プリステラとは!初心者向けの理由や飼育ポイント、繁殖、種類を解説
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プリステラは小型カラシンの仲間で、温和な性質から熱帯魚初心者におすすめな魚の一種です。
プリステラはネオンテトラのように10匹以上水槽で飼育すると、群泳する姿を見ることができます。また、シルバーがかった体色をしており、背びれ・尾びれの黒と白のラインがアクセントになってとてもきれいな熱帯魚です。
さまざまな熱帯魚と混泳可能で、比較的丈夫で繁殖も狙えることから、飼育しやすい魚種と言えます。
今回はプリステラの飼育方法や種類などについて解説していきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとにプリステラを解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
プリステラは東京アクアガーデンの水槽でもおなじみの熱帯魚です。
飼育する機会も多いですが、とにかく温和な魚と感じています。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、プリステラの特長や飼育ポイントなどを解説します。
プリステラとは
プリステラは自然界の中では、アマゾン川に生息している小型のカラシンです。
群れて泳ぐ(群泳する)ので、大めの水槽でも映えますし、特に水草水槽で良く映えます。
原産地は南米のアマゾン川ですが、市場に流通しているものは、東南アジアで養殖されているものがほとんどです。
繁殖をさせやすいことから品種改良も行われています。
プリステラの基本・飼育ポイント
体長 | 最大4~5cmほど |
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寿命 | 約3~4年 |
水温 | 22~26℃ |
水質 | 弱酸性~中性 |
餌 | 市販されているフレーク状か顆粒の餌・冷凍アカムシや生餌 |
混泳 | 可能。小型のカラシンやラスボラなどとの相性が良い |
飼育水槽のサイズ目安 | 30cm水槽から飼育可能。中~大型水槽でも群泳が楽しめる |
プリステラは水温や水質の適応範囲が広いため、アクアリウム初心者でも飼育しやすい魚種です。
餌は市販の一般的なフレーク餌や小さな顆粒餌にも良く食いつきますし、冷凍アカムシなどの生餌も食べてくれます
群れる習性があるので、少なくても5~10匹くらいで飼育すると、前面に出て活発に泳いでくれます。
反対に、それよりも少数匹だと物陰に隠れがちになりますので、多めに導入してあげましょう。
温和な性質を持つ、ほぼすべての魚種と問題なく混泳でき、エビや貝類との相性も良いです。
- ネオンテトラ
- プラティー
- ドワーフグラミー
- ラスボラ
- オトシンクルス
- ヌマエビ、チェリーシュリンプ
- フネアマ貝 など
しかし、ベタのような縄張り意識の強い熱帯魚や、ピラニアのように肉食性で口が大きい魚だと、プリステラが攻撃されてしまうことがあるので、注意しましょう。
このように、混泳しやすい魚種とセットで販売されていることもあります。
プリステラが初心者向けの理由
得意とする水質も弱酸性~中性なので、日本の水道水に適応しており、水草水槽だけでなく大磯砂を使用した熱帯魚水槽でも飼育可能です。
ケンカや縄張り争いとは無縁な魚なので、平和なアクアリウムを楽しむことができるでしょう。
さらに、寿命は3年程度と小型魚のなかでは長生きなこともポイントが高いです。
また、アヌビアス・ナナやミクロソリウムなど比較的育成が簡単な水草とも相性が良く、難易度を抑えたアクアリウム作りにも適しています。
プリステラの繁殖について
プリステラは飼育も容易で、さまざまな水質に馴染みやすいので、繁殖を成功させやすい熱帯魚です。
しかし当然ながらオス・メスのペアがいないと繁殖させることができません。
プリステラのオス・メスの見分け方とペア
プリステラのオス・メスの見分け方は難しく、なかなかペアを狙って導入するのは難しいです。
特長としては、十分に成熟した段階でメスはお腹が膨らんできて、身体全体が丸みを帯びていきます。
オスは反対にスマートになっていきます。
繁殖を狙っている場合は、オス・メスの見分けが難しいので、やはり10匹くらいを飼育し、ペアができるか様子を見るのが効率的です。
他の熱帯魚がいると敏感になり、繁殖しにくくなることがあるので、繁殖させる場合はプリステラだけで飼育しましょう。
また、繁殖しやすいですが、ショップから購入してきていきなり産卵となることは滅多にありません。
購入直後は新しい水槽環境でストレスがかかってしまうことが多いため、水槽の環境になれ繁殖の準備ができるまで半年間は様子を見ましょう。
プリステラのペアができたら産卵の準備をしよう!
