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小学校の教育の一環としてメダカの飼育をしたことがある人も多いと思いますが、メダカは一般的には容易に育てることのできる丈夫な魚として知られています。
ところがいざ自宅でメダカの飼育を始めてみると、水がすぐに汚れたり、メダカがすぐに死んでしまったり、などのトラブルが多発してしまうことも。
これらのトラブルは、水換えの方法や頻度、換水量が原因で起こっていることが多く、水換えのやり方を見直すことで改善する可能性があります。
そこで今回は、メダカの水換え時に起こりやすいトラブルと、その解決方法についてご紹介していきます。
最適な水換えペースについても解説していますので、ぜひお役立てください。
目次
メダカの水換えトラブル5例と解決策
まずはメダカの水換え時に抱きやすい疑問点と、その解決策についてご紹介していきます。
今回ピックアップしたのは、以下の5つのトラブルです。
- 水換えをしたらメダカが死んだ
- 水を換えたら、かえって濁った
- 水換えしたら、稚魚などがいなくなった
- 水換えをするタイミングがわからない
- 水をすべて換えたら、メダカの元気がない
トラブル1:水換えをしたらメダカが死んだ
1カ月ほど管理を怠ってしまい、久々に水換えをしました。水が汚れているのではないかと思い、いつもより多めに、水槽の半量ほど水換えをしたところ、メダカが次々と死んでしまったのですが、何がいけなかったのでしょうか?
解決策1:水換えの量とペースを見直そう
まず、1ヶ月水換えをしなかったということで、水換えの頻度が足りていなかったことが考えられます。
そのうえ久々の水換えで、全体の1/2量と多めに入れ換えてしまったことで、水質が急激に変化してしまい、メダカにダメージを与えてしまったのだと推測されます。
元気なメダカは、金魚や熱帯魚ほどの頻繁な水換えを必要とせず、水質の変化にも強い魚種です。しかし、いくら丈夫でもしばらく水換えをしないでいると、水が汚れてメダカが体調を崩す可能性がありますので、できれば2週間に一度程度、ペースを決めて水換えを行いましょう。
また、定期的に水換えしている場合、水槽の1/3程度の水量を目安に常に一定量を換えるようにします。水質の変化はメダカにストレスを与えますので、変化の少ない環境を維持することが大切です。
もしどうしても水換えをする時間が確保できず、1ヶ月程度間隔が空いてしまった場合は、換水量を増やすのではなく、逆に控えめにします。まずは1/4程度水換えをして様子を見るのがおすすめです。
トラブル2:水を換えたら、かえって濁った
水の透明度が気になり、水換えを行なってみたのですが、かえって濁りがひどくなった気がします。
なぜでしょうか?
解決策2:水は静かに注ぎ、底砂やろ材などの汚れを確認する
水槽の底砂の汚れが舞い上がってしまったのだと考えられます。
メダカ水槽に使用する底砂は細かい粒子のものが多いので、見た目以上に汚れが蓄積しているケースがあります。
注水するときに勢いよく水を注ぐと、砂に溜まった汚れを舞い上がらせて濁りの原因になってしまいますので、水は静かに注ぐようにしましょう。
水換え時にプロホースなどでしっかりと底砂の汚れを取り除き、ろ材の汚れなども確認してから注水するのがおすすめです。
トラブル3:水換えしたら、稚魚などがいなくなった
水換え後に水槽を見ると、先程まで泳いでいた稚魚の姿が見えなくなってしまいました。
どこかに隠れているのでしょうか?
解決策3:排水時に魚網を活用する
水換え時の排水に混ざってしまった可能性があります。
稚魚のいる水槽を水換えする際は、排水時の水流に注意しながら行ないましょう。
心配な場合は、ホースの口に魚網ネットをあてながら作業をするのもおすすめです。
トラブル4:水換えをするタイミングがわからない
メダカ飼育の入門書などには『水換えは適切な頻度で』と書かれていることが多いのですが、イマイチ適切なタイミングがわかりません。
水換えのペースはどうやってつかめばいいですか?
