金魚の飼い方
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インドネシア産の金魚とは!高級な外国産金魚について解説します

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中国が起源のフナの改良品種である金魚は、約500年前に日本に伝わってから長きに渡り飼育と改良が続けられてきました。
国内で生み出された品種も数多く、日本の文化として広く親しまれています

そんな金魚の世界で、近年注目されているのがインドネシア産の高級金魚です。
インドネシア産の金魚は大型のオランダ獅子頭系を中心に、色彩やひれの形状にこだわったクオリティの高い個体が多いのが特徴で、少々値は張るものの、美しい金魚を求める愛好家を魅了しています。

今回コラムでは、インドネシア産金魚の特徴や代表的な品種、購入時のポイントなどを詳しく解説します。
すでに金魚を飼育している方はもちろん、これから金魚の飼育を始めてみようと考えている初心者の方もぜひご覧ください。

プロアクアリストたちの意見をもとにインドネシア産の高級金魚を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

日本の風物詩として定着している金魚ですが、近年は海外、特に東南アジアでの養殖や品種改良が盛んです。
インドネシア産の大きく美しい個体は、高級品種として日本でも人気が高まっています。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、インドネシア産の高級金魚を解説します。

インドネシア産金魚とは


温暖な気候に恵まれるインドネシアでは、近年金魚の品種改良や養殖が盛んです

一年を通して暖かく安定している東南アジア特有の気候は、低水温が苦手な金魚の成長にぴったり
冬眠をすることなく通年で効率よく成長できることから、金魚飼育が一つの産業として成り立っています。

インドネシア産の金魚は美しい!

インドネシア産金魚の特筆すべきところが、高級品種に特化している点です。

オランダ獅子頭や琉金などの大型品種を筆頭に、色柄やひれの形、肉瘤(にくりゅう)の発達などを重視したブリーディングが行われており、日本ではなかなか見られないような個性的な個体が続々と生み出されています。
多彩なバリエーションが展開されていて、コレクション性に富んでいるのも人を引き付けるポイントです。

さらに、日本と似た中性~弱酸性の水質が多く、輸入後の水合わせがしやすいのも魅力でしょう。

インドネシア産金魚の主な品種


インドネシア産の金魚は国産金魚とはまた違った味のある、独自のスタイルが大きな魅力です。

ここでは、インドネシア産金魚の代表的な品種としてオランダ獅子頭系と琉金系から7種類ご紹介します。

トリカラーオランダ


トリカラーオランダは、赤・黒・白の三色で構成される体色が特徴のオランダ獅子頭です。
一般的なキャリコ柄のような細かな散り模様ではなく、色がはっきり分かれて配置される姿がまるでアート作品のような印象を受けます。

特にインドネシア産のトリカラーは、体の左右で模様が大きく異なることも多く、鑑賞する角度によって見え方が変わるのが魅力の一つです。

ちなみに日本産の東錦と特徴が似ていますが、東錦は白の中に浅葱色という青みが入ります

ハーフムーンオランダ


ハーフムーンオランダは、丸みの強い尾びれが中央の切込みから半円状に広がる、オランダ獅子頭系の中でも優美さが際立つ品種です。
尾を揺らして泳ぐ姿は、まるでドレスをまとっているよう。特に尾の上側が大きく発達しやすい傾向があり、横から見たときのシルエットが非常に美しく見えます

体色が多彩で、キャリコや更紗、羽衣、パンダなど様々な色柄の中から自分好みの個体を探す楽しみもあります。

ローズテールオランダ


フリルのような複雑なウェーブが重なり広がるゴージャスな尾びれを持つローズテールオランダは、オランダ獅子頭の中でも特に高値で流通している高級金魚です。

その名の通りバラの花のような柔らかな尾びれは、泳ぐことで広がりが強調されて唯一無二の存在感を放ちます。
尾びれの形状は先ほどのハーフムーンと共通するところがありますが、ローズテールの方が長く大きく成長しやすいです。

ただ、この特徴的な体型から強い水流が苦手で、尾びれに負担がかかりやすいという弱点があります。
飼育の際はレイアウトや水流の調整に注意してください。

ショートテールオランダ


尾びれが短い分、オランダ獅子頭の丸みのある体型や肉瘤が強調されるのが、ショートテールオランダです。
フリフリと体を振りながら一生懸命に泳ぐ姿が非常に健気で、可愛らしさが際立ちます。

こちらの品種も基本の赤・白・黒をベースに色柄が豊富なので、お好みの個体を厳選するのも楽しいです。

バルーンオランダ


バルーンオランダは、丸く膨らんだような体型と豊かな肉流のフォルムがまるで風船のような、ユニークな品種です。

オランダ獅子頭の中でも特に肉瘤が大きく育ちやすく、堂々とした出で立ちです。一方ほっぺたを膨らませたような顔立ちからは、愛らしさも感じられます。
見た目の通り泳ぎはのんびりしているので、泳ぎが得意な品種との混泳には注意が必要です。

