際も、水槽の下部まで簡単に手が届きますので、きれいに保ちやすいです。
そして、大型水槽よりも初期費用が安いことから、初心者の方でも抵抗なく始めることができます。
小型水槽の水質を管理するコツ
小型水槽の注意点は水量が少なく、水質と水温が変わりやすいことです。
例えば、大・小2つのバケツに水を入れ絵具をたらすと、小さいバケツの方が速く色付きますし、熱湯を入れると水温が急上昇します。
同様に小型水槽は大型水槽と比べると、少しの魚のフンや食べ残しで水が汚れてしまいます。また、水換えの際に新しい水を入れると水温が変わりやすいです。
とはいえ、次の3つのコツを意識することで、きれいな水槽を維持することができます。
- 水換えの頻度を高める
- 生体は少なく
- 餌を与えすぎない
水が濁ったり、コケが発生したりなど、水質が悪化しがちな場合は水換えの頻度を高めます。多量の水を換えてしまうと水質が急変してしまいますので、一度に交換する水量は変えず(全体の1/3が目安)頻度だけ高めましょう。
小型水槽の水換えにつてはこちらの動画で解説しています。
餌を与えすぎると水質が悪化しやすいため、控えめがおすすめです。
生体の数が多ければ餌の量が増え、フンや食べ残しも多くなりますので、イメージよりも少なめの匹数のほうが管理しやすいです。
小型水槽に合った生体の数については、後ほど詳しく解説します。
水温を一定に保つには、夏場はクーラーの効いた部屋に水槽を置いて外気による水温の変化を減らすこと、冬場は水槽用ヒーターで温度を管理することで、水温の変化を抑えることができます。
初心者におすすめ!小型水槽セット5選
初めて小型水槽を購入するときには、小型水槽セットがおすすめです。
飼育に必要な機材が一式そろっているため、その日のうちに水槽を設置することができます。
水槽の大きさや価格はもちろん、照明・ヒーターの有無やろ過フィルターの静音性能など、セットによって特長がありますので、
- 初期費用を抑えたい
- 熱帯魚を飼育したい
- 寝室に置いて静かに楽しみたい
といった目的に応じて選ぶと失敗せずに済みます。
ここでは、小型の水槽セットをを厳選して5つご紹介します。
■寿工芸 クリスタルキューブ 300 LEDセット
寿工芸の「クリスタルキューブ 300 LEDセット」は30cm水槽に外掛け式フィルターと高輝度LEDライトがセットになった小型水槽セットです。
全辺30cmの正立方体の水槽は、すっきりとした印象で高い鑑賞性を備えています。
また、ガラス蓋が付属しているため、水槽から飛び出してしまうことのあるラスボラ系などの熱帯魚を飼育したいときにも安心です。
ただし、ヒーターやクーラーは付属していないので、必要に応じて別途買い足す必要があります。
■寿工芸 レグラスF400SHB FLEDライトセット
寿工芸の「レグラスF400SHB FLEDライトセット」は幅40cmの水槽に、外掛け式フィルターとLEDライトがセットになった商品です。
40cm幅の水槽というと小型水槽の中ではやや大きめに感じるかもしれませんが、奥行きが16cmのスリムタイプなので、置き場所にはさほど困る事はないでしょう。
ガラス面をつなぐシリコンにブラックを採用しており、引き締まったシックな水槽にしたい方におすすめです。ダークカラーを基調とした部屋にもよく合いますし、格好良いインテリアとして活躍してくれるでしょう。
こちらもヒーターやクーラーが付属していないので、お好みの機種を買い足してからアクアリウムを始めましょう。
■寿工芸 プログレ450 9点LED
寿工芸の「プログレ450 9点LED」は、45cmサイズの水槽本体に、上部フィルター、LEDライト、ヒーターなどがセットになった豪華な水槽セットです。
飼育に必須な機材の他にも、水槽の雰囲気づくりに生かせるバックスクリーンや、水槽の蓋、カルキ抜きなどもセットに含まれているため、このセットを用意するだけですぐにでもアクアリウムを始めることができます。
水槽本体は正面の角が丸くなっている曲げガラスが採用されています。曲げガラスは水槽内の圧迫感が少なく、高いインテリア性を備えているのもおすすめのポイントです。
■ジェックス グラステリア250 6点セット フィルター付
ジェックスの「グラステリア250 6点セット フィルター付」は、水量が7.5リットルと少なめですが、小規模からアクアリウムを始めたい方に最適なサイズです。
フィルター付きですが、照明やヒーターは付属していませんので、適合サイズを確認しながら、ヒーターや照明を買い足しましょう。
