水質改善しやすい水草5選!ビオトープにおすすめ・水質改善のポイント
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「水草に水質改善効果ってあるの?」「水槽やビオトープに水草を入れたときのメリットが知りたい」このような疑問や考えをお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
「水草には水質改善効果がある」と言われていますが、具体的な効果やメリットはあまり知られていませんよね。
今回は、水草が水質に与える影響や水質改善効果が高いおすすめの水草、水草を水槽やビオトープに入れる際のポイントをご紹介します。
水草は水質改善効果だけでなく、魚の隠れ家や鑑賞性、育てる楽しみなどたくさんのメリットがありますので、ぜひ参考にしてください。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに水質改善しやすい水草、ポイントを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
- 成長が速い水草=水中の養分を多く消費する=水がきれいになる!余分な養分が減って生き物が住みやすくなるよ!
- 浮草や植え付けが必要な水草など、複数種を同時に育てるのもおすすめ様々な水草を組み合わせることで、バランスよく養分を消費できる
- 成長が速い水草は、適宜トリミングしよう!放置すると、伸びすぎで魚たちの遊泳域が減ってしまうことがあるよ!
- 東京アクアガーデンおすすめの水質改善しやすい水草成長が速く、丈夫な種類をご紹介!
水草には水質改善効果があり、ビオトープに特におすすめです。
水草は養分を吸収する過程で水質を改善してくれるため、ろ過フィルターを付けていないビオトープでは水草の役割が特に重要です。水草をただ水槽の中に入れればよいのではなく、水質改善効果の高いおすすめの水草や、注意すべきポイントがあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、ビオトープにもおすすめの水質改善しやすい水草、水質改善のポイントを解説します。
水草の水質改善効果とは
水草には、水質を改善してくれる効果があります。
特にフィルターを付けないビオトープでは、水草は必須となっていますのでぜひ参考にしてください。
水草の水質への影響
水草は養分を吸収することで、水質改善に役立ちます。
水草にとっての養分とは、魚たちのフンや餌の食べ残しから発生したものです。水草が養分を吸収・消化することで、水質が清浄化されていきます。
また、水草が光合成をすることで二酸化炭素を吸収し、酸素を供給するのも水質改善効果の1つになるのです。
水草を一度にトリミングしすぎると液が染み出し、水に粘度が出る原因になることがありますが、気にするほどではないでしょう。
ビオトープでは水草は必須!
水草の水質浄化効果は、ろ過フィルターを付けていないビオトープではとても重要です。
ろ過フィルターがないと水をろ過できないため、水槽内に不要な養分が残って水質悪化となり、生き物に悪影響を与えてしまいます。そこで、水質改善効果のある水草や水生植物を導入し、水質管理をするのです。
水換えをすることでも水質を維持できますが、過度な環境変化は生き物にストレスとなることもあります。
また、ビオトープ内の水草には、
- 日陰を作り、急激な水温上昇を防ぐ
- 産卵床になり、繁殖を助ける
- 隠れ家になり、生き物のストレスを軽減する
このようにさまざまな効果があるので、ビオトープに水草は欠かせないと言えるでしょう。
水質改善しやすい水草5選
水草には様々な種類があり、成長が早いほど養分をたくさん消費して、水質改善効果に期待ができます。
ここからは、成長が早く水質改善しやすい、ビオトープにもおすすめの水草を5つご紹介します。
マツモ
マツモは金魚藻とも言われ、金魚やメダカの飼育でよく育てられている水草です。
沈水性浮遊植物であるマツモは、植え付ける必要がないため底砂の種類に関係なく育ちます。水中を漂わせるだけでも、十分に育つのです。
非常に丈夫で、光量や水温が合えば浮かべておくだけでどんどん成長します。成長が早いということは養分の吸収量も多く、水質改善が期待できるということです。
マツモの細かい葉はメダカの産卵床としても最適なので、ビオトープにもピッタリの水草です。
アナカリス
アナカリスは、マツモと同じく金魚藻とも呼ばれる沈水性植物です。本来はオオカナダモという南米の水草で、古くから金魚やメダカの水槽で育てられてきました。
丈夫で強いため低水温でも枯れず、水温が不安定な秋から春にかけて心強い水草です。
