メダカの飼い方
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屋外で水槽機材を使う方法!エアーポンプなどを外で使う工夫を紹介

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緑豊かな情景を楽しめる屋外のビオトープは、水槽管理の点でもあまり機材などを使わずに、自然のままのサイクルを利用して水質を管理するのが醍醐味。

しかし、大きな飼育容器でたくさんの魚を飼育している場合や、ビオトープを水温の変化が激しい場所に設置しているときは、水質悪化や酸欠対策、冬場の凍結対策などで水槽機材を設置して環境維持のサポートをしたほうが良いこともあるでしょう。

水槽用機材は基本的に屋内での使用が想定されているものが多いため、屋外で使用するときは、ブロアーのような屋外でも耐えられる機材を選ぶか、風雨の影響を避けられる場所で、防水防風対策をするといった工夫が必要です。

そこで今回は、エアーポンプなどの水槽用機材を外で使う方法をご紹介します。
屋外で使用する上での工夫や電源確保についても解説しますので、ぜひご覧ください。

※このコラムはアクアリウム情報サイト・トロピカの記事に、最新の情報を加えて再構成したものです。

プロアクアリストたちの意見をもとに屋外で水槽機材を使う方法を解説


このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。

太陽の光を十分に当てることができる屋外では、ろ過フィルターなどを使用しなくても自然の浄化力だけで水質を維持できます。
しかし、飼育スタイルによってはエアレーションなどをしてあげたほうが良いケースもあるため、屋外でも使用できる機材を有効に活用しましょう。

ここでは、実務経験から得た知識をもとに、屋外で水槽機材を使う方法を解説します。

屋外で水槽機材を使う方法と注意点


水槽機材は室内飼育の水槽で使用すること前提に開発されたものが多く、屋外での使用はあまり想定されていません

そのため、風雨にさらされると故障してしまう危険がありますので、

  • 屋根の下や防水ケースに入れる
  • 電源はなるべく屋外のものを使う
  • 水はねに注意する

といった配慮を必ず行いましょう。

このような工夫は、水槽機材の故障やトラブルを防ぎ寿命をのばすことはもちろん、飼育している魚や生体の安全にもつながる重要な内容です。

ここでは屋外で水槽機材を使う方法や注意点を解説しますので、使用前に一度確認してみてください。

屋根の下や防水ケースに入れる

室内で使用することを前提にした水槽機材は、水中に入れる部分以外は防水仕様になっていない可能性が高いです。

このタイプの機材は、屋外で風雨にさらされているとトラブルを起こしますので、機材の本体部分が濡れないよう対策をしましょう。

理想は、風雨をしのげる屋根がある場所に機材を設置して、そこからエアチューブで水槽につなげる方法ですが、電源との位置関係で難しいときは防水ケースを使用します。
簡易的に屋根やボックスを作るのも良いですし、手軽なものではタッパーを改造して保護ケースにしている方もいます。
プラスチックケースやタッパーに穴を開けてエアーチューブを通すだけなので、初めての方でも簡単に実践できるでしょう。

ただし、プラスチック製のボックスやタッパーは紫外線の影響で劣化しやすいため、日陰に置く、もしくは破損していないか定期的に確認することが大切です。

電源はなるべく屋外のものを使う

水槽機材を稼働させるための電源は、なるべく屋外にあるものを使うようにしましょう。

電源の確保が難しい場合は、充電式や乾電池式、ソーラー式などの選択肢もありますが、充電式・乾電池式は定期的に電池を交換する必要がありますし、ソーラー式は天候や昼夜の影響が大きいです。
その点、電源ならば安定感があり、急に止まってしまう心配も少なくてすみます

もし、屋外に電源が無い場合は工事で増設できるので、検討してみると良いでしょう。電源の取り方によりますが、大体1万円~8万円程度で屋外コンセントを取り付けることができます
ただし、この作業は有資格者の手で行う必要がありますので、必ず専門業者に依頼してください

