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コリドラスの飼育方法!種類・品種から飼育に必要な設備や餌も解説

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コリドラスは南米原産のナマズの仲間で、丸みのあるかわいらしい姿を持ち、様々な熱帯魚と混泳もできる人気の熱帯魚です。

観賞魚としても種類が豊富でバリエーションに富んでいるなど、コレクション性も高く、人気ポイントの一つになっています。

アクアリストの中には単なるタンクメイトに留まらず、コリドラスのみを集めて飼育する愛好家もいるほどです。
ここでは、コリドラスの特徴や魅力、種類や飼育法、病気についてなどをご紹介します。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとにコリドラスの飼育方法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

コリドラスは可愛らしい泳ぎ方と愛嬌ある表情で人気の小型ナマズです。
東京アクアガーデンの水槽でも度々導入されており、お客様からもご好評をいただいています。

ここでは、コリドラスの飼育方法を解説します。

熱帯魚の飼い方や必要なアイテム、水槽設置方法についてはこちらをご覧ください。
熱帯魚の飼い方

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コリドラスとは

コリドラスの特徴と魅力、価格

コリドラスはナマズ目に分類される小型淡水熱帯魚です。原産地は南米で、多くの品種がアマゾン川水系に生息しています。
ナマズの仲間だけあり、頭部が大きめで、小型種のため全体的にずんぐりとしており、コロッとした外見から「かわいい熱帯魚」として人気です。

体長は成魚でも最大6cm前後で、温厚な種類なら他の小型魚との混泳に向いています。
そして、水槽の中でなぜか一直線に列を作ったり、底砂を鼻先で「もふもふ」したり、空気を吸うために水面へ上昇していくなど愛嬌ある姿が魅力的です。

何でも食べる雑食性で、人工飼料から冷凍赤虫まで食べます。
水槽内の下層部分で生活するため、底に沈んだ餌の食べ残しなどを食べてくれるなど、お掃除生体としても活躍することがあります。

そうした幅広い魅力によって、多くのアクアリストから愛されている熱帯魚です。

ブリードされている品種だと数百円から購入が可能ですが、希少性のあるワイルド種だと1万円を超えることもあります。

寿命はミニコリと呼ばれる小さな種類で約2年、その他の種類で約3~5年ほどです。
可愛い見た目ですがヒレの棘条(固い部分)に毒を持っているので、素手を水槽に入れる際など、取扱いには注意してください。

コリドラスの種類と鼻先について

コリドラスは種類が非常に多く、現在名前が付けられていないものまでを含めると、200種類以上いると言われています。

基本的に『吻(ふん)』と呼ばれる『鼻先の長さ』でタイプ分けが行われています。

  • ショートノーズ
  • セミロングノーズ
  • ロングノーズ

という基本の3タイプがあり、そこに『ピグミー』や『エレガンス』『イルミネータス』など、鼻先以外の特徴を持った種類もいます。
細かな種類や品種が存在しているため、非常にコレクション性の高い熱帯魚と言えるでしょう。

ここではコリドラスの分類と代表的な人気の品種をご紹介します。

ショートノーズ

(熱帯魚)コリドラス・ステルバイ(5匹) 北海道・九州航空便要保温

鼻先が短い種類で、魚体のフォルムが特に丸みを帯びていて、可愛らしい印象を受けます。
コリドラスのなかでは最も品種が多いグループで、性格が温和で飼育も容易です。

混泳水槽で飼育されるのも、ほとんどがショートノーズタイプです。

代表的な品種としては「コリドラス・ステルバイ」や「コリドラス・パンダ」などが挙げられます。


セミロングノーズ

セミロングノーズは鼻の長さが中くらいで、ショートノーズと比べると体型が少しスリムな印象で、流通量はあまり多くありません。
主な品種としては「コリドラス・シクリ」「コリドラス・デビットサンジィ」や「コリドラス・ヴァージナエ」などが挙げられます。

ロングノーズ

(熱帯魚)コリドラス・アークアタス(ワイルド)(1匹) 北海道・九州航空便要保温

ロングノーズは口先が長くなるのが特徴です。ロングノーズに分類される品種は少なく、流通もあまりないタイプです。
単独かごく少数のグループでの行動を好む性質から、混泳水槽で飼育されることはありません。

代表種としては「コリドラス・シムラータス」や「コリドラス・ナルキッスス」などが挙げられます。

ピグミーなどの小型種(チビコリ)

