

金魚の丸物とは?丸い金魚の特徴からおすすめ品種までご紹介します
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金魚と言えば、「丸みを帯びた体型」「優雅な泳ぎ」「鮮やかな体色」を思い浮かべる方も多いでしょう。これらの特徴をすべて兼ね備えているのが、金魚の丸物です。
見た目が可愛らしく美しい丸物金魚は、日本だけでなく世界でも多くの愛好家を虜にしています。
また、改良品種も多く作出され、楽しめる丸物金魚のバリエーションも増えているのです。
今回のコラムでは、丸物金魚の特徴とおすすめの品種を7種を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに金魚の丸物について解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
金魚の丸物は、老若男女問わず幅広い世代から人気のある金魚です。
アクアショップから水族館まで、目にする機会も多いでしょう。丸物金魚ならではの特徴やおすすめ品種をお伝えしますので、その魅力に触れてみてください。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、金魚の丸物について解説します。
金魚の丸物とは
アクアショップなどで目にする機会も多い金魚の丸物ですが、飼育には注意が必要な面もあるのです。
まずは、丸物金魚の特徴について解説していきます。
丸い体型の金魚
金魚の「丸物」とは、名前のとおり丸みを帯びた体型で尾びれが特徴的な金魚のことです。
金魚の丸物でイメージしやすいのは琉金で、胴が短くコロッとしていますね。
もともとは和金などと同じく、フナ型だった金魚を改良品種して生まれた体型の金魚でした。現在では、金魚の代表的な品種となっています。
金魚というと、ゆったりした泳ぎ方の丸物金魚を思い浮かべる方も多いようです。
鑑賞性が高いが泳ぎは苦手
丸物金魚は、可愛らしい泳ぎと美しい尾びれを持つ品種が多く、観賞魚として人気が高い品種です。
種類も豊富なのでコレクション性もあり、海外の愛好家も多く存在します。
しかし、丸い体は水流や水深に弱く、泳ぎも苦手です。混泳水槽で丸物金魚を飼育する場合は、和金やコメットなど泳ぎの得意な金魚との混泳は避けましょう。しっかり餌を食べられているか確認することも大切です。
さらに、金魚の丸物は、体のバランスを保つのもやや不得意です。
体の長い和金タイプの金魚に比べて消化不良等を起こしやすく、転覆病にかかる可能性もある点に注意してください。
飼育時には、水流と水位、そして餌の種類・与え方に配慮すると、健康的に育ちやすいです。
金魚の丸物おすすめ品種7選
金魚の丸物は、多くの改良品種が作出されており、アクアショップでもさまざまな丸物を目にする機会があるでしょう。
おすすめの丸物金魚7種について、その特徴と魅力を詳しく解説します。
琉金
『琉金』は丸物金魚の原点にして、不動の人気を誇る代表品種です。
中国から琉球(現在の沖縄県)を経由して日本に輸入されたため、琉金という名前が付けられました。
琉金と言っても、赤一色の「素赤」から、三色の「キャリコ」、紅白が混ざる「更紗」など体色には豊富なバリエーションがあります。
また、体型をさらに丸く改良した「だるま琉金」や尾びれが長い「ブロードテール」など、体型のバリエーションもさまざまで、好みの1匹を探す楽しみがあるでしょう。
らんちゅう
『らんちゅう』は金魚の王様と言われる品種で、丸くプリプリとした体型が可愛らしい丸物金魚です。
日本では、協会系・大阪・宇野系の品種が流通しており、それぞれに異なった魅力があります。
また、頭部に肉瘤が発達することも魅力の1つです。
肉瘤を立派に成長させるには、高たんぱく、高脂肪の栄養価の高い餌を与えることが大切で、らんちゅう専用の餌を選ぶのがよいでしょう。
背ビレが無く泳ぎが苦手なので、専用の水深が浅い「らんちゅう水槽」での飼育がおすすめです。
ピンポンパール
『ピンポンパール』は老若男女問わず愛されている、丸物金魚の人気を支える品種の1つです。
美しく輝くピンポンパールの鱗は、「パール鱗」という丸みを帯びた特殊な形状をしており、真珠のような輝きと体型の丸みがさらに強調されます。