ビオトープから電源まで距離があるときは、防雨型の延長コードを使うことで解決できます。

水はねに注意する

屋外で水槽機材を使用する際は、水はねにも注意しましょう。

魚が動いた拍子などにはねた水は想像以上に広範囲に飛び散ることがあり、屋根やボックスを被せていても下から浸水してしまうことがあります。

機材を水はねから守るには、台や棚など使って少し高い場所に設置したり保護ケースで下までしっかり覆ったりするのが有効ですので、風雨と合わせて対策するようにしてください。

屋外で使える水槽機材・設備


ここからは、屋外で使える水槽機材・設備ということで、取り入れやすい機材を5つご紹介します。

  • ブロアー
  • エアーポンプ
  • 投げ込み式フィルター
  • 底面式フィルター
  • ビオトープ用ポンプ

先述した通り、水槽用機材は風雨の影響を受けない場所に配置し、水槽までエアーチューブを伸ばして使用することになります。
そのため、上部式や外部式フィルターなどの水槽から近い場所に配置する必要がある水槽機材は、屋外では使用できないため注意しましょう。

ブロアー

ゼンスイ 観賞魚用 エアーポンプ RLP-20

ブロアーは簡単に言うと強力なエアーポンプで、大きなトロ舟などの飼育容器や、複数の飼育容器に一度にエアレーションをしたい時におすすめの機材です。

製品にもよりますがコックとエアーチューブで分配することで、数個~十数個の飼育容器にエアレーションができます
通常のエアーポンプでは吐出量が足りないようなケースでも、ブロアーならばパワーを落とすことなくしっかりと水中に空気を送ることができるでしょう。

やや高価ですが、屋外使用を前提に作られた製品が多く耐久性が高いので、長期間安心して使い続けられます。

エアーポンプ

水作 水心 SSPP-7S(エア量固定式) 30~45cm水槽用エアーポンプ おまけ付き

メダカ鉢や睡蓮鉢といった比較的小さめの容器にエアレーションをするときは、水槽用のエアーポンプがおすすめです。

エアチューブとエアーストーンに接続して水中に空気を送ることで、

  • 水質の悪化を遅らせる
  • 酸欠を防げる
  • 冬場の凍結対策になる

といったメリットがあります。特に、魚や生き物をたくさん飼育している場合は、エアーレーションで環境維持のサポートをしてあげると飼育が安定しやすいです。

エアーポンプのパワーは、飼育容器の大きさに合わせてちょうど良いものを選んでください。

ちなみに、屋外で使用されることも多いエアーポンプには、乾電池式やソーラー式など電源を必要としないタイプも多数販売されていますが、安定性を考えると『水作 水心シリーズ』のような通常の電源タイプがおすすめです。

投げ込み式フィルター

水作 フラワー デラックス 高性能水中ろ過装置 FL-54

屋外の飼育容器で使用できるろ過フィルターならば、エアーポンプに接続するタイプが定番です。

中でも投げ込みに式フィルターは、エアーポンプにつなぐだけで使用できるので、エアレーションと同時に水のろ過も強化したい時におすすめ。エアーチューブを伸ばせば本体から離れたところにも設置できるので、風雨を避けられるのもメリットです。

投げ込み式フィルターは中心から水を吸い込んでろ過するため、飼育容器の中央に置くと効率良くろ過できます

投げ込み式フィルターにも大きさがあるので、飼育容器の大きさと水量に合わせて選ぶようにしてください。

底面式フィルター

マルチベースフィルター S 薄型スリム設計 底面式 【単品】

投げ込み式フィルターと同じくエアーポンプにつないで使用する、底面式フィルターも屋外で使うことができます

底砂の下に設置するので飼育容器内がすっきり見えますし、吸い込みが穏やかなので稚魚や稚エビといった小さな生体がフィルターに巻き込まれてしまう心配がありません

ただ、粒の小さい底砂を使うと目詰まりしやすくなるため、大磯砂などの比較的粒が大きく崩れにくい種類を使った飼育容器におすすめです。

ビオトープ用ポンプ

テトラ (Tetra) メダカのソーラーブリードポンプ 電源不要 屋外使用可能 ソーラーポンプ 池ポンプ ウォーターポンプ 太陽光発電 酸素供給 取付簡単 固定器具付 ガーデン ビオトープ 庭

