盆栽流木とは！モスと組み合わせて美しくレイアウトしたいおすすめ流木！

アクアリウムでも「盆栽」と呼ばれるものがあります。
流木を生木に見立てて、モス系の水草を活着させたレイアウトのことです。

『盆栽流木』は、そんな盆栽レイアウトを手軽に作れる流木を複雑に組みあわせたアイテムです。

1本で存在感が抜群なのと、生木の盆栽と同じく好きなかたちに枝を選定できるなど、カスタマイズ性も楽しめます。
盆栽流木がどのようなものか、適した使い方、組み合わせるのにおすすめの水草などをご紹介します。

盆栽流木とは

盆栽流木は1本の木をそのまま引き抜いたかのような形状のものを指し、盆栽を連想させることからこの名前が付いています。普通の流木より枝の密度が高いことや、異なる流木の特徴を兼ね備えていることから芸術性が高いレイアウトアイテムです。

枝も細やかなものが多いのでエビ類との相性もよく、レイアウトを仕上げるのが難しい小型水槽であっても情感ある水景に仕上げられます。

1本の流木の根をそのまま利用したものや、異なる流木同士や流木と石を接着させて安定性を高めている製品もあります。
普通の流木とは違った活着レイアウトが楽しめます。

盆栽流木の使い方

盆栽流木ならではの使い方として剪定して好みの形状にできることや、モス系の水草と組み合わせられるといったことがあります。

存在感のある盆栽流木をレイアウトに採り入れる際の使い方を解説いたします。

モス系水草と組み合わせる

盆栽流木は、ウィローモスなどのモス系水草を活着させることで、まるで松の木が水中にあるかのような青々としたレイアウトを作り出せます。

盆栽流木を選ぶときに枝ぶりの良いものを選ぶことや、糸状ゴケなどのコケ対策をきちんとすることが美しく仕上げるポイントです。

コケ対策としては、コケが生えた部分をトリミングする方法もありますが、盆栽流木の場合は形状が複雑なため、お掃除生体を多めに入れましょう。
モス系の水草を使用することから、ヤマトヌマエビやミナミヌマエビといったエビ類がとくにおすすめです。

お好みの形状に剪定できる！

盆栽流木は、細かい枝があえて多くなっています。密度のあるレイアウトが可能ですが、モスの活着に時間がかかってしまうことも。
しかし、盆栽流木はガーデニング用ハサミなどを使って枝を剪定し、好みの形状にすることが可能です。

手軽に剪定して理想の形状に整えられるのは盆栽流木ならではのメリットです。

レイアウトを整える方法・コケの対策方法を知りたい方はこれらのページをご確認ください。

盆栽流木を使う前にはアク抜きなどの下準備をしよう！

盆栽流木と一口にいっても、もともと樹木のような形状をした流木と、複数の流木を組み合わせた製品があります。
基本的に前処理は行われているものばかりですが、前者のような形状で「盆栽流木として使えそうな普通の流木」の場合は、必要に応じてアク抜きを行いましょう。

また、他の流木同様に、浮いてきてしまうこともあります。
あらかじめ空気抜きを行ったり、重りを付けて固定するなどの対策を行いましょう。

流木のアク抜きや前処理についてはこちらで紹介しています。

盆栽流木におすすめの水草

盆栽流木に活着させて見栄えを良くする水草はウィローモスやオレゴンリバーモスといったモス系のものが中心です。ここからはおすすめの水草やその特徴について解説していきます。

ウィローモス

ウィローモスは、CO2の添加がなくても問題なく、低光量で育てられることから初心者でも育てやすい水草として知名度が高いです。枝葉が細長い特徴があり、活着させやすい苔です。
色は他のモスよりやや暗めですので、かっこいいレイアウトに仕上がります。

エビとも非常に好相性です。

南米ウィローモス

ウィローモスとは別種の苔類です。
葉全体の形状が成長につれて逆三角形になっていく形状と、明るい色合いによって、ウィローモスとは違ったレイアウト作りができます。
水中の盆栽としては、明るいグリーンの枝葉を表現でき、春～夏を思わせる仕上がりになります。

活着力は普通のウィローモスよりは弱めで、活着させる場合はしっかりと固定できる、水草用のテグスを使用しましょう。
CO2添加はしたほうが美しく育ちます。

オレゴンリバーモス

モスの中でも比較的新しい品種で、各種ウィローモスに比べれば知名度が低めな苔類ですが、大型に育つのでボリュームあるレイアウトが可能です。
高温に弱いため25度以下の水温をキープしします。

ウィローモスと違い、強い照明が必要です。

プレミアムグリーンモス

ライトグリーンの色合いがきれいな、スジゴケ科のモスです。成長する中で折り重なるように厚みを増すので、ウィローモスよりも草丈は短く見え、密度を出しやすいです。
色鮮やかなため、人気の高いビーシュリンプとの組み合わせが特に人気です。

成長が遅めなのでトリミングは他のモス系より少し楽ですが、コケの付着に気をつけましょう。

若干値段が高めなことや、成長を促すためにCO2添加や多めの光量が必要です。
環境を整えてあげる必要はありますが、水槽内を華やかにすることができますし、苔むした雰囲気も作りやすいのもおすすめ。

ウィローモスなどの飼育についてはこちらのページでご紹介しています。

まとめ：盆栽流木とは！モスと組み合わせて美しくレイアウトしたいおすすめ流木！

モスを活着させ、樹木のようなレイアウトを楽しむことができる盆栽流木は、ハサミなどを使って剪定することで自分がイメージする形状にできるメリットもあります。

存在感抜群なので、レイアウトのメインとして採用できますし、一般的な流木とは異なる趣きや味わいが出せるのもポイントです。

ガーデニングもアクアリウムも好きで…という方には、ぜひおすすめしたいレイアウトアイテムです。