秋に買いたい水槽用品8選!冬前に用意したいアイテム
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少しずつ肌寒い日が増えてくる秋は高水温に悩まされることも無くなり、安定したアクアリウムを楽しめる季節です。
ほっと一息つきたいところではありますが、この季節にやっておかなければならないのが冬を迎えるための準備。
といっても今年水槽を始めたばかりだと、初めての冬を迎えるに辺り何をしたらよいのかわからないという方もいるかもしれません。
そこで今回のコラムでは、秋のうちに買って準備しておきたい水槽用品をご紹介します。
冬場の水槽管理は暖かい季節とは違い、保温を意識することが大切です。仮に暖冬だったとしても、暖かい季節に合わせた水槽設備のままでは生き物が体調を崩してしまうこともありますので、気温が下がりきる前に冬に備えた準備を始めましょう。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに秋に買いたい水槽用品8選を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
アクアリウムの寒さ対策は、気温が下がりきる前の秋のうちに行っておくことをおすすめします。
冬の保温対策に必要な水槽用ヒーターや断熱アイテムを設置して、万全の態勢で冬を迎えましょう。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、秋に買いたい水槽用品8選を解説します。
秋に買いたい水槽用品8選
寒くなる冬に向けて、秋のうちに買いたい水槽用品を8種類紹介します。
この季節に用意しておきたいアイテムは、主に低水温対策に使用するものです。
近年は『夏が長い』という声が続出し、秋の時点でも温かい気温が続いていますが、冬がなくなったわけではありません。むしろ温かいうちに必要なものを用意した方が、急な気候の変化にも対応できます。
秋のうちに準備したい物には、飼育水を温める水槽用ヒーターなどの機材から、外気温の変化から水槽を守る保温アイテムまで様々ありますので、水槽の管理スタイルに合わせて必要なものを購入しておきましょう。
水槽用ヒーター
外気温が下がる冬場は水槽の水温も下がりがちです。水槽用ヒーターを設置していない場合は、保温のためにこの機会に購入しておきましょう。
特に熱帯魚は低水温に耐性が無い品種が多いので、水槽用ヒーターは必須アイテムです。
金魚やメダカなどの低水温に耐えられる観賞魚は、条件次第では冬場でもヒーター無しで飼育を続けられますが、水温が下がると消化不良を起こしやすくなるため、体調を安定させたいときは水槽用ヒーターで保温するのがおすすめです。
また、水槽用ヒーターが設置できないボトルアクアリウムのような小さな容器の場合は、ペット用のパネルヒーターを使うと容器ごと保温ができます。
水槽用ヒーターの種類
水槽用ヒーターには予め決められた温度に水温を合わせる”温度固定タイプ”と、任意の温度を設定できる”温度可変タイプ”の2種類があります。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、初めて水槽用ヒーターを購入するときは、扱いやすい温度固定タイプがおすすめです。
温度固定タイプには、メダカ用、金魚用、熱帯魚用などでそれぞれ適した水温に設定された製品が販売されているので、飼育している生き物に合わせて選びましょう。
魚の調子などを見ながら温度を微調整したい場合は、温度可変タイプを選んでください。
水槽用サーモスタット
サーモスタットは水槽内に設置したセンサーで水温を感知して、設定温度になるように水槽用ヒーターの電源を自動で切り替えてくれる制御装置です。
水槽用ヒーターにサーモスタットが付属している一体型の場合は、あえて別に用意する必要はありませんが、水槽用ヒーターが単体の場合は必ずサーモスタットを別途購入し、接続して使うようにしてください。
シンプルな水槽用ヒーターと水槽用サーモスタットを併用する方法は、生き物や体調に合わせて細かく水温を決められるのでおすすめです。
可能であれば、急な故障に備えて予備も用意しておきましょう。
発泡スチロール
屋外でメダカや金魚を飼育している場合は、飼育容器を保温性の高い発泡スチロール製の箱に変えるのがおすすめです。
発砲スチロール自体に水を温める効果はありませんが、朝晩の水温変化をやわらげられるほか、凍結対策としても有効です。
発泡スチロール製の箱は一般的な運搬用の箱でも良いですし、飼育用の専用鉢だと排水口が付いていたり、より保温性の高い黒色だったりと機能面が充実しています。
また、冬に向けて飼育容器を変える場合は、まだ水温が高く生き物が活発な時期に移動しておくのがスムーズに越冬の準備を進めるコツです。
水温が下がってからだと、環境の変化がストレスになるので注意してください。
ちなみに発泡スチロールは飼育容器として使う以外にも、板状のものを組み立てて水槽の周りを囲ったり下に敷いたりなど、保温効果を高めるアイテムとして様々な使い方ができます。
ソイル
定期的に交換が必要となるソイルですが、水温が下がっている状態での交換はあまりおすすめできません。
生き物の活性が落ちている時期にソイルを交換すると、水質などの変化に繋がり生き物にストレスが掛かってしまうからです。
そのため、ソイル交換が必要な場合は、まだ水温の高い秋の間にすませておきましょう。冬用に飼育容器を変える場合は、その時にソイル交換も行うとスムーズです。
また、無加温のメダカ水槽などでは変化を起こさないために冬場は水換えの頻度を減らして管理することになるのですが、このとき水を綺麗に保つのに重要な役割を果たすのがろ過バクテリアです。
