メダカを上見で楽しもう!上からの観賞ポイントとおすすめ容器5選
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メダカを上から観賞する『上見(うわみ)』は、メダカ本来の魅力を存分に堪能できる観賞スタイルです。
近年ブームになっている改良メダカは特徴的な色や模様が背中に発現するため上見が向いていますし、黒メダカならば力強い泳ぎをしっかり観察することができます。
また上から観察することで、体型を観察しやすく体調不良や生育不良にいち早く気づくことも可能。メダカの飼育管理の面からも、上見は優れているポイントが多いです。
そこで、今回はメダカを上見で観賞するポイントとメリット、上から観察しやすいおすすめの容器5選をご紹介します。
「メダカをよりきれいに鑑賞したい」という方は、ぜひご覧ください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにメダカを上見で観賞するポイントとおすすめ容器5選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
メダカは観賞性、体調管理など様々な観点から上見がおすすめです。
特に改良メダカは上から観賞することを考えて作出された品種が多く、上見でこそ真価が発揮されます。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカを上見で観賞するポイントとおすすめ容器5選を解説します。
メダカの上見とは
水槽で飼育していると正面から鑑賞する横見が一般的ですが、実はメダカは上から覗き込むように観賞する上見の姿が非常に美しい魚です。
まずはメダカの上見について解説します。
上見=上から観賞すること!
上見は、飼育容器の上側から覗き込むようにメダカを観賞する方法です。
後ほど詳しく解説しますが、体色や模様などのメダカの特徴は背中に最もはっきり発現するため、魅力をより堪能できる上見は理にかなった鑑賞方法といえます。
また、メダカは飼育容器の表層~上層を泳ぐ魚ですので、上から覗き込んでもしっかり姿を確認することができるのも上見が向いている理由でしょう。
屋外飼育では上見が基本
メダカは屋外のビオトープなどでよく飼育されますが、屋外飼育ではほとんどが上見です。
というのも、室内で使用される透明度の高い水槽は、つなぎ目のシリコンが紫外線に弱く屋外では使用できません。
紫外線に強い飼育容器としては、睡蓮鉢やトロ舟などが挙げられますが、これらは全て側面が不透明で、観賞は上の開口部から覗き込むスタイルになるため、必然的に屋外飼育のメダカは上見で観賞することになります。
メダカを上見で飼育するメリット
上見での観賞には横見にはない以下のようなメリットがあります。
- 体型がわかりやすい
- 模様・光沢鱗を楽しめる
- グリーンウォーターでも観賞できる
観賞面はもちろんのこと飼育管理の観点からも、上見で飼育する利点がありますので、確認してみましょう。
体型がわかりやすい
横からではわかりづらい、一匹一匹の肉付きやお腹の膨らみ、背骨の形状などの違いを、上見ならば一目で判断することができます。
特に腹の膨らみは肥満や便秘・過抱卵などの病気の判断材料になりますので、早期発見・治療するためにも上見で確認するのがおすすめです。
また、体長を比較したり、メダカに多い背骨の奇形を見つけたりなど、繁殖や品種改良を目的として選別する場合にも上見が向いています。
ただ、上からだけでは体表の異変は見つけづらく、白点病や寄生虫の有無を確認するならば横見が最適です。
上見は鑑賞性や管理の点から優れた部分が多いですが、メダカの健康を守るためには時折プラスチックケースなどに移して横からも観察するのが良いでしょう。
模様・光沢鱗を楽しめる
メダカは特徴的な体色や模様が背中に多く発現します。
まるで錦鯉のような三色模様や、幹之メダカなどにみられる体外光と呼ばれる光沢、キラキラ輝くラメ鱗などは、全て背中側に集中するため、上見での観賞が最も美しいです。
また、原種に近い黒メダカも上から見ると背中に黒いラインがあるのが確認できます。
横見では優しい風合いのメダカですが、上見では黒いラインが引き締まった力強い印象を受けるでしょう。
このように、メダカは観賞する方向によって全く違った表情を見せてくれる魚です。横からみるのも風情がありますが、模様や体色をよりはっきり感じたいときは上見をおすすめします。
グリーンウォーターでも観賞できる
上見ならば、グリーンウォーターで飼育しているメダカも観賞することができます。
グリーンウォーターは植物プランクトンが豊富に含まれた飼育水で、健康的なメダカを育てるのに最適な環境です。
餌になるプランクトンがいつでも食べられるので稚魚の生存率を上げることができますし、成魚のメダカの色揚げにも効果があるなど、飼育する上でのメリットがとても豊富で、屋外飼育ではよく活用されています。
