魚のヒレが欠けた!理由と対処法!ヒレ欠けしている魚の購入についても解説

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前日までは問題なく元気にしていた熱帯魚のヒレが、突然欠けてしまったら誰でも慌ててしまうもの。
どこかに引っ掛けたのか、はたまた病気を発症したのかと心配になりますが、実は、魚のヒレは怪我や病気以外にも水質の変化などからくるストレスでも欠けてしまうことがあるため、異常を見つけたらまずは落ち着いて原因を探ることが大切です。
環境を改善するだけで回復することもあれば、病気や感染症などで治療をしなければならないケースもありますが、いずれの場合も対処が早いほど完治の確率は高まるでしょう。
今回のコラムでは、欠けたヒレの状態ごとに考えられる原因と対処方法・欠けたヒレを回復させる方法について解説します。
記事の後半では、購入時点でヒレが欠けていた場合の考え方についても触れていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに魚のヒレが欠ける原因と対処法を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
魚のヒレが欠けてしまったときは慌てずに状態をよく観察し、原因に合わせて適切に対処することが大切です。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、魚のヒレが欠ける原因と対処法を解説します。
魚のヒレが欠けた!理由と対処法

魚のヒレは欠けてしまっても軽度ならば、水換えや水槽内の掃除をして環境を改善するだけで回復する可能性があります。
一方、ダメージが大きいときや病気、感染症、体力の低下などが原因となっている場合は、早急に治療を行わないとそのまま衰弱してしまうことも少なくありません。
魚のヒレに異常があるときはどの様な症状が出ているのかをよく確認し、ヒレが欠けた理由に合わせて適切に対処することが大切です。
ここでは、ヒレによく出る異常ということで、
- 裂けている
- 溶けている
- 充血している
- 穴が開いている
の4つの症状について、原因と対処法を解説します。
裂けている:怪我や傷など

金魚やベタなど、ヒラヒラとした長いヒレを持つ魚種で起こりやすいのが、ヒレの裂けです。
これは怪我や傷が原因となっていることが多く、例えば、ろ過フィルターのパワーが強いと長いヒレがストレーナーに吸い込まれたり、強すぎる水流にあおられたりしてヒレが裂けてしまいます。
また、尖った流木や石に引っ掛けた、同居する混泳魚にかじられたなどの理由でもヒレが傷つきます。
対処法
ヒレが裂けてしまった時はストレーナーにスポンジを装着し、ろ過フィルターの流量を調整します。そもそも、長いヒレを持つ魚種は強い水流が苦手なので、必要に応じて魚に優しいろ過フィルターに交換することも視野に入れましょう。
また、怪我の危険があるレイアウトは撤去し、ヒレをかじるような攻撃的な魚種や個体と水槽を分けるのも良い方法です。
怪我や傷によるヒレの欠けは、根本的な原因を取り除いて定期的な水換えを行っていれば、すぐに回復します。
ただし、ヒレが裂けた箇所に白い縁取りや充血が見られる場合は、傷口から細菌に感染している可能性があるため、早急に隔離して症状に合わせた治療を開始してください。
溶けている:尾ぐされ病などの病気

ヒレの縁が白くほつれて次第に溶けていくのは、カラムナリス菌を原因とする尾ぐされ病の典型的な症状です。
そのまま症状が進行して重度になると、ヒレの大部分が消失して軟条だけが残ったようなとても痛々しい状態になります。
一方、綿毛状の白いもやが付くのは水カビ病(真菌)に感染している可能性が高いです。
どちらも、病気が進むと回復させるのが非常に難しくなるため、早期発見早期治療を心がけましょう。
対処法
カラムナリス菌由来の尾ぐされ病と考えられるときは病魚をバケツや別水槽に隔離し、『グリーンFゴールド顆粒』や『エルバージュエース』、『アグテン』などの抗菌剤で薬浴をしてください。
水カビ病の症状が出ているときは、メチレンブルー系の薬剤を使って治療を進めます。
水カビ病は、体表やヒレに付いた傷から真菌に感染して発症するため、ほかの病気の二次感染として発生することも多い病気です。
同様の症状を呈する病魚が複数出ている場合は、水槽内の環境が著しく悪化している可能性がありますので、治療と並行して水換えなどで水槽環境を改善しましょう。
充血している:細菌感染

欠けたヒレの周辺に充血がみられるときは、運動性エロモナス菌への感染が疑われます。
内出血のようにも見えるこの症状は、エロモナス菌感染症でよくみられる赤斑病のヒレに症状が出たタイプで、鰭赤病と呼ばれることもあります。
水質の悪化や水温の急変など飼育環境の悪化によって、魚の免疫力が低下した時に発生する細菌感染です。
鰭赤病や赤斑病は進行速度が速く放置していると全身に広がって治療が困難になるため、発見し次第治療を開始しましょう。
対処法
鰭赤病の症状が見られた病魚を別容器に隔離し、『観パラD』や『エルバージュエース』を使った薬浴を行います。
また、治療と並行して本水槽の水質改善を進めてください。
ちなみに、水質の急変による反応でヒレが欠けるほどではない軽い充血が起こることがあります。この場合は、水換えなどで水質を安定させて様子を見ましょう。
また、体色が薄い金魚などは元々血管が見えやすく、ヒレが充血しているように見えてしまうこともありますが、しっかり泳いでいるならば特に問題はありません。
穴が開いている:栄養失調やストレス

