メダカの飼い方
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ビオトープ向きのメダカ品種7選!ビオトープで飼育するメダカの選び方

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春から秋にかけては、生き物も植物もいきいきとしている楽しい季節です。
特に夏ごろまではビオトープを始めるのに最適な天候・気温と言えるでしょう。

そして、ビオトープで人気の生き物と言えば『メダカ』です。
ビオトープで飼育するメダカは、植物の緑と相まってより美しく見えるのです。

ただし、「どんなメダカがビオトープに合うのかな?」「ビオトープ向けのメダカを知りたい」と考える方もいらっしゃるでしょう。

このコラムでは、ビオトープ向きのメダカを7種紹介します。品種を選ぶ際の注意点なども解説しますので、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにビオトープ向きのメダカ品種を解説

このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

水景と生き物の飼育、どちらも楽しめるビオトープ。人気の高まりとともに、注目しているアクアリストの方も多いのではないでしょうか。

もともとメダカはビオトープと相性が良いですが、より映える品種を選ぶと鑑賞性が上がりますし、メダカの匹数を数えるのも楽です。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ビオトープ向きのメダカ品種を解説します。

ビオトープ向きのメダカ品種7選

ビオトープ向きのメダカのおすすめ品種を紹介します。

数あるメダカの品種の中でも初心者の方でも育てやすく、ビオトープに向いているものを選びました。

育てやすい品種ばかりですので、まずはこの中から選んでみてはいかがでしょうか。

楊貴妃メダカ

(めだか)楊貴妃メダカ(6匹)

『楊貴妃メダカ』は、朱赤色の鮮やかな体色で、ビオトープの中でもはっきりとした存在感を示してくれる品種です。

もっとも流通している改良メダカで、丈夫なので初心者の方でも育てやすいでしょう。

稚魚から幼魚のうちはあまり赤みがありませんが、成魚になるにつれて鮮やかな体色になっていきます。色揚げ用のカロテノイドを多く含む餌を与えると、より赤みが強く濃い体色に色揚げ可能です。

パッと目をひくメダカを飼育したい、という方には特におすすめします。

幹之メダカ

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『幹之メダカ』は、青白い体色と光沢が美しい品種です。

たくさんの水草や植物の中でも映え、背中が輝くので上から観察するビオトープにぴったりでしょう。

また、丈夫で長く飼育できる点も魅力です。作出されて長いので固定率も高く、繁殖させても高確率で親と同じような個体が生まれます。

幹之メダカについては、こちらのコラムも参考にしてください。

黒メダカ

(めだか)黒メダカ(6匹)

『黒メダカ』は、原種に一番近い品種です。「黒」と付いていますが、どちらかと言えば茶色に近い体色をしています。

昔ながらのメダカのイメージに近いので、日本風や、より自然の雰囲気に近いビオトープを作成する際におすすめです。また、トロ舟よりも、焼き物の睡蓮鉢などとの相性がよいでしょう。

ほかの品種と比べると派手さはないものの、川魚のような渋さとかっこよさも感じられます。やや通好みですが、飼いこんだ黒メダカはほかにはない美しさがありおすすめです。

黒メダカについては、こちらのコラムも参考にしてください。

紅白メダカ

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『紅白メダカ』は、名前のとおり白をベースに朱赤色の模様が入ったメダカです。

その鮮やかな体色が、ビオトープの中でも目を惹くでしょう。「紅白」という日本人好みの色は、ビオトープとの相性もよいです。

赤色の面積や発色によってグレードが分けられ、メダカの中では割と高価な部類に入ります。

ただし、繁殖させても、模様や色がそのまま遺伝するわけではありません。繁殖に重きをおかず、いろいろな表現の子が生まれてくることも楽しみの一つです。

ラメメダカ

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『ラメメダカ』は、鱗がキラキラと光る性質を持つ品種です。

日光と相性抜群で、太陽の光を反射した姿はビオトープにぴったりでしょう。光の強さや角度によって輝きや色味が変わるので、ずっと見ていても飽きません。

ラメメダカの魅力をより引き出すには、底砂には黒目のソイルなどがおすすめです。また、グアニンを多く含んだ餌を与えると光沢が増します。

環境を整えて、より美しい姿を楽しみましょう。

ラメメダカについては、こちらのコラムも参考にしてください。

白メダカ

(めだか)白メダカ(6匹)

