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キャメルシュリンプとは!特徴と飼い方、混泳のポイントを解説します

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キャメルシュリンプは、赤と白模様と山型の背、そして大きな目が特徴の小型海水エビです。
水槽内のお掃除生体としても活躍します
体長は約6cmほどですが、温和で海水エビとしては珍しく複数匹でも飼育可能なので、広い水槽のお掃除もサポートできます。

このコラムでは、キャメルシュリンプの特徴から飼育環境、長生きさせるためのコツなどを解説します。

キャメルシュリンプの特徴

(海水魚)エビ キャメルシュリンプ(5匹) 北海道・九州航空便要保温

キャメルシュリンプは、別名「スザクサラサエビ」と呼ばれる美しい赤と白の模様が特徴のエビで、インド洋から西部太平洋にかけて広く分布しています。
背がラクダのコブのように高くなっていることから「キャメル」という流通名がつきました。

ここでは、キャメルシュリンプの寿命などについて詳しく紹介します。

体長・寿命

キャメルシュリンプの体長は約6cmほどで、寿命は一般的に2~3年とされていますが、飼育環境や管理方法によっては5年以上生きることがあり、体長からすると長生きなエビです。
餌の管理をしっかり行うことで、長生きさせることが可能です。

また、海水生のエビでは珍しく、複数匹で飼育することが可能なので賑やかな水槽に仕上げられます。
温和な性格なので、キャメルシュリンプを襲うような肉食性な魚種以外となら、混泳も容易です。

主には岩の上にいることが多く、多孔質なライブロックの上で餌を探しながら活動します。

キャメルシュリンプはお掃除生体

海水魚が食べ残した餌や、水槽に発生した藻類やカーリー(セイタカイソギンチャク)を好んで食べる性質から、お掃除生体としても人気です。

カーリーは繁殖速度が速く、あっという間に水槽内で広がってしまうので、食欲旺盛にカーリーを食べてくれるキャメルシュリンプは救世主的な存在と言えるでしょう。
藻類もそこそこ食べるので、水槽環境をきれいに保つことを目的として導入する飼育者も多いです。

キャメルシュリンプに向く水槽環境

キャメルシュリンプを上手く飼育するためには、水槽とフィルターの選び方や、水温・水質管理などのポイントがあります。

キャメルシュリンプの水槽・ろ過方式

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キャメルシュリンプを飼う水槽選びでは、エビが快適に過ごせる広さを確保することが大切です。
キャメルシュリンプ自体は小型エビなので、30~45cm程度の水槽でも飼育可能ですが、混泳させる場合は60cm水槽以上が向いています。

そもそも、キャメルシュリンプを導入する大きな理由は、コケ(藻類)やカーリーを駆除するためであることが大きいです。
そのため基本的には海水魚と混泳飼育するため、なるべく余裕のある水槽サイズが望ましいでしょう。

ろ過フィルターは外部式フィルター、上部式フィルター、オーバーフロー式ろ過が向いています。
混泳魚にあわせて水槽サイズや濾過方式を選ぶのが良いです。

キャメルシュリンプの隠れ家として、ライブロックや土管を置いて隠れ家を作りましょう。

エビが安心して過ごせる環境を作ることが、長い寿命につながります。

水温・水質管理

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キャメルシュリンプは、水温20~28度ほどまで耐えられますが、他の混泳生体のことを考え、25度程度に維持しましょう。

水質として、pHは8.0~8.3程度、比重は1.020~1.026までがキャメルシュリンプの飼育に向いています。
元気かどうかなど、活性状態を混泳生体の併せて確認しつつ、水質を調整しましょう。

混泳について

キャメルシュリンプはインド洋から西部太平洋に分布しており、さまざまな海水魚と一緒に飼育することができます。

  • クマノミ
  • スズメダイ
  • イシモチ
  • ニザダイ など

ただし、エビを混んで食べるヤッコやフグなどの魚種と一緒に飼うと襲われてしまうことがあります。

また、イソギンチャクやサンゴを食べるため、サンゴ水槽での飼育には向きません。海藻類も齧ってしまいます。
キャメルシュリンプは小型ですが食欲は旺盛なエビなので、注意しましょう。

サンゴ水槽でない場合も、餌はしっかりめに与えるのがおすすめです。


エサについて

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キャメルシュリンプは雑食性で、『メガバイトレッド』のような肉食性の餌を与えます。

また、海水魚の食べ残しも食べることができますが、それと水槽に生えてくる藻類、カーリーだけでは餌が足りません。
週に1回程度、人工飼料与えましょう。

定期的な水換えと掃除

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キャメルシュリンプだけでなく、海水魚の飼育において、水質維持は大変重要なことです。
海水水槽では硝酸塩ができるかぎり検出されないことが理想なため、水換えは週に1回、水槽の3分の1程度を交換しましょう。

水換えの際には、アクセサリーや配管についている汚れもキレイにすることで、水槽の鑑賞性を上げることができます。

キャメルシュリンプは病気にならない?長生きさせるコツとは

【海水魚・エビ】 キャメルシュリンプ ■サイズ:3cm± (4匹)

キャメルシュリンプは比較的病気に強く、病気の心配はほとんどありません。

しかし、水質や水温が急に変化すると、ストレスがかかりダメージを受けてしまうことがあります。

長生きさせるためにはまず、導入時の『水温合わせ』『水合わせ』はしっかりと行いましょう。
導入直後に死んでしまうのは、この2つが十分にできていないときです。

水温合わせは20分ほど、水槽にキャメルシュリンプの入ったパッキング袋を浮かせます。
水合わせは、専用器具が無くてもできますが、水合わせキットがあるとべんりです。
貝沼産業 水合わせキット

また、水槽用ヒーターや水槽用クーラーで水温管理を行うのですが、水換え時に水温が急変してしまわないように、水換え用水は給湯器などで水温を飼育水と合わせます。
そして飼育水を注ぐときは、落水点に手を添えて、水槽内の底砂などを巻き上がらせないようにしましょう。

なにげないことですが、水槽の底砂にはさまざまな菌が生息しており、砂と共に水中に出てしまうことがあります。
想定外の菌が水中に増えることで生体が病気になってしまうこともありますから、注意しましょう。

脱皮について

キャメルシュリンプは甲殻類なので脱皮します。
脱皮直後は殻がまだ柔らかく、さらに体力も大幅に消耗しているので、隠れられる場所を必要とします。

水槽レイアウトは、ライブロックでアーチを作るなど、キャメルシュリンプに向いている「隠れ家」を作りましょう。
そうすることでストレスを軽減し、キャメルシュリンプが長生きしやすくなります。

まとめ:キャメルシュリンプとは!特徴と飼い方、混泳のポイントを解説します

キャメルシュリンプは複数匹でも楽しめる、かわいらしく魅力的なエビですが、大食漢な一面を持ちます。
そのため、水槽やフィルターの選び方、水質・水温管理、エサや水換えなどのポイントを押さえて、エビが快適に過ごせる環境を整えましょう。

また、導入時の水合わせに気を付けることで、エビの健康を維持し長寿命を実現することができます。
脱皮もしますので隠れ家は十分用意してあげましょう。

基本的に飼育は容易なエビですが、基本的なポイントに気を付けながらキャメルシュリンプの飼育を楽しみましょう。


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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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