琉金などの丸物金魚は、上から見るとぷっくりした体型ですが、ピンポンパールは上から見ても丸い球状のボディです。
ピンポンパールを飼育する水槽は、水深が深くないものがおすすめです。ただし、水量はできるだけ多く確保した方が病気にかかりにくくなります。
また、冬場に水温が低下すると消化不良を起こしやすくなるため、金魚用のヒーターを設置し、23度前後をキープして飼育するのがおすすめです。
オランダ獅子頭
『オランダ獅子頭』は、モコモコした頭部の肉瘤と長いヒレが特徴の「オランダ体型」を持つ金魚です。
オランダという名前が付いていますが、琉金と同じく江戸時代に中国から輸入されました。当時の「異国」という意味合いから、「オランダ獅子頭」と呼ばれるようになったのです。
最大体長は25〜40cmほどと、金魚の中でも特に大型で、飼い込むことで愛らしさだけでなく、迫力が増します。
オランダ獅子頭は、金魚の丸物の中では転覆病にかかりにくい品種で、餌の消化不良もあまり起こしません。そのため、丸物金魚を飼育したいと考えているなら、まずは飼育しやすいオランダ獅子頭がおすすめです。
出目金
『出目金』は、大きく飛び出した目が特徴の丸物金魚です。
ユニークなシルエットから認知度が高く、金魚の代表品種の1つとして知られています。
出目金の飛び出した目は傷つきやすいため、水槽内のレイアウトには尖った部分のある流木や石を使わないようにしましょう。
また、出目金を混泳水槽で飼育する場合には、遊泳層が異なるドジョウや泳ぎ方がゆっくりしたほかの丸物金魚をおすすめします。同じ金魚であっても、コメットや和金などの長物は遊泳性が強く、混泳相手としては不向きです。
全身が真っ黒な「黒出目金」がポピュラーですが、「赤出目金」や三色が混じる「キャリコ出目金」もアクアショップで販売されています。また、長物の体型を持つ「柳出目金」という品種もいるなど、出目金だけでも奥深い世界があるのです。
琉金ショートテール
『琉金ショートテール』は、琉金の魅力はそのままに、尾びれを短く改良した金魚です。
成長しても尾びれが短いままなので、丸みがより際立つ体型となっています。
中国や東南アジアなどからの海外産が多く流通していましたが、最近では国産の琉金ショートテールも増えています。とは言え、国内ではまだ一般的とは言えない金魚の1つで、品種によっては高値で取引されることもある高級金魚です。
また、琉金よりも消化不良や転覆病にかかりやすく、餌の種類や与え方にも注意が必要なデリケート面も持ちます。
江戸錦
『江戸錦』はらんちゅうと東錦を交配させて誕生した、キャリコ模様の丸型金魚です。
黒目の形質を持つ個体が多く、可愛らしい顔立ちをしています。
昭和26年に日本で作出された改良品種で、生産地から「江戸」の名前が付けられました。
また、三色が混ざるキャリコ模様を持つため、上からだけでなく横から見ても楽しい品種です。
頭部の肉瘤を成長させるためには、高たんぱく・高脂肪の餌を与える必要があります。なお、泳ぎが苦手なので、沈下性の餌がよいでしょう。
比較的近年に作出された丸物金魚であり、体型や色彩が整った良質個体を探すのが難しい品種でもあります。さまざまなアクアショップを巡って、お気に入りの江戸錦を探すのも楽しみ方の1つです。
まとめ:金魚の丸物とは?丸い金魚の特徴からおすすめ品種までご紹介します
今回のコラムでは、金魚の丸物の特徴からおすすめ品種まで紹介しました。
金魚の丸物は、ポピュラーな琉金から最近作出された江戸錦まで、さまざまなバリエーションがあります。丸みを帯びた可愛らしい体型はどの品種にも共通しており、観賞魚として人気が高いです。
飼育のポイントとしては、泳ぎが苦手なため強い水流や深い水位を避けましょう。また、餌の種類や与え方にも注意が必要です。
肉瘤を持つ丸物金魚も多いため、水槽のレイアウトにも気を付けてください。
金魚の丸物は品種や個体によって差が大きく、個性のある金魚です。
いろいろなアクアショップを訪ねて、お好みの丸物金魚をぜひ探してみて下さい。
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