『白メダカ』は、乳白色をした定番のメダカです。ほかの品種と比べると派手さはないものの、ビオトープでもしっかり映えるでしょう。

白メダカは江戸時代から飼育されていたとされています。それだけ丈夫な品種なので、初心者の方にもおすすめです。

また、遺伝形質も安定しているので、生まれてくる子はほとんどが白メダカになります。そのため、繁殖を楽しみたい方にもおすすめの品種です。

白メダカについては、こちらのコラムも参考にしてください。

三色メダカ

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『三色メダカ』は、錦鯉のような美しさが魅力の品種です。錦鯉が池での鑑賞に適しているように、三色メダカもビオトープでの飼育に適しています。

赤・白・黒の三色が入っていますが、個体によって模様の差がとても激しいです。気に入った個体を選ぶとよいでしょう。

ただし、ビオトープでは黒の面積が多い個体は見えにくいので注意してください。赤の面積が多いとよく目立ちますが、価格が高いのが難点です。

ビオトープでは選別交配などをするのは難しいので、適度なグレードのものを選ぶとよいでしょう。

番外編:ミックスメダカ

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さまざまな品種で悩んでしまったらミックスメダカがおすすめです。

紹介してきた品種は定番のものが多く、ミックスメダカにそれぞれの特徴が少しずつ入っていることが多いです。いろいろな体色が楽しめて、ビオトープ内が賑やかになるでしょう。

さらに、ミックスメダカは価格もお手頃でお得に楽しめます。

繁殖させるといろんな特徴を持った個体が生まれるので、品種を維持したい場合には注意してください。

ビオトープに入れるメダカ品種の選び方

ビオトープで飼育するメダカを選ぶ際のポイントを紹介します。

ビオトープは、水槽やシンプルなトロ舟で飼育する場合とは環境が異なるので、少し違った視点でメダカを選ぶとうまくいきやすいです。

普通体型のメダカがおすすめ

ビオトープでは、普通体型のメダカがおすすめです。

ビオトープを行うには、以下のような屋外飼育のデメリットを考慮する必要があります。

  • 季節や朝晩で水温が変化する
  • 横から鑑賞できない
  • 鳥や昆虫、動物から狙われることがある

まず、ダルマメダカは低水温での飼育に適していません。低水温になると転覆病にかかりやすいからです。
ヒレナガは泳ぎがゆっくりで、外敵が現れたときに、素早く隠れられない可能性があります。ヒラヒラとしたヒレによって、普通体型より外敵に見つかりやすいことも考えられるでしょう。
また、ヒカリメダカなどは横からの鑑賞に向いているので、ビオトープ向きとは言えません。

このような理由から、ビオトープには普通体型のメダカがおすすめです。

ビオトープについては、こちらのコラムも参考にしてください。

低水温に強い品種を選ぼう

ビオトープで飼育しているメダカは、基本的にそのまま屋外で越冬させます。

ただし、低水温下ではメダカの活性が鈍るため、そのまま飼育できません。どの品種のメダカでも冬眠しますが、冬眠はメダカの寿命さえも左右する重要なものです。

ビオトープでは、特に低水温に弱いダルマメダカは避けた方がよいでしょう。どうしてもダルマメダカを飼育したい場合は、冬の間だけ室内に移動させる方法もあります。

また、アルビノメダカは小さいうちに紫外線に当たると弱ってしまうので注意しましょう。成魚を飼育するのは問題ありませんが、ビオトープ内で繁殖させると稚魚を隔離させるのが難しく、自然と淘汰されてしまいます。

今回紹介した品種はどれも丈夫なものが多いので、ビオトープに入れるのにおすすめです。

メダカの冬眠については、こちらのコラムも参考にしてください。

まとめ:ビオトープ向きのメダカ品種7選!ビオトープで飼育するメダカの選び方

ビオトープ向きのメダカを7種紹介しました。

ビオトープは上からの観賞や屋外飼育が基本のため、上から見て美しく、寒さに強い丈夫な品種がおすすめです。人の手による管理が少ないうえ、環境の変化も大きい点にも注意しましょう。

もちろん、今回紹介した品種以外も、上手に飼育すればどんなメダカでも飼育できます。お気に入りの品種や個体を飼育してみてください。

ほかにもビオトープやメダカに関するコラムがありますので、あわせてご覧ください。



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執筆者 アクアガーデン

アクアガーデンのスタッフが水槽レンタル・リース、メンテナンス、引っ越しサービスなど様々なサービスを通して得たアクアリウムの経験や知識をコラムで発信しています。

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