しかし、栄養豊富な反面水が緑色に色づいて透明度が下がるのが難点で、横見だと鑑賞性が良くありません。
その点上見であれば、問題なくメダカを鑑賞できます。さすがに水底までは見渡せませんが、メダカは水面付近を泳ぐ習性があるため、姿をしっかり観察することができるでしょう。
メダカの飼育に注力しながら観賞性も保つことができるのは、上見ならではの利点です。
メダカの上見に向いた飼育容器5選
メリットが豊富な上見をするならば、適した飼育容器を選ぶのがおすすめです。
ここからは、メダカの上見に向いた飼育容器5選をご紹介します。
- メダカ鉢
- プラケースやトロ舟
- 睡蓮鉢
- 発泡スチロール箱
- ブラック水槽
入れ物自体の鑑賞性が高くオブジェとしてもおすすめな睡蓮鉢、機能性が高いトロ舟や発泡スチロール箱など、飼育に取り入れやすい容器を厳選しましたので、飼育スタイルに合わせて選んでみてください。
メダカ鉢
メダカ鉢は各メーカーから販売されている、メダカ飼育に特化した鉢のことで、軽くて移動がしやすいものや、安価で交換がしやすいもの、最近では足し水だけで水換えが不要なものなど、メダカ飼育がしやすいよう様々な工夫がされた商品が多いです。
そんなメダカ鉢の中でもポピュラーなのが『GEX メダカのための飼育鉢』。プラスチック製で軽くて移動がしやすく、割れる心配がありません。紫外線により劣化しても安価なので気軽に買い替えられます。
また、 容器の上部に水抜き穴があり、雨などで急に増水してもメダカが流れ出してしまうのを防ぐことができます。
メダカを気軽に屋外で飼育してみたいという方には、こちらのメダカ鉢がおすすめです。
プラケース・トロ舟
繁殖目的やビオトープ作りによく利用されるのが、プラケースやトロ舟です。
容器自体に飾り気はありませんが、水量を多く確保できて使い勝手が良く、工夫次第で様々な使い方ができるのが魅力です。
複数のトロ舟を設置すれば、繁殖や品種改良目的で品種ごとに分けたり、稚魚を成長具合ごとに仕分けたりするのに最適ですし、庭に埋めるようにして設置すれば、池のような風情あるビオトープを作ることもできます。
上の商品は小型の扱いやすいタイプですが、プラケースやトロ舟はサイズが豊富ですので、飼育スペースに合わせたサイズを選べるのも人気の理由です。
睡蓮鉢
容器を含めて一つのオブジェのように仕立てるのであれば、陶器製の容器で色柄が豊富な睡蓮鉢がおすすめです。
和の風合いがメダカがよく合いますし、水草や浮き草を入れると、より華やかなアクアリウムに仕上がります。
睡蓮鉢にもサイズがありますので、メダカの飼育数に合わせて大きさを選びましょう。
10~13号の睡蓮鉢であれば、5~10匹程度のメダカを飼育することができます。
ただし、陶器製の睡蓮鉢は重量があって、一度設置すると場所を移動するのが困難です。また、衝撃に弱く破損しやすいため、扱いには注意してください。
発泡スチロール箱
発泡スチロール製の箱も、メダカ飼育でよく利用される飼育容器です。
安価で保温性が高く、特に冬場の屋外飼育では水温の低下を防ぐのに重宝します。
また、断熱性にも優れているため、日陰に置いておけば夏場の高水温対策にも最適です。
ただし、一度水温が上がってしまうと下がりづらいため、夏場の置き場所には注意しましょう。
他の容器に比べると耐久性がやや劣りますが、安価ですので傷んできたらすぐに交換できるよう予備を用意しておくと安心です。
ブラック水槽
室内でメダカの上見を楽しみたいなら、『グラステリアメダカ 上見』がおすすめです。
メダカを上から鑑賞することを考えて作られた水槽で、フレームレス水槽の側面・背面・底面にスモークガラスを採用しており、上からのぞくと光の屈折でガラス面が黒く見えてメダカが浮きたつ仕組みです。
特にラメメダカや光沢のあるメダカを入れると煌めきがより一層際立つでしょう。
また、水槽全体が黒っぽいため色揚げの効果も期待できます。
もちろん、普通の水槽と同じようにろ過フィルターや水槽用ヒーターを設置することも可能で、水質水温の管理がしやすいのもポイントです。
まとめ:メダカを上見で楽しもう!上からの観賞ポイントとおすすめ容器5選
今回はメダカを上見で観賞するポイントとメリット、上から観察しやすいおすすめの容器5選をご紹介しました。
メダカの上見は、
- 体型がわかりやすい
- 模様・光沢鱗を楽しめる
- グリーンウォーターでも観賞できる
といったメリットがあり、観賞面、飼育面ともに優れた観賞スタイルです。
特に屋外飼育では使用できる容器の関係から、上見が基本となります。
上見に適した飼育容器には鑑賞性が高いものや使い勝手の良いもの、室内飼育で利用できるものなど様々な種類がありますので、設置場所や飼育目的に合わせて適切な容器を選んでみてください。
メダカの新たな魅力を引き出せる上見に、皆さんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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