■ジェックス サイレントフィット300 水槽セット 静音・省電力フィルター付
ジェックスの「サイレントフィット300 水槽セット 静音・省電力フィルター付」は、静音・省電力効果が期待できる水槽セットです。
特に静音性に力を入れている商品で、寝室に置いてもフィルターの稼働音が気になりません。就寝時に家電の稼働音が気になる方は、静音性能が高いものをおすすめします。
照明やヒーターは付属しておりませんので、別途購入する必要があります。
初心者からの!小型水槽のレイアウトポイント
小型水槽の中の限られたスペースでレイアウトを行うならば、レイアウト素材を少なめに配置することがポイントです。
水草や流木、岩組を使った水景は大変美しいものですが、置きすぎてしまうとごちゃごちゃとしていて、まとまりのない水槽になってしまいます。
また、水草を入れたいときは、小型水槽向けのあまり大きく成長しない水草を選びましょう。
ここからは、小型水槽のレイアウトのポイントをご紹介します。「レイアウトにこだわった小型水槽を作りたい」という方は参考にしてみてください。
■小型で丈夫な水草を使う
小型水槽は中型~大型の水槽と比べて、水温の変化が激しいです。
魚だけでなく、繊細な水草にとっても水温の変化は悪影響になります。また小型水槽に設置できる照明は、光量が弱かったり水草が成長しやすい波長があまり含まれていなかったりすることもあるため、強い光を必要とする水草は育成しづらいです。
レイアウト環境を長期間維持するためにも、
- アヌビアス・ナナ
- アナカリス(オオカナダモ)
- マツモ
など、特殊な環境でなくても育成でき、なおかつ水質や水温の変化に強い丈夫な水草を使用しましょう。
■活着済みの水草を使う
小型水槽はレイアウトスペースが小さいので、流木や石を置くと水草を植える底床面積が狭くなります。
そのような場合は、流木や石に水草を活着させて使用するのも1つの方法です。テグスやビニールタイを使って流木や石に水草を固定することで、しばらくすると根付いて離れなくなります。
水草が流木や石から生える形でレイアウトできますので、底床面積を圧迫することもありません。特に流木の場合は、水草を活着させたものを1つ入れるだけで、自然な雰囲気を作りやすいです。
水草の活着が手間な場合は、活着済みのものを購入することができます。あく抜きの手間が必要なく、水槽に入れるだけでレイアウトできますので、初心者の方にもおすすめです。
■少数アイテムでレイアウトする
水槽内の空きスペースを気にしてレイアウトアイテムを入れ過ぎてしまうことがあります。
あまりアイテムを多く設置すると、まとまりのないレイアウトになりやすいです。また、水草は植えた当初は少なく見えたとしても、いずれ成長しふさふさと茂るようになります。成長した水草がスペースを圧迫し、魚の泳ぐ場所がなくなってしまうことも少なくありません。
そして、魚も大きく成長していきます。
レイアウトするときは、水草や熱帯魚が大きくなった姿をイメージしながら行うと失敗しづらくなります。
最初は小さなレイアウトアイテムを1~3個程度にとどめておく方がスペースに余裕のある水槽を作りやすいです。レイアウトアイテムや水草は後から追加することもできます。
水槽内のものが少ないとメンテナンスがしやすいメリットもあります。
水槽管理に慣れる感覚で、まずはお手入れしやすい水槽作りをイメージして設置すると良いです。
■大きな素材は使わない
高さや幅のあるタイプの小型水槽では、「大きな流木や石を置きたい」という方もいます。
しかし、小型水槽内に大きなアイテムを置くと、観賞する際に圧迫感を与えるだけでなく魚などの生体が泳ぐ場所が激減してしまいます。
小型水槽のレイアウトをきれいに見せるためには小さいアイテムを選び、生体が泳ぐことのできる場所を確保することが大切です。
■魚は入れすぎない
小型水槽はサイズが小さく水量も多くありませんので、多くの生体を入れることができません。
目安は、『水量1Lにつき体長1cmの魚を1匹』です。
メダカやアカヒレ、ネオンテトラといった小型魚は水を汚しやすい魚ではありませんので、1Lにつき1匹でも問題ありません。とはいえ、生体の数は少なければ少ないほど水が汚れにくいため、水換えや掃除などの管理が楽になります。
小型水槽で飼育しやすい熱帯魚はこちらの動画で解説しています。
入れる生体の大きさにもよりますが、魚の場合は多くともはじめは5匹程度にした方が失敗することが少ないです。もう少し数を増やしたい方は管理に慣れたうえで、水が濁ったりコケが発生したりしないことを確認してから追加するようにしましょう。
