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水草水槽は工夫次第で様々な情景を生み出せる魅力あふれるアクアリウムです。そんな水草水槽においても掃除などのメンテナンスは必須ですが、掃除のたびにレイアウトを崩してしまって残念な思いをしている方はいませんか。
そのような方は、適切な道具を揃えて手順を意識して掃除をしてみることをおすすめします。使いやすい道具が手元にあるうえで、あらかじめ手順を決めておけば、メンテナンスの効率はかなり違ってきます。
ここでは、水草水槽の掃除に必要な道具やレイアウトを崩さずに掃除する方法などをご紹介します。
水草水槽における掃除の必要性とその内容
コケ取り用の生体に魚を入れていない水草水槽においても、水槽の掃除などの定期的なメンテナンスは欠かせません。エビ類や貝類を入れて発生するコケを食べてもらい、別途に餌を与えずに管理していていても、彼らがコケを食べているということは当然ながら排せつをします。
メンテナンスをしないでいると、その排せつ物が底床材の隙間などに溜まっていき、水質を悪化させてしまいます。また、水草の枯れ落ちた部分をそのまま放置しておくことでも、水質の悪化を招いてしまいます。
メンテナンスの内容としては一般的な熱帯魚の飼育と同様で、水槽内壁や底床材の掃除と水換え、フィルターなど周辺機器の手入れなどです。これらに加えて、水草水槽の場合は「トリミング」が必要になります。
トリミングとはレイアウトを維持する目的や、通水性と光量の確保のために、水草の増えすぎた部分を切除する作業です。トリミングの際は一般的に水草用のトリミングハサミを使用しますが、もちろん普通のハサミでも代用できます。
ただし、普通のハサミは潤滑油などのオイルが使用されている場合があり、オイルが溶出すると水草に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、切れ味が悪いハサミを用いると水草の組織細胞を余計に潰してしまい、トリミング後に水草を弱らせてしまう場合があるので注意してください。
レイアウトを崩さない水草水槽の掃除方法
用意する道具
水草水槽の掃除に必要な道具は、主に以下の物が挙げられます。
- スポンジ
- スクレーパー
- トリミングハサミ
- ピンセット
- アミ
- プロホースなどのクリーナー
- バケツ
- 雑巾
スポンジとスクレーパーは壁面の掃除にあると便利です。また、小さなアミを用意しておくと水中のゴミを効率よく取り除けます。
クリーナーは底床材の掃除に使用するもので、代表的な製品に「水作 プロホース」があります。クリーナーは、レイアウトを崩さずに効率よく掃除を行うためには必須とも言える道具ですが、水槽のサイズ次第ではスポイトでも問題ありません。
それから、掃除中は水がこぼれることも普通なので、雑巾などの水を拭き取れるものも用意しておきましょう。
掃除方法
- 水槽内壁のコケや汚れを落とす
- 水草のトリミング
- 不要な水草や枯れた部分の除去
- 水中のゴミをアミで取り除く
- クリーナーをかけつつ換水
- 減った分の水を補充
- レイアウトの微調整
まずは、水槽内壁の掃除を行います。底床材より上の部分は普通のスポンジでも良いですが、100円均一ショップなどで手に入るメラミンスポンジで擦ると奇麗に汚れを落とせます。底床材で埋まっている壁面は、スクレーパーを差し込んで擦るとレイアウトを崩さずに掃除が可能です。
次に、水草のトリミングを行い余分な部分を除去します。この時、切除した有茎草などを再利用したい場合は、必要に応じて差し戻しを行ってください。
そして、増えすぎて不要になった水草や枯れてしまった部分を取り除いて、水中に漂っているゴミを目が細かく小さなアミを用いて掬い取っておきましょう。
特に、メラミンスポンジを使用した際は、消しゴムの消しカスのようなものが発生し、水中に残しておくと水質を悪化させてしまうので注意してください。
ここまでの作業が完了したら、底床材の掃除に取り掛かります。クリーナーを用いて底床材の間に入り込んでしまった排せつ物などのゴミを吸い出しましょう。水草の間もプロホースなどの先端を差し込み、細かいゴミを吸い出します。
その後、減った分の水をカルキ抜きをした水道水で補充して、水草の新規植栽などレイアウトの微調整を行えば完了です。
底床材にソイルを使用している場合
ソイルは土を焼き固めたもので、水草の生育に適した性質を持っているので、水草水槽では一般的に用いらている底床材です。ソイルは強い力を加えると崩れてしまうので、掃除する時には注意が必要ですが、基本的な掃除方法は同一です。
やはり、プロホースなどのクリーナーを使用してゴミを除去しますが、他の底床材の場合よりも吸い込む力を弱めに調節して、ソイルが崩れないように掃除をすると良いでしょう。それでも、ソイルには寿命があるので徐々に崩れてしまいます。
崩れてしまうと泥状になりますが、この状態になると交換が必要です。なぜなら、崩れて泥状になったソイルを放っておくと、水槽底部の通水性が著しく悪化して止水域が生じ、嫌気性のバクテリアが繁殖して水槽内に猛毒の硫化水素が発生する恐れがあるからです。
その他にも、水質調整作用などの付加価値を目的に導入しているものについては、時間経過とともにその効力が低下していくので、効果が感じられなくなったら交換が必要です。ソイルの寿命については、入れている水草の量などの飼育環境にも大きく左右されますが、1年ほどと言われています。
ただし、ソイルに負担がかかりにくい環境では、3年以上が経過しても問題が生じないこともあるようです。とにかく、ご自身の育成環境の維持に、不適切な状態になりましたら交換を行ってください。
ソイルを交換する際は残念ながらレイアウトを除去し、水槽をリセットしなければなりません。水槽のリセットにはかなりの労力を要するので、水草水槽を始める際は底床材の選定や底床材に植えるか否かなど、メンテナンス性も考慮してからセッティングすると良いでしょう。
まとめ:レイアウトを崩さずに水草水槽を掃除する方法について
水草水槽のメンテナンス方法は基本的には熱帯魚水槽と同様です。ただ、水草水槽の場合はトリミングが必要になるので、それ用にハサミを用意しておいてください。
レイアウトを崩さないように掃除しようとすると、最大の障害になるのが底床材のメンテナンスになると思いますが、クリーナーを使用することで解決できます。
床材にソイルを導入している場合でも同様に掃除が可能ですが、ソイルが崩れてしまわないよう力加減には注意してください。
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