メダカの飼い方
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メダカは何匹が最適?飼育容器や繁殖に最適な匹数なども紹介します!

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日本原産の淡水魚であるメダカは、水温や水質に対する適応力が高くて飼育がしやすい観賞魚の代表格です。
カラフルな改良品種のメダカが一大ブームとなったことも記憶に新しく、メダカを飼育してみたいと思う方も増えています。

そんな初心者でも挑戦しやすいメダカ飼育ですが、「どれくらいの大きさの容器に、何匹くらいのメダカを飼うのが最適なのか」と迷う方も少なくありません。

今回のコラムでは、容器の種類ごとに最適なメダカの飼育数をご紹介します。
合わせて、メダカの繁殖を狙う場合の最適な飼育数についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

プロアクアリストたちの意見をもとに飼育容器別にメダカの最適な飼育数を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

飼育がしやすいメダカですが、容器の大きさに対して飼育数が多すぎると、過密飼育で体調を崩す原因になりかねません。
飼育容器に対する適切な匹数を意識することが、健康にメダカを飼育する秘訣です。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、飼育容器別にメダカの最適な飼育数を解説します。

メダカは何匹が最適なのか


メダカの飼育数は、飼育容器の総水量を基準に決定します
基本的な考え方は水量2Lに対してメダカ1~2匹で、例えば水量が10Lであれば5~7匹程度が目安になります。

また、ろ過フィルターの有無によって飼育数が増減することも。
ろ過フィルターは、

  • ろ過して水の汚れを取り除く
  • 水流が生まれて水が淀みにくくなる
  • 水中の酸素量が増えてろ過バクテリアが活性化する

など、飼育水をきれいに保つ手助けをしてくれるため、設置することでよりたくさんのメダカを飼育できるようになるでしょう。

飼育容器ごとの最適なメダカ数


ここからは、メダカの飼育で一般的に利用されることが多い容器について、具体的なメダカの数をご紹介します

先ほどご紹介した通り、メダカの飼育数は水量とろ過フィルターの有無によって変わります。
ここでは容器の水量から割り出した飼育数を中心にご紹介していきますので、実際にはその他の要因も考慮しながら飼育数を算出してみてください。

水槽

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ホームセンターなどでも販売されている水槽は、室内でメダカを飼育する時の定番の容器です。

サイズが豊富なので、飼育数や設置スペースに合わせてちょうど良いものを選びやすいですし、ろ過フィルターなどの飼育機材を設置できるのも水槽の利点。
水槽とろ過フィルターなどがセットになったメダカ飼育セットを購入すれば、簡単にメダカ飼育を始められます。

小型水槽なら約10匹まで

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メダカ飼育でよく使用される小型水槽では、

  • 17cmキューブ水槽:4~5匹
  • 30cm規格水槽:10~12匹
  • 30cmキューブ水槽:約20匹

程度のメダカを飼育できます。

キューブ水槽は縦横のサイズが同じ立方体のような形の水槽で、規格サイズの水槽よりもたくさん水を入れることができるのが魅力。設置スペースを変えずにたくさんメダカを飼育したいときは、キューブ水槽がおすすめです。

またろ過フィルターは、メンテナンスが楽に行える外掛け式フィルターを設置すると良いでしょう。
メダカは強い水流が苦手なので、外掛け式フィルターの水流を弱めに調整してあげると、適度な水流を生み出しつつ水質を保つことができます。

60cm水槽なら30匹以上も飼育可能

約64Lの水量が確保できる60cm規格水槽(60×36×30cm)ならば、30匹程度のメダカを飼育することができます。

横幅が60cmもある水槽に30匹のメダカだと、少し寂しく感じるかもしれません。
しかし、メダカの数が多い過密状態だと水が汚れやすいなど、管理が難しくなりますし、メダカは繁殖しやすいので稚魚が生まれたときのために、飼育数に余裕を持たせておいた方が安心です。

60cm水槽は適合するろ過フィルターの種類が豊富で、水草を植えたり他の生き物との混泳したりと応用が利くのが魅力ですので、様々なアクアリウムを楽しむためにも、メダカの匹数は抑えめにしておくことをおすすめします。

メダカ鉢・発泡スチロール箱

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メダカの屋外飼育では、メダカ鉢が人気です。
デザイン性の高い陶器製、軽量で丈夫なポリプロピレン製、保温力抜群の発泡スチロール製など、素材によって特徴は異なりますが、どれも上から覗き込むように鑑賞する上見ができるのは共通しています。

また、メダカ専用の飼育容器で無くても、工業用のトロ舟や梱包用の発泡スチロール箱を代用することも可能ですが、専用品以外は水漏れ等のトラブルが生じる可能性があるため、注意してください。

Sサイズなら約3~5匹

Sサイズ(水量:約5Lほど)の飼育ケースなら、3~5匹程度が目安です。
水草などを入れる場合は、メダカの遊泳スペースも考慮しながら匹数と植物の量のバランスを取りましょう。