また、アナカリスは植え付ける必要がないことも強みです。底砂に植えつけることもできますが、根を張るまでは浮きやすいため、水草用の重りを付けるのがおすすめです。
上手に育てると、白色の可愛らしい花を咲かせることもあるので、挑戦してみてください。
アマゾンチドメグサ
アマゾンチドメグサはセリ科の水草で、丸い葉が可愛らしい見た目をしています。
植え付けて育てるのがおすすめで、成長すると水中に根を漂わせ、底砂内だけでなく水中に漂う養分も吸収してくれるのです。
アマゾンチドメグサは低水温に弱く、屋外ビオトープでは暖かい時期にしか育てられません。簡易的な環境でも育つほど丈夫なので、冬の間だけ室内に移動するのもよいでしょう。
成長が早く葉も大きいので、魚たちの遊泳スペースやほかの水草を圧迫しないように、こまめにトリミングしてください。また、光量不足では間延びしてしまうため、ほかの水草の陰にならないように注意しましょう。
アマゾンフロッグビット
アクアリウムでもポピュラーなアマゾンフロッグビットは、丸い葉が特徴の浮草です。
500円玉程度の大きさの葉で水面に浮かび、その下にヒゲ状の根をたらします。成長は早く、浮草の中でも大きく育つので、それだけ養分を吸収して水質改善につながるのです。また、ヒゲ状に伸びた根は、メダカの産卵床としてもぴったりですよ。
浮草であるホテイソウと同じように、増えるスピードが速いため増やし過ぎに注意しましょう。増えすぎるとほかの植物に影を作り成長を邪魔するので、適度に間引いて数を調整してください。
アマゾンフロッグビットは低水温にはあまり強くないため、冬場は室内に移動させるなどの防寒対策をすれば越冬も可能です。
グリーンロタラ
グリーンロタラは日本の水田にも自生している、明るく爽やかな色合いが特徴の有茎水草です。
丈夫で日本の気候に適していることから成長も早く、それだけ養分も吸収してくれます。比較的高水温が得意で、底砂はソイルがおすすめです。
グリーンロタラは水中葉だけでなく水上葉も持つため、ビオトープでもよく使用されます。
また、トリミングをすることで複数の芽が伸びるので、茂みを作りたい場合はトリミングを繰り返しましょう。
水草で水質を改善するポイント
水草には水質改善効果がありますが、間違った育て方をするとかえって水質悪化につながることもあります。
こちらでは、導入の際に押さえておくべきポイントを3つご紹介します。
複数の種類を育てる
単一の種類だけでなく、浮草と沈水水草をバランスよく導入することで、水中に漂う養分から底床にたまった養分まで吸収できます。
ビオトープでは、いろいろな水草を入れることで見た目もよくなりますし、種類によっては花を楽しめるなど鑑賞性も高まります。
「どの水草にしようか」と迷った場合は、ご紹介した水草から選んでみてくださいね。
環境にあった水草を導入する
飼育環境にあった水草を導入することで、効果的に育成することができます。水草は養分を吸収して成長するため、水草の成長が水質の改善につながります。
特にビオトープでは冬場は寒さにさらされるので、低水温に強い種類や、強い太陽光を受けてよく育つ種類を選ぶのがポイントです。
住んでいる地域や置き場所などに合わせ、環境に最適な水草を選んでみてください。
伸びすぎたらトリミングしよう!
水草が伸びすぎたり、コケが生えた部分を放置したりしてしまうとやがて枯れてしまい、かえって水質を悪化させる原因となります。
浮草は繁殖力の高いものが多く、条件によってはあっという間に水面を覆うほどです。水中に十分な光が届かなければ、ほかの水草が枯れる原因になってしまいます。
生き物のために日陰部分を作るのも大切ですが、適度にトリミングや間引きをして、日陰部分を調整しましょう。どの水草もバランスよく生育することで、より高い水質改善効果を得られるのです。
まとめ:水質改善しやすい水草5選!ビオトープにおすすめ・水質改善のポイント
今回のコラムでは、ビオトープだけでなく水槽にもおすすめの水質改善に効果的な水草や、水草を育てる際のポイントを紹介しました。
水草は水槽内の養分を吸収することで成長するため、成長しやすいほど水質改善効果に期待できます。今回ご紹介した水草は、アクアリウム初心者の方でも育てやすいため、ぜひ導入してみてください。
また、定期的なフィルター掃除が必要な水槽とは異なり、ビオトープは生き物と植物のバランスが整うと、ほとんど手間がかかりません。
四季折々いろいろな姿が楽しめますので、今回のコラムを参考にビオトープ作りへの挑戦もおすすめです。
ビオトープや水草については、こちらのコラムの参考にしてください。
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