初心者にも扱いやすいですが水質の急変に弱い面があるため、こまめな管理を心がけてください。

ブロードテール琉金

【極上選別個体】極美! ブロードテールホワイト琉金 13cm位 (金魚)(生体)(琉金)21762

ブロードテール琉金は、琉金の中でも特に尾びれが長く伸長する品種です。
切れ込みが浅く、扇のようにふんわりと広がる尾びれが水中で優雅にたなびくその美しさから”泳ぐ花”とも称されます。

体高があり、赤・白・更紗などカラーバリエーションが豊富なのも特徴の一つ。広めの水槽で水流を弱めて穏かに飼育することで、その魅力を最大限に引き出せるでしょう。

ショートテール琉金

【極上選別個体】極美! 更紗琉金ショートテール 10cm位 (金魚)(生体)(琉金)212125

ショートテール琉金は、短い尾びれにより琉金の丸い体型がより強調されるタイプです。

ふっくらとした体と小ぶりな尾のアンバランスな加減が、可愛らしい印象を与えます。
泳ぎもゆっくりなので、落ち着いた雰囲気の水槽にぴったりです。

ブロードテールに比べて尾びれへの負担が少なく丈夫な個体が多いので、初心者の方でも飼育がしやすいでしょう。
比較的小型の水槽でも飼育ができるため、省スペースで楽しめるのも魅力です。

インドネシア産金魚を購入するには


魅力が満載のインドネシア産金魚ですが、まだまだ流通量が少なく購入できる場所はかなり限定されます

ホームセンターなどではなかなか手に入らない金魚を購入したいときは、専門店を覗いてみましょう。。

アクアリウムショップ・専門店で買う

インドネシア産金魚は、金魚に強いアクアショップや金魚専門店で取り扱われています。

専門店を訪れて購入する利点は、実物の金魚を目で見て購入できるところです。
実際に泳ぐ姿や色柄を自分で確認ができるので、お店の方の意見を聞きながら状態の良いお気に入りの個体を厳選できます

また、同じ品種でもグレードごとに販売価格が異なるため、予算に合った金魚を選びやすいのもメリットでしょう。

通販で買う

近くに金魚を扱うお店が無かったり足を運ぶ時間が取れなかったりという時は、インターネット通販を利用するのも方法です。

最近は実績のあるアクアリウムショップや金魚専門店が運営するオンラインショップも増えているので、以前よりも安心して購入できるようなってきています。

とはいえ、発送時のストレスや輸送事故のリスクはゼロではありませんし、粗悪なお店があることも否定はできません。

口コミレビューを参考にしながら、信頼のおけるお店を選んで購入するのが失敗しないポイントです。
また、販売対象の個体の写真を個別に掲載している固体に関する詳細な情報が記載されているなど、情報量の多さにも注目して購入する店舗を選んでみてください。

産地の異なる金魚の混泳と検疫について


個体ごとに違った美しさがある金魚をコレクションして楽しみたい、と考える方もいるでしょう。

しかし残念ながら、インドネシア産金魚とその他の産地の金魚を同じ水槽で混泳させるのはおすすめできません
インドネシア産の金魚はじっくりと飼いこんで個体を仕上げていくことを前提とした品種が多いため、美しさを維持するためには一匹一匹に丁寧に向き合える単独飼育が向いているからです。

また、産地によって免疫の持ち方が異なるため、お互いの常在菌に体が対応できず、病気を発症しやすくなるのも軽視できないポイント。

インドネシア産の金魚は、輸入時に厳しい検疫が実施されており、金魚ヘルペスウイルスなどの重大な病気は持ち込まれないよう安全対策がなされています
日本には審査をパスした健康な個体のみが流通しているので、安全性は高いと考えられますが、それでもリスクを避けるために、育成された環境が大きく異なる金魚の混泳は避けたほうが良いです。

まとめ:インドネシア産の金魚とは!高級な外国産金魚について解説します


インドネシア産金魚について解説しました。

インドネシア産の金魚は、美しさと高級感を兼ね備えた外国産金魚の代表格です。
特にオランダ獅子頭系を中心に、ひれの形状や体色に独自の魅力を持つ個体が多く、国内でも注目を集めています

病気のリスクや飼育環境の観点から、ほかの産地の金魚との混泳には向きませんが、単独で飼育しても見応えは抜群です。
一匹に丁寧に向き合うことでより好みの個体に育て上げられる過程は、金魚飼育の醍醐味とも言えるでしょう。

最近はインドネシア産の高級金魚を取り扱うお店も増えているので、ぜひお気に入りの個体を探して専門店に足を運んでみてください。

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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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