ビオトープに水流を起こしたり、滝のような凝ったレアウトを作ったりしたい時に便利なのが、ビオトープ用のポンプです。

ポンプ本体は飼育容器内に設置するので、風雨の影響を受けずらいのが最大のメリットで、防雨型の延長コードを活用すれば電源から距離がある場所でも使用できます

ポンプを使って水に流れを作れば、水中に酸素を送ることができるのでレイアウトを兼ねたエアレーションの代わりとしても最適
ポンプ単体には水をきれいにする能力はありませんが、底面式フィルターと組み合わせたり底砂を敷いたりといった工夫で、ろ過フィルターとしての役割を持たせることもできます

ただし、ポンプにゴミが入り込むと故障や能力低下の原因になりますので、注意してください。

屋外飼育で機材を使う目安


ここからは、屋外飼育で水槽機材を使う目安とタイミングをご紹介します。

屋外では水槽用機材を使わない飼育方法も一般的ですが、魚の飼育数や飼育環境によっては、水槽機材を使う方が安定しやすくなります
状況に応じて検討してみてください。

金魚や鯉を多く飼育している

【めだか街道】錦鯉 SMサイズ 10~15cm前後 3匹セット

酸欠に弱い金魚や鯉をたくさん飼育している水槽では、エアレーションを使うことをおすすめします

飼育数が多いと水中の酸素の消費量が上がって、酸欠になりやすいです。
また、大食漢で餌やフンが多い金魚や鯉を水流が無い環境で飼育すると、水質の悪化から体調不良や病気などのトラブルに繋がる恐れもあります。

どちらの問題もエアレーションで水中に酸素を送り、水流を作れば改善するので活用してみてください。
ちなみに金魚と同じく屋外飼育で有名なメダカは、酸欠に強い上に水を汚しにくいため機材がなくても問題ありません。

水温の上昇を抑制する

平尾計量器製作所 錦鯉用水温計(浮型) こいペット

夏の高水温対策には、エアレーショが効果的です。

高水温になると、水中の酸欠や水質の悪化を引き起こしやすくなるため、屋外飼育で水温上昇が気になるときは対策が必須。
一般的にはすだれで日影を作ったり、発泡スチロールを使って断熱したりといった方法が用いられますが、機材を使用できる環境であればエアレーションをするのが良いです。

酸欠を解消することで水質の悪化を抑制できますし、エアレーションで水流を作ると気化熱が促されて水温の上昇が緩やかになる可能性があります。

ただし、同時に水が蒸発しやすくなるため足し水して水位を維持するようにしましょう。

凍結防止として

エアレーションは寒い季節の凍結対策にも有効です。水流を作ることで、飼育水が凍りづらくなります。

金魚やメダカなど屋外で飼育する魚は低水温に強く冬眠をして越冬することができますが、飼育水が中まで完全に凍ってしまうと生存は難しいです。
そのため、寒さが厳しい地域の場合はエアレーションをして凍結を予防しましょう。

ただし、水流があまり強すぎると冬眠中の生体に負担をかけるので、弱めに調節することが大切です。また、水深があるほど飼育水全体が凍りづらくなるので、足し水して水位を保つことも意識してください。

まとめ:屋外で水槽機材を使う方法!エアーポンプなどを外で使う工夫を紹介


今回は、エアーポンプなどの水槽用機材を外で使う方法について解説しました。

水槽機材は屋内で使うことが前提ですが、

  • 風雨の影響がない場所からエアーチューブを伸ばして使う
  • 屋根の下や防水ケースに入れて使う
  • 水はねに注意する

といった方法で屋外でも使用できます

特に、水を汚しやすく酸欠が苦手な金魚や鯉などを多数飼育する場合は、エアレーションやろ過フィルターを使うことで安定して飼育しやすくなるでしょう。
また、高水温や凍結といった屋外特有のトラブル対策にも、エアレーションが有効です。

工夫次第で飼育が豊かになる水槽用機材を、ぜひ屋外飼育にも取り入れてみてください

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執筆者 アクアガーデン

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