高級メダカを長生きさせたい!水温や飼育環境のポイントを考える!
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メダカは品種改良が盛んで、2024年では500種以上もの品種があります。
基本の体型に近いシロメダカや黒メダカは安価に購入できますが、幻想的な体色やキラキラと輝くラメ、ヒレナガなど、珍しい形質をもつメダカでは1匹数千円~数万円もすることも。
高いメダカを購入した場合、せっかくだから長く飼育を楽しみたいと考えるのは自然なことでしょう。
そこで今回は、メダカ飼育初心者さん向けに、高いメダカを長生きさせるコツについてご紹介していきます。
目次
プロアクアリストたちの意見をもとに高いメダカを長生きさせる方法を解説
このコラムは、東京アクアガーデンスタッフであるプロのアクアリストたちの意見をもとに作成しています。
高級なメダカは様々な形質を持っているものの、管理の基本は普通のメダカと基本的には同じです。
しかし、飼育の際に意外と見落としがちなポイントも出てくることがあります。
ここでは、実務経験から得た知識をもとに、メダカを長生きさせるコツ・ヒントを解説します。
高いメダカを長生きさせるコツとは?
「高級なメダカは他のメダカと飼育方法が違う」と思われがちですが、実際には高級な品種改良メダカも楊貴妃のような原種に近く比較的安価なメダカも飼育のコツは変わらないです。
一般的なメダカ飼育のコツをきちんと押さえていれば、高級メダカでも長期飼育しやすい環境ができ、長く楽しむことができます。
とはいえ、ヒレナガやダルマなど、特殊な形質を持つメダカは飼育に少し注意点があります。
メダカ飼育初心者さんは参考に、メダカ飼育慣れしている方は、おさらい程度に読んでください。
水流を強くしすぎない
メダカは自然では小川にいる魚なので、ある程度の水流には耐えられますが強すぎる水流に対しストレスを感じることがあるようです。
水槽のろ過フィルターは水流を作り出しますが、水槽の広さや遊泳域のスペース・メダカの体長などの条件によっては、水流が強めにメダカにあたってしまうことがあります。
水流が強すぎる場合、メダカはストレスをため込み、体長を崩して寿命を短くする原因になることも。
そこで、メダカに最適な水流を実現するろ過フィルターも登場しています。
飼育水がワイドに噴き出すことで、圧力を分散しメダカにやさしい水流を作るといったイメージです。
また、水草を多く入れることで水流を緩めることもできるので、水草がない・少ない場合は水草の量を増やしてみるのも良いです。
適切な水温管理をする
魚にとって水温は体調を決める大切な要素です。
水温が高ければ活性が増し、消化能力もアップします。反対に、水温が低いとメダカの場合は冬眠状態になることも。
おおよそ水温5~10度以下でメダカは冬眠に入ります。しかし、冬眠の間は絶食が基本なので、秋までに十分に太らせておくなど準備期間が必要です。
また、水槽飼育では餌となる植物プランクトン(グリーンウォーター)を用意できないので、冬眠させることは難しいです。
そこで水槽飼育を行っている場合は、水槽用ヒーターで保温して冬季もコンディションを保つようにしましょう。
夏は38度くらいまでなら生きていられるといわれていますが、人間と同じように高温になるとバテたり、体力が低下し死んでしまうこともあります。
メダカも人間のように気温の上下が激しいと体調を崩したり、ストレスをためて弱ってしまいます。
室内では水槽用ヒーターやエアコン、屋外ではスダレなどを使用して、メダカが快適に過ごせる水温を目安に管理しましょう。
通年で水槽用ヒーターを使用して管理しましょう。
水質の悪化を防ぐ
メダカ水槽だけではありませんが、餌の食べ残しやフンを放置していると水質が悪化していきます。
特に夏は水温が高くなり、餌の食べ残しやフンの腐敗が早まるため、水質悪化が早くなります。
水質が悪化してしまうと、メダカが病気にかかりやすくなってしまうため、やはり定期的な掃除や換水、足し水は欠かせません。
屋外のビオトープ飼育では、水草による養分の消費が水質浄化に繋がるため、基本的には足し水のみで管理します。
しかし、室内飼育では1週間に1回ペースなど頻度を決めて、メンテナンスしましょう。
飼育環境をさわりすぎない
水質の悪化や水槽掃除・水換えなどで水槽に人の手が入ることは多いですが、やりすぎるとメダカにストレスを与えることがあります。