このろ過バクテリアはソイルにも定着しますが、新しいソイルに十分にバクテリアが棲み付くまでには時間がかかるため、この分の猶予を考えても早めにソイルは交換しておいた方が良いでしょう。
接続ホース
外部式フィルターなどのホース交換も、まだ気温が高いうちにすませておきましょう。
ホース類は気温が下がると硬くなりやすく交換が難しいです。硬いホースを無理にはめ込むと、ひび割れや水漏れの原因になりますので注意してください。
また、接続ホースを交換する際に一緒にろ過槽の掃除をしておくのもおすすめです。
流木
無加温で魚を越冬させる場合は、秋のうちに流木などのレイアウトを追加しておきましょう。
水温の低下に伴い活性が落ちたメダカや金魚が、じっと身をひそめることができる隠れ家になるためです。
水温が下がってからレイアウトを追加するのは、すでに冬眠状態に入った魚のストレスになりますし、流木は多少なりとも水質を変化させる可能性があるため、魚が元気なうちに流木のある環境に慣らしておくことをおすすめします。
ビニールハウス
寒さの厳しい地方で屋外飼育の魚を越冬させるときは、思い切ってビニールハウスを設置するのも良い方法です。
雪や冷たい北風から生き物を守ってくれて、凍結防止の対策にもなります。
農業用の大型のビニールハウスを想像すると設置が難しいように感じますが、最近は家庭用の小型のものも市販されているので、そこまで気負わずに飼育に取り入れることが可能です。
ただ、小型のものは風で飛ばされてしまいやすいので、しっかり固定する、軒下に設置するなどの対策をしましょう。
ビニールハウスを設置するのが難しいときは、ビニールシートやポリカーボネート、すだれを使って屋根を作るだけでも防寒対策になります。
使い捨てカイロ
冬の寒さ対策として、使い捨てカイロを用意しておくと安心です。
使い捨てカイロは、水槽用ヒーターの故障や停電など、保温機材に不測の事態が起こった時に水温の急低下を抑えるのに役立ちます。
使い捨てカイロだけで水温を維持することはできませんが、水温の低下を緩やかにして急変を防ぐのには効果的ですし、保温システムが復旧するまでの間の繋ぎにはなるでしょう。
また、生体を移動するときなどの一時的な保温にも使い捨てカイロが使えます。ただ、この場合は安全のためカイロを直接容器や袋に貼りつけるのは止めましょう。
様々なケースを想定して、使い捨てカイロは貼り付けタイプと貼り付けないタイプの両方を用意しておくと、用途に合わせて使い分けられるので便利です。
冬に入る前に準備をしよう
ご紹介してきた秋に用意しておきたい飼育アイテムは、冬の寒さ対策に使用するものが大半でした。
なぜこの時期に先々の準備をしなければならないのかというと、水温の低下は水槽で飼育する生き物たちの生活スタイルや体調に変化を及ぼすため、水温がまだ高い秋のうちに冬越しの準備をして、環境に慣らしておく必要があるからです。
また、寒さが本格化してから慌てて必要な用品を準備しようとすると、もし売り切れなどで商品が手に入らなかったとき、対策が後手に回ってしまう危険もあります。
安全に冬を乗り切るためにも、早め早めに対策を進めることが大切です。
暖冬でも過信は禁物
もし事前に『今年は暖冬』という予報が出ていたとしても、対策を疎かにするのは良くありません。例年よりも暖かいといっても、しっかり気温は下がるため過信は禁物です。
そもそも一般的な熱帯魚は水温22~26℃、メダカや金魚は15~26℃程度が適温となります。
冬場は例え室内であっても、これより水温が下がる可能性がありますので、熱帯魚飼育では必ず水槽用ヒーターを設置して水温を維持しましょう。
メダカや金魚の場合、適水温以下になると活性が落ちていき、5~10℃辺りになると冬眠して越冬するためヒーターは必要ありませんが、無事に春を迎えられるよう環境を安定させるためのお世話は続けてください。
またビオトープなどの屋外飼育では、外気温の影響を受けて水温が下がりやすいです。暖冬でも一時的に気温が急低下したり、大雪が降ったりする可能性はありますので、十分に対策をして冬を迎えましょう。
餌の与えすぎに注意
水槽用ヒーターを使わずに越冬するメダカや金魚を飼育している場合は、室内屋外に関わらず餌の量に注意してください。
水温が下がっている時期は魚の活性も落ちているので、消化不良を起こしやすいです。
また、餌の食べ残しが増えて水質の悪化に繋がることも考えられます。
そのため冬場は給餌量を控えめにして、健康を維持するよう心がけましょう。
餌をあげないとかわいそうな気もしますが、健康な魚は数日間絶食しても問題ありませんし、冬眠をしている状態ならば、餌自体をほとんど食べなくなるので冬の間は餌やりをしなくても大丈夫です。
いずれにしても、水温や魚の調子を見ながら給餌量や回数を調整するようにしてください。
まとめ:秋に買いたい水槽用品8選!暖冬でも事前に用意したいアイテム
今回は、秋に購入しておきたい飼育用品を8つご紹介しました。
秋は冬に向けた準備をする季節です。
近年は温暖化の影響で暖冬と言われることも増えていますが、それでも気温が下がることに変わりはありませんので、気温が下がりきる前にしっかり対策をしましょう。
水槽用ヒーターやサーモスタットなどの機材は、熱帯魚の飼育には必須のアイテムです。
メダカや金魚の飼育では無くても問題ありませんが、設置すると暖かい季節と変わりなく飼育を続けることができますし、低水温向けの対策も必要ないので、状況に応じて導入を検討するのがおすすめです。
屋外飼育で冬を越す場合は、秋のうちに雪や風をしのぐ対策や、凍結予防を施しておくことが重要となります。
この記事を参考に、早めに冬に向けた準備を進めましょう。
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