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隔離水槽の種類と使い方を解説!稚魚や病気になった熱帯魚を隔離しよう

熱帯魚が病気になったときなど、生体を一時的に別の容器へ移しておくことを『隔離』と言います。
そしてそんな魚の隔離先となるのが『隔離水槽』です。

隔離水槽は病気の治療のほか、産卵間近に控えた親魚や生まれたばかりの稚魚の保護、いじめられている生体の一時的な避難場所といった目的で使用されます。

しかし、隔離水槽とひとことで言ってもさまざまな種類のものが販売されているため、どのような物を用意すれば良いのか、初心者にとってはいまいちわかりづらいというのが現状です。

そこでこのコラムでは隔離水槽の種類や目的別の使い方、素材別のメリットなどについて解説をしていきます。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。
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プロアクアリストたちの意見をもとにご紹介


このコラムは、東京アクアガーデンに在籍するプロアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

東京アクアガーデンには、アクアリウム業界に携わって15年以上の実績があります。業務の中で、病魚や熱帯魚の産卵に対応することがあり、隔離水槽の取り扱いにも精通しております。

隔離水槽の種類や使用目的、素材別のメリットなどについてまとめましたので、ぜひご覧になってみてください。

隔離水槽とは?


隔離水槽とは何らかの事情により、本水槽から熱帯魚を隔離、保護しなければならなくなった場合に一時的に魚を移動させる場所として使用する水槽や容器のことを指します。

隔離が必要となるケース

  • 病魚の治療
  • 産卵を控えた親魚や、産まれたばかりの稚魚の保護
  • いじめられている生体の保護

などが一般的ですが、他にもショップから購入してきたばかりの熱帯魚をトリートメントする目的で使用されるなど、多様性があります。

隔離“水槽”と呼ばれていますが、大きな水槽をもう一つ用意しなければならないわけではなく、バケツやプラスチックケースでも代用可能です。本水槽に引っ掛けて水槽の中に小部屋を作れる専用のケースなども販売されています。

隔離水槽は新しく熱帯魚を購入したときや、病気になったときなどに必要になることが多いので、目的に合わせて一つ用意しておくと良いでしょう。

アクアリウム 設置 管理 水槽メンテナンス

隔離水槽の種類と使い方


隔離水槽は主に、魚を病気で隔離する場合産卵時や保護が目的の場合で、種類がわけられます。
目的によっては隔離水槽の種類に向き不向きがあるため、使用用途に合ったものをきちんと選ぶようにしましょう。

ここでは隔離水槽の種類と使い方について説明していきます。

病気で隔離する場合

まずは病気の治療が目的で隔離をする場合についてご紹介していきます。
病気の場合は病気の蔓延を防ぐために、病魚を完全に隔離することが望まれます

水槽に引っ掛け使うサテライトなどは、本水槽と飼育水を共有しているため病魚の隔離には不向きです。病魚の隔離には、プラケースやバケツ、普通の水槽(本水槽より小型のものでOK)を使用すると良いでしょう

プラケースや普通の水槽を別で用意する

インセクトランド プラケースワイドビューBL(中) 7.5L 中

魚病薬は水草やろ過バクテリアに影響を与えてしまう場合が多いので、基本的には病気の生体を別容器に移して隔離をしながら治療します。
病気の魚を発見したら速やかに治療を始められるよう、プラケースやバケツ、隔離用の水槽を用意しておきましょう。

隔離容器のサイズは本水槽よりも小さな容量のものでかまいません。
生体の大きさにもよりますが、30cm程度のプラケースを使用するのが一般的です。

ただしプラスチック容器の場合、水槽用ヒーターを入れると熱で溶けてしまう可能性がありますので、水温はエアコンなどを利用して部屋ごと管理する必要があります

また、病気により隔離をする場合、隔離水槽内の水は基本的には毎日換水するため、ろ過フィルターは不要です。
酸欠予防のため、エアレーションだけ設置しておきましょう。

産卵時や保護が目的の場合

続いては産卵時や保護が目的で隔離をする場合について。
産卵やいじめられている魚の保護が目的のときは、サテライト水槽や産卵ボックス、産卵ネットなどを活用するのがおすすめです。

これらの水槽は本水槽に直接取り付けて使用するので、飼育水を共有します。
そのため、隔離水槽内の飼育水を個別に管理する必要がなく、産卵や稚魚の育成、いじめられている魚の保護など、元気はあるけどサポートが必要な魚の隔離に向いています。

サテライト

スドー サテライト S

アクアリウム界では、本水槽の外側に取り付けるタイプの産卵箱をサテライトと呼びます。
エアーポンプとホースを接続する必要がありますが、本水槽内の水をポンプの力でボックス内に循環させることができるため、安定した水質で産卵や稚魚の育成をサポートすることが可能です。