(熱帯魚)コリドラス・ピグミー(5匹) 北海道・九州航空便要保温

「チビコリ」は成魚で体長が約3cmほどの小型の種類を指す通称です。

吻はショートノーズですが、コリドラスの中では遊泳性が高く、あちこちを群泳する様子が可愛らしい人気の種類です。

代表的な品種としては「コリドラス・ピグミー」や「コリドラス・ハステータス」などが知られています。

エレガンス

ショートノーズの中でも特に体高が高い、あるいは低いなど、特徴的な体形を持つ種類のことを指します。
ミニコリと同様に遊泳性が高いのも特徴です。

飼育法などはショートノーズと同じですが、よく泳ぐコリドラスを飼育したい方におすすめです。

主な品種としては「コリドラス・エレガンス」や「コリドラス・グァポレ」などが知られています。

イルミネータス

(熱帯魚)コリドラス・イルミネータス ゴールド(ブリード)(1匹) 北海道・九州航空便要保温

落ち着いた体色が多いコリドラスのなかで、金属質の光沢を持つ種類です。
登場当初は着色と言われていましたが、今では自然のものであると認知されています。

ゴールドやグリーン、オレンジなどの輝きを持つスタイリッシュな種類ですが、飼育はやや難しく、水質管理は徹底する必要があります。

コリドラスの飼育法

コリドラスが得意な水温・水質

コリドラスの飼育が可能な水温は20~28℃です。
年間を通して25℃前後に保てば問題なく長期飼育できます。

高温には比較的弱く30℃を超えると危険なので、夏は冷却ファンや水槽用クーラーを、冬は水槽用ヒーターで保温します。

コリドラスが好む水質は、弱酸性から中性の軟水です。pH6.0~7.0ほどの水質に保たれていれば問題なく飼育できます。
つまり、普通のテトラ系などの飼育水と好む水質が同じです。

そのため、水質の維持にあまり神経質になる必要はない魚種ですが、意外と水を汚しやすいので水槽の掃除・メンテナンスはペースを守って行いましょう。

コリドラスの水槽・ろ過フィルター

寿工芸 レグラスフラット F-450

少数のコリドラスのみを飼育するのであれば、30cm~45cm水槽でも飼育が可能です。

しかし、小型水槽は水量が少ないので、水質が安定しにくいという弱点があります。
ネオンテトラなどの他魚種と混泳させるのであれば、初心者の方には60cm水槽での飼育を推奨しています。

ろ過フィルターについては、ろ過能力が高い上部式外部式を選択すると良いでしょう。コリドラスは大食漢な品種が多く小型魚ですが水を汚しやすいからです。
水草と混泳させたい場合は、水草の成長に必要なCO2を逃がしにくい外部式をおすすめします。

コリドラスの底砂

コリドラスは底棲魚なので、飼育の際には底床材を導入すると落ち着きやすいです。

コリドラスの最適な底床材は『ボトムサンド』『田砂』や『大磯砂』などの底砂類です。

コリドラスは砂の中に口先を突っ込んでエサを探す習性があります。
飼育下でもその行動ができるようにすることでストレスの少ない飼育ができます。そのため、導入する底砂はなるべく粒の細かいものを選んでください。

一方で、水の硬度を上昇させアルカリ性に傾ける『サンゴ砂』や、崩れやすい『ソイル』などは、コリドラスの飼育には向かないです。
ソイルでは飼育できないことはないですが、餌を探すことで崩れがちになることは念頭に置いておきましょう。

しかし、実は底砂を敷かなくても、コリドラスの飼育は可能です。
底砂を敷かない理由としては下記のことが挙げられます。

  • コリドラスのヒゲを保護するため
  • 汚れを低層に溜めないため

コリドラスのヒゲは鋭角な底砂でダメージを受けて千切れることがあります。
また、低層で生活するため、底面部の汚れの影響を受けやすいです。

このような理由から、ベアタンクで飼育する愛好者もいます。

他の生体と混泳させるレイアウト水槽か、コリドラスだけの飼育水槽かなど、どんなイメージの水槽に仕上げたいかで検討すると良いでしょう。

コリドラスのエサ

コリドラスは雑食性なので何でもよく食べてくれます。
エサは人工飼料を中心に、たまに冷凍赤虫などの生餌を与えると健康的な成育が期待できます。

コリドラスはお掃除生体として飼育されることもありますが、主に、動物性の汚れを食べ、コケなどは食べません

当然、他の熱帯魚の食べ残しだけでは足りないので、必ず専用のエサを与えてください。

与え方は1日に1~2回、食べ残さない程度の量を与えます。生餌の場合はスポイトで底砂付近に撒くか、底棲魚用のエサ入れを用いると良いでしょう。
人工飼料は底棲魚用に配合された、沈下性のものを与えてください。