ろ過能力に余裕があればもう少し増やしても問題なく管理できます。
小型30cm水槽のレイアウト例5選
ここからは、東京アクアガーデンが手掛けた30cmサイズの小型水槽のレイアウト例をご紹介します。
レイアウトのイメージが浮かばなかったり、レイアウトアイテムがわからなかったりする場合に参考にしてください。
初心者の方でも実践しやすいシンプルなレイアウトを厳選しました。
■水草と流木を使った一体感のあるレイアウト
水槽の上部まで流木と水草を設置した、まとまりのあるレイアウトです。
存在感がありますが、レイアウトアイテムを1ヶ所にまとめることで魚の泳ぐスペースを確保しています。水草の種類や流木の数が少なくても立体的に配置することによって、きれいな水槽になります。
配管をさりげなく隠しているのもポイントです。
■魚の泳ぐスペースを意識したシンプルなレイアウト
こちらの水槽では、魚がゆったりと泳ぐことのできるスペースを確保することを優先しています。
水草の本数を最低限に抑えているものの、高さのある流木を中心に置くことで寂しさを感じさせることなくレイアウトの存在感を出しています。レイアウトアイテムが少ないため、水換えやコケ掃除の手間もかかりません。
■流木中心の落ち着いたレイアウト
水草は少なめですが、落ち着いた雰囲気があります。アヌビアスやミクロソリウムなど、育成が簡単で成長も遅い水草を使っていますので、トリミングの手間をかけず楽しむことができます。
■水草・流木・石のバランスを意識したレイアウト
水槽の中心に水草と流木、石を配置したバランスのよいレイアウトです。
レイアウトアイテムが多いにもかかわらず、細身の流木や小ぶりな石を選択するによって狭いを印象を与えず一体感を出しています。
■ボリュームある水草が見応えあるレイアウト
水槽の管理に慣れレイアウトにこだわる余裕が出てくると、水草を中心とした見応えある水槽を作ることができます。
小型水槽にしては大ぶりな流木ですが、水草をバランスよく配置することで圧迫感を感じさせません。配置が少し難しいものの、育成が難しい水草は使用しなくても十分に密度を指すことができます。
本格的なレイアウトに挑戦してみたい方は、参考にしてください。
まとめ:初心者向き小型水槽セット!おすすめな理由と水槽レイアウト事例
今回は初心者の方におすすめの小型水槽セットとレイアウトについて解説しました。
これからアクアリウムを始める初心者の方は、飼育機材が一式そろった「小型水槽セット」がおすすめです。機材を選ぶ手間もなく比較的安価ですので、気軽に始められます。小型水槽は居住スペースを圧迫する心配もありません。
レイアウトは生体や使用するアイテムの数を最小限にとどめるのがポイントです。大きすぎるアイテムは圧迫感があり、泳ぐスペースがなくなるので使用を避けましょう。
小型水槽の管理方法やレイアウトにつきましては、この記事以外にもご紹介しておりますので、ぜひ、参考にしてください。
東京アクアガーデンではアクアリウムの飼育情報やお悩み解決法をYouTube『トロピカチャンネル』で動画で配信しています。
ぜひ、チャンネル登録をよろしくお願いいたします。
小型水槽セットについて良くあるご質問
小型水槽の選び方は?
例えば、同じ横幅の水槽でも奥行や高さが異なれば総水量はかなり変わります。
まずは、ろ過フィルターなど機材が適合しやすい水量の入がサイズの水槽を選びましょう。
小型水槽のメリットとは?
- 大きなスペースを使用しない
- 水換えが楽
- どんな場所でも楽しめる
このように、小型だからこその手軽さが最大のメリットです。
水量が少ない分、水温や水質が変動しやすいので、運用にはこまめな観察と管理が必要です。
小型水槽で飼育できる生き物とは?
- 小型魚(ネオンテトラ、メダカなど)
- 小型エビ(ビーシュリンプなど)
- 水草(小型~中型程度)
- 貝類
大きく成長しすぎない生き物も飼育が可能です。設備を整えれば、複数の魚種との混泳を楽しむこともできます。
小型水槽におすすめのろ過フィルターは?
下記のろ過方式がおすすめです。
- 外掛け式
- 投げ込み式
- 外部式
- 底面式
- スポンジフィルター
水量に適合した機種を選びます。迷ったときは水槽セットを購入するのもおすすめです。
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