もちろん、産卵や稚魚の飼育以外にも、いじめられている魚の保護、ベタなど気性の荒い魚の単独飼育などにも使用することができます。

産卵ボックス

水作 フロートボックス その他

サテライトが水槽の外側に設置する隔離容器を指すのに対し、産卵ボックス(産卵箱)は水槽内に取り付ける隔離容器のことを指します。

産卵ボックスは容器の側面にスリットが開けられているため、エアーポンプやホースが無くても本水槽内の水を循環させることが可能です。

ボックス内にも仕切りが設けられており、容器内の下部に稚魚だけを避難させ、親による捕食を防ぐことができるタイプのものも販売されています。

産卵ネット

スドー メダカの浮くネット黒 大

産卵ネットはその名の通り、全体が目の細かいネットで作られた隔離容器です。
本水槽内に浮かべておいたり、付属のキスゴムで内壁に固定するタイプのものもあります。

先程ご紹介した産卵ボックスのように仕切りがついているわけではないので、産卵を終えたら親魚は本水槽に戻しましょう。

メダカの稚魚を隔離する場合は、全体が黒色のネットで作られた産卵ネットを使用すると、稚魚の様子を観察しやすいです。
ただしネットの底に溜まった汚れや餌の食べ残し、フンを見落としてしまう場合がありますので、スポイトなどを使って定期的に掃除をしましょう

隔離ケースの素材別メリット


続いてはプラスチックタイプメッシュ(ネット)タイプ、それぞれの隔離ケースの素材別メリットをご紹介していきます。

プラスチックタイプ

プラスチック製の隔離ケースを使用するメリットとしては、軽量で扱いやすく、そこそこの強度があるため洗いやすいという点が挙げられます。
流通している隔離ケースのほとんどはプラスチック製です。

ただし病魚の薬浴で使用する際は、薬によって容器が薄く色付いてしまう可能性があるので注意しましょう。

また、プラスチックは耐熱性が低いため、水槽用ヒーターを取り付けて加温することができません
水温はエアコンで部屋ごと管理するなどの工夫をしましょう。

メッシュタイプ

メッシュタイプの隔離ケースを使用するメリットとしては、通水性が良く本水槽の飼育水が循環しやすいという点が挙げられます。
ただしメッシュの底に汚れが溜まりやすいので、スポイトなどを使って定期的に掃除をしましょう。

また、メッシュの目の粗さによっては稚エビや稚魚が逃げてしまったり、網目に挟まって身動きが取れなくなってしまったりといったトラブルが起こることがあります。
隔離する稚魚のサイズとメッシュの目の細かさをしっかりと見比べながら選びましょう。

隔離水槽は自作やオーダーメイドをすることもできる


ちょうど良いサイズやデザインの隔離水槽が見当たらないようなときは、自作をしたりオーダーメイドすることができます

自作する場合は100円ショップで販売されている網目状のプラケースや虫かごに、結束バンドやキスゴム、S字フックなどを取り付けるだけで、簡単に作ることが可能です。

オーダーメイドは水槽の特注を承っている会社であれば、ほとんどの場合隔離水槽も注文することができます。
私たち東京アクアガーデンでもオリジナルの隔離水槽を制作することが可能ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

まとめ:病気になった熱帯魚を隔離しよう!隔離水槽の種類と使い方を解説


今回は魚が病気になったり、産卵や保護の目的などで一時的に隔離が必要な場合に便利な、隔離水槽についてご紹介をしてきました。

隔離水槽とひとことで言っても、各メーカーからさまざまなタイプのものが販売されていますが、病気の治療が目的で隔離をする場合は、プラケースや小型水槽を別で用意して管理するのが一般的です。
稚魚やいじめられている魚などの保護が目的の場合は、サテライトや産卵ボックスなど、本水槽の水を共有できるタイプの隔離水槽を用意しましょう。

好みのサイズやデザインの隔離水槽が見当たらない場合は、自作をしたりオーダーメイドをするのもおすすめです。
常に使うものではないためつい後回しにしがちですが、何かあった時のためにも隔離水槽を一つ用意しておきましょう。

隔離水槽の使い方について良くある質問

隔離水槽とは?

飼育を行っている水槽とは別に稚魚や弱った魚、病魚を隔離して安全に育てるための容器です。
病魚は蔓延を防ぐため、基本的に他の水槽に隔離しますが、水槽内で隔離できる小型容器もあります。
稚魚を親魚と同じ水槽で育成できるため、水槽を複数台用意するのが難しい場合などにおすすめです。

隔離水槽の使い方とは?

  • 繁殖ペアの隔離
  • 稚魚・稚エビの育成
  • 老魚の保護
  • いじめられている魚の保護 など

水槽内で他の生体と泳げない魚・生き物を保護する目的で使用します。
同一水槽内で使用する隔離ケース・隔離網は、そのまま水槽の壁面に固定します。飼育水を共有できるため、水質変化などを体験させずに隔離できます。

隔離した魚の管理方法は?

稚魚はある程度のサイズになったら親魚と合流させることができます。
魚種に寄りますが、成魚の口に入らない体長に成長したら混泳できることが多いです。
隔離ケース内では水流が穏やかになるので、弱っている魚・小さな稚魚でも餌を食べやすいです。
餌は少量に控えながら、様子を見ましょう。

隔離水槽の掃除方法とは?

隔離ケース・産卵箱内でも、餌の食べ残しやフンなどのゴミは蓄積します。
定期的にスポイトなどでゴミを吸い取り、ケース内を清潔に保ちます。
隔離ケースは基本的に期間限定で使用するものですが、長期設置でコケが付いた場合は、メラミンスポンジでやさしくこすり取りましょう。

 

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