コリドラスの混泳について

コリドラスは温厚な品種が多いので、多様な魚種と混泳させることが可能です。特に上層を遊泳する魚種とは、お互い無関心なことが多いので混泳相性は良好です。
『カラシン』や『グッピー』などの小型熱帯魚や、『メダカ』や『アカヒレ』などが挙げられます。

一方で、底棲魚との混泳は注意が必要な場合があります。
まず、同種でも、ロングノーズは縄張り意識が強い傾向にあるので、混泳させたい場合は縄張りが重ならない十分な飼育スペースが必要です。

また、『プレコ』や『ローチ』など大きくなる魚種は、気性が荒くなる傾向にあるので混泳は避けた方が無難です。
相性が良い底棲魚としては、ロングノーズ以外のコリドラスや『オトシンクルス』などが挙げられます。

また、コリドラスは「ヘルメットのような皮膚」という名前の由来を持つほどの頑丈な魚です。
その名の通りに非常に強健な皮膚を持ちますが、肉食魚との混泳は避けましょう

水草との混泳

コリドラスは底砂を掘り返す性質があるので、根を張るタイプの水草との相性はあまり良くありません。

また、コリドラスの飼育においては底砂の掃除が大切ですが、根張りする水草を植えることでメンテナンス性を損なうことになります。

水草と混泳させたい場合は、流木などに活着させたものや、小型の鉢などに植えた状態で導入すると良いでしょう。
活着させやすい水草としてはアヌビアスナナミクロソリウムウィローモスなどが挙げられます。

コリドラス水槽のレイアウトと掃除・メンテナンス

コリドラスはある程度の水流があった方が、健康的に飼育できることが知られています。水槽の下層に水流が生じるようにレイアウトを工夫しましょう。
例えば、吐出口からでる水流を妨げないように、水草などが無いスペースを作る、などです。

低床部に広場のようなスペースを設ければ、コリドラスたちも泳ぎやすくなります。

そして、コリドラスはエサをよく食べるため、フンの量が多めです。
フンを放置しておくと底砂が汚れ、水質が悪化することが多いので底砂のメンテナンスが重要です。

底砂は市販の底砂クリーナーを使うと楽に掃除できます。
頻度としては飼育する匹数にもよりますが、1~2週間に1回は掃除するのがおすすめです。

コリドラスの病気・怪我の治療について

コリドラスも、他の熱帯魚と同じように病気にかかることがあります。

  • 尾ぐされ病(カラムナリス感染症)
  • 白点病
  • 水カビ病
  • ポップアイ(エロモナス感染症)

これらが特にかかりやすい病気です。
他の熱帯魚のように治療するのですが、ナマズ類は薬剤に過敏なため、魚病薬は基本的に使用禁止です。

そのため、推奨される方法ではありませんが1/3~1/2程度の濃度で薬浴を行うことがあります。
ただし、これは自己責任になるため、病気にさせないような、日頃の管理が大切です。

病気の他にも、下記のような体調不良や怪我が起こる場合があります。

  • 消化不良
  • ヒゲの喪失、欠け

コリドラスは見た目以上に餌を食べますが、食べすぎると消化不良になってしまうことがあります。
また、硬く荒い底砂利で怪我してしまったり、ヒゲが千切れてしまうことがあります

細目の大磯砂でも飼育可能ですが、中目の大磯砂は大変危険です。
できる限り、ボトムサンドなどの目の細かい底砂を敷いてあげましょう。

また、底砂が汚れていると細菌や有害物質が発生しやすく、低層で生活するコリドラスはダメージを受けます

軽度のうちなら、環境が改善したら再生できる場合がありますので、もし、ヒゲに不調を見つけたら、底砂掃除を徹底しましょう。

まとめ:コリドラスの飼育方法!種類・品種から飼育に必要な設備や餌も解説

コリドラスは可愛らしい姿と、丈夫で飼育しやすいことから、アクアリウムで人気の熱帯魚です。
種類が豊富で色や模様がバリエーションを楽しめるため、鑑賞性・コレクション性からアクアリウムの主役にもなれます

ナマズ類に特有のつぶらな瞳や頭が大きいずんぐりとした体形、砂をかき分けてエサを探す様子など、飽きがこない魅力があります。これからアクアリウムを始めようとしている方や、水槽の下層を彩るタンクメイトをお探しの方は、コリドラスを飼育してみてはいかがでしょうか。

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執筆者 アクアガーデン

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