水槽内の水温を28度前後と高めに設定することで繁殖期を迎え、ペアができやすくなります。
ペアができれば産卵をする日は近いため、産卵用水槽やサテライトを準備し、移動させて繁殖に挑みましょう。
プリステラは卵を水中にばらまくため、産卵用の水槽には底砂の代わりにウィローモスを入れておき、メスが卵を産んだのを確認できたなら、親が卵や孵化した稚魚を食べないよう、ペアを元の飼育水槽に戻します。
孵化から稚魚の育成
プリステラのペアを元の水槽に戻した後は、毎日水換えをします。卵は環境に問題がなければ2~3日で孵化しますが、真っ白くなっている卵は死んでいる可能性が高く、白カビが生えているものは無精卵のものがほとんどなので見つけ次第取り除きます。
プリステラの稚魚は孵化してから2日目くらいから泳ぎ始め、餌を食べるようになります。
稚魚はとても小さいため、市販されている顆粒の餌をそのまま食べるのは難しいので、孵化したてのブラインシュリンプがおすすめです。
稚魚が死んでしまう原因は、栄養不足がほとんどなので、1日に3~5回くらいに分けてあげましょう。市販の餌を与える場合は、ベビー用のパウダー餌か、口に入るサイズにするためにすり鉢などで細かく砕いて与えます。
餌を与えると水が汚れていきますが、稚魚は親以上に水質の変化に弱いので、汚れが気になるときはスポイトなどでゴミを取って、水換えの量は少量にしたほうが急な水質変化を防ぎやすいです。
プリステラの改良品種
プリステラは混泳向きで繁殖もしやすく、アクアリウム初心者でも飼育しやすいことから、品種改良も盛んに行われています。
ここでは市場で流通している種類から、人気のものを4つご紹介します。
ゴールデンプリステラ
体全体がシルバーがかった黄色い色をしており、ヒレの白い色や黒い色はかなり薄くなっていています。
光を反射してキラキラと金色に光るので、群泳させると迫力を生むこともできる品種です。
体の色をきれいな状態で維持するには、弱酸性の水で綺麗な水槽環境を維持する必要があります。
ゴールデンプリステラの中でも、目の周りが黒くパンダのように見える「ゴールデンパンダ・プリステラ」といった品種も存在しています。
白プリステラ
白プリステラはゴールデンプリステラと似た印象がありますが、もっと白っぽい色をしています。
ゴールデンプリステラのように輝きを楽しむというより爽やかな白や清涼感を楽しむ品種です。
パンダプリステラ
黒目がちなプリステラの品種です。
エラが透けているため、頬が赤いように見えて可愛らしく、白く透明な体色から、白プリステラに様な清涼感もあると言えます。
丈夫さも他の品種と同じなので、大変飼育しやすいです。
バルーン・プリステラ
バルーン・プリステラは、ノーマルなプリステラと比べると体高が大きくなっています。その姿がまるで風船のように見えることからこの名前が付きました。
泳ぎはあまり得意ではないため、混泳させるときは餌が行き届くか気を付ける必要があります。
まとめ:プリステラとは!初心者向けの理由や飼育ポイント、繁殖、種類を解説
プリステラは小型の熱帯魚で少数だと印象が弱い感じですが、群泳させることで、その魅力が引き立つ熱帯魚です。
繁殖も簡単なため、最初は5~10匹と少な目で飼育し、繁殖させて群泳させるという楽しみ方もできます。
90cm以上の水槽で飼育を考えるのであれば、ネオンテトラのような他の熱帯魚で群泳する種類と混泳させると、自然の中にいるかのような魅力的な水槽を作ることもできます。
アクアリウム初心者でも簡単に飼育できるので、一度プリステラの飼育にチャレンジしてみませんか。
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