メダカの飼い方

ボウフラの駆除方法!メダカ鉢・ビオトープに発生するボウフラ対策

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メダカの屋外飼育やビオトープを楽しんでいると、ある日ふと水面にゆらゆらと動く細長い虫を見かけることがあります。

この虫の正体はボウフラという蚊の幼虫で、放っておくと蚊の大量発生に繋がるのはもちろんのこと、見た目にも気持ちの良いものではありません。飼育しているメダカに悪影響を及ぼす可能性もあるため、早めに対策をしてしっかり駆除しましょう。

この記事では、ビオトープに発生するボウフラの駆除方法をご紹介します。
ボウフラの発生によるリスクや、予防方法などを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとにビオトープのボウフラ対策を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

屋外で管理しているビオトープには様々な害虫が発生することがあります。
特に春頃から見かける機会が増えるボウフラは、鑑賞性を大きく損なう原因になるため、しっかり対処しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ビオトープのボウフラ対策を解説します。

ビオトープに湧くボウフラと及ぼす影響


蚊の幼虫であるボウフラは、屋外にある少しの水たまりにも発生する厄介な存在です。
もちろんビオトープから発生することもあり、水面に産み付けられた卵から孵化した後、1週間ほど水中で生活して蚊の成虫になります

ここではそんなボウフラがビオトープに及ぼす影響を解説しますので、ご覧になってみてください。

ボウフラでメダカの針子が弱る?!


ボウフラは、主に水中の微生物やデトリタスと呼ばれる生き物のフンや死骸を餌にしているため、メダカや針子(メダカの赤ちゃん)に直性危害を加えるようなことはありません

ただ、ボウフラが大量発生することで水中の酸素を消費して、体力のない針子が酸欠で弱ってしまうことがあります。

また、そもそもボウフラが湧くということは水質悪化の兆候である可能性が高いので、水質の変化に耐えられず体力のない針子から命を落としてしまうことも多いです。

蚊が発生する

ボウフラを放置することで、蚊の大量発生を招きます
もちろん蚊も生態系の一端を担う重要な存在なので、すべてを駆除して良いわけではありませんが、とはいえ自分が住む家の周りで大繁殖されてしまうのは困りもの。

人間が刺されると痒みや炎症が残りますし、羽音や蚊の群れが視界に入るだけで不快感を感じる方も多いでしょう。

また、ビオトープが蚊の温床になると自分だけでなく家族や近隣住民にも迷惑をかけてしまいます
趣味を続けるには周りの理解が必要不可欠ですので、不快な蚊の発生を抑える努力を続けていきましょう。

観賞性が下がる

単純にボウフラの見た目がビオトープの鑑賞性を下げるのも悪影響でしょう。

細長い生き物が水面をゆらゆらと泳ぐ姿は、ゾワッとするような不快感があります。
また、管理が行き届いていない放置気味のビオトープという印象を抱かれやすくなる可能性も。
このようなイメージを持たれてしまっては、せっかく手間暇をかけて作り上げた癒しの空間が台無しです。特に女性や子どもはボウフラを気持ち悪いと感じやすく、ビオトープ自体が嫌悪の対象になってしまいます。

ビオトープは本来小さな生態系を作り上げるのもので、蚊もその一部という考えはあると思います。しかし鑑賞面ではボウフラの存在はマイナスです。
ビオトープを存分に楽しむためにも、早めに対策することをおすすめします。

ボウフラの予防・駆除対策


ビオトープでボウフラを発生させないためには、予防と駆除の両面からのアプローチが重要です。

ここでは、具体的なボウフラ対策をご紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

浮草を入れる

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ビオトープに浮き草を入れて水面の空いている面積を物理的に減らすことで、蚊に産卵されるのを防げます

蚊は静かで開けた水面を好んで産卵するため、浮き草で覆われたビオトープは卵を産み付けられにくいです。
また蚊には明るい所に集まる習性があることから、浮き草で光が遮られている水中には寄り付きづらいというのもボウフラ予防に繋がるポイントでしょう。

浮草はボウフラ予防以外にも、産卵床になる・日陰を作る・水温上昇を防ぐなどメリットが多いです。
ホテイソウやアマゾンフロッグピットなどビオトープで育てやすい種類も多いので、積極的に取り入れていきましょう。

水流を作る

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蚊の産卵を防ぐには、水流を起こして水面が常に揺れている環境を作るのも効果的です。

最近は電源が無い屋外でも使用できるソーラータイプのエアーポンプが販売されているので、ビオトープにもエアレーションやろ過フィルターを導入しやすくなっています。

また、水流はボウフラ予防以外にも、溶存酸素を増やしたり水温上昇を防いだりといった効果が期待できるため、夏のビオトープ特有のトラブル解消にもうってつけでしょう。

容器の掃除をする

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水中の有機物を餌とするボウフラにとって、ビオトープ内の枯れ葉や腐った水草、コケはごちそうです。
これらの汚れが蓄積していると、ボウフラの成長を助けてしまうため、こまめに掃除をして清潔な環境を維持しましょう