ベタや金魚などの繊細なヒレを持つ魚種は、水質の悪化や栄養失調が原因でヒレにごく小さな穴が空く、ピンホールという症状を見せることがあります。
対処法
穴以外に特に症状が見られず比較的元気そうなときは、まず水質を安定させて飼育環境を整えます。
同時に栄養価の高い餌を与えて粘膜の再生を促しましょう。
ただし、穴だけでなくヒレが白く溶けたり赤みが出てきたりする場合は細菌感染が考えられます。
ヒレの状態をよく観察して、溶けや赤みが見られるならすぐに薬浴を開始するのがおすすめです。
魚のヒレを回復させる方法

状態にもよりますが、欠けてしまった魚のヒレは、その後の飼育方法によって再生する可能性があります。
ここでは、魚のヒレを回復させるための3つのポイントについて解説します。
水換えと給餌を見直す
ヒレが欠損する大きな原因に、水質の悪化や不安定さがありますので、まずは水質を安定させることを第一に対処します。
魚に異変が出ているときは、毎日1/3~2/3程度の水換えを一週間継続して行いましょう。
クリーナーポンプを使って底床掃除を行い、フンや餌の食べ残しなどの有機的な汚れを取り除くのも効果的です。
また、餌が多すぎると水質の悪化が早まるため、量や頻度を見直してください。基本は、朝と夕の1日2回、1~2分で食べきれる量を目安に控えめを心がけます。
ヒレの回復には高たんぱくな餌が効果的
怪我や病気などで傷ついたヒレの回復には、消化の良い人工飼料と高タンパクな冷凍赤虫などを併用するのが効果的です。
ただし、薬浴後の回復期にあたる魚に無理に餌を食べさせると消化不良を起こす危険がありますし、高たんぱくな餌は水を汚しやすいため、量の調整は慎重に行ってください。
水温を高めにする
水温を高めに維持すると、魚の代謝と免疫力を向上させ、欠けたヒレの回復を促します。
代謝を促進する水温の目安は、対象の魚種が得意とする水温上限+1℃程度です。 1日の昇温幅を+1〜2℃に抑えながら段階的に水温を上げていきます。
この時エアレーションを併用すると、さらに魚の代謝が上がりヒレの回復に効果的です。
ただし、水温が高めの環境は菌類にとっても繁殖がしやすい環境で、エロモナス菌やカラムナリス菌などの常在菌が活性化しやすいため、いつも以上に水質の悪化に気を配る必要があります。
底床やフィルター掃除をこまめに行い、週に1回は1/3~2/3程度の水換えを実施して清潔な飼育環境を維持しましょう。
コンディショナーを使う
粘膜保護効果のあるカルキ抜き剤を使用すれば、スレ傷などを防ぎやすくなります。
例えばベタ水槽ならば『SUMA』などのベタ専用粘膜保護コンディショナーを使うと、ベタ特有の長いヒレを美しく保ちやすくなるでしょう。
また、粘膜保護剤に加えて『セラ フィッシュタミン』などのビタミンを添加できる栄養剤を用いることで、魚の食欲回復やヒレの再生を後押しすることもできます。
ヒレが欠けている魚は購入しちゃいけない?

アクアリウムショップで見かけた気になる個体のヒレが傷ついていたら、購入は控えたほうが良いのでしょうか。
ショップに並ぶ熱帯魚派、入荷時や輸送時にはどうしてもヒレが裂けてしまうことがあり、入荷して間もない頃は、多少ヒレが欠けている個体が多いのも事実です。
結論から言うと、ヒレの欠けや裂けが小さく、体表の艶・食欲・泳ぎ方が良好ならばそれほど気にすることはなく、購入しても問題ないことが多いでしょう。
健康的な個体は自己回復力が高く、小さな傷や鱗の欠けなどは飼育しているうちにすぐに回復します。
しかし、ヒレの裂けが大きく根元まで達していたり、ヒレが溶けている・充血している場合はダメージが大きいため、購入は控えるのが無難です。
家に連れ帰ってもすぐに治療をしなければならないかもしれませんし、もし病気に感染していたら飼育している他の魚に移してしまう危険もあります。
また、すでに弱っている個体は環境の変化に適応できず残念な結果になりやすいです。
ヒレに大きな欠損がある個体の他にも、呼吸が荒い・ぼんやりと泳いでいるなどの個体は購入を避けましょう。
まとめ:魚のヒレが欠けた!理由と対処法!ヒレ欠けしている魚の購入についても解説

魚のヒレはとても繊細で、水質の悪化やストレス、怪我や病気など様々な理由により傷ついてしまうことがあります。
水質やストレスが原因の場合は、水換えをして環境を整えることですぐに回復が可能です。
一方激しくヒレが裂けていたり、白濁・充血が見られたりするときは、エロモナス菌やカラムナリス菌、真菌などに感染して、鰭赤病や尾ぐされ病、水カビ病を発症しています。
この場合は、すぐに病魚を隔離し症状に合わせた薬浴を行ってください。
欠けてしまったヒレを回復させるには、飼育水を清潔に保ち、水温を高めに設定しましょう。粘膜保護剤などのコンディショナーを使うのもおすすめです。
魚の健康状態は、全身のあらゆる場所で確認ができます。ヒレの欠けだけでなく、張りや泳ぎ方をよく観察して、魚の状態を毎日確認するよう意識しましょう。
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