
小型水槽の水換えテクニック!水量の少ない水槽・容器の最適な水換え方法
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場所を取らずに気軽に設置できることから初心者の方に人気の小型水槽。
大型水槽に比べるとメンテナンスや日々のお世話が簡単そうに思われがちですが、実はアクアリストの間では大型水槽よりも管理が難しいと言われることがあります。
確かに、一回のメンテナンスにかかる手間は大きな水槽に比べるかなり少ないですが、生き物を飼育するアクアリムでは水量が少ないほど水が汚れやすくなるのが一般的。このことから、小型水槽では水質を維持するために頻繁な水換えが必須となります。
また、小さな水槽の中では細かいところまで手が届きにくく、掃除アイテムの選び方にも注意が必要でしょう。
今回のコラムでは、小型水槽やボトルなどの水量の少ない容器の水換えポイントについてお話ししていきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに小型水槽の水換えテクニックを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
水量の少ない小型水槽は、水が汚れやすく水質の悪化が早い傾向があります。
小型水槽に合わせた水換えテクニックを身に着けて、水槽環境を維持しましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、小型水槽の水換えテクニックを解説します。
小型水槽の水換えテクニックを動画で解説!
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水量の少ない水槽の水換えポイントを音声付きで解説します。
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小型水槽は水換えの影響を受けやすい!
水は量が少ないほど、外的要因の影響を受けて水温や水質に変化が生じやすいです。
アクアリウムでいうと、小型水槽やボトル、金魚鉢などの小さな容器は、大型水槽よりも魚のフンや餌の残りなどの有機物が溜まりやすくすぐに水が汚れてしまうため、頻繁に水を交換して水質を維持する必要があります。
しかしだからと言って水を多く換え過ぎると、水槽内の環境が急変して魚たちの大きな負担になってしまうことも。
このような理由から、小型水槽の水換えは水質・水温への影響を極力減らす以下の2つのポイントを意識することが大切です。
pHの変化に注意しよう
水換え後のpHの急変に特に注意しましょう。
小型水槽では1週間に一度、1/2~1/3程度を目安に水を交換すると、水質への影響を最小限に抑えられます。
毎回すべての水を変えているという方もいるかもしれませんが、全換水はpHが急激に変化する危険があるため、何か事情が無い限りはあまりおすすめできません。
水換えのタイミングを図るのが難しいときや水換え後の水質が気になるときは、水質検査薬を使って水中の状態を確認するのが確実です。
必ず水温合わせを行う
小型水槽に限った話ではありませんが水換え用に準備する新しい水は、必ず水槽内の飼育水の温度に合わせてから注ぎましょう。
水槽の水温よりも低い水を入れると水温が急激に低下してしまいます。
特に秋から冬にかけての気温が低い時期は水道水がかなり冷たくなるので、必要に応じてお湯を混ぜるなどの対策を徹底してください。
エアコンや直射日光の影響にも注意しよう
小型水槽やボトルなどは直射日光やエアコン、室温などの影響を受けやすく、設置場所によっては水槽用ヒーターや冷却ファンを使用していても一日の間に水温が変化していることがあります。
例えば、日当たりの良い窓際に設置していると太陽光に水が温められて、思っているよりも水温が上昇しますし、エアコンの風が直接あたる場所では反対に水が冷えすぎてしまうこともあるでしょう。
また高水温や風の影響で水が蒸発して水位が下がると、水質の悪化など別のトラブルを招く危険もあります。
このことから、飼育容器は直射日光やエアコンの風が当たりづらい、室温が安定した場所を選んで設置するのがおすすめです。
小型水槽の水換えテクニック
続いては、小型水槽で活用できる水換えのテクニックをご紹介します。
小型水槽は、掃除する範囲や一度に交換する水の量が少なくて済むため、時間をかけずに簡単に済ませてしまいがちです。