また小さいメダカ鉢は水温が変化しやすいため、直射日光を防ぐ日よけを取り付けたり、地面への直置きを避けたりといった工夫をすると、維持がしやすくなります。

Mサイズなら約10~15匹

少し大きいMサイズの(水量:約14Lほど)のメダカ鉢ならば、10~15匹程度のメダカを飼育できます。

水量10L以上の飼育ケースは、繁殖や稚魚の育成といった本格的なメダカ飼育に挑戦できるサイズです。
繁殖を考えているときは、メダカが増えていくことを想定して導入する匹数を調整しましょう。

Lサイズなら約20匹以上

Lサイズのメダカ鉢になると、20L以上入るものも珍しくありません。
これだけの大きさならば、メダカを15~20匹程度は余裕を持って飼育できるでしょう。

メダカ鉢はシンプルな作りで飾り気はありませんが、とても機能的でコスパが良いので、メダカを効率よく飼育するのに向いています。
見た目以上に水量を確保できるので、水質や水温を保ちやすいという利点も。

様々な種類のメダカを交雑しないように分けて飼育したいときや、繁殖の過程で成長段階ごとにメダカを分別したいときなどは、たくさんのメダカ鉢を使って飼育するのがおすすめです。

ボトル・金魚鉢

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体が小さくて水を汚しにくいメダカは、ボトルアクアリウム用のボトルや金魚鉢などの小さな容器でも飼育ができます。
ただし、小型容器は水量がかなり少ないため、無理の無い飼育数を維持することが長期飼育のコツです。

水量が2Lなら2匹、6Lなら5匹ほど

水量が~2L程度の小さなボトルでは、メダカは2~3匹に留めておくのがおすすめです。
もし、ボトルアクアリウムにメダカを導入する場合は、水草のボリュームも考えてメダカを少なめにすることを意識しましょう。

一方、ボトルの中でも水量を7L近く確保できる大きな金魚鉢などの容器ならば、水草を入れても5匹ほどメダカを飼育できますので、賑やかなボトルを作りたいときは、大き目の容器を使用してみてください。

ただし、このような小型容器は使用できる機材がかなり制限されてしまいます。
使えるろ過フィルターや照明も少ないので、機材に頼らずに水質を維持できる匹数を守ることが大切です。

繁殖に最適なメダカの匹数


自宅でも簡単に繁殖を楽しめるメダカですが、効率的に繁殖させたいときは飼育数を意識してみると良いでしょう。

ここでは、メダカの繁殖を目指す際に最適なメダカの飼育数について解説します。

オス1:メス3の割合がおすすめ

メダカ以外の魚にも当てはまるのですが、繁殖を考えているときは、メスを多めに入れるのがおすすめです。

基本的にはオス1:メス3を比率の意識しながら、飼育容器に合わせて数を調整してみましょう。例えば水量10Lのメダカ鉢ならば、オス2匹、メス6匹で合計8匹を目安にします。

また繁殖や品種改良を主目的とするならば、メダカの品種ごとに飼育容器を分けると形質が混ざらないので安心です。

稚魚の育成容器も用意しよう

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繁殖を考えるならば、産卵から稚魚育成までできる育成用の容器を本水槽とは別に用意しておきましょう。

生まれたての小さなメダカは、成魚に食べられてしまう危険があるためです。
稚魚の生存率を上げるため、メダカが産卵したら産卵床ごと育成用の水槽に隔離して育成します。

稚魚育成用の容器は、水槽やメダカ鉢など何でも良いですが、屋外飼育なら太陽光を取り込みやすく、グリーンウォーターやゾウリムシが繁殖しやすい開口部の広い容器、室内飼育なら稚魚が吸い込まれないスポンジフィルターなどのろ過フィルターを使える四角い水槽がおすすめです。

まとめ:メダカは何匹が最適?飼育容器や繁殖に最適な匹数なども紹介します!


今回は、飼育容器ごとに飼育できるメダカの数について解説しました。

メダカの飼育数は2Lに1~2匹を目安に、飼育容器の総水量やろ過フィルターの有無などを考慮して決定します。
多すぎると過密飼育要因の水質悪化を招く危険があるため、適切な飼育数は守るようにしましょう。

また繁殖に挑戦するときは、オス1:メス3というように、オスメスの割合も意識するとうまくいきやすいです。

飼育容器に合わせて適切な数のメダカを飼育することで、手間を掛けずに長期的に安定した飼育環境を維持することができます
メダカ飼育を始める際には、ぜひ最適な飼育匹数を意識してメダカを購入するようにしてみてください。

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執筆者 Hara.kazu

子どもの頃から魚や昆虫を飼育し、アクアリウム歴は約30年になります。
グッピーやプラティ、ネオンテトラなどの入門魚飼育から始まり、シクリッドのブリーディングなどを経て、最近ではアクアテラリウムのレイアウトを楽しんでいます。

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