メダカの飼い方
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ラメのメダカとは!ラメ鱗の特徴と光沢を持つメダカの形質を解説

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キラキラと光る鱗が特徴的なラメメダカは、数多くのメダカ品種の中でも近年登場した際立った存在です。

ラメの形質は、メダカのもつ虹色素胞を構成する、グアニン層が集まることで発生すると言われています。
全身にランダムに現れる光る鱗がまるでラメを散らしたように見えるその特異性は、改良メダカの歴史を変えたといっても過言ではありません。

水景のアクセントとしても非常に見応えのあるラメメダカを、この機会に皆さんも飼育してみるのはいかがでしょうか。

今回のコラムでは、ラメメダカの特徴や魅力、おすすめの品種などについてご紹介をしていきます。

プロアクアリストたちの意見をもとにラメメダカの特徴や魅力、おすすめの品種を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

ラメのようにランダムに輝く鱗が特徴的なラメメダカは、改良メダカの中でも特に人気の高い品種です。
同じラメメダカでも色やラメの現れ方に違いがありますので、ぜひお気に入りの一匹を見つけてみましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ラメメダカの特徴や魅力、おすすめの品種、ラメをより輝かせる餌などについて解説します。

ラメのメダカとは!


比較的新しい品種であるラメメダカ。以前は専門店や品評会でしか見かけないレア品種でしたが、人気の上昇とともに繁殖が進み、最近では一般的なアクアショップやホームセンターなどでも、『ラメ』の呼称がつくメダカが多く販売されるようになってきました。

まずはそんなラメメダカの特徴について解説をしていきます。

近年登場した改良品種

ラメメダカは2012年頃に登場した品種で、鱗にキラキラと輝くラメのような形質をもちます
ボディに細かい銀箔を貼ったような単色ラメから、半透明鱗を併せ持ちオーロラのように虹色に光るオーロララメまであり、従来のメダカのイメージを払拭しました。

ラメの特徴は100%近く遺伝するため、様々な品種と掛け合わせた多種多様なラメメダカが作出され続けています。
コレクション性が高く愛好家が多いというのも、ラメメダカの特徴です。

最近では体側から背中にかけて広い範囲でラメの形質が現れるメダカも登場しており、改良メダカの中でも定番の幹之や楊貴妃と並ぶ人気を得ています。

鱗単位で光沢が現れる


幹之メダカなどに代表される体外光のように直線的な光沢が出るのではなく、鱗一枚一枚に光が出現するのが、ラメメダカ最大の特徴です。

ラメの形質が現れる鱗には、虹色素胞のグアニン層が集まっているということが知られています。
詳しくは後述しますが、ラメの光沢やツヤを良くするためには、グアニンを含む餌を与えるのがおすすめです。

ラメ鱗の魅力

ラメ鱗の魅力としては、光が当たったときの美しさや、シルエットを彩る視覚効果などが挙げられます
多色に光るオーロララメメダカの場合は、光の方向や加減によってラメの色味が変化するため、それもまた美しいです。

ラメ鱗の誕生は、メダカの鑑賞性をより高め、品種としてもバリエーションを増やす結果となりました。

本格的に作出され始めてから、まだ10年程度しか経過していないラメメダカ。
今後もラメの形質や表現などが進化し、さらに魅力あふれるラメメダカが誕生していくことでしょう。

ラメメダカの品種・おすすめ5選


続いてはラメメダカのおすすめ種ということで、

  • オーロラ黄ラメ
  • サファイア
  • サボラメ
  • 三色ラメ
  • アイスブレイク

これら5品種についてご紹介していきます。

オーロラ黄ラメ

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黒い体色に黄色斑の入ったオーロラ系の半透明鱗に、ラメ状の光が入った、オーロラ黄ラメ
ラメの形質もさることながら、黄斑の色味も豊富なことで知られています。

ヒマワリのような鮮やかな黄色から、オレンジ、朱に近い色まで様々な体色が楽しめますし、それに加えてラメの表現にも個性が出るのが、オーロラ黄ラメの一番の魅力です。

鑑賞だけでなく繁殖に挑戦する際にも、私たちを存分に楽しませてくれます。

サファイア

メダカファーム泉 めだか サファイア 3匹 (メス2オス1) 親魚候補 若魚

黒幹之と白ラメ幹之を掛け合わせて作出されたメダカを黒ラメ幹之と呼ぶのですが、その品種のラメの色を青で統一したのがサファイアです。
通称、黒ラメ幹之サファイア系と呼ばれています。

