コリドラス・アトロペルソナータスとは!似ている種類と飼育方法を徹底解説
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コリドラス・アトロペルソナータスについてをご紹介します。
小型ナマズの仲間である熱帯魚のコリドラスは、ペルーやエクアドル、ブラジルなど南米原産の種が多く存在します。
そのなかで、アトロペルソナータスは、独特な模様や小型で可愛らしい姿から人気を集めています。
このコラムでは、アトロペルソナータスに似た種類、飼育方法や混泳魚などについて解説します。
ぜひ、ご参考にしてくださいね。
目次
プロアクアリストの意見をもとにコリドラス・アトロペルソナータスについて解説
このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
少し変わったコリドラスとして人気のアトロペルソナータスは、実は2タイプに分類されている魚種です。
白く明るい体色は、底物のなかでも映える存在と言えます。
ここでは、アトロペルソナータスについてをご紹介します。
コリドラス・アトロペルソナータスとは
細かなスポット模様と、アイバンドが特徴でかわいらしい姿をしています。
最大体長は約5cmほどと、コリドラスのなかでもやや小型で、鼻先(吻)が短い『ショートノーズ』タイプの魚種です。
別名「ショートノーズシクリ」や「コリドラス・カネイ」とも呼ばれますが、この2つは厳密には別種です。
よく見るとそれぞれに異なった特徴がありますが、模様の系統が似ていることからアトロペルソナータスとして流通しています。
アトロペルソナータスの仲間
アトロペルソナータスは1と2と呼ばれるタイプがおり、区別されています。
似ているけれどそれぞれに異なる特徴を持っている2種と、よく似ている1種をご紹介します。
コリドラス・アトロペルソナータス1
コリドラス・アトロペルソナータス1は、ペルー・ナナイ川やエクアドル・ティグレ川原産のコリドラスです。
「ショートノーズシクリ」とも呼ばれるのはこちらです。
しかし、後述するアトロペルソナータス2は実は別種なので、本当の意味での本種はこちらと言えるでしょう。
体長は約5~6cmほどです。
背ビレが黒くなくスポット模様の間隔が広く、白さが際立ちます。
明るめの底砂を使用すると、美しい体色を引き立たせることができるのでおすすめです。
ワイルド種なので導入時にはデリケートな側面を持ち、特に硝酸塩の蓄積に敏感なので、メンテナンス頻度には注意しましょう。
以下のポイントに注意しましょう。
- 水換えの頻度を多めに管理する。
- 温和な性格で混泳に向いているが、コリドラス以外の生体との相性には注意。
アトロペルソナータス1は、基本的にコリドラス同士であれば混泳が可能ですし、他の小型熱帯魚とも相性が良いため、バラエティ豊かな水槽を作れます。
アトロペルソナータス1とアトロペルソナータス2を一緒に飼育するのもおすすめです。
ただし、コリドラス以外の生体との相性には注意が必要です。基本的にコリドラスから攻撃を仕掛けることは少ないですが、他の熱帯魚に餌を横取りされるなどの攻撃をされることがあります。
十分に相性を調べてから混泳させることが大切です。
コリドラス・アトロペルソナータス2
ペルー、ブラジル原産で、明るめの白地にアイバンドと細かいスポットが入り、背ビレは黒く染まります。
「コリドラス・カネイ」と呼ばれるのはこちらのタイプです。
アトロペルソナータス1と比較すると、より繊細なスポット模様を持ち、スポット模様の密度が高いのが特徴です。
厳密にはカネイが正しい種類名で、アトロペルソナータスのそっくりさんと言えます。
ちなみに、アトロペルソナータス2は1よりも丈夫で飼育しやすいです。
飼育に関しては、基本的な熱帯魚飼育の設備が整っていれば、特に問題ありません。
また、アトロペルソナータス2は古くからスポット系コリドラスの人気種として知られており、個体によって模様のバリエーションが豊富です。