しかし、先述した通り水量が少ない環境は汚れが溜まりやすいため、水槽サイズに合ったアイテムを使用して隅々まで丁寧に掃除をして、生き物が暮らしやすい環境を作りましょう。
細いクリーナーを使う
水槽に底砂を敷いている場合は水換えの時に、砂の中に溜まった汚れを水と一緒に吸い出すことができるクリーナーポンプが便利です。
クリーナーポンプは各社から販売されていますので、水槽サイズに合ったものを使用しましょう。
小型水槽ならば水作の『プロホース エクストラ S』などの先が細いものがおすすめです。
手を水槽内で動かし過ぎない
メンテナンスで水中に手を入れるときは動きを最小限にしましょう。
小型容器の中で手を大きく動かすと水が波打って、水が溢れたり底砂が舞い上がったりする原因になります。
特に底砂は内部に病気の原因になる菌や寄生虫が潜んでいることがあり、それらが砂と一緒に水中に舞い上がると魚が罹患するリスクが高まるため注意が必要です。
水が揺れないように掃除をするには、スポンジよりもスクレーパーやヘラといった素早く汚れを除去できるものが向いています。
また、マグネットクリーナーなどの水の中に手を入れずに掃除ができるアイテムを活用するのも良い方法です。
水はゆっくり優しく注ごう
小型水槽やボトル・金魚鉢などの小さな容器に水を注ぐときは、優しく、ゆっくり注ぐことを意識しましょう。
勢いよく水を注ぐと底砂が舞い上がりますし、せっかくのレイアウトや水草が流されて崩れてしまいます。
普通のバケツのような開口部が広い容器から水を注ぐと勢いがついてしまいやすいので、ペットボトルや注ぎ口のある容器を使うと、水流を調整しやすいです。
また、水の落下場所付近に手を添えるか水面に水面に発泡スチロールを浮かべてそこに水を落とすようにすると、クッションになって水流をやわらげることができます。
ボトルや金魚鉢の水換えについて
小型水槽よりもさらに水量の少ない、ボトルアクアリウムや金魚鉢などの水槽以外の飼育容器をご使用の場合は、水換えの頻度や注意点に少し異なるポイントがあります。
最後に、ボトルや金魚鉢の水質を維持する水換えのポイントをご紹介します。
ボトルはこまめな水換えで美しさをキープ!
ボトルや金魚鉢などのろ過フィルターが設置できない小さな飼育容器は、2~3日に一度少量の水を換えることで、美しい状態を維持できます。
水換えの頻度が増える分、換水量を少なめにして魚に掛かる負担を軽減しましょう。
金魚飼育は全換水で管理する
金魚には金魚鉢というイメージがありますが、実は金魚をろ過フィルターを設置せずに小さな容器で育てるのはかなり難しいです。
金魚は魚類の中でも大食漢でフンの量が多い魚で、メダカやアカヒレなどと比べて水を汚しがち。水量が少ない容器だと、数日で水質が悪化して金魚の体調に影響が出てしまうこともあります。
そのため、金魚の大きさにもよりますが基本的には2~3日に一度の頻度で、全換水をして水中をクリアな状態に戻してあげましょう。
全換水は魚に負担を掛けるとお話ししましたが、金魚は比較的水温や水質の変化には強い傾向があるので、汚れた環境にいるよりは全換水を続けたほうが健康的でいられます。
ただ、金魚は長生きで10cmを超えるほど大きく成長することも珍しくないため、可能ならば45cm以上のしっかりと水量を確保できる水槽を用意してあげてください。
まとめ:小型水槽の水換えテクニック!水量の少ない水槽・容器の最適な水換え方法
省スペースで気軽に設置できる小型水槽は、特にアクアリウム初心者の方に人気です。
しかし、一方で水量が少なく水質や水温が変化しやすいというデメリットがあるのも事実なので、水換えやメンテナンスの仕方を工夫して弱点をカバーしましょう。
小型水槽は基本的に1週間に一度1/2~1/3程度の水量を目安に水換えをします。ボトルアクアリウムの場合はさらに頻度を増やすのも良い方法です。
水温の変化を最小限に抑えるため、飼育水と新しい水の水温を合わせてください。
メンテナンスは水槽サイズに合わせた小型のアイテムを活用し、底砂やレイアウトを舞い上げないように注意しながら丁寧に行います。
ポイントを押さえてメンテナンスを行うことで、小型水槽でも本格的なアクアリウムに挑戦できます。
ご紹介した内容を参考に、小型水槽の美しさをキープしてみてください。
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