黒を基調とした体色によく映える青色のラメは、まさに宝石のような神秘的な輝きを放ちます。
一般的な透明の水槽などでも飼育はできるのですが、美しい体色を維持するためには、やはり黒い容器での飼育がおすすめです。

サボラメ

《真緑ストア》 サボラメ メダカ 生体 5ペア 10匹+α 成魚 M~Lサイズ

黄色と黒の体色にラメの入る夜桜という品種に、オーロラ黄ラメを掛け合わせて作出されたのが、サボラメです。
青と黄色の入り混じったようなパワフルな印象の体色が特徴的で、ラメの密度が濃く見えるためにかなりの存在感があります

個体によって体色の青と黄色の比率や濃淡が異なり、それによって印象も大きく変わるのが、サボラメの魅力のひとつです。

黄色みの強い個体は、サボラメイエローとも呼ばれています。

三色ラメ

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白・朱・黒の三色にカラフルなラメが入る、三色ラメ
通常の三色メダカと同様に、個体によって色の濃淡や模様の入り方が異なるうえ、ラメの形質も加わることで、コレクション性に富んだ味わい深い品種として知られています。

三色ラメはヒレの形状や長さによっても様々な品種に分類されるため、好みの1匹を見つける楽しさも味わえる、魅力あふれるメダカです。

アイスブレイク

【メダカ永遠~トワ~】 アイスブルーめだかの稚魚10匹セット

2021年11月にリリースされたばかりの、アイスブレイク
オークションサイトで出品された際には150万円もの値段がついたことで、当時話題を呼びました。

黒をベースとした体色に青緑色のラメが乗る、ヒカリ体型のメダカです。

ヒカリ体型とは尾ヒレがひし形で、なおかつ背ビレが尻ビレと同じ形状になるメダカのことを指します。
通常は腹部にある虹色素胞が背中に転移して背中側が若干光って見えることから、ヒカリ体型と名付けられました。

しかし、アイスブレイクの場合はヒカリ体型に特徴的な背中側の光が無いため、よりくっきりとラメの輝きを鑑賞することができます。

上見だけでなく横見でも楽しめる、大変美しいラメメダカです。

ラメメダカの楽しみ方


最後に、美しいラメメダカをより深く楽しむためのポイントについてお話していきます。

上からの鑑賞がおすすめ!

ラメメダカは、背中の光沢を楽しむためにも上からの鑑賞(上見)がおすすめです。

先程ご紹介したアイスブレイクなど、品種によっては横見でも美しいメダカも存在するのですが、基本は上見のほうが美しさを楽しみやすいということを覚えておきましょう。

そのため、飼育環境も上見しやすい方法で調節するのがおすすめです。

屋外飼育の場合はビオトープで使用する睡蓮鉢などで自然と上見ができますし、室内飼育の場合は、上見に特化したスモークガラス採用の水槽が販売されています。

もちろん一般的な水槽であっても、ロータイプの水槽台に黒い底砂を敷いた水槽を乗せることで、上見を楽しむことが可能です。

グアニンが入った餌を与えよう

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グアニンが入った餌を与えることも、ラメメダカの美しさを楽しむ上での重要なポイントです。

先述したように、ラメの形質は虹色素胞を構成するグアニン層によるものだということが知られています。
『ニチドウ めだか膳 光メダカ用』や『テトラ キリミン カラー』など、メダカの色ツヤや光沢を良くするグアニンが配合された餌を中心に与えてみましょう。

まとめ:ラメのメダカとは!ラメ鱗の特徴と光沢を持つメダカの形質を解説


今回はラメメダカの特徴や魅力、おすすめの品種などについてご紹介をしてきました。

近年登場した改良品種であるラメメダカは、虹色素胞を構成するグアニン層が集まることによって、キラキラと輝く鱗をもつことで知られています。

光が当たったときのきらめく美しさや、光の加減・方向によって変化する輝きは、ラメメダカのもつ最大の魅力です。
少数飼育でも抜群の見応えを誇るラメメダカを、この機会に皆さんも飼育してみるのはいかがでしょうか。

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執筆者 井上あゆみ

金魚から熱帯魚・海水魚まで、全部で20種類程度のお魚を飼育してきました。お気に入りはイエローヘッド・ジョーフィッシュ。怒ったような顔をしているのに、実はかなり臆病というなかなか憎めない海水魚です。アクアリウム初心者の方でも楽しく読めるような記事を書いていくので、よろしくお願い致します!

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