コリドラス・アトロペルソナータス2の飼育にも、砂粒の細かい底砂と明るめの照明を使用することがポイントです。より美しいスポット模様を楽しむことができます。
また、多くの魚種と混泳相性も抜群で、グッピー、プラティ、テトラ、ラスボラなどの小型魚とも混泳できます。
飼育環境は水温24~27度が適しています。アトロペルソナータス1と同様、アトロペルソナータス2も水質に敏感ですが、適切な管理を行うことで容易に飼育することが可能です。
1よりも敏感ではないので、初心者でも飼育に挑戦できる魚です。
似ている魚種:コリドラス・シクリ
コリドラス・シクリは、ペルー・ナナイ川原産のコリドラスで、スポット模様とアイバンド、そして白い体色を持ちます。
アトロペルソナータス1によく似ていますが、シクリは鼻先がやや長い「セミロングノーズ」タイプです。
また、体長約7cmと大きいため、見分けることができるでしょう。
飼育環境によっては体色が変わることがあり、飼育環境によっては茶色っぽくなることがあります。
白さを保ちたい場合は、白砂を使用すると良いでしょう。
コリドラス・シクリは、他のコリドラス種や熱帯魚との混泳に向いています。
シクリはアトロペルソナータス1と混泳させることも可能ですが、シクリ自体の飼育難易度が初心者向けではないため、十分に水合わせなどを行いましょう。
新規導入直後には「シクリ病」と呼ばれる病気が出やすい傾向にありますので、導入直後は注意深く様子を確認するのが良いです。
アトロペルソナータスの飼育方法
アトロペルソナータスの飼育方法は、基本的に他のコリドラスと一緒です。
ただ、導入時は弱りやすいのでいつも以上に、健康状態を確認しながら飼育しましょう。
水槽サイズとフィルター
5cmほどと小型な魚種なので、30cmキューブ水槽から飼育できますが、広めの45cm水槽~60cm水槽以上がおすすめです。
底床付近に生息するため、横幅が広い方がコリドラスたちの行動範囲が多く確保できるからです。
得意な水質は他のコリドラスと同じく弱酸性~中性程度で、体長が同じくらいなら他種のコリドラスと混泳できます。
おすすめのろ過装置は外部式フィルターと上部式フィルターで、水流は強すぎないように調節しましょう。
27度を超えるような高水温には弱いので、水槽用クーラーを設置できる外部フィルターが最もベストと言えます。
水槽用クーラーの設置が難しい場合は、エアコンで室温を管理してあげましょう。
おすすめの水草と混泳
水草は活着性のものならコリドラスが掘り返してしまうこともなく安心して育成できます。
アトロペルソナータスは小型で大人しいコリドラスなので混泳にも向いており、穏やかな小型魚との混泳相性も抜群です。
そのため、色とりどりの熱帯魚と一緒に飼育することで、見た目にも楽しい水槽が作れます。
- ネオンテトラ
- カージナルテトラ
- ラスボラ・エスペイ
- エンゼルフィッシュ
- グラミー
- プラティ
- プリステラ など
また、他の南米原産の魚との相性も良いことが多いため、アマゾン川域をイメージした水槽を作ることも楽しいでしょう。
まとめ:コリドラス・アトロペルソナータスとは!似ている種類と飼育方法を徹底解説
コリドラス・アトロペルソナータスは、美しい小型ナマズです。
アトロペルソナータス1とアトロペルソナータス2の違いや、他の似た種類のコリドラスとの飼育方法についても理解しておくと、さらにアクアリウムの奥深さを感じる事ができるでしょう。
似ているようで違う種類、というのは熱帯魚ではよくあることです。
それぞれに良さがあります。
アトロペルソナータス1は飼育難易度が高めなので、アトロペルソナータス2から飼育を始める、という方法もおすすめしたいところです。
ちょっと変わった可愛らしいコリドラスにご興味がある場合は、ぜひ、アトロペルソナータスも飼育の候補に入れてみてください。
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