解決策4:色・濁り・臭い・とろみで確認
まずは飼育水と新鮮な水(カルキを抜いた水道水)を比較して、色や臭いを確認してみましょう。
飼育水の色が濁っていたり嫌な臭いがする場合は、水換えのタイミングとみて問題ありません。判断が難しい場合は、試験紙や試験薬などの水質チェッカーで確認すると水の状態をはっきり知ることができます。
しかし何よりも大切なのは、飼育しているメダカたちの様子をしっかりと観察することです。
多少汚れているように感じても、メダカが元気であれば水質に適応していると考えられますので、無理に水換えをしてしまうとかえって体調を崩してしまい可能性があります。
例えば飼育水の臭いのみが気になるような場合は、水質に影響を与えないように少量(1/5程度)の水換えに留めて様子をみましょう。
トラブル5:水をすべて換えたら、メダカの元気がない
水槽の水が汚れていたので、すべての水を新しく換えてみました。
しかし、しばらくするとメダカが底で動かなくなってしまい心配です。
どうすればいいのでしょうか…?
解決策5:水槽を保温して様子を見ましょう
魚をメインに飼育している水槽では、全換水はおすすめできません。
底でじっとしているメダカは、おそらく急激な水質・水温の変化によってダメージを受けてしまったのだと考えられます。
飼育容器を発泡スチロールなどで囲みながら保温し、安静にして様子を見ましょう。
餌を食べるのにも体力を使いますので、給餌はメダカが元気に泳ぎだして1日以上経過してからにします。それまでしっかり餌を食べていたメダカであれば、数日程度の絶食は問題ありませんので、状態が落ち着いてから餌やりを再開しましょう。
メダカの水換えペースを決める要素
水換えはメダカを飼育するためには必要不可欠な作業です。しかし、頻度や換水量があっていないと、水換えが原因でメダカが体調を崩してしまうこともあります。
メダカに負担を掛けずに水換えをするには、水槽に合った頻度を見極めるのが大切なのですが、これがなかなか難しいもの。
そこでここからは、メダカ水槽の水換えペースを決める要素についてお話していきます。
重要なのは以下の4点です。
- 季節と水温
- 飼育匹数
- 餌の頻度と種類
- メダカの成長具合
季節と水温
水換えのペースを決めるうえでまず重要となってくるのが、季節と気温です。
気温(水温)が高いと水質が悪化するペースが早くなりますので、暑くなってきたと感じたら、水換えの頻度を増やしてあげましょう。
頻度を増やすときは、一度に換える水の量はやや控えめに、1/4~1/5程度の水量をこまめに換えるのがおすすめです。
一方冬場はメダカの活性が下がり水質の悪化も緩やかになりますので、基本的には足し水のみで、水換えは行なわないようにします。
ただし、水槽を室内に設置していて、冬場でもあまり水温が下がらずメダカも活発なままの場合は、変わらず水換えを行うようにしてください。
飼育匹数
飼育匹数が多い場合も、こまめに水換えを行ないます。
生体数が多いということはその分たくさんの餌を与え、たくさんのフンを出しているということなので、水槽内に汚れが溜まりやすくなります。
汚れが目立ち始めた頃にはすでに水質が悪化していることもありますので、早めの水換えを心がけましょう。
餌の頻度と種類
メダカを人工飼料でなくグリーンウォーターやミジンコなどで育てている場合は、餌となる微生物の管理を念頭に、水換え頻度を調節していきましょう。
例えばグリーンウォーターの場合、あまりにも濃い状態が続くと生体が酸欠になる可能性が高くなり、雑菌も発生して嫌な臭いが出ることもあります。
うっすらと容器の底が見えるくらいの濃度になるよう、水換えの量や頻度を調節していきましょう。
メダカの成長具合
メダカの成長具合によって水換えペースを変えることも重要です。
稚魚の間は基本的には水換えをせず、ある程度しっかりした姿(1cm以上)になってから、少量ずつこまめに水換えを行ないましょう。
まとめ:メダカの水換えトラブル5例!解決方法と最適なペースの決め方!
今回は、メダカの水換え時に起こりやすいトラブルと、その解決方法についてお話してきました。
メダカは丈夫で飼育しやすい魚とは言われていますが、体が小さくスタミナが少ないので、水質の急変によるダメージが致命的になりやすいという一面もあります。
飼育に慣れてないうちは、基本的には少量の水換えをこまめに行ないつつ、水質を一定に保つ工夫をしていきましょう。
水換えの間隔が空いてしまった場合も慌てずに、まずは少量の換水をして様子を見るのがポイントです。
メダカの様子をよく観察しながら、適切なケアをしていきましょう。
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