水質管理が重要、ということには変わりがありませんが、メダカは丈夫な魚で、多少水質が悪くても環境に適応する能力があり、多少体調を崩しても、自分で回復するだけの能力があります。
しかし飼い主が必要以上に水換えや水槽掃除を行うと、水質管理ではなく飼育環境があわただしく変化する状況を作り出してしまいます。
例えば、メダカの匹数を頻繁に増やす、添加剤を頻繁に変えるなどです。
水換えに関してはこちらの記事を参考にしてください。
メダカが落ち着ける環境で飼育する
鑑賞用として飼育されているメダカですが、群れで生活することからもわかるとおりに、外敵に対して敏感な魚です。
野生環境下にいるメダカは、人影や動物などの影を見ると、すぐに水草や日陰、岩陰などに隠れてしまいます。
これは外敵から身を守る行為でもありますが、飼育環境下では透明な水槽や瓶・ガラスの金魚鉢などで飼育することで、常に人目にさらされて、慣れないうちはストレスを感じることも。
メダカのストレスを減らすために、水草を多めに入れたり、岩や流木で隠れ場所を作るようにしましょう。
メダカと相性の良い水草をこちらの記事で紹介していますので、参考にしてください。
過密飼育を避ける
メダカは繁殖力が高いため、気が付いたら卵が産まれていることが良くあります。
しかし、メダカが増えすぎ水槽内が過密状態になると、メダカは強いストレスを感じます。
例えるなら満員の通勤電車を想像してください。外から見ていても窮屈そうですが、電車内にいる人は窮屈さで強いストレスを感じますよね。
さらに水質の悪化スピードも上がるため、水槽内の数が増えてくるとストレスが強くなっていきます。
水槽サイズと飼育可能な数に関してはこちらの記事で解説しています。
餌を無理に与えすぎない
メダカ飼育用の人工餌は、栄養バランスが非常に良い飼料です。
そのため、メダカの体作りにも大きな影響を与え、一日1~3回、成長や繁殖ペースに合わせて与えます。
しかし、何事も過ぎると悪影響が出ることがあります。
例えばたくさん食べるからと言って与えすぎると消化不良や肥満になってしまうことも。
メダカの硝化にかかる時間はおおよそ3時間程度です。また、夜間は休む時間のため給餌に適していません。
朝~昼をピークとして、例えば朝8時・11~12時・15時というように無理のない給餌ペースで与えましょう。
また餌を与えすぎて食べ残しが発生すると水質悪化の原因にもなるので、餌は少な目に、2~3分ほどで食べきれる量を与えるのが良いです。
メダカにおすすめの餌と、与えるタイミングなどについては、こちらの記事を参考にしてください。
日光浴をさせる
メダカは骨を形成するのに必要な「ビタミンD」や「ビタミンA」といった栄養を、餌の栄養分から体内で作ることができません。
ビタミンDやビタミンAは、太陽の光に含まれている紫外線を浴びることで、体内で作られます。
日の当たらない場所で飼育すると、ビタミンDやAを作ることができず、弱ってしまいます。
太陽の光のかわりに水草育成用LEDや蛍光灯の光でも代用可能なので、日光浴を意識して育成しましょう。
病気の早期発見・早期治療
メダカは丈夫な魚ですが、水質の悪化や掃除不足などで、水カビ病や尾ぐされ病などさまざまな病気にかかることがあります。
特に、室内飼育の場合はろ過フィルターや底砂の汚れなどが溜まると、雑菌が繁殖しやすくなるので注意が必要です。
- 水換え不足
- 底砂のクリーニング不足
- ろ材の洗浄不足
- 餌の与えすぎ
- 水流不足で淀みができている など
こうしたことにならないようにチェックしながら飼育すると、メダカを健康に長生きさせやすくなります。
また、毎日餌やりのときなどに観察して、病気の早期発見・治療を行いましょう。
メダカの病気に関しては、こちらのコラムで解説しています。
まとめ:高級メダカを長生きさせたい!水温や飼育環境のポイントを考える!
高いめだかを長生きさせるコツについてご紹介しました。
楊貴妃メダカをはじめ、さまざまな品種がいるメダカですが、長期飼育のコツは基本どれも同じです。
この基本にプラスして、それぞれの品種の特徴を踏まえた飼育を上手に行うことが重要なポイントになってきます。
高いメダカを購入するときは、品種の特徴や好む水温などを調べておくことで、より長生きさせやすくなります。
メダカ飼育の参考になれば幸いです。
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