ビオトープに入った枯れ葉や底に堆積しているゴミは水槽用クリーナーなどで吸い出します。
容器内がきれいになれば水質の急変などが予防てきて、結果的にメダカの健康的な育成に繋がるのもポイントです。

成魚を増やす

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実は、ボウフラはメダカの成魚の餌になります。実際、自然下のメダカはボウフラを食べており、ビオトープでも栄養価の高い良い活餌として活用できるでしょう。

この習性を利用してボウフラが発生した飼育容器では、メダカの成魚を増やして駆除してもらうのがおすすめです。

メダカの数を増やすときは、過密飼育にならないよう飼育数をしっかり管理してください。また、ボウフラだけでは餌が足りないようならば適宜人工餌も与え健康を維持しましょう。

ただし、針子の育成のために隔離している容器には成魚は入れられないため、ほかの方法を検討する必要があります。

発生源を突き止める

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ビオトープはしっかり管理しているのに、なぜかボウフラが減らない…」という場合は、ビオトープではなく、その周辺に蚊の発生源があるのかもしれません。

例えば水が溜まったまま放置されているバケツやジョウロ側溝や排水溝など、ほんの少しの水たまりからもボウフラは発生します。
このような場所で育った蚊がビオトープにやってきている可能性は十分にあるため、周辺環境のボウフラ予防にも取り組みましょう

バケツなどの水が溜まる用具は雨水が入らない場所に片付け、側溝や排水溝には殺虫剤を撒くなどしてボウフラの発生を抑えます。
身近なものでは、食器用洗剤食用油を垂らすのもボウフラ駆除に効果的です。

ただし、薬剤や油はビオトープの魚たちにも影響を与える可能性があるため、混入の不安があるときは『デミリン』などの魚に影響がない薬を使用してください。

また、公共の側溝や排水溝に対策をしたいときは、個人の判断で駆除する前に自治体に対処法を確認すると安心です。

ボウフラ以外で問題になる虫


ビオトープには、ボウフラ以外にも様々な害虫が発生します
以下はその一例です。

  • ヤゴ
  • ミズムシ(ミズゲジ)
  • アブラムシ

虫の特徴を理解し、それぞれに合わせた適切な対策を取ることで美しいビオトープを維持できます。

ヤゴ

トンボの幼虫であるヤゴは水中で小さな魚を捕食することから、メダカを食べてしまう危険があります。
ヤゴは動きが俊敏で一度中に入り込まれると見つけるのが難しいため、そもそもトンボに産卵されないよう、防虫ネットを張るなどの対策をしましょう

ミズムシ(ミズゲジ)

ミズムシ(ミズゲジ)と呼ばれる虫も、ビオトープによく見られる虫です。
ボウフラと同じく水中の落ち葉や枯れた水草といった有機物を好むため、掃除が行き届いていない環境で特に発生しやすくなります。

メダカに危害を食われることはありませんが、ムカデなどの彷彿とさせるゲジゲジとした見た目に強い抵抗感を抱く方も多いため、見かけたらピンセットなどでつまんで除去しましょう。

また、ミズムシは水草と一緒に持ち込まれることが多いため、導入前のトリートメントを徹底すると発生を抑えられます。

アブラムシ

ホテイソウなどの浮草にはアブラムシがつくことがあります。
植物の葉に群がる姿はあまり見た目が良くなく、繁殖スピードも速いため、気になるときは早めに対処しましょう。

アブラムシは水中に入るとメダカの餌になるため、アブラムシが付いた部分をしばらく水中に沈めておくだけで簡単に駆除できます。

まとめ:ボウフラの駆除方法!メダカ鉢・ビオトープに発生するボウフラ対策


ビオトープにおけるボウフラの駆除方法を解説しました。

ボウフラは見た目が不快なだけでなく、放っておくと蚊の大量発生針子への悪影響を招くリスクが高いです。
大繁殖してしまう前に、以下の工夫やメンテナンスをしてボウフラを抑えましょう。

  • 浮草や水流で蚊の産卵を防止
  • 枯れ葉掃除や堆積したゴミを除去して餌を減らす
  • 周辺の環境を見直す

また、すでに発生してしまったボウフラはメダカの成魚に食べてもらうことで、駆除が可能です。

自然と共存するビオトープの管理では、害虫によるトラブルがつきもの。上手に付き合いながら快適な環境を維持しましょう。
このコラムを参考に、ビオトープやメダカの飼育を楽しんでください。

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執筆者 アクアガーデン

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